コンテンツマーケティングとは?メリット・事例・戦略の進め方・手順を簡単解説

コンテンツマーケティングとは?メリット・事例・戦略の進め方・手順を簡単解説
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この記事では、コンテンツマーケティングとはどういったものなのかをわかりやすく解説。

コンテンツマーケティングの基本的な知識から、メリット・デメリット、具体的な方法や進め方、企業の事例などをまとめています。

コンテンツマーケティングを検討・実施する際に役立つ「コンテンツマーケティング実践ガイド」も、当記事からダウンロードいただけます。

コンテンツマーケティングとは?簡単に解説

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングの意味を正しくとらえるために、まず「コンテンツ」と「マーケティング」のそれぞれの意味を整理してみます。

コンテンツとは
コンテンツ(content)は直訳すると、「中身」や「内容」といった意味です。

マーケティングの視点からもう少し具体化すると、「ユーザーに対して発信する情報の中身や内容」ととらえられます。ではユーザーが求めている情報の中身とはどんなものでしょうか?

それは「課題解決や疑問の解消につながる情報」「人に伝えたくなるような有益な情報」です。

このような情報(コンテンツ)を通じて行うマーケティングがコンテンツマーケティング、ということになりますが、次にマーケティングの意味を見てみましょう。

マーケティングとは
マーケティング(marketing)を簡単に言うと「売れる仕組みをつくること」です。ですが売れる仕組みといっても、直接的な販売活動や営業活動とは少し異なります。

日本でも有名な経営学者ピーター・ドラッカー氏は「販売とマーケティングは反対の考え方」「マーケティングの目的は、販売を不要にすること」といった言葉をのこしました。

つまりは、こちらから売り込んで商品を買ってもらうのではなく、ユーザー側から興味を持ち、その価値に気づいて、自然と商品が売れていく仕組みをつくることがマーケティングの意味になります。

ではコンテンツマーケティングとは?
上記の「コンテンツ」と「マーケティング」の意味を踏まえた上で、コンテンツマーケティングの意味を考えてみます。一言でいうならば以下のようにまとめられるでしょう。

コンテンツマーケティングとは、「コンテンツを通じて自社の価値に気づいてもらうことによって、商品が売れる場である市場をつくりだすこと」です。

なぜコンテンツマーケティング戦略が必要なのか

コンテンツマーケティングの重要性とは

上述したようにコンテンツマーケティングとは、ユーザー側から訪れてくれる、商品を売る場をつくりだすもの。新たに売るための場所が必要になる理由。それは従来の売り場・売り方では商品が売れなくなったからです。

以前は、テレビCMを打つ、新聞や雑誌に広告を出す、Web広告を出稿する、訪問営業をする、といった方法で商品の販売を促進することができていました。

しかし現在では、あからさまな広告や一方的な営業は嫌がられる傾向にあります。広告とわかった時点で見向きもしないということは、特にWebでは顕著でしょう。

なぜ広告が嫌がられるようになったかというと、インターネットの登場により必要な情報を個々人が自由に収集できるようになったこと、そして広告がその情報収集を邪魔することが増えたためです。

もちろん広告がまったく無意味になったわけではなく、幅広い層の認知獲得や絞り込まれたターゲットへのPR等の目的では引き続き有効であることは変わりません。しかし以前のように広告を出せば大きく売れるということはなくなりました

そこで自ら売り込みに行くような形ではなく、ユーザーのほうから自社の情報を見にきてくれる・売り場へと訪れてくれるコンテンツマーケティング戦略が必要になったのです。

コンテンツマーケティングの効果やメリットとは

コンテンツマーケティングの効果やメリットとは

コンテンツマーケティングならではの特徴をまとめると、以下のようなものになります。

  • コンテンツの内容はターゲットユーザーのニーズが起点になる
  • 商品によって得られるユーザー体験など「価値」の情報を提供する
  • 見込み顧客を「顧客」へと育てていく
  • 企業からの一方的な売り込みではない

このような特徴から、以下のような効果・メリットが期待できます。

アプローチできるユーザー層が広がる

ユーザーが検索などした上でコンテンツにたどり着いてくれるため、今まで接点のなかったユーザーや、想定していなかったユーザー層から新規顧客を開拓できる可能性があります。

