雑誌広告の費用相場はいくら?雑誌広告を有効活用するためのコツ

雑誌広告の費用相場はいくら?雑誌広告を有効活用するためのコツ
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雑誌広告出稿費用の相場と広告の種類

雑誌広告とひとことで言ってもさまざまなタイプの雑誌があり、広告の種類もたくさんありますよね?雑誌のタイプも週刊・月刊・季刊のほかに、書籍コードを活用した「ムック」(雑誌と書籍の中間のようなもの)もあります。

キャククルでは業界やテーマ別雑誌など、みなさんが広告出稿を検討される際に参考にしていただくために個々の雑誌についてもリサーチしたコンテンツがありますが、ここでは雑誌広告の相場や有効活用のコツなどについて説明していきたいと思います。

代表的な雑誌のカラー広告1ページの費用相場

代表的な雑誌のカラー広告1ページの費用相場
雑誌広告の費用は、発行部数や雑誌社の規模、業界、刊行サイクル、広告出稿媒体としての人気度、出稿時期、広告のタイプ、内容、回数などによって決められています。複数回数出稿すると、広告単価が割り引かれます。

発行部数や権威性などが料金設定に大きな影響を与えますが、若干「言い値」感覚といいますか、慣例で費用設定されているケースがほとんどです。

ネットで「雑誌名+広告料金」と検索すれば、媒体資料や広告料金一覧を見つけることができますが、広告代理店が運営しているサイトなどで広告料金が一覧化されているサイトもあります。

カラー(4C)広告1ページの広告出稿料金が高いのは、女性月刊誌や週刊誌など女性向けの雑誌。

高いものは1ページで270万円、低いものでも110万円です。媒体によってかなり費用が異なるので相場を出すのは難しいのですが、価格帯としてもっとも多いのは、150万円前後。表紙回りになると、300万~500万円とかなり高額な広告料金が設定されています。

ビジネス系の広告料金ですが、日経ビジネスは252万円、週刊東洋経済は90万円と媒体によってかなりの開きがあります。業界に特化した雑誌やテーマを絞り込んだ雑誌になると、50万円以下のものもあります。

日経ビジネスは別格として、相場感としては60万~90万円といったところでしょう。限られた読者向けの雑誌や発行部数の少ない雑誌は、安い傾向があります。どの雑誌も表紙回りの広告出稿料はカラー1ページ料金の1.5倍程度高い設定になっています。

それでは、広告料金がわかる広告代理店・株式会社 HRKSの公式サイト(※1)などを参照して、雑誌のタイプ別にいくつか広告料金を紹介します。

(※1)参照元:株式会社 HRKS公式サイト(https://hrks.jp/)

ビジネス・マネー誌『日経ビジネス』(日経BP社)

  • 発売日:毎週金曜日/発行部数:205,550部
  • 表四4C1P:3,800,000円
  • 4C1P:2,520,000円
  • 2C1P:2,070,000円
  • 1C1P:1,670,000円

ビジネス・マネー誌『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)

  • 発売日:毎週月曜日/発行部数:33,639部
  • 表四4C1P:1,850,000円
  • 4C1P:1,350,000円
  • 1C1P:1,000,000円

ビジネス・マネー誌『週刊東洋経済』(東洋経済新報社)

  • 発売日:毎週月曜日/発行部数:59,501部
  • 表四4C1P:1,250,000円
  • 4C1P:900,000円
  • 1C1P:650,000円

男性総合誌『週刊ポスト』(小学館)

  • 発売日:毎週月曜日/発行部数:262,976部
  • 表四4C1P:2,600,000円
  • 4C1P:2,000,000円
  • 1C1P:1,200,000円

経済・経営情報誌『PRESIDENT』(プレジデント社)

  • 発売日:第2・第4金曜日/発行部数:180,308部
  • 表四4C1P:2,670,000円
  • 4C1P:1,900,000円
  • 1C1P:1,260,000円

男性総合誌『ニューズウィーク日本版』(CCCメディアハウス)

  • 発売日:毎週火曜日/発行部数:37,439部
  • 表四4C1P:1,800,000円
  • 4C1P:1,200,000円
  • 1C1P:760,000円

男性シニア誌『サライ』(小学館)

  • 発売日:毎月9日/発行部数:126,417部
  • 表四4C1P:1,750,000円
  • 4C1P:1,400,000円
  • 4Cヨコ2/5P:550,000円

