ここでは、各無人店舗システムの特徴や選ぶべき理由、導入事例などを紹介しています。また、無人店舗システム導入のメリットやデメリットについても解説。無人店舗システムには顔認証システム、予約システム、決済システム、セキュリティシステムがあり、その種類は多岐にわたります。自社に合うシステムを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
無人店舗システムの一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
WelcomID無人店舗 |
導入の手間&コストを削減!各種システムをワンストップで提供
|
TOUCH TO GO |
小規模の小売、飲食などニーズ別のラインアップが豊富 |
無人店舗JP |
セルフレジの他に自販機、券売機なども提供 |
無人店舗運営サービス |
クレジット決済端末を起点とする無人店舗支援サービス |
無人店舗システム – エルモ |
次世代クラウドカメラによる本人認証(顔認証)機能を搭載したシステム |
コンビニ型無人店舗システム |
コンビニの無人店舗化に特化。商品をスキャンしないで決済できる |
スマートストア |
買い物しながら商品をスキャンできるスマートレジカートに対応 |
次世代対話型AI「LinKa」 |
接客や受付から商談まで活用できる対話型AIコンサルタント |
Thumva BIZ(サムバビズ) |
店舗のオンライン接客に特化したシステム |
むじんLOCK |
スマートロックを活用した施錠・開錠管理を起点としたシステム |
akerun(アケルン) |
高い連携性を誇る入退室管理スマートロックシステム。 |
Cloud Pay for Biz |
QRコードをベースにした自動機専用のキャッシュレス決済サービス |
スマート販売機 |
常温だけでなく、冷蔵・冷凍にも対応している自動販売機システム |
LiveCall |
多彩な機能が搭載されているオンライン接客ツール |
無人店舗システムの市場動向と今後の成長予測

無人店舗システムの市場は年々拡大し、今後も成長が期待されています。背景には人手不足や非接触ニーズの高まりがあり、小売業だけでなく、サービス業やオフィスなど様々な分野で導入が広がっています。各業態での導入件数や成長予測を知ることで、今後の市場の動きを把握しましょう。
ミック経済研究所の調査(2023年度版)によると、2022年度の国内無人店舗システム市場は前年度比13.4%増の606億円。中でも電子棚札が市場全体の73.3%を占め、447億円に達しています。2023年度はさらに14.8%増の513億円を見込む一方、無人店舗向けソリューション市場は3.5億円から2027年度に年平均94.5%成長で97億円へ拡大予測。
人口減少や人手不足を背景に、コンビニ・駅ナカ、24時間ジム、無人ホテルなど多業態で導入が急増しており、IT導入補助金の活用も追い風となって2024年度は導入件数30~40%増が期待されます。
日本経済新聞より引用:ミック経済研究所の調査(2023年度版)(https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP657820_S3A620C2000000/)無人店舗システムを導入するメリット・デメリット
無人店舗システムの導入には、メリットとデメリットの両面があります。メリットとデメリットを考慮の上、自社に合ったシステムの導入が大切です。
メリット
メリット1:人手不足を解消できる
店舗運営に限った話ではありませんが、最近は少子高齢化により人手が足りないと悩んでいる方も少なくありません。店舗運営システムを導入すると、あらゆる業務を自動化・無人化できるため、必要な人員が減り、人手不足を解消できます。
メリット2:店舗運営コストを削減できる
店舗に無人システムを導入すると、運営コストの大部分を占める人件費を大幅に削減できます。その結果、店舗運営コストの大幅な削減と損益分岐点の低下が実現し、収益性を高めることが可能です。
メリット3:営業機会が拡大し売上アップが期待できる
無人店舗システムを導入する利点は、営業時間を拡大できることです。日中はもちろん、深夜営業も可能となり、24時間営業を簡単に実現できます。その結果、営業機会の増大、売上アップ、および収益性の向上が期待できます。
デメリット
デメリット1:防犯対策が必要になる
無人店舗システムは利便性と効率性を高めますが、万引きや盗難など犯罪のリスクも生じます。無人システムのみで防犯設備がない場合、犯罪のターゲットにされる可能性が高くなります。そのため、防犯カメラやセンサーを設置するなどの防犯対策が必要です。
デメリット2:初期導入費用が高くなる
無人店舗システムを導入するためには、無人レジ、認証機器、防犯システムなど、さまざまな初期投資が必要です。長期的に安定した運営を続けることで投資の回収が可能ですが、営業開始当初は初期投資が負担になる可能性もあります。
無人店舗に必要なシステムとは?一般的な機能を紹介
無人店舗システムと一口に言っても、それぞれ役割が異なるさまざまな機能があります。そのため、ニーズや予算に照らし合わせながら、自社に必要な機能を備えたシステムを選ぶことが必要です。以下に、無人店舗システムの構築に必要な一般的な機能を紹介します。
無人決済システム
無人決済システムは、文字通りセルフレジなどの機器を用いて、利用客が自動で支払いを行うことができるシステムです。レジスタッフの配置が不要となるため、人件費の節約とともに店舗運営コストの大幅な削減にも貢献します。
無人受付システム
無人受付システムは、さまざまな受付業務を自動化し、省人化できるシステムです。タッチパネルやクラウドシステムを活用し、入場券の発行や非対面・非接触での問い合わせ、受付業務への対応が可能です。人件費削減はもちろん、ヒューマンエラーの防止にも効果的です。
入退室管理システム
入退室管理システムは、利用客の店舗への入退店を管理するシステムです。認証システムやスマートロック、監視カメラを活用して、いつ、誰が、どこに入退室したかをクラウド上で把握し管理できます。店舗の自動化と不正入場防止に貢献するシステムです。
遠隔接客システム
遠隔接客システムは、リアル店舗で行われる接客サービスをインターネット上で提供するシステムです。PC、スマートフォン、タブレットなどのデバイスとネットワークを活用し、オンライン上で会話や情報提供を行うことでリモート接客を可能にします。
無人店舗システムに関するよくある質問
Q1. 無人店舗システムを導入するメリットは?
無人店舗システムを導入することで、店舗運営の人手不足を解消し、人件費など運営コストの大幅な削減が可能です。また、営業時間の拡大や24時間営業も実現しやすくなるため、売上アップや収益性の向上も期待できます。
Q2. 無人店舗システムの主なデメリットや注意点は?
無人店舗システムの導入には初期費用(システム導入費・機器購入費など)がかかるほか、防犯対策の強化も必須です。無人化による万引きやトラブル対策として、監視カメラやスマートロックなどセキュリティ設備の導入・運用も重要になります。
Q3. 無人店舗システムを選ぶ際のポイントは?
自社の業種や店舗規模、提供したいサービス内容(例:小売・飲食・レンタルスペース・ジム等)に合った機能や拡張性があるかを確認しましょう。顔認証、決済、入退室管理、遠隔接客など必要なシステムがワンストップで連携できるかも大事です。
無人店舗システムのまとめ
無人店舗システムの導入は、店舗運営の自動化を促進し、人手不足の解消、コスト削減、そして営業時間の拡大を実現します。一方で、防犯対策の必要性や初期投資の高さも考慮する必要があります。無人決済、無人受付、入退室管理、遠隔接客など、多様な機能を備えた無人店舗システムを選ぶ際は、自社のニーズに合わせた適切なシステムの選定が重要です。このページでまとめている、各社のサービス内容を参考にして、自社の目的に合った無人店舗システムをお探しください。
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- 本記事は、2024年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。