離れた拠点間をつなぎ、円滑なコミュニケーションを実現するテレビ会議システム。朝礼や定例ミーティングの他、重要な経営判断を必要とする会議にも使われています。ここでは、テレビ会議システムを選ぶポイントや各ツールの特徴などを紹介しています。ぜひテレビ会議システム選びの参考にしてください。
常時接続が可能なテレビ会議システムの一覧表
テレビ会議システムは、重要な会議や常時接続などに使われるため、安定した品質が求められるツールです。選定時に気をつけたいポイントは上記の通りですが、企業によってより重視すべきことは異なります。ここでは、常時接続を視野に入れたおすすめのテレビ会議システムをピックアップして特徴などをまとめました。自社に合うツール探しの参考にしてください。
会社名 | サービスの特徴 |
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お隣オフィス(ギンガシステム) |
3STEPでカンタン導入!イントラネットでも使えるテレビ会議システム
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多拠点同時接続型コミュニケーションツール(ガルフネット) |
多拠点同時接続と少人数での個別会議の切り替えが可能なツールで他拠点との窓を創る |
HDコム(パナソニック コネクト) |
テレビ感覚でつかえるリモコン!よく接続する拠点はワンタッチダイヤルに登録可能 |
Zoom Rooms(Zoom Video Communications) |
ワークスペース予約やキオスクモードも搭載しているHD ビデオ コラボレーション |
Microsoft Teams Rooms(Microsoft) |
どこからでも参加可能なWeb会議システム!チャットやファイル共有機能も搭載 |
Cisco Webex Room(シスコシステムズ) |
人工知能対応が可能!無限キャンバスでアイデアを共有できるWeb会議システム |
OfficeTV(OfficeTV) |
気軽に立ち話しができる常時テレビ接続ツール!自由に組み合わせ可能なレイアウトを用意 |
FreshVoice(エイネット) |
クラウドタイプ・オンプレミスタイプ・カスタマイズ版からニーズに合わせて選べる会議システム |
Arcstar TV Conferencing(NTTコミュニケーションズ) |
テレビ会議専用ネットワークとインターネットの組み合わせで複数ネットワークを構築可能 |
Live on(ジャパンメディアシステム) |
通信データ量が圧倒的に少ない独自技術でストレスのないコミュニケーションを実現 |
テレビ会議システムとWeb会議システムの違い
オンライン会議システムの中に、「テレビ会議システム」と「Web会議システム」があります。違いは、専用機器の有無です。「テレビ会議システム」は、専用機器を使って会議を行います。一方「Web会議システム」は、パソコン・スマートフォンなどの端末から利用するのが一般的。アプリケーションやWebブラウザを介して使用します。そうした特性から、利用シーンの使い分けが可能です。それぞれの特性に応じた活用をすることで、効果的な会議ができます。テレビ会議システム
テレビ会議システムは、専用端末があるのが特徴です。パソコンのように他のシステムが後ろで動作しているということがありません。会議システムに限らずすべてのシステムをパソコンやタブレット、スマートフォンで使用する場合、端末のスペックによって使えない場合があります。低スペックの端末の場合、容量の多いシステムを起動すると「システムが落ちる」という動作をすることがあります。テレビ会議システムは、このシステムのみに使用されるため、端末のスペックに依存することがありません。通信環境さえ問題なければ、安定した会議が可能です。音声のクリアさや画質の美しさはWeb会議システムより高品質と言えます。
こうした安定性の特徴から、テレビ会議システムは多人数をつなぐ会議に向いたシステムです。会社の会議室に据え置いて、多地点の会議室同士をつなぐ使い方で活用している会社が少なくありません。会社の方向性・戦略など、重要なことを決める会議に使うことができます。
単一機能のため、操作が簡単です。据置での使用が一般的で、設定を変える必要もありません。社内での活用が定着しやすいでしょう。ただし、場所を移動したい場合は、配線変更などの労力がかかります。専用端末、カメラ、マイク、スピーカー、配線などの導入コストや運用コストが必要です。
事前に準備して行われる重要な会議や社内研修、入社式などの社内イベント、テレワークスタッフとの常時接続など、安定性が重要視されるシーンで活用できます。
Web会議システム
Web会議システムは、パソコンやスマホ、タブレットなどのマルチデバイスで利用することを前提としているシステムです。インターネットに接続できれば、場所を選ばずどこでもミーティングができるという特徴があります。時間制限などがあるものの、無料で使えるシステムも多数。導入に時間やコストがかかりません。一方、端末のスペックに品質が依存します。スペックが低いパソコンでは、そもそも接続できないことも少なくありません。また、画質が悪いことや通信が途切れることもあります。接続する人数が多くなれば、トラブル発生も増えるため、多数での重要なミーティングには向きません。メールで提示した共有事項の確認やチームの定期ミーティングなど、他で補えるような簡易的な会議に向いています。
端末と場所の自由度が高いため、少人数での突発的な会議によく使われるのがWeb会議システムの特徴です。取引先との打ち合わせや他拠点・在宅ワークのスタッフとの単独ミーティング、オンラインセミナーなど、安定性より機動力に重きをおくシーンでの活用が向いています。
テレビ会議システムに関するよくある質問
Q1.会議中に音声の遅延は発生しませんか?
音声の遅延を完全になくすことは困難です。しかし、人がストレスを感じる音声遅延は、0.5ms超と言われています。0.5ms以下に遅延を抑えているシステムであれば、会議の進行に影響はないでしょう。唇の動きと音声を連動させる機能が搭載されているシステムもあります。お試し利用ができるシステムであれば、一度使ってみて、実際の遅延具合を確かめていると安心です。すべてのシステムで遅延の問題が発生しないとは言い切れません。ストレスなくコミュニケーションが取れるシステムを選ぶことが大切です。
Q2.パソコンで常時接続はできませんか?
システムによってはパソコンを使って拠点間の常時接続ができるものもあります。ただし、パソコン自体のスペックや他のアプリの動作状況などが影響するため、接続状態が安定するとは限りません。接続の安定性を重視しない場面であればパソコンでの接続も可能です。安定した接続と接続の持続性を実現したい場合は、テレビ会議専用機の使用をおすすめします。
Q3.既設のテレビ会議の一部だけ入れ替えはできますか?
テレビ会議の接続には、国際標準規格があります。そのため、異なるメーカーの機種でも接続できる可能性は高いです。しかし、同一メーカーでも機種によっては接続できない可能性も否定できません。特に古い機種と新しい機種の互換性には注意が必要です。異なるメーカーや古い機種との接続をしたい場合は、必ずメーカーに確認しましょう。
まとめ
テレビ会議システムについて紹介しました。テレビ会議システムは、離れた拠点間の常時接続や安定した品質が求められる重要な会議に向いているツールです。パソコンやタブレットなどでインターネットを介して使用するWeb会議システムとは異なり、専用端末での使用を前提としているため、画質・音質が安定しており、臨場感のあるコミュニケーションが可能です。ツール選定の際は、「導入しやすいか?」「使いやすいか?」「フォロー体制は充実しているか?」という点を考慮して、自社の使い方に合ったツールを選んでください。
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- 本記事は、2023年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。