医療・健康・福祉誌『がんサポート』(QLife)

  • 発売日:毎月16日/発行部数:50,000部
  • 表四4C1P:900,000円
  • 4C1P:600,000円
  • 1C1P:500,000円

女性ヤングアダルト誌『with』(講談社)

  • 発売日:毎月28日/発行部数:98,532部
  • 表四4C1P:3,500,000円
  • 4C1P:2,700,000円
  • 4Cタテ1/3P:1,200,000円

ライフスタイル・情報誌『オレンジページ』(株式会社 オレンジページ)

  • 発売日:毎月20日/発行部数:148,000部
  • 表四4C1P:2,000,000円
  • 4C1P:1,400,000円
  • 1C1P:900,000円

女性ヤングアダルト誌『サンキュ!』(ベネッセコーポレーション)

  • 発売日:毎月2日/発行部数:267,496部
  • 表四4C1P:2,400,000円
  • 4C1P:1,700,000円

料理飲食業『月刊飲食店経営』(株式会社アール・アイ・シー)

  • 発売日:毎月20日/発行部数:82,000部
  • 表四4C1P:600,000円
  • 4C1P:420,000円
  • 1C1P:220,000円

    旅行・観光『ジパング倶楽部』(株式会社交通新聞社)

    • 発売日:毎月25日/発行部数:1,400,000部
    • 表四4C1P:2,500,000円
    • 4C1P:1,500,000円
    • 4Cタテ1/3P:550,000円

    雑誌広告の種類とタイプ

    雑誌広告の種類とタイプ
    雑誌広告の代表格と言えば表四、表二、表三。表四は裏表紙、表二は表紙の裏面、表三は表四の裏面のことを指します。

    だいたいの雑誌はこの表紙まわりの広告料金を高めに設定していますが、広告代理店がおさえている枠や年契によるディスカウントなどもあるため、公開されている料金よりも安くなるケースがほとんどです。

    広告を掲載する場所と色数、フルカラー(4C)、2色(2C)、1色(1C)、ページ数、広告タイプによりそれぞれ料金が設定されています。

    表紙まわり以外にも、以下のような広告枠があります(ただし雑誌により異なります)。

    • 目次対向
    • 目次裏
    • 編集記事対向
    • コラム内囲み広告
    • 中綴じ広告

    このほかにも観音開きの特別広告やとじ込みはがきなど、さまざまなバリエーションがあります。

    また広告のタイプもいくつかあります。代表的なものは、

    • 純広告/表二や表四など目立つスペースに掲載されるブランディング広告などのこと
    • 記事広告(タイアップ広告)/特集記事や体験レポートなど、広告然としていない記事構成の広告のこと。【PR記事】などと明記されているケースが多い

    上記は広告主が主体となる広告です。そして下記はマスメディア側が主体となるタイプのものです。

    • ペイドパブリシティ/マスメディア(雑誌やテレビなど)が主体で企業の情報を発信することをパブリシティと言いますが、広告主がお金を払って情報を発信してもらうことを、ペイドパブリシティ(ペイドパブ)と言います。

    第三者の公平な立ち位置で情報を発信、客観性のあるコンテンツでありながら同時に広告主が伝えたい特徴や魅力を伝えることができる手法です。

    雑誌広告のメリット

    オンライン版を公開している雑誌も増えてきましたが、雑誌広告ならではのメリットにはどのようなものがあるでしょうか。週刊誌、月刊誌、季刊誌など刊行形式により若干の違いはありますが、おおよそ共通して言えることは下記のような点です。

    • 読者の信頼性が担保されている
    • お金を払ってその雑誌を購入している、というはそれだけその雑誌への信頼性や愛着がある証でもあります。支持者が読むという点で、掲載されている広告にもその恩恵が少なからずあります。

    • 繰り返し読まれる保存性
    • 特に月刊誌や季刊誌で顕著なのは、その保存性です。飲食店や美容室に置かれた雑誌を読んだ経験はだれにでもあるはずです。その期間はジャンルによって長ければ数年に渡ることも。

    • 広告のバリエーションが豊富
    • ここでは表四や4C1ページの広告料金しか紹介していませんが、純広告のサイズや広告の掲載位置、大きさ、とじ込み広告など体裁バリエーションが豊富にあります。さらに記事広告やペイドパブといったタイプの広告との組み合わせも可能です。

