無人受付システムは、サービスごとにそれぞれ備わっている機能が異なるので、導入目的や企業規模に合わせて選択するのがポイントです。この記事では、各社が提供するシステムの特徴や機能、料金、導入事例などを紹介していますので、選定の際にぜひ参考にしてみてください。
おすすめの無人受付システム
スタートアップ・中小企業向け
オフィス管理全体を
効率化したい
企業向け
賃貸オフィスビル・物流センター向け
グローバル企業
・宿泊施設
(観光業)向け
アイタッチ

強み
直感的なタッチパネルで簡単に操作でき、電話やSMSで担当者を呼び出し。PBXがなくても、既存のPBXがあっても、クラウドでもレガシーでもIP-PBXでも、複数の組み合わせでも接続が可能な柔軟性が特徴。
ラクネコ

強み
50名以下の場合、月額5,500円(税込)~使用可能。アポイント登録や受付操作、担当者通知、お客様の誘導など受付周りで必要な機能が備わったシンプルなシステム。
Acall(アコール)

強み
受付業務の自動化、会議室や座席の管理、外部ツールとの連携によって、オフィス管理全体を一元的に効率化できるシステム。企業の運営負担を軽減し、生産性向上をサポート。
コンコンコール

強み
受付案内のための基本機能に加えて、来訪者の記録、管理、セキュリティゲートの連携など、セキュリティ強化のための機能が備わっている。
Acall(アコール)

強み
来訪者の情報をリアルタイムで記録し、入退館管理ができる。セキュリティゲートの連携も可能。
アイタッチ

強み
日本語と英語に対応。タッチ画面上で、日本語と英語をリアルタイムに切り替えられる。
ラクネコ

強み
ipadの表示や管理画面の表示を日本語/英語に切り替えられる。並記も可能。
コンコンコール

強み
日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語に対応。音声ガイダンスや文字表示の変更ができる。
無人受付システムの一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
テレ窓(テレマド) |
無人でもホスピタリティを担保!等身大の無人受付システム
|
Colorkrew Biz |
無人受付に併せて他の社内管理もまとめて対応できるシステム
|
アイタッチ |
初期費用は無料!独自のABphone connectで工事不要で利用可能 |
Acall(アコール)※旧WorkstyleOS |
座席予約、会議室予約、入退室管理といった機能も搭載されているオフィス全体の効率化ツール |
ラクネコ |
QRコードを活用したシンプルな受付システム。月額5,500円~で利用可能 |
コンコンコール |
日本語・英語・中国語・韓国語の4ヵ国語の音声ガイダンス・文字表示変更に対応 |
RECEPTIONIST(レセプショニスト) |
10種類以上のビジネスチャットとの連携可能 |
workhub Reception(ワークハブ レセプション) |
受付の自動化の他にはアポイントメントの設定なども自動化可能。スマートロック連携に対応 |
WowDesK(ワウデスク) |
茶道経験のある女性社員の意見を元に生まれたシステム。「日本のおもてなしの心」がコンセプト |
I-FACE(アイフェイス) |
3パターンの呼び出し方法を用意。導入企業が700社1,000台突破。 |
iPult(アイプルト) |
iPadとアナログ内線を1本用意するだけで簡単に設置。バイリンガル機能によって英語表示が可能 |
AIさくらさん |
ChatGPTを搭載したAIアバターが対応。AI自らが学習してアップデートし、AI同時通訳も用意 |
VisitView(ビジットビュー) |
ICカード受付とQRコード受付に対応。アプリケーションにて受付からログ管理まで可能 |
企業受付 for Sota |
ロボットが「接客」する無人受付システム。カスタマイズも柔軟 |
Face Touch(フェイスタッチ) |
顔写真からスタッフを選べる直感操作。出身地や趣味、特技などのプロフィール情報も表示できる |
無人受付システムとは

