ISMSの認証取得に向けてコンサル会社を探しているものの、複数のコンサル会社からどのように選ぶべきか迷っている方もいますよね。
ISMS取得コンサル会社は、各社で強みやサービス内容が異なります。そのため、実績豊富なコンサル会社に依頼したいか、予算もしくは取得期間を重視するか…など、自社のニーズに合わせて選ぶのがおすすめです。
ここでは、ISMS取得コンサルを選ぶ際に注目されやすい「実績の豊富さ」「費用の安さ」「短期間で取得」「複数規格が取得可能」の4点で、各社を分類しました。
ISMS認証取得コンサルティング会社
実績が多く
安心感のある企業
月額5万円以下!
コストを抑えるなら
5ヶ月以内の対応!
短期間での所得なら
ISO以外も対応!
複数規格の取得なら
帝国データバンクネットコミュニケーション
強み
2000年の創業以来、1,000件以上の取得支援の実績がある。蓄積してきたノウハウをもとに、企業に合ったシステムの構築をサポートする。
インターネットプラス
強み
月額4.4万円(税込)で新規取得と改訂対応・更新運用をサポート。規格改訂での追加費用は原則なし。契約開始までの相談料も無料。
インターネットプラス
強み
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ISMS認証取得コンサルティング会社の一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
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認証パートナー(スリーエーコンサルティング) |
支援実績8,000社以上!業界No.1のサポート実績を誇るコンサルティング会社
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ISOプロ(NSSスマートコンサルティング) |
企業の業務やニーズにあわせたコンサルタントで、顧客の工数を大幅削減
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ISOMA |
HACCPも可能でワンストップで手間いらず!取得後の仕組みづくりもサポート
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LRM |
IT業界への豊富な実績で業界特有のリスクにも対応できるISMSコンサル
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帝国データバンクネットコミュニケーション |
コンサルサービスの柔軟なカスタマイズに対応している会社 |
インターネットプラス |
初期費用や改訂対応などの追加費用がかからないサービス |
バルク |
リスク分析ツールや自社開発のeラーニングシステムを活用したサービス |
シーピーデザインコンサルティング |
文書のコンパクト化を重視するコンサルティング。相談数は無制限 |
オプティマ・ソリューションズ |
社員教育のためのeラーニングシステムを無料で提供 |
UPF |
月額制ではなく、年間制の費用体制を採用。最短で3.3カ月での認証取得が可能 |
日立ソリューションズ |
20年以上のサービス提供ノウハウに基づくコンサルティングを実施 |
システムコンストラクション |
弁護士による構築システムのリーガルチェックも実施 |
さくらケーシーエス |
従業者の教育サポートを重視したサービスを提供 |
ニュートン・コンサルティング |
「24時間で組織を変えるISO内部監査定着化サービス」を提供している |
NTTテクノクロス |
セキュリティシステム導入のコンサルティングも行っている |
グローバルテクノ |
従業者の教育にeラーニングプラットフォームを活用 |
ISOコム |
Web会議ツールを利用した遠隔コンサルティングサービスにも対応 |
アローポイントパートナーズ |
サプライチェーンマネージメントや食品安全など、他のコンサルメニューも豊富 |
創研Biz |
スタッフ2名体制で支援。文書類の作成は主にコンサルタントが担当 |
テクノソフト |
SO取得支援後も無料できめ細かいフォローアップを実施 |
イソリスク総研 |
介護施設向け!ISMSとは別に介護事業支援プログラムも提供している |
ISOサポート |
月額3.3万円で規定文書の作成も含めてサポート |
ISMS(ISO27001)とは?
ISMS(ISO27001)とは、ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)が決めた、情報セキュリティ管理のための国際規格です。企業の情報セキュリティを向上させる目的で設けられた国際規格で、自社のセキュリティ対策の強化や、自社の価値を高めるために多くの企業が取得しています。
ISMS(ISO27001)の要求事項とは?
