ファナックの経営戦略・マーケティング戦略とは

ファナックの経営戦略・マーケティング戦略とは
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世界中にある数多くの工場や製造現場に組み込まれる産業用ロボットを、国内生産している企業「ファナック」。世界4大産業用ロボットメーカーの1つであり、Apple社の製品もファナックのロボットによって作られています。
ここでは、ファナックの経営戦略やマーケティング戦略について考察しました。
また、記事に合わせて自社と競合他社の分析を通じてマーケティングを成果に繋げるためのワークシートも提供しています。シートに記入するだけでマーケティングに活かせる分析が進められる内容になっていますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。
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ファナックの経営戦略のポイント

ファナックの経営戦略のポイント

ファナックは、厳密・透明という企業理念と「壊れない・壊れる前に知らせる・壊れてもすぐ直せる」という3つのキーワードを軸に、FA(工場の自動化)、ロボット、ロボマシン事業を展開しています。
ファナックの経営戦略のポイントは、この理念とキーワードを実現・維持しようとする追求心にありました。

事業の絞り込み

ファナックは「工場の自動化」に関する技術開発に徹底し、創業から一貫して工場の自動化を追求しています。
創業は、世界初の「NC装置」の開発に成功したことがきっかけ。NC装置とは、工作機械の工具をどれだけ移動させると加工したい形状になるか、距離や点を数値化してコンピューターで制御し、機械やロボットをその通りに動かす装置です。

その後は「無人でも工場の製造ラインをすべて稼働させる」を目標に、小型製品から大型製品まで、工場の自動化に貢献するロボットの開発に注力します。

その結果、スマートフォンメーカーや自動車メーカーなど、国内外を問わず世界中の企業が顧客となり、今ではNC装置で50%、ロボドリルで80%もの世界シェアを獲得しました。
事業の絞り込みを行い、専門性の高さを追求したことが、圧倒的なシェア獲得に直結しています。

高い収益体制

高い収益体制

ファナックは、重量500gの小型タイプロボットから2.3tの大型タイプまで、工場に必要なロボットやシステム製品のラインナップを充実させました。

また、工場におけるダウンタイムを最小にして稼働率アップを図るため、商品開発において高技術・高品質を徹底。工場のあらゆる工程を自動化するために、協業ロボットの開発にも注力しました。
さらに使いやすさを重視した商品開発にも取り組み、熟練労働者の確保が難しい状況にも対応できる製品づくりを行っています。

これらの高品質・高技術という付加価値を武器にして、高い収益体制を築きました。
その利益率は30%超えと、一般的な製造業の3%よりも大幅に高い利益率を維持しています。

顧客の利益の追求

ファナックは「顧客の生産を効率化することが、自社が提供できる価値である」と考えています。「壊れない、壊れる前に知らせる、壊れてもすぐ直せる」を徹底して商品開発にあたるのはもちろん、世界中のどこにいても高度な保守サービスを受けられるよう生産拠点やサービス拠点、部品調達先の複数化など、サプライチェーンを強化。

また、自社が製造するFA・ロボット・ロボマシンすべての分野にIoT/AI技術を積極的に導入して、より生産性の向上を図っています。
質の高いサービスや迅速な対応力が顧客満足度を向上させ、優位性につながっていると分かります。

ファナックの経営戦略まとめ

ファナックの経営戦略まとめ

ファナックは創業以来、「工場の自動化」に事業を絞り込み、一貫した分野で技術・開発力を追求して顧客からの信頼度を得ました。
サプライヤーとして、対応力やサービス力を強化する取り組みでも自社の付加価値を高め、高い利益率へとつなげています。

世界的なシェアを獲得できたのも、産業用ロボットという市場にセグメントし、独自の戦略でポジションを築いてきたからこそと言えるでしょう。

ファナックのように、市場やターゲットをセグメントし、専門性の高さで自社の価値を見出す戦略は、マーケティングの視点から見ても非常に有効です。
特定の市場で「選ばれる企業」になるためにも、まずは自社の置かれた市場やターゲット、市場での優位性について見直してみてはいかがでしょうか。
以下で経営戦略の立て方や成功事例を紹介しておりますのでぜひチェックしてみてください。
経営戦略の立て方と
成功事例を紹介

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