ASP広告代理店は、文字通り、ASPと広告主の間を仲介するASPの代理店です。アフィリエイト広告のプラットフォームたるASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)と広告主の架け橋となる存在であるとともに、掲載メディア(アフィリエイター)との仲介役を務めることもあります。
この記事では、おすすめのASP広告代理店の特徴や強み、費用、事例、口コミなどをまとめました。ASP広告の導入を検討している方は参考にしてください。
ASP広告代理店一覧表
おすすめのASP広告代理店の特徴を一覧で紹介します。提供サービスや費用、実績などは業者によって異なるため、十分な比較を行い、自社のニーズに適した業者を選びましょう。ASP広告を活用したい担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
会社名 | サービスの特徴 |
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シード |
18年の実績があるアフィリエイト特化型代理店!計画から効果分析まで総合支援
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フォースリー |
経験と情報を織り交ぜた正当な広告手法!高効率&低リスクな施策でASP広告を最大化
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BPX |
利益アップを目指した広告運用施策を展開 |
エムフロ |
10年以上のサポート実績 |
バリュー・パートナーズ |
SNS広告での成果報酬型の提案もOK |
デジタルアスリート |
経験豊富なコンサルタントが運用をサポート |
パラダイム・ラボ |
報酬支払の可否決定以外を運用管理 |
セルリア |
解析からデザインまで多彩な施策を提案 |
ADrim(アドリム) |
アフィリエイト広告や各種SNS広告など多岐に渡る支援 |
ユナイテッドリバーズ |
元アフィリエイターの専門知識を駆使し |
DataSpoon(データスプーン) |
煩雑な運用管理を見える化して実施 |
イーナ |
自社運営サイトのノウハウを活かしたコンサルティング |
ファクトベース |
10年間蓄積した運用ノウハウを元に成果を目指すコンサルティングを提供 |
SINCEED(シンシード) |
ターゲット設定を軸に成果のでる広告を運用 |
無限 |
総合デジタルマーケティング事業の一環で運用代行 |
GIG(ギグ) |
複数のキャンペーン施策を打ち出せる |
デジタリフト |
経験豊富なコンサルタントが複数在籍 |
サイバーエージェント |
各パートナーメディアにおける多数の受賞歴あり |
インピネス |
戦略的なメディア発掘とリクルーティングを実施 |
カラック |
顧客データ分析やKPI策定を加味したLTV視点 |
ASPとは
ASPとは、Affiliate Service Provider(アフィリエイトサービスプロバイダー)の略称で、文字通りアフィリエイターと広告主を仲介するプロバイダーです。広告主である企業がインターネット広告を配信する際、掲載メディアを決定したり運用したりするためのプラットフォームとしての役割を果たしています。
ASPを活用した広告運用は、全てASPを通じて行われます。広告主から掲載メディア(アフィリエイター)ではなく、広告主からASPに広告料金が支払われ、アフィリエイターは掲載広告がクリックされたり広告を通じて商品が購入されたりすることで、成果が発生した際にASPを通じて報酬を受け取る仕組みです。
このように、アフィリエイト広告の運用がASPを通じて行われ、広告主とアフィリエイターが直接交渉することなく自動で運用できるところが、ASPの最大の特徴といえます。
自動といってもランダムではなく、広告主は自社の商材やサービスに合った最適な掲載メディアを選定できるほか、アフィリエイター側もニーズに合った掲載広告の選定が可能です。
ASPというプラットフォームを通じたインターネット広告運用に対する需要は、インターネットの登場以来、着実に伸びてきており、現在も市場の拡大が続いています。
ASPと広告代理店の違い
ASPとよく似た存在として、広告代理店があります。ASPと広告代理店はどのような違いがあるのでしょうか。
結論から言って、ASPと広告代理店はサービス内容的な違いはありません。ASPは、広告主と掲載メディアを仲介する役割を担っていますが、同様に広告代理店も、広告主と掲載メディアの間を仲介しています。そのため、ASPと広告代理店は事業体としてのフレームワークは同じです。