無人受付システムとは、その名称からも分かるように受付を無人にて行えるシステムです。
来客者の存在は、会社にとって大きなチャンスになる部分もあれば、アポなしの来客に迷惑を被ることもありますが、いずれも来客者を丁重に扱わなければ会社としての信頼性を損ねかねないものです。
もちろんこのようなアポなしの来客だけではなく、時には会社にとってビジネスチャンスをもたらす来客もあれば、大切な話し合いのための来客もあります。
いずれにせよ、来客は丁重に行わなければならないものです。しかし、来客対応にはリソースを割かなければなりません。人手が余っている会社であれば良いでしょう。
しかし、多くの会社、ひいては日本国内全体で労働者人口が減少している中で、余裕を持って来客対応のリソースを割ける会社はなかなかないものです。そこで役立つのが無人受付システムです。
それまで人間が行っていたことを、システムの力によって無人で行うことで省力化・効率化を目指します。
無人受付システムが注目を集めている理由
無人受付システムが注目を集めている理由は、受付業務のリソース削減がシステムによって可能になった点にあります。
かつてはいわゆる「受付嬢」と呼ばれる、受付業務に特化した人手を雇っていた企業も多々ありました。
来客者に対して失礼をしてしまえば、会社の評判を低下させてしまいます。だからこそ受付専門のスタッフを雇い、受付業務に力を入れていたのですが、人出不足やコストカット、業務効率化等が求められる時代となりました。
しかし、受付の重要性は変わりません。そこで無人受付システムです。無人受付システムであれば、人を割くことなく、失礼のない対応が可能です。いわば、時代が目指す方向性に合致したシステムだからこそ、大きな注目を集め、多種多様な無人受付システムが登場するに至っています。
無人受付システムの仕組み
無人受付システムは、インターネットや電話回線などを使用します。iPadなどの端末を受付に用意し、来客者に操作してもらい、担当する社員が対応します。
大まかな仕組みとしてはどの無人受付システムも共通していますが、ビジネスツールと連動可能なもの、来館者の管理を行うもの、自動扉と連動して開閉させるものなど、無人受付システムによって異なるシステムが用意されています。
また、WEBと連動するタイプの無人受付システムであれば、今後の拡張性も期待できます。AIに代表されるように、WEBには新しいサービスが常に登場します。
決してただ新しいだけではなく、既存のサービスと組み合わせることでさらなる利便性を発揮するものも珍しくありませんが、無人受付システムも同様です。
実際、ビジネスツールと組み合わせることで受付の応対をより便利にするものや、来客管理、セキュリティを高めるものなど多種多様にあります。
無人受付システムの主な機能
主な機能 | 機能の説明 |
---|---|
受付 | 来訪者の受付を行う |
通知 | チャットや携帯電話に来訪者の受付を通知 |
来訪者誘導 | 受付画面上で来訪者を会議室へ誘導する |
通話 | 来訪者と通話をする |
事前アポイント | 事前の予約を行う |
来訪者管理 | 来訪者の情報を管理 |
QRコード発行・受付機能 | 予約時に発行したQRコードをかざすことで受付ができる |
来訪履歴の保存・管理機能 | 来訪者の履歴を自動で保存・管理する |
外部カレンダーとの連携機能 | 外部カレンダーと連携してアポイントの予定を追加 |
会議室予約登録機能 | 来客予定の追加時に会議室の予約を行う |
無人受付システムの導入メリット

