コンテンツマーケティングの運用に役立つエディトリアルカレンダーとは?

コンテンツマーケティングの運用に役立つエディトリアルカレンダーとは?
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コンテンツマーケティングを効果的なものにするために必要な要素のひとつに、戦略的な運用があります。
ここでは、コンテンツマーケティングの運用に役立つエディアトリアルカレンダーについての情報をまとめました。

エディトリアルカレンダーの基礎知識や種類、作り方について解説するほか、活用するメリットや具体的な活用方法をお伝えします。
コンテンツマーケティングの運用にぜひお役立てください。

コンテンツマーケティングにはなぜエディトリアルカレンダーが必要なのか

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エディトリアルカレンダーの必要性を知るために、まずは基礎知識をおさえておきましょう。

そもそも、エディトリアルカレンダーとは?

エディトリアルカレンダーとは、コンテンツのスケジュールを記した表のことで「コンテンツカレンダー」とも呼ばれるものです。
自分で書き込む内容を決めるため、これといった定義はありませんが、編集者やライター、マーケターなど、コンテンツ制作や運用にさまざまな人が携わる中で、複雑な進行を分かりやすくするために作成します。

エディトリアルカレンダーは従来、出版社の予定表のひとつとして利用されていました。
出版社では、雑誌などの特集記事の年間予定を事前に決めてエディトリアルカレンダーに記し、その予定に合わせて記事を制作していきます。

近年、Webコンテンツが台頭してきたことで、ブロガーや編集者がそれを応用してWebサイトの記事予定表として使うようになりました。
現在ではWebサイトやブログをはじめ、メールマガジンやSNSの運用にも活用されるようになっています。

エディトリアルカレンダーの種類

ダウンロードして利用できるシートやテンプレートのほか、便利なクラウドツールも登場しており、簡単に入手できるエディトリアルカレンダー。
最近ではSNS向けやブログ向けなど、メディアの種類に合わせて使いやすく進化したものもありますが、大きく分けて「月間」と「年間」の2種類があります。

月間エディトリアルカレンダー

月間エディトリアルカレンダーでは、具体的なコンテンツ内容や担当者、タイトル、公開日、配信経路など、コンテンツ公開までに必要な項目が記されています。
それぞれの担当者が具体的な運用スケジュールを把握できるようになり、お互いの進捗状況を確認するにも便利です。

年間エディトリアルカレンダー

長期的にメディアを運営する上で、コンテンツに偏りが生まれないようにスケジュールを把握する役割があります。
年間を通したイベントや今後確実にやりたい企画など、あらかじめ決まっているコンテンツをスケジュールに組み込むのに最適です。

季節性のあるコンテンツを抜け漏れなく公開したい際にも活用できるため、半年前に同じような企画をやっていた、クリスマス企画を作成するのにタイミングが遅れてしまった、といったミスを防げます。

エディトリアルカレンダーの作り方

まずは紙のノートやカレンダーなどに書き出し、そのあとでGoogleカレンダーのようなクラウドベースのデータに移行するやり方がおすすめです。
以下の手順で作成していきましょう。

必要な情報を書き出す

発信すべき情報を整理するため、まずは商品・サービスにまつわる情報の収集を行います。
例えば、新商品の発売日やプレスリリースの配信日、広告配信の実施日、イベントの日時などです。

コンテンツに関わる項目の予定を事前に書き出しておくことで、コンテンツに組み込むべき内容や発信すべきスケジュールの枠が見えるようになります。

イベント情報を書き出す

イベントに合わせてコンテンツを配信できれば、多くのユーザーに見てもらえる可能性が高まります。国民的なイベントや行事などの社会的な情報も記入しましょう。

季節性のイベントは一時的なトレンドになりやすく、その時期になると検索ニーズが高まる傾向にあります。
自社の商品・サービスに合わせたイベントからコンテンツ化するものを企画してみましょう。

ワークフローを書き出す

コンテンツのコンセプトや内容の概要、配信日など、実施すべきワークフローを書き出していきます。
作成したコンテンツの共有日も上げておきましょう。

なるべく早い段階でチームに共有するようなスケジュールにしておくことで、大幅な修正や急なやり直しなどを防げます。

エディトリアルカレンダーを活用するメリットと意義

コンテンツのスケジュールをエディトリアルカレンダーに落とし込むことで、以下のような効果を得られます。

チームが全体像を把握できる

スケジュールを共有することで、チームがプロジェクトの全体像を把握できるようになります。
ブレのない運用やネタ切れなどの回避に繋がるのが利点です。

抜け漏れを防ぐ

あらかじめスケジュール化しておくと、コンテンツの制作進行の抜け漏れを防ぐことが可能です。

また、新製品の発売日やイベント開催日など、自社の売り出したい商品・サービスに深く関わるスケジュールと配信スケジュールの同時管理で、タイムリーなコンテンツ企画が進行できるようになります。