    • 雑誌のステイタスを借りることができる
    • 広告出稿には審査がありますが、その審査をパスして広告が掲載できれば、出版社がつちかってきた長年の歴史やブランド、媒体としての価値、雑誌の認知度などのステイタスを借りた販促プロモーションが展開できます。

    • 明確なターゲットに向けて発信できる
    • 愛読者たちの年齢や職業など属性が明確になっている雑誌であれば、ペルソナ設定とターゲッティングが容易になります。狙ったリードに向けてピンポイントの訴求方法を選択することも可能です。

    • 掲載記事を広報や販促に活かせる
    • 「〇〇誌に掲載されました!」と公式サイトで告知されていることがよくありますが、紙媒体はそのまま営業ツールや集客ツールとしても活用しやすいというメリットがあります。ただし流用や転載のルールは雑誌ごとに異なるので事前の確認が必要です。

    • 企業のブランディングにも役立つ
    • 認知度の高い雑誌に掲載されることは、そのまま企業のブランディングにも役立ちます。あまり知名度の高くない中小企業を広く世に知ってもらうと同時に、出稿企業への信用性も高めてくれる可能性があります。

    雑誌広告のデメリット

    メリットがあればデメリットもあるのが世の常です。Webメディアと比較した場合のデメリットを中心にピックアップしてみました。

    • 雑誌広告の費用対効果がわかりにくい
    • Webメディアの場合は、その広告に何人が訪問してそこからホームページに何パーセントの人が訪問したかなど、詳細データが入手できます。その数字的根拠をベースに広告を改善することにもつなげられますが、雑誌の場合は購入者全員の特定はできません。また不特定多数の人が目にする可能性もありますが、目にしない可能性もあるなど、不確定性があります。

    • 広告費用が全体的に高額
    • 先ほども紹介したように雑誌の広告費用は押しなべて高額です。雑誌によってかなり金額に差はありますが、Web広告と比較するとあらかじめまとまった広告費のバジェットを確保しておかない限り、年間を通した広告出稿計画は立てられません。

    • 広告を出稿しても即効性は望めない
    • オンラインショップにQRコードで誘導して即刻売上につながるケースもありますが、なかなか即効性に結び付かないのも雑誌広告のデメリットです。ただし長い目で見たブランディングにはWeb広告より雑誌広告の法が向いています。

    • 広告への反響など具体的なフィードバックが得にくい
    • 広告や記事を読んだ読者の反響や反応がわかりにくい、というのも雑誌ならではの特徴。そのため読者プレゼントを提供してアンケートに答えさせる、とじ込み企画で反響を得るなどの工夫が必要です。

    • 週刊誌は廃棄されてしまう可能性が高い
    • 新聞同様、週刊誌の場合は廃棄サイクルも早くなります。したがって広告掲載のタイミングや季節性の要因などの選択ミスをしてしまうと、十分な広告効果が得られず高額な広告費用を無駄にしてしまう可能性があります。

    • 広告を制作する手間とコストがかかる
    • どの雑誌にも広告原稿の入稿締め切りが設定されていますが、印刷のデッドラインがあるため入稿日は厳守。広告原稿の制作には時間もコストもかかりますし、取材や撮影の対応が必要なケースもあります。広告制作の人的リソースも必要です。

    • 雑誌のカラーやコンセプトに合わせる必要がある
    • 雑誌にはそれぞれカラーや編集方針、コンセプトがあります。もちろんWebメディアにもありますが、雑誌の場合はそれが顕著です。雑誌のカラーに合わず広告審査に落ちる、というケースもありますので、媒体を選ぶ際には広告と雑誌のカラーが合うかどうかも確認しておきましょう。

    雑誌広告を有効活用するための基礎知識

    雑誌広告を有効活用するための基礎知識
    これまで雑誌広告を出してきた経験がある場合は説明するまでもありませんが、一念発起して雑誌広告を出そう、と考えているのであれば、雑誌広告を有効活用するためのコツがいくつかあります。

    できればその雑誌の愛読者目線で、自社の製品やサービスの広告を載せるにふさわしい媒体かどうか、慎重に判断していただきたいと思います。

    雑誌広告を1ページ出稿するだけでは意味がない

    雑誌広告のメリット・デメリットでも触れましたが、Web広告同様に雑誌広告も「1回だけ広告を出せば結果が出せる」というものではありません。また純広告で伝えられることには限りがあります。