商品やサービスを起点とするマーケティングの場合、情報にたどり着くことができるユーザーは既にニーズが顕在化した層です。

欲しい条件や必要な内容を絞ったキーワードで検索を行い商品情報を見つけるため、一定の購買意欲がある層がほとんど。

そのため、ニーズが顕在化していなければ、「まだ自分には必要ない」「自分には関係ない」と判断されてしまったり、そもそも商品やサービスの情報を探したりしないため、購買へ至ることはありません。

しかしコンテンツマーケティングの場合、商品やサービスに関連するコンテンツでマーケティングを行うため、まだニーズが顕在化していない潜在層にもアプローチすることができます。

コンテンツを通じてコミュニケーションできるユーザーが増えることで、商品を知ってもらうチャンスも拡大します。

新たな見込み客を獲得できる

現時点では購買意欲がないユーザーでも、コンテンツを通じて「こんな商品があったんだ」「こういう価値もあるんだ」と新たなニーズに気づいてもらえるため、見込み顧客を増やすことができます。

ユーザーはコンテンツを通じて、自身の課題解決に有益な商品・サービスの存在に気づき、購買へと至ります。それまで商品やサービスの認知がない層も未来の顧客になり得るのです。

またコンテンツ記事を見た時点では購入しなかったとしても、商品を認知してもらうことで、いざニーズが高まったときに商品を想起してもらえます。

ユーザーの検索キーワードを様々な角度から分析し、コンテンツを充実させることで、見込み顧客になるユーザーを増やすことが可能です。

ブランディング効果、専門性の高さが得られる

会社全体やプロダクト単位でのブランディング効果を得られるのもポイントです。

有益な情報やノウハウを発信し続けることで、「○○のことなら○○」という専門家・プロとしてのイメージをユーザーに印象づけることができます。

戦略的にファンを育成でき、リピーターを獲得できる

インターネットやSNSの発展により、様々な情報を簡単に手に入れることができるようになりました。そのため商品やサービスの情報は容易に検索することができ、値段や機能の検討も簡単です。

このような現状だからこそ継続的に商品やサービスを購買してもらうことを目指すなら、顧客にブランドや商品、もしくはサービスのファンになってもらうことが重要

商品やサービスの機能やデザインだけでは、顧客をファンにするのは簡単ではありません。それはユーザーが目に見えている価値(デザインや機能、使用感など)でしか、商品を認知していないからです。

本当に商品やサービスのファンになってらもうには、ブランドストーリーや商品・サービスの背景に共感してもらう必要があります。そこにコンテンツ記事を活用するわけです。

ひとたびファンになってもらえれば、商品やサービスさらにはブランドから離れにくくなり、定期的に商品やサービスの継続購入をしてくれる「リピーター顧客」を獲得することができます。

また、リピーター・ファンになってくれたユーザーは、すすんで自社のことを拡散してくれる存在にもなってくれます。

コンテンツが将来の広告資産となる

バナー広告やマスメディアに出稿する広告は、掲載期間などが定められており、期間が過ぎれば見ることはできません。

一方で自社のメディアやSNSなどで発信しているコンテンツは、削除などをしない限りは残りつづけます。WebメディアならGoogle検索で上位表示される限り永続的なユーザー流入も期待できます。

広告枠は一定期間の出稿のためにコストがかかります。もちろん自社コンテンツもコストはかかりますが、そこから売上や見込み客を生み出す資産として残り続けるわけです。

Web上のコンテンツ以外でも、冊子タイプやメルマガもバックナンバーの再配信や配布により、商品やサービスを求めている方に対してアプローチできる素材として残せます。

またセミナーなど直接交流するタイプであっても、レポート形式として講義や質疑応答内容を残せば、ふと必要になったときに自社を想起してもらえる可能性が高まります。

広告費・営業費のコスト削減につながる

自社でコンテンツを展開するため、当然広告掲載費や営業の人件費などは削減ができます。一方でコンテンツの制作費用や問い合わせに対応する担当者の人件費などのコストは新たに必要です。

ですがコンテンツから獲得した見込み客は、自社の価値や魅力を感じた上で問い合わせてくれるため、成約率が上がりやすい傾向があります。

ひとつのコンテンツから売上を生みつづけることができれば、中長期的には営業人員を配置するよりもコストを抑えられます。

コンテンツマーケティングの具体的な方法・種類とは?