受付業務からの解放される
無人受付システムを導入することで、受付業務から解放されます。受付業務は決して高難易度のお仕事ではありませんが、来客・来訪があれば必ず対応しなければならない大切なお仕事です。
真摯な対応を行わなければ会社の信頼性を損ねかねません。ただ、来訪があった際、仕事中であれば手を止めて対応するので業務が阻害されるという点が難点です。
結果、来客の都度一旦仕事を止めざるを得ない人・社内での立場が低いので常に来客の対応を任されるなど、自分の仕事が捗らない人がでてしまいます。そこに、無人受付システムを導入することで、受付業務をオートメーション化。
来訪者の目当ての人間以外は、自分の業務を阻害されることがなくなります。また、受付業務の人手が不要となるので、その分、スタッフを他の業務に回すことができるなど、社内の業務効率化を促します。
アポなし来訪をシャットアウトできる
無人受付システムはシステムにて応対します。結果、アポなしの来訪に対応する必要がなくなります。会社によっては、アポなしの来訪者も多いのではないでしょうか。ですが、たとえ忙しいタイミングではあっても、会社の信頼性・評判に関わる部分なので丁重に対応しなければなりません。
しかし、無人受付システムであれば、アポなしの来訪をシャットアウトできます。そのため、本当に必要な要件だけに対応できるため、仕事に集中しやすい環境をつくれます。
長期的視野で見ればコストパフォーマンスが高い
無人受付システムにもコストがかかりますが、長期的視野で考えるほどコストパフォーマンスが高まります。なぜなら、導入費用は一度だけしかかかりません。月額費用も、人件費ほど高いものはそうそうありません。
たとえば、無人受付システムの中には月額数千円のものもありますが、数千円では一ヶ月はおろか、一日の人件費を賄うことはできないものです。
しかし、無人受付システムであれば、人件費ほどの高額を支払うことなく、24時間365日システムが稼働できるので受付のための人材を雇うよりも断然コストパフォーマンスが高まります。
また、受付対応で作業停止がなくなるので、作業の効率化という点でのコストパフォーマンスも高まります。実際、無人受付システムを導入したことで来客業務から解放され、残業が減少したケースもあります。
受付対応ミスがなくなる
無人受付システムであれば、人の名前を間違える、聞き間違いで相手に不快感を与える、異なる人にアテンドするといった受付に関するヒューマンエラーを防止できます。
受付対応のミスは、会社としての信頼感を損ねるだけではなく、後処理による手間をかけることになり、生産性を著しく低下させてしまうケースもあります。無人受付システムであればこのようなミスは起きません。
会社の信頼を損ねることも、ミスによる無駄なリソースを割く必要もなくなります。
誰でも使いやすい設計
「新しいシステム」と聞けば、導入にあたっては「使いこなせるのか」もポイントですが、無人受付システムは多くがシンプルなインターフェースとなっています。
なぜなら、無人受付システムを使用するのは自社の人間だけではなく、来客者も含まれているからです。
自社の人間だけが使用するスタッフであれば、難しいシステムであっても練度を高めればよいでしょう。しかし、社外の人間も使用する無人受付システムは、使用難易度が高いようでは使用してもらえません。
そのため、極力シンプルなインターフェースで提供されていますので、自社スタッフ、来客者それぞれ直感的に使用できます。
無人受付システムのデメリット

従来の受付担当を好む人もいる
無人受付システムの導入が進む一方、従来の人が対応する受付を好む方もいらっしゃいます。どんなに優れた機能を持つシステムでも、人が対応してくれる温かみに勝ることはできません。
システムにはない、人のおもてなしを受付に求める方も少なくありませんが、これらの課題を解決するため、最新のシステムでは、来訪者に対しても心のこもったウェルカムメッセージを表示するなどの機能も追加されています。
また、誰にでも簡単に操作できるシステムも登場しており、機械が苦手…という方にも安心して使える仕様になっています。
初期費用がかかる
無人受付システム導入には、初期費用がかかります。もし、既にタブレット端末(iPadなど)を保有しているなら、システムの専用アプリケーションをインストールすることで、無人受付用システムとして使用でき、初期費用を抑えることができます。
無人受付システムの選定ポイントとは?