    記事広告やアンケート企画、編集部主体のパブリシティなど複数の広告スタイルを組み合わせた出稿が効果的です。そのためには、ある程度の広告費を確保しなければなりません。

    ブランディング目的で出稿を検討するのであれば、定期的にその雑誌に広告を出し、認知啓蒙を図っていくことをおすすめします。

    紙+電子出版+オンラインメディアで相乗効果

    最近の雑誌はオンラインメディアを並行して公開しているケースが増えてきています。可能であれば雑誌広告とWeb広告をリンクさせ、クロスメディア効果を狙うべきです。雑誌メディアには雑誌メディアの良さがあり、Webメディアにも別の優位性があります。

    双方に広告出稿して、相乗効果を狙うことも検討すべきでしょう。

    雑誌広告を得意とする広告代理店に依頼するのが一般的

    ここまで雑誌広告の掲載料金や広告のタイプ、雑誌広告のメリット・デメリットについて説明してきました。が、このほかにも広告サイズの違いやデジタルデータ入力の規定といった、雑誌特有の煩雑で手間のかかる作業が発生します。

    雑誌により締め切りなども異なりますし、ある程度の専門知識やスキルも必要です。雑誌広告を打ったことがないという場合などはとくに、雑誌に強い広告代理店に依頼するのが一般的です。

    さまざまな広告代理店がありますが、雑誌の取り扱い雑誌媒体数が多い広告代理店を3社、紹介しておきます。
    なお、雑誌広告詳細に関するお問い合わせは、直接各代理店までおねがいします。

    株式会社HRKS(旧・株式会社 堀越)

    株式会社HRKS

    画像引用元:株式会社HRKS公式サイト(https://hrks.jp/)

    雑誌広告の料金などを調べていると必ず上位表示されているのが、株式会社HRKS(旧・株式会社 堀越)の公式サイト。900以上の媒体数を誇る雑誌に強い広告代理店です。ありとあらゆるジャンルの雑誌を扱っているので、「このジャンルの雑誌はあるか」と問い合わせてみると早いと思います。

    株式会社HRKS お問い合わせ先

    同社には無料で見積もりがとれるフォームも用意されています。
    無料広告見積もり
    株式会社HRKS「お問い合わせ先」

    株式会社ムサシノ広告社

    musashino-ad

    画像引用元:株式会社ムサシノ広告社公式サイト(https://www.musashino-ad.co.jp/media/magazine/)

    「雑誌広告ドットコム」などの情報ポータルサイトの運用もしている老舗広告代理店です。創業90年以上の実績があり、雑誌広告だけでなくWeb広告なども手掛けています。

    株式会社ムサシノ広告社 お問い合わせ先

    株式会社ムサシノ広告社「お問い合わせ先」

    株式会社 産案

    株式会社産案

    画像引用元:株式会社 産案公式サイト(https://www.san-an.co.jp/media/magazine/)

    産経新聞の案内広告の販売をする広告会社として創業し、いまではCMや動画制作、イベント企画と幅広いプロモーション展開をしている広告代理店です。雑誌とのクロスメディア企画を検討したい場合に適した代理店です。

    株式会社 産案 お問い合わせ先

    株式会社 産案「広告のご相談・お問い合わせお問い合わせ先」

    雑誌広告の相場はいくら?雑誌広告を有効活用するための基礎知識まとめ

    雑誌広告の相場はいくら?雑誌広告を有効活用するための基礎知識まとめ
    雑誌広告の費用相場や雑誌広告の特徴、メリットやデメリットなどについておわかりいただけたでしょうか。

    雑誌離れが叫ばれて久しいですが、雑誌には雑誌の良さがあり、ターゲットと目的によっては、想像以上の広告効果が得られます。

    ただしそのためには自社製品やサービスのマーケティング分析を十分に行ない、いまその雑誌に広告を出すことが果たして適切なのか、時期を待つべきなのか、ターゲットを変えるべきなのかなど、広告戦略を練る必要があります。

    弊社はWeb戦略に特化した事業体なので、広告代理店のように雑誌広告の窓口にはなれませんが、広告戦略全般のご相談に乗ることは可能です。

    どのようなことにお悩みなのか、ご遠慮なくご相談をお寄せください。

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