コンテンツマーケティングの方法・種類とは?

コンテンツマーケティングの方法として、現代においてはWebサイトを思い浮かべる方も多いのですが、アナログなコンテンツも含まれます。いくつか種類をご紹介します。

オウンドメディア

オウンドメディアは自社が運営するメディア全般を指します。例えばWebサイトやブログなどです。主に検索エンジンからの流入を目指し、ユーザーが求めている情報を提供するメディアを目指すことになります。

内容は自由に制作できるため目的やターゲットに合わせたコンテンツを発信できます。種類の一例は下記です。

  • テキスト
  • イラスト
  • 写真
  • 漫画
  • 商品レビュー
  • 動画
  • 調査した資料

オウンドメディアは他の手法に比べるととても多くの選択肢があるのが特徴です。

アプローチしたいユーザーと接点を持ちやすい方法や、自社商品の魅力を伝えやすい方法を選びましょう。

SNS

多くのユーザーが利用しているSNSを活用するのも効果的な方法です。特に利用者へコメントとして返信できるSNSなら双方向のコミュニケーションを通じて身近な印象を与えられます。

直接活用できるコンテンツ例は以下のとおりですが、URLリンクを貼ることでメディアへの流入を図るなど、活用の幅は広がります。

  • コメント
  • 返信でのコミュニケーション
  • 画像、漫画
  • 動画

多くのSNSは利用料金がかからず、かつ日本での利用者も多いことからうまく活用した際の費用対効果はとても高くなるのが特徴です。

しかし利用者が多く拡散性も高い分、何らかの事情で炎上してしまうと一気にブランドイメージが低下する可能性もあるので発信する内容には注意しなければいけません。

セミナー形式

ユーザーが求めているノウハウを講義形式にて提供する手法です。アナログなセミナー自体は昔からありましたが、現代ではWeb上でのセミナーも一般的に広まっています。

契約までは考えていないけれど、詳しく話を聞きたいという見込み客を集めやすいのが特徴です。

WebセミナーはZoomなどの動画通話メディアを使うことになりますが、資料画面へ切り替えもでき参加者へ分かりやすく説明できます。

会議室など事前のセッティングや紙資料の印刷が不要なので少人数でも準備しやすいのも魅力です。

紙媒体のマガジン

現在では紙の雑誌を発行している企業がWebで情報提供しているケースも増えていますが、アナログの雑誌も特徴を捉えて活用すると効果的です。

すぐに欲しい答えにたどり着けるWebコンテンツと比較すると、紙雑誌を見る方は別のページもざっとめくりながら見てくれる傾向があるため、自社を知らないユーザーの目にとまる可能性があります。

まだ具体的に何がほしいのか分かっていないユーザーに対して様々なアプローチをかけるのに向いている方法です。
他にも紙質の手触りなどでも印象は変わってくるため、ブランディング効果も高められます。

紙媒体の注意点としてただカタログをそのまま渡すのではなく、価値のある情報が掲載されている冊子として提供することが不可欠です。

メールマガジンの配信

いわゆるメルマガも昔からある手法のひとつです。メールマガジンを配布するためには登録してもらう必要がありますが、基本的には以下のようなタイミングでしょう。

  • 商品購入時に申込みできるようにする
  • Webサイトから配信登録をする

登録する状況によってユーザー属性は異なります。まだ購入を考えていない方に対して商品の宣伝ばかりでは押し付けになってしまうので、役立つ情報提供に内容を含めなければいけません。

メルマガ登録者限定のプレゼントを用意しておくのも、登録を促す際に効果的です。しかしプレゼントがどこでも購入できるまたは無料で手に入るものでは意味がありませんので、価値の高いものを提供しましょう。

