【YouTubeの広告戦略】広告出稿ポイントをつかんで効率的に集客をする

【YouTubeの広告戦略】広告出稿ポイントをつかんで効率的に集客をする
share
Facebook Twitter はてなブックマーク Pinterest

この記事ではYoutubeの広告掲載を検討している方に対して、広告の効果を最大限にできる戦略について解説していきます。

Youtubeに広告を掲載するメリット

SK-IIの動画を観る人の写真

YouTubeに広告を掲載メリットとしてまず挙げられるのは、その圧倒的なユーザー数とです。

Googleが公開しているデータによると、2020年は1か月で6,500万人以上のユーザーがアクセスしていました。また、総務省の調査報告によると、YouTubeの利用率は10代 ~ 20代で90%以上、30代 ~ 40代で80%以上と、非常に高くなっています。
近年は特に若年層を中心に「テレビ離れ」が話題になっていますが、YouTubeは50代でさえ75%以上の利用率を誇っていて、自社商品・サービスの幅広い客層へのアピールが可能です。

他にも動画広告のコンバージョン率と細かいターゲット設定がYoutube広告で上げられるメリットです。YouTubeはGoogleの一部で動画掲載サイトと一緒に検索エンジンでもあり、ユーザーの細かいターゲット設定ができます。設定をうまく使いこなすことができれば、広告を見せたいユーザーをユーザーをピンポイントで狙えます。

また、動画形式の広告のコンバージョン率は従来の「静止画」広告より情報量が多いため、伝えたいことが伝わりやすい傾向にあります。動画広告はYouTubeだけではなくTwitter、フェイスブックなども注目されていますが、動画ポータルNo.1であるYouTubeへの広告掲載は、動画広告を始める上では外せません。

※参照元:
https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2020-2/
https://www.soumu.go.jp/main_content/000708016.pdf

Youtube 広告戦略作成のポイント

タブレット端末に映るYouTubeのロゴ

それではYouTube広告で成果を上げるために知っておきたいコツについて解説していきます。

Youtube広告のターゲットと目的を明確化する

Youtube広告を作成及び広告掲載する前には、ターゲットとなる見込み客に起こしてほしい行動を整理しておきましょう。起こしてほしい行動を明確化すると、動画のクリエイティブ内容や配信設定なども定まるため、目的を達成できる確率が上がります。

例えば、「ホームページへのアクセスを増やしたい」と「商品を購入してほしい」の2つでは、ターゲットするユーザーや広告の内容が変わってくるでしょう。このような指標をしっかり定めることで、広告キャンペーンが成功しているかどうかを判断できるようになります。
YouTubeの管理画面で広告掲載の準備をするとき、「コンバージョン」「クリック」「インプレッション」など、目標を設定できるのでしっかり測定することも可能です。

また、ペルソナ(広告で狙いたい見込み客の具体的なイメージ)がまだ設定できていない場合は、事前に作成しておいたほうが良いでしょう。

YouTubeでは広告を見せるユーザーを年齢、性別、地域といったデモグラフィックデータ、更には関心事や検索キーワードを細かく絞ることができます。ターゲットをしっかり絞り、自社の商品・サービスと相性の良いユーザーに広告を配信できれば、購買などのコンバージョンに至る可能性が上がります。

例えば、「英会話レッスン」の広告の場合、「○○区に住んでいる○○大学の経営学が専門の一年生で、アメリカへの留学を考えている18歳の女性」というペルソナが考えられます。住んでいる地域や年齢など一般的な情報に加えて、趣味や好きで見ている動画の種類までイメージを膨らませると、より効果のある広告配信が可能となります。

適切な広告フォーマットを選ぶ

YouTubeは数種類の広告フォーマットを提供しています。大きく分けると動画形式の広告とそうでない広告で、動画ではない広告は一種類のみです。動画広告の中でも、他の動画の再生前・再生後に流れる広告と検索結果画面で表示される広告、一定の時間経過後にスキップできるものとスキップできないもの、さまざまなオプションがあります。

広告の予算・目的に応じてオプションを使い分けたり組み合わせることで、高い効果が見込めることができます。たとえば、費用を抑えながらも自社商品の知名度を上げたいと考えている場合、長めのスキップ不可広告よりも短めのバンパー広告のほうが、相性が良いでしょう。

広告の種類と特徴は、この記事の後半に紹介していきます。今すぐチェックしたい場合はこちらをクリックしてください。

インタラクションを促す

動画の再生前・再生中・再生後に流れる広告、再生中に表示されるオーバレイ広告には最初からそのサービスや広告主のホームページへアクセスできるリンクが入ります。それで充分な場合も考えられますが、ホームページへのリンク以外の導線を設定すると、ユーザーのエンゲージメントが高まりやすくなり、起こしてほしい行動をする可能性が高くなります。

たとえば、会員登録をしてほしい場合は「今すぐ登録」と行動喚起(CTA)をして、会員ページへ飛ぶボタンが表示されるように設定したほうが良いでしょう。ボタン以外には特定の商品やサービスをアピールする「カード型」表示領域や、動画の再生後に表示されるエンドスクリーン(終了画面)の設定も可能です。

クリエイティブを発揮して、第一印象で勝負する

バナー広告と似ているWebサイトの要素を無意識のうちに無視をする「バナーブラインドネス」という言葉があります。同様に「広告っぽいもの」を最初から受け流すユーザーも一定数います。この広告を見ない行動の対処法としてネイティブ広告が注目されていますが、同じ理由で「広告感」を控えるのはYouTube上でもポイントとなります。