ISMS(ISO27001)を取得するには、気密性・完全性・可用性の3つの要素を維持する必要があります。
気密性とは、許可を得た人のみアクセスできる状態をつくり、情報が漏れない状態を指します。完全性は、情報・処理方法が正確に行われ、最新状態で管理されている状態のことです。
最後に可用性とは、認可された利用者が、情報・関連資産に必要な時にアクセスできる状態での管理を表しています。3つを満たして維持することが、情報セキュリティを強化出来ている状態になります。
ISMS(ISO27001)は運用が難しい
ISMS(ISO27001)は組織規模が大きくなるほど、取得までの道のりが長くなります。情報セキュリティを向上させるための要件を満たすためには、方向性を明確化させ、施策を具体化していくことが大切です。また、組織の規模が大きいほど、導入後の運用が難しくなります。
規模が大きい企業はコンサルティングサービスなどを利用して、導入から運用までアドバイスを受けることがおすすめです。ISMS(ISO27001)は一度取得して終わりではなく、3年ごとに再認証審査があり、審査がない年においても継続審査があります。導入はもちろん運用もしっかりと体制を整えておくことが重要です。
ISMS(ISO27001)を取得するメリット
ここからは、ISMS(ISO27001)を取得するメリットを、大きく分けて5つ紹介していきます。ISMS(ISO27001)を取得すると、セキュリティリスク・信頼度・従業員の意識・業務効率・ブランディングの面でプラスの影響があります。自社で取得するか迷っているなら、ぜひ下記のメリットを踏まえたうえで前向きに検討してみてください。
セキュリティリスクの低減
ISMS(ISO27001)を取得すると、情報・関連資産を適切に管理できるようになります。リスクアセスメント、つまりリスクの特定・分析・評価といったプロセスを経て情報が管理されるため、セキュリティリスクを低減できます。
また、継続的に再認証審査や継続審査があるため、リスクアセスメントを徹底する必要があり、常にリスクに備えた状態をキープできるようになるのです。部署や業務によらず、適切な情報管理を行える体制を構築できます。
自社に対する信頼度アップ
ISMS(ISO27001)を取得できれば、情報セキュリティを強化している、セキュリティリスクの少ない企業だと大々的にPRできます。継続した審査が必要なことから、セキュリティリスクに備えている証明になるだけでなく、従業員の意識の高さもアピールが可能です。
また、ISMS(ISO27001)は、認可された人が求めるタイミングで情報取得ができる体制を維持しなければならないので、業務を効率化できている証にもなります。自社に対する信頼度を高めて、取引先の拡大を図れます。公式ホームページに明示できるので、競合との差別化要素にもなりえます。
従業員の意識向上
ISMS(ISO27001)を取得すると、継続的な審査が必要となるため、従業員の意識向上につながります。もし再認証審査がない場合、取得時は情報セキュリティへの意識を向上できても、継続させるのは至難の業です。
大規模な組織の場合、方向性を統一するには定期的な働きかけが必要となります。その点、再認証審査があるISMS(ISO27001)なら、常に緊張感を持たせられるので、継続して情報セキュリティリスクを低減させられます。
また、ISMS(ISO27001)の取得には、定期的に従業員へ情報セキュリティ教育を実施しなければなりません。情報漏洩の事例や情報管理の在り方を学べるので、従業員一人ひとりの危機意識を高めることが可能です。危機意識が薄れてきた頃に再度教育を行えば、徹底した情報管理を行えます。
業務の効率化
上述したように、ISMS(ISO27001)を取得するには可用性の損失を防がなければなりません。可用性の損失を防ぐには、認可された利用者が必要な時に、情報・関連資産にアクセスできる状態での管理が求められます。
つまり、情報に直ぐにアクセスできるようにするには、端末・バックアップといった準備が必要不可欠となります。情報をいつでも引き出す環境を整えるために、情報管理体制を強化することで、同時に業務効率化も可能になるのです。ISMS(ISO27001)を取得すれば、取引先へのPR材料となるだけでなく、自社の通常業務にも大きなメリットをもたらします。