ポッドキャストなどの音声メディア

2022年現在においては、まだコンテンツマーケティングの内容として日本では一般的に広まってはいないものの、Podcastなどの音声コンテンツも対象者と継続的につながれる手法です。

特にワイヤレスイヤホンの一般化に伴い、自宅において家事をしたりお風呂に入ったりしながら音声コンテンツを聴くという人もいます。

イヤホンで聞くケースが多いため、まるですぐ近くで語りかけてくれているような感覚になり、一層身近に感じられるのもポイントです。

広告やコンテンツは常に、競合する様々なコンテンツとユーザーの可処分時間の取り合いをしています。

ユーザーの移動時間や作業時間に空きがちな「耳」で広告を受け取ってもらえるこの方法は、近年注目されています。

eBook

いわゆる電子書籍に当たるeBookもコンテンツのひとつで、内容としてはアナログの冊子に近い内容となります。紙媒体と異なり何ページあっても印刷費がかからないのが特徴です。

コンテンツマーケティングにおいては完全な冊子タイプではなくPowerPointなどの資料もeBookとよびます。

メルマガの登録者プレゼントなどで提供されるのが一般的ですが、価値のある情報を詰め込むことが最終的に顧客へとつながるかどうかを左右するポイントです。

また電子書籍が特定のジャンルでランクインすることで、信頼性の向上や、ブランディングにもつながります。

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い

コンテンツマーケティングと似たような言葉に「コンテンツSEO」というものがあります。これらは混同しやすいですが、少し異なっています。

コンテンツSEOとは、その言葉どおりコンテンツによるSEO対策のことです。SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、検索エンジンで上位表示されるように対策することをSEO対策といいます。

SEO対策の方法は様々あるのですが、その中でブログや記事などのコンテンツを活用したSEO対策がコンテンツSEOというわけです。

具体的には、ユーザーにとって有益な記事コンテンツなどを継続的に発信することで、Webサイトの評価を高め、検索結果での上位表示を目指します。

このコンテンツSEOは、主にWebサイトなどのオウンドメディアを運用する際に必要となる施策です。そしてオウンドメディアは、コンテンツマーケティングの具体的な手法のひとつという形で記事内でさきほど紹介をしました。

つまりコンテンツSEOとは、コンテンツマーケティングを進める施策の中のひとつということです。

コンテンツマーケティング戦略の立て方

コンテンツマーケティング戦略の立て方
続いて、具体的に戦略を立てる際に考えるべきことを簡単にまとめてみます。

現状のコンテンツマーケティングの課題を整理する

いま自社が発信しているコンテンツや、過去のコンテンツがあれば、まずはその分析を行いましょう

「まったく反響がなかった」「問い合わせはあっても成約にはいたっていない」「リピーターになってくれない」など、なぜコンテンツマーケティングを行った目的に対する効果がなかったのか、考えてみてください。

その上であらためてコンテンツマーケティングを行う一番の目的は何なのかを明確化してみましょう。

ターゲットユーザーのペルソナ設定

自社の商品・サービスを求めてくれるユーザー・価値を感じてくれるユーザーはどんな人なのか、具体的に考えてみてください。

ターゲットユーザーは性別・年齢のみならず、ライフスタイルや情報収集の方法、趣味嗜好などまで細かいペルソナ設定をしてみることが重要です。

ニーズが多様化している現代では同じ年齢や性別というだけで求めている商品も一緒とは限りません。リアルな人物像ができあがると、日々どういった課題や悩みがあるのかも分析しやすくなります。

その課題の解決にあたってどのようなキーワードで検索して情報を集めるのかがわかれば、その答えになるコンテンツをつくることで自社と相性の良いユーザーに認知してもらえます。

潜在ニーズと顕在ニーズを理解してカスタマージャーニーを設計

設定したペルソナをもとに、ユーザーが実際に購入や利用するまで、体験する流れを旅として例えて考えるカスタマージャーニーを設計します。

主には「商品を認知する」「興味関心を持つ」「比較検討する」「購入する」という、ユーザーの行動段階を想定し、それぞれの段階でユーザーが求めている情報を発信することで、次の段階へと引き上げていきます。

