WordPress専用クラウドサーバーは、需要に応じてリソースを柔軟に拡張。トラフィックの急増にも対応しやすく、サイトのパフォーマンスを維持します。また、セキュリティに特化しており、バックアップや復旧機能も充実している点が魅力です。
この記事では、WordPressクラウドサーバーを提供している会社を紹介します。各社が提供しているサービスの特徴、費用や、WordPressクラウドサーバーを利用するメリット・デメリットや選定ポイントについてもご覧いただけますので、導入の参考にしてみてください。
WordPress専用クラウドサーバー・WordPress向けクラウドサーバー・WordPress向けレンタルサーバーの一覧表
WordPress専用クラウドサーバー、WordPress向けクラウドサーバー、WordPress向けレンタルサーバーのおすすめを紹介します。自社のニーズに合ったサーバー選びに活用してください。
会社名 | サービスの特徴 |
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WebSpeed (ウェブスピード) |
セキュリティに特化!独自の技術でサイバー攻撃の防御・サイト表示の高速化を実現
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WP-Chorus |
高度なセキュリティ対策で安定運用!企業や自治体のサイトにおすすめ
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Kinsta WordPress専用マネージドホスティング |
エンジニアによる24時間年中無休のサポート体制 |
シーズホスティングサービス |
一元化したWP管理ツールで簡単・安全に運用 |
AWS(Amazon Web Services) |
グローバル規模の知名度!初期費用ゼロの低価格設定も魅力 |
GCP(Google Cloud Platform) |
GoogleやYoutubeの基盤を活用できる |
Microsoft Azure |
同社製品との連携性に優れるサービス |
kinsta |
高速インフラと多機能マネージホスティング |
ALTUS(アルタス) |
導入実績6,000件超。コスト&人的リソース削減に寄与 |
エックスサーバー |
安定のサーバー運用がずっと超高速で実現 |
シン・レンタルサーバー |
コスパ・性能ともに先進技術を盛り込んだサービス |
さくらのレンタルサーバ |
HPもWordPressも専門知識不要で開設OK |
heteml |
分離型サーバー採用で大量アクセスにも安心 |
ロリポップ |
人気のプランを全スペックアップ&良コスパ |
ConoHa WING |
ブログ・ホームページに適した高速サーバー処理 |
mixhost |
アクセス集中時に強さを発揮 |
wpX Speed |
次世代接続インターフェース「NVMe」採用 |
CPI 共有レンタルサーバー ACE01 |
分離構造 × 東西冗長化戦略で新たなビジネススタンダードを提案 |
クラウドサーバーとは?
クラウドサーバーとは、クラウド上に設けられた仮想のサーバーを指します。インターネット接続と適切なアカウントがあれば、世界中どこからでもサーバーへのアクセスが可能。企業は、オフィス内外を問わず、いつでもデータへのアクセスや管理が行えます。
また、物理的なサーバー設備の購入や維持が不要で、利用するサービスに応じた料金のみ発生するため、コスト削減にもつながります。コストパフォーマンスの良さから、多くの企業に採用されています。
クラウドサーバーを利用するメリット
ここでは、クラウドサーバーを利用する3つのメリットについて紹介します。
障害や故障に強い
クラウドサーバー導入のメリットとして、障害や故障に強い点が挙げられます。また、レンタルサーバーのように他ユーザーの影響を受けにくいメリットがあります。仮想サーバー方式により負荷が分散され、サーバーダウンのリスクが低減。加えて、複数サーバー管理による障害対策が充実しており、オンプレミス環境のような細かな物理的管理の必要性がありません。運用の手間が削減されるため、担当者は戦略的な業務に集中できると考えられます。
拡張性が高い
クラウドサーバーは、物理的なハードウェアに依存しない仮想サーバーです。拡張性と柔軟性を兼ね備えており、スペックの変更や機能追加が容易にできる点がメリットといえます。アクセス数の変動・ファイル容量の増加・新機能の導入など、ビジネスの変化に迅速に対応できるため、多くの企業に推奨されています。
高いコストパフォーマンス性
初期投資が少なく、迅速に導入できる点がクラウドサーバーの魅力です。使用量に応じた従量課金制や月額プランにより、実際の利用状況に合わせて費用を抑えての利用ができます。特に、従量課金制では、利用量に直結したコストで運用できるため、無駄な支出を削減。柔軟なリソース管理により、アクセス数の変動などビジネスニーズに即応できるのも大きな利点です。効率的なコスト管理で運用したい企業にとって有益な選択肢になりうると考えられます。
