高級飲食店の集客・広告のコツは狙うターゲットを定めること

高級飲食店の集客・広告のコツは狙うターゲットを定めること
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高級飲食店の集客・広告戦略に大事なことはどのポジションで勝つのか


集客を成功させるには、自社はどの市場に対して、誰に対してポジションを確立できるのかを確認することが重要です。ターゲットにしたい顧客層を想定しておくことで、集客に繋げていくことができます。ここがブレていれば、集客施策の威力もブレてしまいます。

どの市場を、どんな人たちをターゲットにするかを決定するために、セグメンテーションを行いましょう。セグメンテーションとはマーケティングの基本で、市場の性質や顧客が何を必要としているのかを把握し、細分化を行うことです。セグメンテーションを行う際、主に以下の4つの軸を元に市場や顧客を細分化していきます。

  • ジオグラフィック(地理的変数):国、地方、県、市、人口、気候などで細分化
  • デモグラフィック(人口動態変数):年齢、性別、家族構成、家族のライフサイクル、所得、職業、学歴などで細分化
  • サイコグラフィック(心理的変数):心理的特徴、ライフスタイル、性格傾向、価値観、購買動機、関心などで細分化
  • ビヘイビアル(行動変数):製品やサービスに対する知識、使用頻度、使用場面、使用用途などで細分化

例えばサイコグラフィック・セグメンテーションの細分化の例として、ブランド志向、健康志向、機能志向、価格志向などが挙げられます。

上記4つの軸を複数組み合わせてセグメンテーションを行い、市場と顧客層を定めましょう。近年では特に、サイコグラフィック・セグメンテーションとビヘイビアル・セグメンテーションが大切とされています。

集客・広告戦略を練る前に高級飲食店を利用するユーザーを考える


自社で集客したいメインユーザーを考えておく必要があります。定めたメインユーザーによって、売りたいメニューや構成、提供すべきサービスが変わってくるからです。

記念日ユーザー

まず、記念日系でおすすめの店舗というブランディングを行うのが良いでしょう。

普段から高級な飲食店を利用している人は、残念ながらあまりいません。したがって、誕生日、バレンタイン、クリスマスなど自社の雰囲気に合わせてイベント化できる「記念日」を活用するのが良いです。

普段高級なレストランにあまり行かない人でも、記念日だけはオシャレで高級なお店を選ぶ人も少なくはありません。誕生日やクリスマスに高級飲食店を利用する人の中では、1人あたり8,000円から2万円ほど費やす人もいます。

記念日におすすめの高級飲食店を探すユーザーの多くは、ネットなどの情報を頼りにしています。したがって、記念日需要を獲得するためには、オウンドメディアやSNSを活用し、積極的に情報発信することが重要です。

ビジネスユーザー

ビジネスユーザーを獲得するために、接待系でおすすめというブランディングを行うのも良いでしょう。

個室のある店舗では特に、接待やビジネス利用してもらいやすいです。また接待で利用される場合は、顧客数が多くなくても単価が高くなる傾向があります。もし店舗を気に入ってもらえれば、何度も繰り返し利用してもらえる可能性も高く、売上アップにも繋がります。

ビジネスユーザーを取り込むために、接待や会食利用におすすめの飲食店を検索できる「ひとさら」などのサイトへ掲載することが効果的です。また、自社が接待でおすすめの店舗であるという情報を、SNSなどで積極的に発信する必要があります。

高級飲食店の集客・広告戦略にはエリアマーケティング観点が必要


セグメントをすることができれば、どこの競合他社が自社とぶちあたるのかお分かりいただけたでしょう。また、どのエリアであれば自社はナンバーワンになれるのか、調査することも重要です。

高級飲食店の集客を成功させるには、エリアマーケティングを行うことが必要です。ターゲットとして定めたユーザーが、どの辺りに多く住んでいるのか等を把握し、集客するための戦略を立てましょう。

そこで重要となるのが、商圏、立地、導線の3つです。それぞれのポイントを見ていきましょう。

商圏

商圏とは、メインユーザーが日常的に店舗へ訪れることが可能な範囲のことです。実際のユーザーがどこから通ってくれているのかを参考にしながら、有効商圏のチェックまで行えると良いです。

自社に適した商圏でなければ、集客を成功させることは難しいでしょう。したがって、自社の飲食業態と商圏が、マッチしているかを確認する必要があります。また、商圏内の顧客の購買力をチェックすることも大切です。