展開するコンテンツメディアの内容に大きくかかわってくるので、しっかりと細かく設定しておくべき項目です。特に注意するべき点を挙げておきます。

  • ユーザーの段階に合わせ、最適な情報を伝える
  • 行動を後押しできるような情報発信や導線を設計する
  • 誰に何をどう伝えると効果的なのか、コンテンツ表現や内容を検討する

ペルソナとカスタマージャーニーが決まった後は担当者全員が分かるように上記をビジュアル化しておきます。

特にコンテンツ制作を外注する際、制作者に意図が伝わっていなければ内容がずれてしまうので、きちんと資料としてまとめておくことが重要です。

コンテンツの方法・媒体を決める

カスタマジャーニーやコンテンツ内容を決めたら、次に「どのように」ユーザーの元へ届けるかを考えましょう。

広告やコンテンツを掲載する媒体をどうするのか、動画を使うのか・写真で見せるのかといった伝え方も、自社の魅力を伝えやすく、かつターゲットユーザーに届きやすい方法を考える必要があります。

例えば…

  • スマホで調べるならテキストサイト
  • 商品の利用イメージならビジュアルや写真で
  • 理解するのが難しい話をするなら漫画
  • 詳細に伝えるならセミナー
  • BtoBなら、印刷や社内共有しやすい資料タイプ

など、活用しやすいコンテンツを選択しましょう。

目標設定

メディアの選定も決まったら、続いてKPIなどの具体的な数値目標を立てます。Webサイトコンテンツならアクセスしてきた人数に対して何割がクリックし、さらに何割が購入や契約につながったかの測定などです。

他の方法では下記の測定などになるでしょう。

  • 配布冊子数に対しての成約率
  • セミナー参加者に対しての成約率
  • メールマガジン購読者数に対しての成約率

直接会話するセミナーなら何人から質問があったかなど、参加者の反応なども含められます。

目標を設定する上で大切なのは、設定して終わりではなく実際に運用開始後に目標に届いているのか、届いていなければ何が足りていないのかを検証することです。

コンテンツマーケティングを継続して運用する体制づくり

コンテンツマーケティングは、瞬間的な成果を狙う広告などとは違い、継続的に運用することで安定した効果を得る施策です。

あるコンテンツから成果が出なかった時点で終わりではなく、上でもお伝えした通り、なぜ成果が出なかったかといった課題を洗い出して改善していくことで、コンテンツの質を磨き上げていくことが重要となります。

そのため可能であればコンテンツマーケティングのみに従事する部署やチームをつくり、常にコンテンツの状況をチェックできるようにしましょう。

自社内で人員を確保できるのが理想ですが、難しい場合はマーケティングを得意としている会社などに外注し、協力してもらうことも検討してみてください。

それほどに分析→改善→実施→分析→…というPDCAサイクルが、コンテンツマーケティングにおいてとても大切です。

ファンを育てるコンテンツマーケティングの戦略ポイント

ファンを育てるコンテンツマーケティングの戦略ポイント
コンテンツマーケティングは、すぐに結果が出にくいマーケティング手法です。しかし時間を掛けて顧客との接点を作るため、一度獲得すると離れにくいというメリットもあります。

コンテンツを通じてファンとなってくれる顧客を獲得するためには、ファンを育てやすいコンテンツ作成が重要です。幾つかポイントを見ていきましょう。

ユーザーの段階にあわせたコンテンツを用意

コンテンツの内容を考える上では、下記の3点を踏まえておきましょう。

  • ユーザーが何を知りたいのか調査する
  • 伝えたいことを整理する
  • 伝えていく順番を考える

そしてこれらを意識したコンテンツは、アクセスしてきたユーザーが契約するまでに経ていく段階や行動にあわせたものを準備しておくと、より効果的になります。

コンテンツへの流入、集客
ユーザーが価値のある情報を見るためにアクセスしただけで、まだ商品については何も知りません。

育成
訪れたユーザーに詳しく解説した情報を提供し、契約へ近づけるために育成していく段階です。商品やサービス、もしくは企業の名前は認知されています。

しかしまだ購入の意思決定をする段階ではないため、知識を提供することでよい関係を続けていく必要があります。

購入や利用の検討
見込み顧客へと育成したユーザーが、商品やサービスを利用するか検討する段階です。

具体的にサービス内容について説明したり資料を渡したりして、じっくりと考えてもらう材料となる情報を提供します。

この段階ではすでに購入意思は固まっており、なにを購入するかという比較検討段階に入っています。

契約、利用、購入
検討している対象者を最終的なアクションに促す段階。自社の良さを伝えるだけではなく、競合商品との違いや優位性、商品を購入することで手に入る価値や体験など、後押しをする情報が有効です。