一方、広告サービスを提供する媒体に関しては、両者の間に明確な違いがあります。まずASPは、アフィリエイトサイトへの広告をターゲットにしていますが、広告代理店はWeb広告にも対応しますが、それだけでなくテレビやラジオ、新聞、雑誌など既存メディアへの広告も取り扱っています。
簡単に言うと、インターネット広告(アフィリエイト広告)に特化したASPと、インターネット広告+既存メディア(オールドメディア)に対応する広告代理店…の2種類に分類可能です。
クライアント側(広告主)からすると、もっぱらWeb広告に注力したい場合はASPまたは広告代理店に、テレビや新聞など既存メディアへの広告配信に特化したい場合は広告代理店に、それぞれ依頼することになります。
ASPの運用代行にかかる費用相場
ASPの運用代行にかかる費用は、業者によって、依頼内容によって相場が変化します。相場の目安は20万~50万円程度ですが、これらの費用はASP広告代理店に支払う手数料です。
手数料の内訳は成果報酬と月額費用に分かれますが、月額費用のみの場合や、成果報酬に見合った手数料のみかかるケースもあるなど、業者によって料金体系が異なります。成果報酬に見合った手数料+月額費用がかかる業者もあるため、費用相場に関しては十分な比較検討が必要です。
なお、ASP広告の運用にかかる費用相場は、初期費用・月額費用・アフィリエイター募集費用、手数料などの項目があり、それぞれ、5万円程度(初期費用)、3~5万円程度(月額費用)、20万~50万円(アフィリエイター募集費用)、成果報酬の30%程度(手数料)がかかります。
ASPの運用代行にかかる費用は上記が土台となっているため、ASPの運用代行費用を比較する際は、ASP広告の運用にかかる費用相場を目安にできるでしょう。
ASP広告を依頼するメリット
ASP広告を依頼するメリットには、以下のようなものがあります。
自社リソースの負担が減る
ASP広告を運用するためには、自社の広告ニーズにマッチしたASPを選定しなければなりません。しかし、ASPは40社以上がひしめく激戦の業界であるため、その中から自社の広告に適したASPを選定するのは大変です。自社だけで対応するのは難しく、多くのリソースを奪われることになるでしょう。
こうした状況も、ASP広告代理店を活用すればスムーズに解決できます。ASP広告代理店では、クライアントに合ったASPの選定からその後の対応まで一貫したサポートを提供するため、社内リソースを保ったままASP広告の運用ができます。
広告のクオリティが高まる
ASP広告の運用を成功させるのは簡単ではありません。掲載メディアの選定や報酬の設定、クリック率上昇、バナー更新、販売促進、ランディングページの(LP)の改善など、さまざまな効果的な施策を継続的に実施することで成果を得ることができます。
社内リソースが不足した状態でこれらの施策を全て実践することは難しいでしょう。仮に実践したとしても、高い成果を期待することはできません。しかし、ASP広告代理店に依頼すると、経験豊かな専門スタッフが対応するため、広告のクオリティを高め成果を上げることが可能です。
クローズドASPを通じて広告掲載できる可能性がある
ASP広告代理店を活用すると、クローズドASPを通して広告を掲載できる可能性が高まります。クローズドASPとは、選ばれた掲載メディア(アフィリエイター)しか登録ができないASPです。
クローズドASPへの登録を許されたアフィリエイターは、成果率の高い良質な広告宣伝がしやすいと評価されています。
クローズドASPに関する情報は積極的に開示されていませんが、コネクションを持つASP広告代理店を活用することで、クローズドASPを自社で扱えるようになる可能性があります。
ASP広告を依頼するデメリット
ASP広告の運用代行依頼には、以下のようなデメリットもあります。
運用成果を実感できるまで時間がかかる
ASP広告は、テレビやラジオなど既存メディアでの広告配信と比べて、成果を実感できるまでに時間がかかる可能性があります。
テレビCMやラジオ広告の場合は、比較的早い段階で広告を安定的に配信できるようになりますが、ASP広告では、掲載メディア(アフィリエイター)への審査に一定の時間がかかるからです。そのため、ASP広告の運用で即効性を期待することはできません。
広告を掲載してもらえない可能性がある
アフィリエイトサイト広告を掲載できるか否かは、アフィリエイターに自社の広告を選んでもらえるかどうかにかかっています。トレンドにマッチせず、ニーズも少ない商材である場合や、アフィリエイターに対して好条件な報酬を提示できない場合は、広告を掲載してもらえない可能性があります。