YouTubeの動画広告であれば、ユーザーが登録しているチャンネルの動画や検索して見たいと思った動画が再生される前や途中に広告が表示される場合が多い傾向にあります。つまり、ユーザーが見たいコンテンツをさえぎる形での広告掲載となります。そのため、本来のユーザーニーズである、動画が見たいという目的を考慮している広告のほうが好感を持たれ、行動に繋がりやすくなります。

例としては、化粧品メーカーSK-IIが公開している、スポーツ選手を起用した広告が挙げられます。水泳選手の池江璃花子を起用した動画は2021年3月29日に公開され、現時点(2021年6月初旬)で既に1900万以上の視聴がされています。

画像引用元:SK-II STUDIO: センターレーン 池江璃花子(https://www.youtube.com/watch?v=Mh71HkX1Rq8

上記のような動画の場合、かなり高い制作予算が必要となります。しかし、比較的低い予算でも動画のメッセージや作り方にこだわることで、ユーザーに広告を一種のコンテンツとして楽しんでもらうのは可能です。ユーモアやかっこよさ、感情に訴える内容で興味を引いたり、広告の長さを抑えてターゲットの興味をピンポイントで狙った短いメッセージのみの内容にして、目的に合わせて広告内容を練るとよいでしょう。

Youtube 広告の種類と特徴

YouTubeのホーム画面

下記では、Youtubeで掲載可能な広告の種類について詳しく解説していきます。

インストリーム広告(スキップ可)

動画の再生前、再生中、再生後に表示され、5秒が経過するとユーザーがスキップできる動画形式広告です。広告の長さは短くても12秒で最長で6分。料金はCPV(視聴単価)ベースで下記の条件で発生します:

  • ユーザーが広告を30秒間視聴したとき(30秒よりも長い場合)
  • ユーザーが広告全体を視聴したとき(30秒よりも短い場合)
  • ユーザーが広告とのインタラクションを起こしたとき(リンククリックなど)

インストリーム広告はスキップができるという特徴から、ユーザーが動画全体を見ないリスクがあります。一方、ユーザーが一定期間視聴した後に始めて料金が発生する点は良心的といえるでしょう。ユーザーとしても見たい動画を優先して見ることができます。そのため、たとえスキップするユーザーの割合が多くても、スキップしなかったユーザーは自社商品・サービスとマッチ度が高いと言えるでしょう。

インストリーム広告(スキップ不可)

スキップ可の動画のインストリーム広告と違って、長さは最長15秒で、短くなっています。料金はインプレッション(CPM)単価で、ユーザーが視聴しただけで発生します。

バンパー広告

バンパー広告はインストリーム広告をさらに短くしたバージョンです。長さは最長6秒で、動画の再生前、再生後、と再生中に流れることがあります。料金もスキップ不可のインストリーム広告同様、インプレッション(CPM)単価です。

ディスカバリー広告

YouTubeの検索結果画面で1位に表示される動画形式の広告です。他の動画形式広告と違って時間制限がなく、自社のチャンネルに挙がっている動画を広告枠に入れてプロモーションした扱いとなります。料金はユーザーが動画をクリックして視聴したときのみに発生します。

他の広告オプションと比べて視聴される保証がない反面、Googleのオーガニック検索と同様に潜在ユーザーへのアピールに有効な広告方式です。ユーザーのニーズと合った内容の動画にすると、通常の動画広告よりも反響が高くなるでしょう。

オーバレイ広告

YouTubeが現時点で提供している唯一の動画形式ではない広告。動画の再生スタートに画面の下部20%で表示されるバナー形式のもので、ユーザーが閉じるボタンを押すと非表示にできる広告です。動画形式の広告と違って、デスクトップのみで表示されます。

表示領域の中にテキストと画像が入れられます。料金はクリック単価で、ユーザーが広告をクリックしてリンク先のページに行きついたときのみに発生します。

動画形式の広告と比べて干渉性が少なく、比較的少ない予算でも展開可能というのがメリットです。

マストヘッド広告

YouTubeのホーム画面で24時間表示される動画形式広告です。ユーザーがホーム画面を開いたときに音声なしで自動的に再生が始まり、30秒間流れます。30秒経過後には再生が止まり、表示領域が通常のサムネイルに変わります。広告動画以外にはタイトルテキストやCTAボタン、「コンパニオン動画」(自社チャネルの他の動画、最大2本)など、追加の表示オプションが豊富です。

YouTubeにアクセスしてさえすれば誰でも見る広告となるので、とりわけ大きいキャンペーンに向いている広告オプションです。

まとめ

スマートフォンに映るYouTubeのロゴ

YouTubeは圧倒的なアクセス数を測る動画ポータルとして、自社商品やサービスをアピール、知名度を一気に上げることに向いています。若年層はもちろん、中年の顧客までに幅広いオーディエンスへのリーチが可能です。
一方、特に動画広告は広告費に加えて動画作成費が必要のため、一定の予算がないと広告オプションが限られる一面もあります。

また、無料アプリのダウンロードや会員登録といった、比較的ハードルが低い行動と繋がる広告には向いているものの、高額商材などとの低い傾向があります。
Youtube広告を上手く使えばYoutubeを見ている層にはアプローチをすることができますが、ユーザーの購買行動導線で考えるとYoutube上で集めた情報のみで購買する可能性は低く、さまざまな媒体より情報収集をした上で購買に至るケースがほとんどです。

もし、ユーザーの購買行動に則したWeb戦略を組みたいとお考えでしたらこちらの記事が参考になるので是非チェックしてみてください。
基本的なWeb広告戦略に関する
情報はこちら

ページトップへ