ここでは、クリニックに適した電子カルテを紹介します。電子カルテの種類や導入のメリット、選定ポイントを余すところなく掲載しています。
紙カルテの管理に時間がかかっている病院や、他の電子カルテが扱いづらく困っている診療所は、ぜひ下記の情報をご活用ください。自院の要件を満たす電子カルテを導入して、待ち時間の短縮や診療の効率化を図りましょう。
クリニック向け電子カルテの比較表
クリニック向けの電子カルテの特徴を一覧で紹介します。自由診療・有床・無床・歯科・眼科・メンタル系クリニックの電子カルテをまとめているので、ぜひ導入前の比較検討に役立ててください。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
B4A(ビーフォーエー) |
予約にかかるスタッフの作業時間をゼロに!完全自動化で徹底した効率化を
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medicalforce |
LINE連携で患者の離脱を防止!WEB予約やデジタル問診票も含むサービス
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エムスリーデジカル |
【有床クリニック向け】90以上のサービスや機器と連携が可能 |
Henry |
【有床クリニック向け】操作スピードが速く、直感的な操作が可能 |
Medicom-HRf Hybrid Cloud |
【有床クリニック向け】クラウドサービスを利用したハイブリッド型ツール |
blanc |
【有床クリニック向け】クラウド版・オンプレミス版から選べる |
セコム・ユビキタス電子カルテ |
【有床クリニック向け】有床の中小規模病院と無床診療所に対応 |
MALL |
【有床クリニック向け】診療所から病床数200床未満の病院におすすめ |
ヒューマンかるてESR |
【有床クリニック向け】紙カルテの電子カルテ化に対応している |
HOPE LifeMark-SX Cloud |
【有床クリニック向け】外来カルテと同じ画面で入院カルテを作成できる |
Dr.Simpty for ORCA |
【有床クリニック向け】連続スキャン・紙カルテの電子化に対応 |
CLIUS(クリアス) |
【無床クリニック向け】カルテのファイル数や容量に制限がない |
セコムOWEL(オーウェル) |
【無床クリニック向け】無床診療所と在宅クリニックに特化 |
m-KARTE |
【無床クリニック向け】使い勝手を重視。ドラッグ&ドロップ操作が可能 |
CLINICSカルテ |
【無床クリニック向け】経営分析機能が標準搭載されているツール |
BrainBoxCloud |
【無床クリニック向け】回線障害の予防策としてサブサーバを標準装備 |
AI・CLINIC(エーアイ クリニック) |
【無床クリニック向け】オンライン診療にも対応。診察予約~処方箋発行をカバー |
Qualis Cloud(クオリスクラウド) |
【無床クリニック向け】デザインや画面構成・機能などにこだわったシステム |
Bizひかりクラウド Future Clinic 21 ワープ |
【皮膚科クリニック向け】手書きのようなペン操作での情報入力が可能 |
きりんカルテ |
【皮膚科クリニック向け】システム自体の利用料が0円(ORCA利用料・保守費用あり) |
oasis(オアシス) |
【歯科クリニック向け】矯正歯科に関する業務に特化した電子カルテ |
MIC WEB SERVICE |
【歯科クリニック向け】1号・2号カルテの作成や自費診察、訪問診療の入力にも対応 |
With |
【歯科クリニック向け】独自のチェック機能で取り漏れ防止が可能 |
Opt.one3 |
【歯科クリニック向け】歯科衛生士の業務記録を残せる。SOAPにも対応 |
CLIPLA Eye |
【眼科クリニック向け】眼科専用システム。受付から会計まで対応 |
Medius CL |
【眼科クリニック向け】コールセンター・リモート点検によるサポート付き |
Alpha |
【メンタル系クリニック向け】治療歴・エピソードを視覚的に確認できる |
MOMACE |
【メンタル系クリニック向け】インシデント管理機能で入力時の問題を防止 |
クリニックに適した電子カルテとは?

クリニック向けの電子カルテにはオンプレミス型・クラウド型があり、オンプレミス型が自院サーバーを利用するのに対し、クラウド型は外部サーバーを利用します。オンプレミス型には動作が速いというメリットがあり、クラウド型はサーバー運用の手間が省けるメリットがあります。
病床数の多い総合病院や患者数が多い中~大規模の病院の場合は、データ量が膨大となり、処理速度が低下する恐れがあるためオンプレミス型が導入される傾向です。
とはいえ、オンプレミス型は自院サーバーに障害が起こるとシステムを利用できなくなるデメリットがあるので、近年では非常時にクラウド型に切り替わるハイブリッド型が登場しています。
電子カルテでどのようなことができるのか
ここでは、電子カルテでどのようなことができるかリストアップしています。下記の作業負担を軽減できるため、紙カルテから電子カルテへ切り替える病院・クリニックは増えています。
- 保管の場所を取らず長期保管ができる
- 電子署名とタイムスタンプ付与で原本と同様に扱える
- 同時閲覧ができるため看護師・医師の作業効率が上がる
- 患者の病歴やエピソード、治療の進行度合いを記録できる
- レセコンと連携すると会計作業が楽になる
- 医療機器や医事システムと連携すると転記が不要になる
電子カルテの種類