そのため、マーケットリサーチをはじめ十分な広告戦略を立てた上で、アフィリエイターにとって魅力的な広告出稿を行うことが大切です。
ASP広告代理店の選定ポイント
ASP広告代理店は数十社以上もあるため、特徴や強みを注意深く比較して、自社に適した業者を選ぶことが大切です。以下、ASP広告代理店を選ぶ際の重要な4つのチェックポイントを紹介します。
ASP広告の運用実績
選定ポイントの第一は、これまでのASP広告運用における実績です。実績を確認することで、広告運用のクオリティや対応力、柔軟性、提案力など様々な要素が明らかになります。
運用実績を通して、得意なジャンルや傾向も見えてくるでしょう。ASP広告と一口にいっても、金融系や不動産系、美容、ファッション、ゲーム、旅行、健康食品など幅広い商材のジャンルがあります。運用実績や支援事例をチェックすることで、自社の商材にマッチするかどうかも確認することが可能です。
なお運用実績に関しては、件数や対応ジャンルだけでなく、コンバージョン数、コンバージョン率など、具体的な成果もチェックしてみましょう。
ASPとのコネクション
ASP広告運用における成功要因の一つは、ASPとの関係性です。関係性が強ければ強いほど、それを生かした広告運用の最適化が可能となります。逆に関係性が弱いと、スムーズな広告運用ができなくなる可能性が高いでしょう。
そのため、ASP広告代理店を選ぶときには、ASPとのコネクションの豊富さをチェックすることが大切です。コネクションが豊富であれば、ASP経由の広告掲載をダイナミックに進めることができます。クローズドASPなど審査の厳しいASPであっても、コネクションを生かして活用できるかもしれません。
広告運用における対応範囲
ASP広告代理店と一口にいっても、運用の際の対応範囲は業者によってまちまちです。得意分野や傾向なども違います。自社メディアへの広告掲載や、Web広告運用、LP制作代行、動画広告制作代行など、数あるラインナップの中でどこからどこまで対応できるのか、慎重に確認しておくことが大切です。
対応範囲を確認することで、自社にマッチしたASP広告代理店かどうかが分かります。さらに、種々の業務をセットで依頼することで料金が安くなる場合もあるため、料金との兼ね合いも含めて各社の対応範囲をしっかりチェックしておきましょう。
ASP広告の運用代行費用
ASP広告の運用代行費用は、代行業者によって異なります。運用代行費用は「成果報酬」と「月額費用」で構成され、成果報酬は広告運用の成果に応じて支払われ、月額費用は成果に関係なく毎月一定額が固定費として支払われる費用です。
成果報酬も月額費用も代理店によって設定が異なるため、十分にチェックして比較することが重要になります。自社の予算に合わせて選ぶのはもちろんですが、料金体系を明確に提示してくれる代理店を選ぶのが安心できるでしょう。
ASP広告が掲載されるまでの流れ
ASP広告が実際に掲載されるまでの流れは、以下の4ステップです。
- 広告主から代理店へ広告出稿
- 代理店からASPへ広告出稿
- ASPから掲載メディア(アフィリエイトサイト)へ広告配信
- 各メディアにて掲載
流れはシンプルですが、出稿・配信・掲載を実現するための計画や戦略立案、掲載への準備を整える必要があります。
戦略立案では、どこでどのように広告を掲載し成果(コンバージョン)を上げていくか、ロードマップを作成します。コンバージョンを実現する方法が決まったら、成果報酬の単価や、対策キーワードの設定も必要です。
メディアへの掲載に際しては、サイトの作成をスムーズにするため、商材に関する情報や画像、写真、サンプルの配布などを行う場合もあります。
ASP広告掲載までの流れは、代理店の対応範囲が広ければ広いほど、また実績やクオリティが高ければ高いほど、スムーズに展開が可能です。
ASP広告代理店のまとめ
ASP広告代理店は、ASPを通じたアフィリサイトへの広告運用を代行してくれるサービスです。代理店の導入によって、自社リソースの負担を抑えながら、商材に適したクオリティの高い広告運用が可能となります。
ASP広告代理店は複数の業者が存在するため、各社の特徴をよく比較して自社にマッチした代理店を選ぶことが、広告運用成功の重要なポイントです。
ASP広告代理店の活用を検討されている方は、ぜひ本記事の内容を参考になさってください。
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- 本記事は、2024年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。