クラウド型BIツールは、企業内の膨大なデータの一括管理・分析・可視化によって、経営活動や営業活動の効率化に繋げられるツールです。この記事では、さまざまなクラウド型BIツールを比較表でまとめて紹介。各ツールの価格体系や費用、特徴などを載せているので、導入目的や利用人数に応じて適したツールを選んでみてください。
クラウド型BIツールの一覧表
おすすめのクラウド型BIツールの特徴と費用を簡潔にまとめています。※画像をクリックすると詳細情報を確認できますので、気になるツールはチェックしてみてください。
💡価格体系ごとのメリット・デメリット
価格体系 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ユーザーライセンス型 | 必要なユーザー数に応じてコストを管理できる | ユーザー数が多い場合はコストが高くなる |
サーバーライセンス型 | 利用者数が増えてもコストが変わらないため、予算管理がしやすい | 1ライセンスあたりの費用が高額になりやすい |
データ容量課金 | 必要なデータ容量に応じてコストを管理できる | 利用量の予測ができない場合は、コストが不透明になる |
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
GoodData |
ユーザー数・データ量無制限!多人数で情報共有できる
|
LaKeel BI |
導入後も無償でスキルアップをサポート |
Tableau |
全世界で8,6000社以上の導入実績あり |
MotionBoard Cloud |
業界ごとのニーズに合わせた機能を搭載 |
Microsoft Power BI |
最新AIによりデータからインサイトに直結したデータを抽出 |
Domo |
アプリからリアルタイムでデータの確認が可能 |
Yellowfin BI |
ガイド付きNLQ機能で簡単にデータからレポートを作成 |
Qlik Sense |
連想技術によって自動でインサイトを発見 |
Actionista! |
販売からサポートまで国内のメーカーが対応 |
WebFOCUS |
データ分析を内製化する機能が充実 |
クラウド型BIツールとは
BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)とは、企業の持つデータを分析・可視化するためのソフトウェアのことです。データの収集・分析機能やレポート作成機能など、データ活用に必要な機能が搭載されています。
クラウド型BIツールのデータはクラウド上のサーバーに保存され、ユーザーはウェブブラウザや専用のアプリを介してアクセスします。これにより、ユーザーは自分のデバイスにソフトウェアをインストールする必要がなく、いつでもどこでもデータにアクセスすることが可能です。
クラウド型BIツールを利用するメリット
社内に散在したデータを集約・分析できる
クラウド型BIツールでは、複数のシステムで管理していたデータを一箇所に集約して、抽出・分析できます。数値や表として蓄積していたデータも、ツールを活用することで、グラフなどに可視化が可能です。
ツールによっては、様々な形式のデータ連携に対応しているものもあり、システムを横断してデータを分析できます。散在したデータを、一つのツールで分析することで、これまで見落としていたインサイトの発掘に繋がります。
資料の作成工数を削減できる
クラウド型BIツールを活用すると、集計結果を基に表を作成してグラフに落とし込む、という一連の作業がワンクリックで完了します。 作成したレポートやグラフは、そのままツール上で他ユーザーに共有できるため、報告用の資料や営業資料の作成工数を大幅に削減できます。
クラウド型BIツールのよくある質問
クラウド型BIツールの費用相場は?
クラウド型BIツールの費用には幅があり、一般的には月額1000円~4万円が相場とされています。ここまで費用に差があるのは、開発会社ごとに提供形態に差があるためです。
ユーザーが増えるごとに追加費用が発生するものや月額固定制でユーザー数は無制限のものなど、ツールによって提供形態と価格設定が異なります。
少人数でツールを利用する場合は、1ライセンスあたりの費用が安い「ユーザーライセンス型」がおすすめですが、利用人数が多い場合は、サーバー単位で価格が設定されている「サーバーライセンス型」の方がコストを抑えられます。
データ容量や機能によっても価格が変動するため、使用シーンと費用の両面を考慮して、過不足のないツールを選択することが大切です。
クラウド型BIツールの主な機能は?
クラウド型BIツールの主な機能は以下の通りです。
機能 | 詳細 |
---|---|
データの収集と統合 | 異なるデータソースからデータを取り込み、1つの場所で統合します。 |
データのクエリと分析 | データを簡単に検索し、分析して意味を見出します。 |
ダッシュボードの作成とカスタマイズ | ビジュアルなダッシュボードを作成し、必要に応じてカスタマイズします。 |
レポートの生成と配信 | データからレポートを作成し、自動的に配信します。 |
データの可視化とグラフ化 | データをグラフやチャートなどの視覚的な形式で表示します。 |
予測分析とデータマイニング | データを使用して将来の傾向やパターンを予測し、洞察を得ます。 |
インタラクティブなデータ探索と探索的分析 | データを探索し、新しい洞察を見つけるために対話的に作業します。 |
データのセキュリティとアクセス制御 | データのセキュリティを確保し、アクセスを管理します。 |
クラウドストレージとデータ管理 | データをクラウド上で安全に保存し、管理します。 |
リアルタイムデータ監視とアラート | データをリアルタイムで監視し、必要に応じてアラートを生成します。 |
モバイル対応のアプリケーション提供 | モバイルデバイスからでもアクセスできるようにアプリを提供します。 |
インテグレーションとAPIのサポート | 他のシステムとの統合を可能にし、APIを使用して拡張性を提供します。 |
クラウド型BIツールまとめ
クラウド型BIツールは、提供形態や搭載機能など、その種類は多岐に渡ります。
ほとんどのクラウド型BIツールは、データ分析機能やレポート作成機能、グラフ作成機能といった必要な機能が一通り搭載されています。しかし、連携可能なデータの形式など、細かい点はツールによって差があるため、既存システムとの連携を考慮してツールを選定する必要があります。
価格の設定もツールによって異なるため、使用シーンを想定して、必要な機能を見極めた上でツールを選ぶことが大切です。