積水ハウスの経営戦略のポイントや強みを知る

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積水ハウスの経営戦略のポイント

積水ハウスでは経営戦略として、請負ビジネス・ストック型ビジネス・開発型ビジネスを国内外で展開し、持続的な成長を目指すことを掲げています。ここでは積水ハウスが目指す左記の3つのビジネスについて解説していきます。経営戦略を立てる際の参考にしてみましょう。

積水ハウス公式サイトキャプチャ
引用元:積水ハウス公式サイト(https://www.sekisuihouse.co.jp/)

積水ハウスが目指す請負型ビジネスとは?

積水ハウスの請負型ビジネスは、戸建住宅事業・賃貸住宅・建築と土木事業の3つです。戸建住宅事業では3ブランドに分けて体制の強化を推進しているのが特徴。1つめに力を入れているブランドは“積水ハウスノイエ”で、在来木造住宅を手掛けています。積水ハウスノイエはセカンドブランドとして、2020年2月に設立されたばかりの新会社です。従来の積水ハウスが提供する中価格帯から高価格帯の戸建住宅ではなく、低価格の戸建住宅がメインで販売されています。積水ハウスの課題であった20~30代の若い家族層の獲得を成功させる狙いがあります。

低価格から高価格帯の戸建住宅を提案

さらに戸建住宅で注力しているのは、SEKISUI HOUSEのスタンダードクラスとハイスペッククラスのブランドです。3つのブランドを展開することで、低価格から高価格帯の戸建住宅を幅広く提供することに成功しています。また賃貸住宅・建築と土木事業においても、積水ハウスが事業展開するエリアに集中的に推進するなどして事業体制の強化を図っています。

積水ハウスが目指すストック型ビジネスとは?

積水ハウスではストック型ビジネスとして、リフォーム事業と不動産フィー事業の2つに着手しています。従来のリフォーム事業では住宅のメンテナンスを行っていましたが、ライフスタイル変化に合わせた提案型のリフォームや、省エネで環境に配慮したリフォーム事業へとシフトしていているのです。2012年では1,115億円だった売上も、販売体制を変えたことで2019年には1,527億円の売上を叩き出すまでに成長しています。

不動産フィー事業では高い入居率を誇る

不動産フィー事業では、賃貸住宅向けのシャーメゾンを運営や管理のサポートをすることで、入高い居率を誇っています。他社と差別化を図る高品質な賃貸住宅に加え、エリアマーケティング戦略を実施することで、管理戸数・入居率は年々増加傾向にあるのです。2010年には管理戸数47万2,570戸で95.0%だった入居率が、2019年には63万9,780戸で97.7%という入居率を誇っています。

積水ハウスが目指す開発型ビジネスとは?

積水ハウスの開発型ビジネスは、分譲住宅事業・マンション事業・都市再開発事業の3つです。分譲住宅事業としては、400区画の戸建分譲地・生活利便施設があるコモンステージミラまちの複合開発をしています。コンパクトシティのモデルケースといえる事業を展開し、次世代に受け継がれるまちづくりを推進中です。続いてマンション事業としては、「グランドメゾン新梅田タワーTHE CLUB RESIDENCE」という超高層タワーレジデンスのプロジェクトに参加しています。地上51階建で総871邸のビックプロジェクトを通し、「人が緑を育て、緑が街を育てていく」という次世代価値の創出を目指した取り組みです。最後に、都市再開発事業としては、住居系リート・オフィス・商業系リートを設立させ、安定的な収益化を確保するのに成功しています。

積水ハウスの経営戦略

ここでは、実際に積水ハウスがどのような経営戦略を実施したのか、事例を2つ紹介していきます。経営戦略を立てるうえで参考にしてみてください。

賃貸ZEHに取り組み賃貸住宅の受注戸数を増やした

積水ハウスでは、上記で挙げたように賃貸住宅に力を入れています。従来難しいといわれてきた賃貸住宅に、2017年にはZEH化を取り入れることに成功しています。積水ハウスが建てるZEH化された賃貸住宅は、国内全体のZEH化賃貸住宅のうち4割を占めています。当初、積水ハウスでは、2020~2022年にかけての第5次中期経営計画で、ZEH化賃貸住宅の年間受注戸数を2,500戸と掲げていました。しかし、2021年1月には累計受注戸数が3,806戸となり、年間目標を前倒しで達成しています。

デジタルマーケティング室を立ち上げ見込み客を分析

積水ハウスでは、対面営業で集客を図る方法を実施していましたが、既存スタイルでは漏れてしまう顧客がいるという問題を抱えていました。そこで、2018年8月にデジタルマーケティング室を立ち上げて、本格的にデータの分析や潜在の見込み客を掘り起こすことに専念しています。Web・会員・CRMといったデータを全て統合し、行動履歴や潜在顧客の属性の洗い出しに成功しています。潜在顧客にアプローチをすることで、売上向上に役立っています。

積水ハウスの広告・マーケティング戦略まとめ

積水ハウスでは、弱点を克服するマーケティング戦略を次々と打ち出しています。従来の営業法では限界が来ると踏み、早めにマーケティング手法を変えて、収益の安定化や企業成長を目指しています。

特に、賃貸住宅では難しいといわれてきた分野に果敢に取り組むことで、市場の4割のシェアを獲得しています。マーケティング施策を講じる際は、積水ハウスのように競合が力を入れていない分野に注力し、売上を伸ばすというのもひとつの手でしょう。

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