自社のブランディング
ISMS(ISO27001)を取得すれば自社の強みの1つとなるため、ブランディングができます。情報セキュリティリスクの低い企業として、未取得の企業と差別化が図れるのです。近年では、コロナ禍で業界問わずオンラインでのやり取りが増加しており、情報管理への意識が高まっています。
同時に、情報セキュリティの事故で、企業の信用度が下がるケースも珍しくないことから、危機意識を持つ企業が増えています。ISMS(ISO27001)を取得していれば、情報セキュリティを徹底している企業として認知してもらえるので、新規顧客の拡大に期待が持てるのです。
ISMSの取得にあたりコンサルティングを受けるメリット
ここからは、ISMS(ISO27001)の取得にあたり、コンサルティングサービスを受けるメリットを大きく分けて3つ紹介します。認証取得が確実になる点、取得にかかる時間を短縮できる点、リソースを確保できる点について詳しく解説します。
以下はISMS(ISO27001)だけでなく、Pマークをはじめとしたセキュリティ系認証の取得にも共通して言えることなので、ぜひセキュリティ系認証の取得を目指す企業は、コンサルティングサービスの活用を検討してみましょう。
確実な認証取得
ISMS(ISO27001)の取得でコンサルティングサービスを受けるメリットとしては、知見のある専門家からアドバイスをもらうので、スムーズに認証を取得できる点があげられます。専門家が企業の課題をヒアリングし、ISMS(ISO27001)の取得まで導いてくれます。
要件を満たしたマネジメントシステムを構築できるため、導入時だけでなく、運用してからも維持できる環境を整えることが可能です。特に大規模な組織では導入から運用までのハードルが高くなりがちなので、俯瞰して見てもらえるコンサルティング会社を活用するのがおすすめです。
取得にかかる時間の短縮
ISMS(ISO27001)の取得にコンサルティングサービスを活用すれば、取得までの期間を大幅に短縮させられます。自社だけの力で取得する場合、体制の構築から社員の教育まで全て一から対応する必要があります。知見がないと体制の導入までに時間がかかり、運用まで手が回らない恐れもあるものです。
その点、知見がある専門家がアドバイスをしてくれるコンサルティングサービスなら、自社の課題に合わせて必要なことを伝授してくれるので、効率的に取得できます。自社にノウハウがない企業でも、安心して取得から運用まで取り組めるようになります。
ノウハウがなく体制が整っていない状態から、ISMS(ISO27001)を自社の力だけで取得する場合、1年以上かかるケースは少なくありません。コンサルティングサービスを利用すれば、効率良くすすめられるので早ければ半年程度で取得できます。
自社内のリソース確保
ISMS(ISO27001)の取得を自社で一から行う時と比べ、コンサルティングサービスを利用すれば、時間・人材・コストといったリソースを確保できます。
単独で取り組むには、多くの人材や時間、コストをかけなければならず、コア業務に影響を及ぼすリスクがあります。しかし、ISMS(ISO27001)の取得をプロに頼れば、かける時間や人材を大幅に削減することが可能です。コンサルティングサービスの利用料金の負担はあるものの、不足するリソースを考えれば、費用対効果が高いと言えます。
ISMS取得コンサルティング会社の選び方
ここからは、ISMS取得コンサルティングサービスを受ける際に、検討しておきたいポイントを4つ解説していきます。選定ポイントを押さえておくと、ISMS(ISO27001)認定の取得から運用まで効率的に行えるようになります。ISMS取得コンサルティング会社を選定する際は、サービス内容・担当の質・他のサービス内容・料金設定はぜひとも確認しておきましょう。
コンサルティングのサービス内容
ISMS取得コンサルティング会社と一口に言っても、事務局型フルサポート・事務局型テンプレートサポート・指導型サポートの3種類のタイプに分かれます
事務局型フルサポートのISMS取得コンサルティング会社では、コンサルタントがISMS(ISO27001)取得に向けて体制を構築してくれるので、自社のリソースが不足する心配がありません。マネジメントシステムの構築から運用、審査まで企業に合わせて一貫してサポートしてくれます。