立地

店舗が見えやすく、来店しやすい立地であることも重要。競合他店が少なく、また営業時間内にターゲットユーザーが集まりやすい場所が良い立地といえます。

立地条件が良ければ家賃が高くなる傾向がありますが、集客を成功させるには、なるべく立地の良い物件を選ぶ必要があるでしょう。

導線

商圏、立地、導線の3つの中で一番重要なのが導線です。立地が大切なのは、顧客が店舗の傍を通った際見つけやすいというのが理由です。しかし、ターゲットとなる顧客が通り導線上にいなければ、店舗を見つけて知ってもらいにくくなります。

駅や商業施設周辺は人通りが多いですが、家賃が高くなってしまいます。したがっておすすめは、家賃が低いエリアで、人が割と通っている抜け道などです。商圏内を歩き回り、そのようなスポットがあるか調査してみましょう。

高級飲食店で取り組みたい集客・広告施策


高級飲食店での集客は、来店してくれた顧客からの口コミや紹介を中心とした、レピュテ―ションタイプの集客方法があります。顧客の口コミや紹介により集客する際、グルメサイトの登録、ホームページやGoogleマイビジネスを活用すると良いでしょう。

この3つの集客方法について、詳しく解説していきます。

グルメサイト

高級飲食店で取組むべき集客方法の一つ目が、グルメサイトの登録です。東京都など競争相手が多いエリアに店舗がある場合は、グルメサイトから集客することが特におすすめです。

しかし数あるグルメサイトの中でもどのサイトに登録すべきか、どのサイトが最も自社とマッチしているのか、分からなくなっている方も多いことでしょう。

そこで、利用者が多い食べログ、ホットペッパー、ぐるなびの3つのサイトのそれぞれの特徴を以下にまとめました。ぜひ参考にしてください。

食べログ

食べログは、あらゆる顧客層をターゲットにしたい飲食店におすすめのグルメサイトです。食べログに登録すると、Googleの検索結果で上位に表示されるというメリットを得ることができます。「一人で入りやすい」、「個室」などシーン別で検索できるのも食べログの特徴です。

また、食べログは都市部で集客力のあるサイトでもありますので、都市部や駅近に店舗が位置している場合は、食べログに登録するのがおすすめです。

食べログの登録店舗数、月間利用社数、口コミ数を以下にまとめましたので、参考にしてください。

  • 登録店舗数:約89万件(2019年11月時点)
  • 月間利用者数:約1億810万人/月(2019年9月時点)
  • 口コミ数:約3,300万件(2019年11月時点)

ホットペッパー

ホットペッパーの特徴は割引クーポンがあることです。また、ネット予約が可能ですので、簡単にお店の予約をすることができます。

ホットペッパー利用者の多くは、若い女性です。したがって、若い女性のユーザーをターゲットにしている飲食店は、ホットペッパーに登録するのが良いでしょう。

また、会社の宴会などが行われる際も、ホットペッパーでお店を探すことが多いです。そのため、ホットペッパーはビジネス街で集客力が強いグルメサイトでもあります。

以下ホットペッパーの登録店舗数、利用者数、掲載情報です。

  • 登録店舗数:約76万件(2019年2月時点)
  • 利用者数:2,200万人/年
  • 掲載情報:店舗情報、メニュー、口コミ、クーポン、ネット予約、地図など

ぐるなび

ぐるなびは40代男性など中年層の利用者が多いです。また、宴会のお店を探す際よく利用されるグルメサイトですので、宴会の顧客をターゲットにしている店舗におすすめのサイトといえます。店舗の基本情報やPRだけなら、無料で掲載してもらえるのが魅力。

ぐるなびの登録店舗数、利用者数、掲載情報をまとめましたので、参考にしてください。

  • 登録店舗数:約50万店(2018年3月時点)
  • 利用者数:月間閲覧数 5,200万人/月、会員数 1,397万人 (2016年4月1日時点)
  • 掲載情報:店舗情報、メニュー、口コミ、クーポン、ネット予約、地図など