継続運用しやすくなる

ユーザーニーズやトレンドを把握できるようになり、人気コンテンツやニーズの高いコンテンツなど、発信すべきコンテンツ内容が見極められるようになります。
それによって運用の方向性も定まりやすくなり、継続運用のヒントを得られるのもメリットです。

エディトリアルカレンダーを使用する際の注意点

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ひとつ注意すべき点が、エディトリアルカレンダーの「運用そのもの」が目的になっていないかです。

エディトリアルカレンダーをつくる本来の目的は、読者に求められるコンテンツを、最適なタイミングで、抜け漏れなく配信すること。
カレンダーの予定を埋める作業が目的になってしまわないよう、意識しなくてはなりません。

また、カレンダーへの書き込み量が膨大になり、肝心の運用意欲がそがれてしまうトラブルもあります。
運用を続けやすい、自社やチームに合わせた活用ルールを確立してください。

エディトリアルカレンダーはソーシャルメディアにも有効

エディトリアルカレンダーは、SNS(ソーシャルメディア)の運用にも活用が可能です。
事前に投稿日時と投稿内容を決めておけるので、計画的な運用ができますし、適切なタイミングで投稿するのに役立ちます。

また、投稿コンテンツを俯瞰して見れるようになるため、投稿内容のバランスも保たれるのです。
それぞれの担当者のスケジュール管理がしやすくなるため、デザイナーやチェックメンバーなどが関わる複数人での投稿管理にも最適と言えます。

コンテンツマーケティングのエディトリアルカレンダー作成方法

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コンテンツマーケティングを運用しているけれど、まだエディトリアルカレンダーでスケジュール管理をしたことがない方は、さっそく試しに導入してみましょう。
エディトリアルカレンダーの作成方法は使用するテンプレートによって異なりますが、作成の目的と共有するメンバー、運用メディアのタイプによって適切なカレンダーを選ぶことが重要です。

エディトリアルカレンダーをはじめてつくる際には、シンプルで誰もが使った経験のあるExcelやGoogleスプレッドシートでの作成をおすすめします。

Googleスプレッドシートで作ってみる

目標設定

まずは、コンテンツで達成したいことを決定して、それを目標設定シートに記入していきます。
例えば、ブランド認知を高める、問い合わせ数を増やす、などです。

情報収集・書き込み

発信すべき情報を整理するために、情報を集めます。
カレンダー風のシートを作成して、予定に合わせて書き出しましょう。

新商品の発売日や展示会の日時といった自社の商品に関するイベント情報のほか、必要であれば国民的な行事や季節イベントなども記入します。

コンテンツの種類を決める

自社の商品・サービスとターゲットユーザーに合わせ、最適なコンテンツの種類を決めます。
一般的にはブログや知識系コンテンツ、イベント情報、プレスリリースなどです。

作業内容を記入

コンテンツの公開予定日を記入し、それに合わせた作業スケジュールを記入していきます。
カレンダーで区別しやすいよう、コンテンツタイプを色分けしておくと便利です。

シートを共有

チームメンバーとスプレッドシートを共有します。誤って削除したり上書きしたりできないよう、必要に応じて編集権限を分けておくのがおすすめです。

エディトリアルカレンダーのテンプレートを使ってみる

ネット上にはさまざまなエディトリアルカレンダーのテンプレートがあり、無料でダウンロードできるツールもあります。
シート作成に人手が要る・時間がかかる場合には、このようなテンプレートを活用するのも1つの手です。

ここからは、ダウンロードして使えるエディトリアルカレンダーのテンプレートの特徴を紹介していきます。

株式会社エコンテ

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画像引用元:株式会社エコンテ:https://econte.co.jp/service/ec/

コンテンツマーケティング支援を行う「株式会社エコンテ」が無料で配布している年間エディトリアルカレンダーで、1年間のスケジュールを立てられます。
フォームへの入力でダウンロードが可能です。

株式会社イノーバ

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画像引用元:株式会社イノーバ:https://go.innova-jp.com/library/editorial-calendar-monthly

イノーバが提供しているエディトリアルカレンダーは、月間・年間の2タイプが配布されています。こちらも、資料ダウンロードフォームへの記入が必要です。
シンプルで使いやすく、コンテンツを計画的・継続的に発信し続けたい人に向いています。

株式会社コムニコ

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画像引用元:株式会社コムニコ:https://www.comnico.jp/content-calendar

株式会社コムニコが提供しているエディトリアルカレンダーは、SNS運用向きのシート。
Excel形式なので使いやすく、運用スケジュールを把握しやすいつくりです。

備忘録も書き込めるようになっており、細かな情報共有にも役立ちます。

コンテンツマーケティングに有用なエディトリアルカレンダーまとめ

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コンテンツマーケティングの運用は、担当者1人で出来るものではありません。
編集者やデザイナー、コーダー、チェッカーなど、複数の人が携わるプロジェクトゆえに、スムーズな制作体制づくりが必要です。

ユーザーに求められるコンテンツを最適なタイミングで、かつ抜け漏れなく発信するためにも、チームでスケジュールを共有してそれぞれの役割が取り組みやすいようにしましょう。

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