一方で、事務局型のテンプレートに沿ってサポートをするコンサルティング会社では、あらかじめコンサルタントが決めた手順通りにマネジメントシステムを構築・運用していきます。企業に合わせた設計ではないため、ISMS(ISO27001)取得に向けて自社で負担する作業が多くなる恐れもあるのが懸念点です。ただ、テンプレートに沿って作業を進める分、フルサポートのコンサルティング会社よりもコストや期間は削減できるケースが多いと言えます。
最後に、指導型サポートのISMS取得コンサルティング会社では、内製化できるように自社社員に対して、ISMS(ISO27001)の取得・運用方法を伝授してくれます。コンサルティング費用は高額になるケースが多いですが、ノウハウを蓄積できるため、効率的な運用を実現することが可能です。3つのタイプのうち、サービス内容が自社の要望を満たしているコンサルティング会社を選定しましょう。
コンサルティング担当の質
ISOコンサルティングサービスは、コンサルタントの質が重要です。組織に合ったマネジメントシステムを構築しなければ、導入までは出来たとしても、運用が難しくなります。ISMS(ISO27001)の取得後まで考えて、目標を達成するまで導いてくれるコンサルタントを選定してください。
一方的にやり方を押し付けてくる、どの会社に対しても一律のマネジメントシステムを構築しているなど、組織に合わないと判断できるコンサルティングサービスは選定から外すのが無難だと言えます。ISMS(ISO27001)の取得時は、運用まで考えることが重要です。
実際に運用するのは現場にいる社員のため、知見が必要な難しい仕組みを導入すると、継続的な運用は難しくなります。専門的な知識を押し付けてくるのではなく、現場を考えたマネジメントシステムを構築してくれるISMS取得コンサルティングサービスに依頼したいところです。
他のサービスメニュー
ISO認証取得支援と言っても、情報セキュリティの国際規格ISMS(ISO27001)以外に、環境保護の国際規格ISO14001や、品質の国際規格ISO9001など、多岐にわたる国際規格が存在します。コンサルティング会社で他のISO認証取得支援が受けられるか否かは、ぜひとも確認しておきたいところです。ISMS以外の取得予定のISO認証がある場合は、該当のISO認証取得支援に対応しているかどうかをチェックしておくと安心です。
料金設定
ISO認証取得支援を受けるなら、コンサルティング会社の料金設定を詳しく確認しておいてください。依頼前に見積もりを取れるので、各社の料金設定を比較したうえで、費用対効果が高いコンサルティング会社に依頼することをおすすめします。
料金を確認するうえで着目すべき点は、契約期間・出張費用・支援人数・支援内容の4つです。契約期間は半年~1年のケースが多いので、契約に縛りがないかどうかを確認しておきましょう。出張費用に関しては、遠方から依頼するとコンサルティングサービスを受ける度に費用がかかるケースがあるため、トータルコストがかさむ恐れがあります。
支援人数については、共同支援・単独支援のいずれを選ぶかによっても大きく異なります。共同支援は複数社でまとめて支援を受けるので、1社当たりの金額は安くなります。一方で単独支援は1社で支援を受けるため、金額は高くなりますが細やかなフォローを受けることが可能です。
ISMS(ISO27001)取得コンサルティング会社のまとめ
ISMS(ISO27001)認証の取得は、自社で一から行うには時間・コスト・人材が必要なため、リソース不足になり本業に支障をきたすケースが少なくありません。とはいえ、取得に手間がかかる分、取得によるメリットも大きく、セキュリティリスクの低減・信頼度の向上・従業者の意識の向上・業務効率化などの恩恵を受けられます。
もしも、今後ISMS(ISO27001)認証を取得するなら、ISOコンサルティング会社を活用することをおすすめします。自社にノウハウがない場合でも、ISMS(ISO27001)の知見があるコンサルタントや、現役で審査員を務めるコンサルタントなどが、一からフォローしてくれるので安心です。
- 免責事項
- 本記事は、2024年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。