海外向けグルメサイト

日本人の顧客だけではなく、外国人観光客もターゲットにしているなら、ぜひ海外向けのグルメサイトやアプリにも登録してください。

数多くある海外向けグルメサイトやアプリの中から、自社に適したサイトやアプリを選ぶことが大切です。次におすすめの海外グルメサイトを2つご紹介しますので、参考にしてください。

favy JAPAN

favy JAPANは英語はもちろん、中国語、フランス語、タイ語などあらゆる国の言語に対応しているグルメサイトです。

favy JAPANの読者数は月間でおよそ6,700万人、利用店舗数は約30,000店舗です。また年間で400以上のテレビやマスコミに取り上げられています。

Facebookへの掲載なども行っていますので、favy JAPANに登録することで、たくさんの海外の人たちに見てもらえるチャンスを得ることができるでしょう。

SAVOR JAPAN

SAVOR JAPANは英語、中国語、台湾語、韓国語の4か国語に対応した訪日外国人向けグルメサイトです。店舗に英語が理解できる人がおらず、海外の方からの予約受付が不安な場合は、ヘルプデスクに対応を依頼することもできます。

月間利用者数は100万人を突破。(2019年3月時点)SAVOR JAPANの利用者は香港人、台湾人、アメリカ人が多く、一流のホテルや旅館に滞在する人たちが多い傾向にあります。

ホームページ

自社のホームページを構築することも、集客する上で大切です。食べログやホットペッパーなどのグルメサイトでは、店舗情報、メニュー、アクセス情報など掲載することのできる内容が決まっています。一方で、ホームページは自由度が高いのが魅力です。

ホームページでは、自社のスタンスが分かるような情報を掲載するようにしましょう。高級飲食店であれば、その店舗の世界観を顧客に伝えることが必要です。また、看板メニューについての情報を掲載するのも良いでしょう。看板メニューが話題になれば口コミになり、その結果集客に繋がります。

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Googleマイビジネス

Googleマイビジネスは、Googleが提供している登録無料のサービスです。Googleマイビジネスに登録し上手く活用することで、効果的な集客が期待できます。

Googleマイビジネスに登録することで得られるメリットは、高級料理店として選ばれるための重要なものが詰まっています。Googleマイビジネスに店舗を登録すると得られるメリットは、以下のとおりです。

  • Googleでの検索結果の上位に表示される
  • 簡単なウェブサイトをつくれる
  • 顧客に訪問顧客数の多い時間帯を伝えられる
  • ストリートビューで店内のイメージを伝えられる
  • お店のメニューを掲載できる
  • 口コミを書いてもらえる

Googleマイビジネスに登録すると、上記に加えてローカル検索結果に店舗名やアクセス情報がひっかかるようになります。例えば、「○○(大阪、東京などの地域)」と「高級寿司」で検索すると検索結果の上位に表示されやすくなり、その地域で寿司屋に行く人に向けた露出が出来るようにもなります。

バリュープロポジションを用いたポジショニングメディア戦略

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「バリュープロポジション」という言葉を聞いたことがありますか?バリュープロポジションとは、以下の3つが重なる部分のことです。

  • 顧客のニーズ
  • 競合が提供できないもの
  • 自社が提供可能な価値

バリュープロポジションの考え方を元にメディア戦略を行えば、自社に合う顧客を集客することができます。また、ターゲットとする地域に絞った、ピンポイントな戦略を実行することで、高い効果を期待することができます。

競合店のメニュー、料金、サービス、口コミなどをリサーチして、顧客が何を求めているかを理解することも重要。リサーチを実施し、競合店との差別化要素が自社のどこにあるのかを分析し、他店に勝てるポジションを作り上げることが大切です。

文章で説明してもいまひとつピンと来ないかもしれません。そこでそんな方のために、飲食業界のポジショニング戦略について簡単に読める資料に落とし込みました。下記より無料でダウンロードいただけます。

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Webマーケティング戦略のひとつである、バリュープロポジションと弊社のWebサービス「ポジショニングメディア」について、わかりやすい資料にまとめました。すでにポジショニングメディアを導入された飲食業界のお客様の声や、一般的なWeb集客手法の課題もまとめています。

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高級飲食店の集客・広告方法まとめ


このページでは高級飲食店の集客方法をご紹介しました。高級飲食店というジャンルの中で、様々な切り口から自社にとって最適なポジショニングを探して、マーケティング施策や商品設計、店舗設計を行うことは非常に大切です。

Zenkenは、エリア戦略が重要な市場でのWebマーケティングが得意で、これまでに7000件以上のコンサルティングに携わってきました。ターゲット顧客のニーズの変化により、どのように集客するべきか悩んでいる方や、効果的なマーケティング戦略を仕掛けたい方は、ぜひZenkenまでご連絡ください。

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