クラウドサーバーを利用するデメリット
クラウドサーバーは、メリットが目立ちますが、一方ではデメリットも存在します。ここでは、クラウドサーバーを利用する3つのデメリットについて紹介します。
カスタマイズに制限がある
クラウドサービスは、あらかじめ定めたパッケージを基に利用するため、カスタマイズの自由度はオンプレミスに比べて高くありません。特に、独自性の高いシステム要件がある場合、クラウドの標準機能だけでは要求を満たせない可能性があるため、自社で完全に制御可能なカスタマイズが必要なビジネスでは、オンプレミス環境が推奨されます。
既存システムとの連携が難しい
クラウドサービスは、ベンダーが定めた機能範囲内で提供されるため、既存の自社システムとの互換性が問題になるケースが考えられます。特定の業務プロセスやデータ構造を持つ既存システムとの統合が求められる場合、自社のニーズとクラウドサービスの提供範囲を慎重に比較し、問題なく統合可能であるかを確認しなければなりません。この過程を怠ると、予期せぬ追加費用や運用の複雑化を招くリスクが考えられます。
オフラインでの使用ができない
クラウドサービスの使用には、インターネット接続が必須です。使用するには、移動中や出張時など、インターネットが利用困難な状況を想定する必要があります。インターネット環境の確保ができない場合は、ポケットWiFiの携帯やスマートフォンのテザリング機能の活用が推奨されます。
クラウドサーバーの選び方
ここでは、クラウドサーバーの選定ポイントについて紹介します。
料金
クラウドサーバー選定には、将来のアクセス量予測が重要です。クラウドサーバーの料金設定は従量課金が基本で、利用量により費用が変動します。安いプランを提案しているサービスもありますが、アクセス量に制限があったり、利用希望が大きくなると高額になったりするため、費用対効果がどのくらいになるかを予測しなければなりません。
サーバーのタイプ・特徴
クラウドサーバーの種類は、使用目的に応じて選択する必要があります。例えば、ブラウザベースのものでは、取引先とのWebベースでデータやファイル共有を頻繁に行う業務に適しています。
一方で、企業が社内環境をクラウドに移行したいと考えているなら、Windowsベースのクラウドサーバーが最適です。物理的なサーバーの設置を省略し、社内専用のファイルサーバーとして機能できます。
サポート体制
クラウドサーバーの運営と管理は、サービス提供者が担当します。しかし、トラブル対応の質は、提供者により異なるため、自社のニーズに合ったサポート体系が必要です。
コストパフォーマンスが高いクラウドサーバーでも、サポートが不十分だと運用に不安が生じると考えられます。サポート内容を事前に確認し、自社の要件に適したサービスを選ぶべきです。
セキュリティ
クラウドサーバーを通じて扱う可能性のある企業秘密や顧客データの安全性を保証する必要があるため、セキュリティ水準の確認は重要です。
過去のセキュリティインシデントの有無や、運用管理体制も確認しておくと安心です。不正アクセスなどのリスクが高まる現代では、認証IDやパスワードなどログイン情報管理がどのように行われているかを確認する必要があります。
通信速度
通信速度が遅いと顧客満足度の低下やページ離脱の原因となりかねません。日常の業務においても、作業効率が低下するリスクがあるため、通信速度や処理速度(表示速度)の確認は必要です。 企業の具体的な使用状況に適したサーバーを見つけるためには、無料トライアルを提供しているクラウドサービスを試用してみるのも方法です。
WordPressクラウドサーバー導入に関するよくある質問
Q1.クラウドサーバーとレンタルサーバーの違いは?
レンタルサーバーは、多数のユーザーが同一の物理サーバー上のリソース(CPUやメモリ)を共同で使用する形態を指します。一方、クラウドサーバーでは、一つの物理サーバーが複数の仮想サーバーに細分化され、各ユーザーがそれぞれの仮想サーバー上でリソースを独立して利用する形態が一般的です。
WordPressクラウドサーバーのまとめ
WordPress向けクラウドサーバーは、WordPressサイトの運営に特化したホスティング環境を提供します。高速なページ表示速度と安定した運用が可能になり、ユーザーエクスペリエンスの向上が期待できます。また、セキュリティ強化と、日々の管理やバックアップの自動化により、安心してサイト運営に集中できる点がメリットです。
初心者からプロフェッショナルまで、幅広いニーズに対応するための機能やサポート体制が整っているので、自社にあったWordPressサイトを選んでみてください。
- 免責事項
- 本記事は、2024年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。