現在購入するとお得になるクーポンの提供や、キャンペーンなども行なうタイミングになります。

リピート
商品を購入、契約してくれたユーザーに対して、今後も続けて利用してもらえるように情報発信をして、継続的なコミュニケーションをとります。

初期段階で提供している知識ではなく、購入してくれた商品の活用方法や新商品の宣伝などが効果的です。

拡散、応援
商品購入のリピーターだけではなく、身近な方へ魅力を伝えてもらいファン自身がファンを増やしてくれる段階です。

最後の拡散段階はコンテンツマーケティングとして含めない場合もありますが、含めて考えておけばより広告費の節約につながります。

コンテンツ自体の質を高める

コンテンツを通じてファンになってもらうためには、コンテンツの質が高い状態を維持することが大切です。「質が高い」記事とはどのような内容でしょうか。

独自性のある記事(コンテンツ)

独自性が高いということは、そのWebサイトでしか知ることができない情報ということです。

ユーザーは「このWebサイトでは有益な情報が手に入る」と認知し、継続的にコンテンツを確認してくれる見込み顧客へと変わります。

独自性の高いコンテンツを作るには、独自の調査結果やデータを元に記事を制作することです。他の媒体では真似しにくく、かつ自社や自社ブランドの強みを活かしたものであれば説得力があります。

現在、情報をまとめただけの記事は存在します。しかしその記事の中には主張がない場合がほとんどです。

独自調査の場合、調査内容の結果自体が有益な結果となることはもちろん、結果や様々な情報を踏まえた主張は独自性があり、質が高い記事(コンテンツ)となり得ます。

顧客の知りたいニーズをきちんと掴むことができれば、有益な情報源だと、ユーザーに認知してもらえるでしょう。

影響力が高い人物を登場させる

コンテンツマーケティングを実施する際、コンテンツを配信するターゲットがあるはずです。そのターゲットに対して影響力が高いインフルエンサーを起用し、記事にしていくことは非常に効果的です。

インフルエンサーは、既に自分のチャネル内で自身の味方となるユーザーを多数持っています。

そのユーザーと自社のターゲットが合致すれば、コンテンツを配信する側は新たなターゲットゾーンへリーチできるというメリットがあり、インフルエンサー側は日頃とはテイストが異なる発信ができることでユーザー満足度を獲得できます。

記事としては写真などを有効に活用することができ、コンテンツとしての質を高めやすい方法と言えるでしょう。

外部へ寄稿する

自社のブランド力や、商品やサービスの認知度を高めたいと考えた場合、自身で発信できるエリアの外へ飛び出してみることも重要です。

例えばコンテンツとの親和性が高い内容を扱う外部サイトへ寄稿してみるというのはいかがでしょうか。

「外部へ寄稿している」という事実が自身のコンテンツの信頼度を高めてくれるだけでなく、寄稿した記事から新たな顧客獲得を期待することも可能です。

有益・良質なコンテンツだと認知し続けてもらう

コンテンツが有益だと認知されれば、ファンになってもらいやすくなります。

ファンになってくれるほどの有益な記事とは何かを考えると、特定のテーマで「重要な情報を発信しているメディアはこれだ」という認知を顧客に与えることが大切です。

また、継続的な記事更新を通じて、有益なコンテンツが「継続的」に発信されていると思ってもらうことも大切でしょう。

一時的な認知ではなく、認知し続けてもらうことで、ファンとなるユーザーを継続的に獲得していくことが可能です。

ターゲットユーザーのペルソナを徹底的に考える

ターゲットユーザーのペルソナを徹底的に考える

「有益」「質が高い」コンテンツを考える際、「誰にとって有益」なのかという視点は忘れてはいけません。ターゲットとなるユーザーのペルソナは細かく設定することで、より質が高いコンテンツを目指すことが可能となります。