電子カルテの種類としては、オンプレミス型・クラウド型に大まかに分類できます。そのほか、レセコン一体型・レセコン分類型にも分けられます。ここでは、レセコン一体型・レセコン分類型の違いについて説明します。
タイプ | サーバー | 特徴 | 導入費用 |
---|---|---|---|
オンプレミス型 | 自院サーバー | 処理速度が速い、カルテ機能が充実 | サーバー構築の費用がかかる |
クラウド型 | 外部サーバー | 回線速度に依存する、自動アップデートがある | サーバー設置不要で導入費用が安い |
レセコン一体型 | オンプレミス型なら自院サーバー、クラウド型なら外部サーバー | 電子カルテとデザインが似ていて操作しやすい | 電子カルテ・レセコンの2つの導入費用がかかる |
レセコン分離型 | オンプレミス型なら自院サーバー、クラウド型なら外部サーバー | システムによってはレセコンが不要 | 電子カルテの導入費用だけで済む |
レセコン一体型
レセコン一体型とは電子カルテシステムとレセコンが一つになったシステムで、保険診療の病院はレセコンを導入する手間を省くことが可能です。電子カルテからレセコンへ直接アクセスしたり、患者の過去の病歴や医療費を反映させたりと、操作性に優れています。一体型の場合は画面デザインが類似・同一であるケースが多く、直感的に操作することが可能です。
レセコン分離型
レセコン分離型は電子カルテとレセコンが分離しているシステムで、既にレセコンを導入している企業は、電子カルテシステムを導入するだけで利用できます。ただし、電子カルテに対応したレセコンでなければ連動できないため、システムによっては購入し直す必要があります。
分離型はレセコンの一部機能を呼び出せますが、電子カルテとレセコンの画面デザインが異なるので、操作に慣れるまでに時間を要する可能性もあるのがデメリットです。ただ、どちらか片方が故障した際は1つのシステムを入れ替えるだけで済むため、コストを抑えられます。
クリニックが電子カルテを導入するメリット

電子カルテを導入すると、紙カルテの保管場所・探す手間が省けて業務効率が上がります。同時閲覧・操作が可能になり、医師や看護師が追記した情報をリアルタイムで反映させられるので、認識のずれを防げます。また、PCやクリニックにトラブルが生じた際もバックアップデータがあるため、カルテの紛失を防ぐことが可能です。
クリニックが電子カルテを導入するデメリット

電子カルテを導入するデメリットとしては、操作を覚えるまでに時間がかかり、紙カルテから移行する手間がかかる点が挙げられます。ただ、紙カルテの連続取込や取込代行をしている電子カルテであれば、スムーズな移行ができます。また、導入には一定の費用がかかるものです。導入費用を抑えたい病院はクラウド型・レセコン分離型を選べば、導入コストを抑えることが可能です。
電子カルテ導入の流れ

自院がどのような機能を必要としているか、カスタムは必要か、どの程度の自由度がほしいか、優先したい機能はどれかなど、あらかた要件を定義してから選ぶのが大切です。
デモンストレーションを行っているシステムは、使用感を確かめてから導入すると、現場に導入した際のギャップを少なくできます。運用開始後は、操作が覚えられない看護師や医師も扱えるよう、マニュアルの確認や講習会の実施を検討しましょう。
※上記の流れは、導入する電子カルテシステムによって異なるのでご注意ください。
自由診療の電子カルテを選ぶ際に確認すべきポイント

自由診療に対応しているクリニックは、レセコンがない自由診療向けの電子カルテか、または保険診療と自由診療を切り替えられる電子カルテを採用しましょう。紙カルテと変わらない操作性を求めるのであれば、手書き対応しているタッチパネル式の電子カルテを選ぶと導入時の違和感を少なくできます。
クリニック向け電子カルテまとめ

電子カルテは、「入力を効率化できる」「情報をチーム間で瞬時に共有できる」など、機能を紹介するだけでは競合との差別化が難しい商材です。電子カルテメーカーは、自社商材の強みや医療機関・診療所のニーズを明確にしたうえで、ターゲット層へ伝わるアピール方法を選択する必要があります。
自社メディア制作や、自社商材の強みをアピールするメディア制作を希望されるなら、医療分野・管理システム商材の広告・メディア制作実績を多数持つZenkenへお気軽にお問合せください。 競合他社との差別化・認知度の向上・集客など、解決・改善のお手伝いをさせていただきます。
- 免責事項
- 本記事は、2022年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。