自社の運用スタイルにマッチしているのか
無人受付システムは多々登場しています。いずれもそれぞれ特徴が異なりますので、「どれも同じ」だと考えるのではなく、自社が必要とする機能を有しているのかを考えましょう。
たとえば、来訪者ログの管理まで行いたいのであれば、来訪者管理機能が搭載されている無人受付システムがマッチしています。また、通知に関しても無人受付システムによって異なります。
会社に用意している電話に通知が来る、Slack、Chatwork、Microsoft Teamsといったビジネスツールに対応している無人受付システムも多いですが、自社が運用しているビジネスツールへの通知が可能なのかも選定ポイントです。
機器一式が送付する無人受付システム提供企業もあれば、iPadと電源があればすぐにでも使用できる無人受付システムもあります。
このような機能に対し、優劣ではなく「自社にマッチしているか」を考え、無人受付システムを選びましょう。
通話機能の有無
通話をするのか、あるいは不要なのかも選定ポイントの一つです。あくまでも通知に対応するだけなのか、あるいはそこで会話まで求めるのかによって、選ぶべき無人受付システムは変わります。
通話機能を求めるのであれば構内交換機(PBX)やクラウド電話サービスと連携しなければなりません。また、既存の構内交換機を使用する場合、連携できる無人受付システムを選ぶ必要があります。
どこまで無人化できるのか
無人受付システムの機能はそれぞれ異なるとお伝えしました。そのため、無人で行える範囲もそれぞれ異なります。
無人受付システムによっては来客者を通す会議室と連携し、空室状況や会議室の予約管理まで自動で行える無人受付システムもあります。
その際、開錠まで自動で行えるものもあります。駐車場と連動し、駐車場予約まで行える無人受付システムであれば車での来客者が多い会社との親和性が高いです。
チェックインの方法
来客者のチェックイン方法も無人受付システムによって異なりますので、選定ポイントとなる部分です。「セキュリティ面にも気を配りたいのか」や「来客者の属性」も考慮しなければなりません。
無人受付システムは自社の人間だけではなく、来客者も使用することになりますので、来客者のこともある程度は考える必要があります。
例えば来客者がWEBシステムに詳しくない方が多い場合、シンプルな使い勝手の無人受付システムが良いでしょう。
一方、web関連サービスに詳しいお客様が多い会社であれば、機能が豊富な無人受付システムの方が利便性が高まります。
料金プラン
無人受付システムも費用がかかります。初期費用と月額使用料の双方を踏まえ、トータルで考える必要があります。
高いか安いかも大切ですが、導入することで削減できるコストも試算してみましょう。また、ただ費用を比較するだけではなく、機能と合わせての比較がポイントです。
安い無人受付システムではあっても、必要とする機能が搭載されていなければ決して「お得」とは言い切れません。
そのため、求めている機能が搭載されている無人受付システム同士を比較することが大切です。
サポート体制
無人受付システムを提供している業者のサポート体制も選定ポイントです。無人受付システムにトラブルが起きないとも限りません。
いざやもしもの時、どのようなサポートを行ってくれるのかは、無人受付システムを運用するにあたってとても大切です。拡張したい時、他のシステムと連携背させたい時などもサポートに相談することで理解できます。
サポート体制の有無はもちろんですが、対応時間等まで確認し、自社が営業している時間にサポートを提供している業者の無人受付システムであればいつ何が起きても安心です。
無人受付システム導入でよくある質問

Q1.無人受付システムを導入するとどんなメリットがありますか?
無人受付システムを導入することで業務効率化や省人化、長期的なコストパフォーマンスの高さやアポなしの飛び込み営業をシャットアウトするなど多くのメリットがあります。
Q2.無人受付システムを選ぶポイントを教えてください
自社の求める無人受付システムの機能を搭載しているのかやサポート体制、費用等から総合的に考えることが大切です。どれだけ高性能でも安価でも、求めている機能が搭載されていない無人受付システムでは意味がありません。無人受付システムは多々ありますので、本ページに掲載している「無人受付システム早見表」をご覧ください。
無人受付システムのまとめ
無人受付システムの基本的な情報からメリットや選び方、さらには多々登場している無人受付システムを紹介させていただきました。
無人受付システムには多くのメリットが待っていますが、多々登場していますので自社にマッチした無人受付システムを採用することが大切です。
無人受付システムに興味のある方は、下記の比較表から自社にマッチした無人受付システムを見つけてみてはいかがでしょうか。
- 免責事項
- 本記事は、2023年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。