ペルソナは理想の顧客です。統計的な特性やライフスタイルの特性を用いて顧客像を具体的に絞り込むことで、ターゲットユーザーが共感しやすいペルソナを作り上げましょう。

コンテンツマーケティングの具体事例

実際に日本の企業で成功している事例をご紹介します。

人気Twitterアカウント、シャープさん

コンテンツマーケティング事例「Twitterアカウント、シャープさん」
画像引用元:シャープ公式Twitter(https://twitter.com/SHARP_JP)

Twitterを利用している方であれば知っている方も多いのではないでしょうか。企業の公式アカウントながらもまるで面白いことを言ってくれる友達のようなツイートばかりなのが特徴です。2022年2月時点では83万人のフォロワーがいます。

一般的な企業アカウントと異なる点は下記です。

  • 製品に関連のないことにも積極的に絡む
  • 当たらないキャンペーンなどの冗談も多い
  • 製品に関連する質問にもできる限り対応
  • 他の企業アカウントに絡みコラボにつながることもある

富士フイルムのコンテンツSEO

コンテンツマーケティング事例「富士フイルムのコンテンツSEO」画像引用元:富士フイルム公式サイト(https://www.postcard.jp/nenga/)

年賀状印刷を扱う富士フイルムでは、年賀状を送る際のマナーをコンテンツSEOとして提供しています。

自分でつくることも検討している方に対し、写真を使った年賀状もつくれることをアプローチするという動線を作成。さらに結婚やビジネス、引っ越しなど年賀状を出す方のシーンに合わせてコンテンツを細分化しているのも、ペルソナやカスタマージャーニーがきちんと設定されていることが分かります。

年賀状は減少傾向にある時代において、2020年は自然検索からの流入とサイトでの注文数が増加しました。更に広告費も削減できています。

無印良品の魅力がわかるSNSアカウント

コンテンツマーケティング事例「無印良品SNS」
画像引用元:無印良品公式Instagram(https://www.instagram.com/muji_global/?hl=ja)

日本企業である無印良品がSNSのInstagramにて提供している画像、動画の情報です。食品から衣類までさまざまなジャンルを扱っていますが、着ているシーンや家具を設置した雰囲気が伝わるビジュアルを展開しています。

Instagramにて商品を検索するユーザーも多いなか、商品の使い方が分かる動画も掲載するなど利用者の目線に立っているのが特徴です。

ときにはプレゼントのキャンペーンなども掲載しており、見込み顧客へと育った対象へのアプローチも欠かしていません。

利用シーンが分かるWebメディア「北欧、暮らしの道具店」

コンテンツマーケティング事例「北欧、暮らしの道具店」画像引用元:北欧、暮らしの道具店公式サイト(https://hokuohkurashi.com/)

株式会社クラシコムのスタッフが実際に販売している商品を使用してブログ形式で紹介しています。購入につなげるCTAを設定しておらず、読み物に特化させているのが特徴的です。

またブログ記事だけではなくお風呂で聞くことをイメージした音声メディアも配信しており、購入後の関係を長く続けるコンテンツも用意しています。

コンテナハウスの魅力を余すことなく伝えるWebメディア

コンテンツマーケティング事例「コンテナハウスの世界」
引用元:コンテナハウスの世界(https://www.containerhouse-world.com/)

コンテナハウスの世界」は、コンテナハウスを検討する際に気になる情報や、実現できる暮らしをコンテンツとして発信。

メディアを見たユーザーの中でのコンテナハウスの魅力を高めるだけでなく、コンテナハウスジャパンのプロとしての信頼性にもつながっているオウンドメディアです。

当メディアを制作後は問い合わせ数が3倍に増えています。


※「コンテナハウスの世界」は弊社(全研本社)が制作・運営しています。

メンズの眉毛の悩みに寄り添ったコンテンツを詳細に発信

コンテンツマーケティング事例「#眉LAND」
引用元:#眉LAND(https://www.mayusta.com/)

#眉LAND」は、男性が抱える眉毛や外見のお悩みに応える、プラスエイトと全研本社がタッグを組んで制作する専門メディアです。

眉毛サロンに対するユーザーの不安を細かく分類して、プロの視点から解決するコンテンツを発信しています。

悩みを解決してくれた存在としてプラスエイトへの集客効果を高めるだけでなく、求職者もこのサイトを閲覧しており、採用促進の面にも効果を波及させています。


※「#眉LAND」は弊社(全研本社)が制作・運営しています。

コンテンツマーケティングで営業がいらない集客が可能に

コンテンツマーケティングとは営業をかけない集客方法

従来の伝えたいことを伝える広告や営業では、ユーザーが避けてしまったり、開拓できる新規顧客が限定的になりがちです。

現代ではせっかくインターネット検索という、集客の入り口があるのですから、これを活かさない手はありません。

ここまでに説明した通り、ユーザーが検索し自発的に自社コンテンツに触れもらうことができれば、信頼感を抱いてもらいやすく、優良な顧客・リピーターへと育っていってくれる可能性があります。

また自社では想定できなかったユーザー層や、避けられがちだったユーザー層からも、興味を持ってもらえるチャンスにつながります。

まずは以下のポイントを念頭に置きつつ、コンテンツマーケティングをぜひ進めていってください。

  • 伝えたい内容と伝える方法を検討する
  • ペルソナとカスタマージャーニーを設定する
  • 相性のよい手法を選択する

しかし「考えることが多いのでうまくできるだろうか…」「難しそうで不安…」という方もいらっしゃると思います。

そういった方に向けて、コンテンツマーケティングを手順よく実践できるガイドとなる資料もご用意しています。ぜひこちらもご活用ください!

戦略的なコンテンツマーケティングでは「どこで戦うか」が重要

戦略的なコンテンツマーケティングでは「どこで戦うか」が重要
コンテンツマーケティングをより戦略的に行うためには、コンテンツそのものの質を考える前に、どの市場のどのユーザーに向けたコンテンツマーケティングを行うかを考えるべきです。

その際にまず考えるのは、商品コンセプトやテーマにも関わりますが、自社のバリュープロポジションを明確にすることです。

このバリュープロポジションを軸にした広告戦略、コンテンツマーケティング戦略を展開することで、自社が勝つべくして勝つ市場を見つけることができます。

バリュープロポジションが戦略として必要な理由

バリュープロポジションを考える上では3つの視点が必要です。

  • ユーザーニーズがある(ユーザーが求めている)
  • ニーズがあるのに競合は提供ができていない
  • 自社はそのニーズに応えられる

この自社だけが提供できる強みが、バリュープロポジションです。

バリュープロポジションのイメージ図

先ほど、コンテンツが誰にとって有益か・良質かを考える必要があると述べましたが、このバリュープロポジションもこの考えと共通する部分があります。

それはユーザーニーズが起点となっているという部分です。
自社が伝えたいことではなく、ユーザーが求めていることに対して応えるという視点からしかバリュープロポジションは生まれません。

このバリュープロポジションは自社独自の強みですので、これを軸とした、広告戦略やコンテンツマーケティング戦略を展開することは、必然的に競合との差別化になりますし、自社が勝つべくして勝つ、圧倒的に優位な市場を作りだすことができます。

コンテンツマーケティングの進め方や戦略策定にお困りなら

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キャククルを運営する全研本社では、これまでに120業種を超えるクライアント企業の集客・マーケティングを支援してまいりました。

特にクライアントならではの強みを徹底的に分析し、その強みを軸とした戦略のご提案を得意としています。

分析から戦略提案、メディアの制作・運用までワンストップで対応可能。専門性の高い商品やニッチな市場でも効果的なコンテンツマーケティング戦略を提案・実施ができますので、まずはお気軽にご相談ください。

また弊社が培ってきたノウハウをお教えし、やがては貴社で運用ができるように支援するプランもございます。

「まるごと外注してしまうのはちょっと…」「自社のマーケティングチームを育成したい」という企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ以下資料より支援プランの内容もご覧ください。

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