加盟金なしフランチャイズに加盟することで、開業にかかるコストを削減することができます。
フランチャイズに加盟するか検討していく中で、準備金を用意することが難しく断念してしまうケースは少なくありません。しかし加盟金なしのフランチャイズであればコストを削減でき、自身が思い描く事業を展開することが可能です。
本記事では、加盟金なしフランチャイズを特徴や口コミ評判を比較解説しています。併せて費用や事例についても調査していますので、フランチャイズに加盟するかを検討中の方は必見です。
加盟金なしフランチャイズ一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
GYMGYM |
駐車場スペース1個分で設置できる無人ジムFC |
Riat! |
費用負担や研修サービスが手厚いリペアサービスFC |
桃太郎便 |
リースの利用で車両を購入が不要!初期費用を抑えられるネットスーパー配送FC |
大黒屋 |
不況に影響されない業界屈指のサポート体制 |
ヒューマンアカデミー |
専任スタッフが授業内容や生徒募集など細かな悩みもサポート |
タスカル24 |
案件紹介で安定した収入が見込める業務用エアコンクリーニングFC |
ライフデリ |
他店舗と争わず、安定的に稼げるお弁当配送FC |
ROBBO |
需要増加が見込める英会話とプログラミングの学習塾FC |
SUPERHOTEL |
受賞歴のある本部からホテル経営ノウハウを学べる |
物産展運営FC |
営業活動不要で大手百貨店に出店できる物産展運営FC |
アトム電器チェーン |
ルールに縛られない自店舗に合った運営を実現できる |
視力回復センター |
約半世紀の実績を持つ信頼性が高い視力回復FC |
ドライヘッドスパ専門店ヘッドミント |
充実したサポートで加盟店のリスクを抑えたドライスパ専門FC |
W-1Group |
働きたいスタイルに適した案件で、すぐに収益化できる物流FC |
まごころ弁当 |
本部社員が加盟するほど信頼性に長けた配色サービスFC |
加盟金なしフランチャイズとは?
加盟金なしフランチャイズとは、0円でFCに加盟することができることを指します。加盟金なしだと会社にとってデメリットであるにも関わらず、無料でオーナーを募集をしている会社は多く存在しています。
無料でフランチャイズに加盟できる理由として挙げられるのが、本部がフランチャイズ以外で儲かる仕組みを整えていることや、加盟店がかからないことでオーナーの興味を引いていることです。
以下では、フランチャイズに加盟金なしで募集できている理由を紹介します。
他で儲かる仕組みができている
フランチャイズの中にはファストフードやカフェ、シニア向け宅食などがあります。運営において必要不可欠である食材やキットを本部から購入する仕組みにしておけば、自然と本部にお金が入るのでわざわざ先に加盟金を取らない会社があります。
「加盟金なし」でオーナーの興味を引いている
あまりブランド力のない会社では、あえて「加盟金なし」というメリットを掲げることで、フランチャイズの募集数を増やそうとする狙いがあります。ブランド力のない会社は、フランチャイズを募集しても思ったように集まらない可能性があるからです。
しかし、もし本部にブランド力がなくてもその会社のノウハウとサポートは得られるため、加盟者にはメリットとなる可能性は高くなっています。
フランチャイズに加盟することのメリット
本部からノウハウを学び、指導を受けられる
フランチャイズに加盟することで得られるメリットは、本部から経営についてのノウハウを学び、指導を受けられることです。経営にまつわる事柄を一から自分の力で学ぶよりも、効率的に自分の力にしていくことができるため、未経験の方でも経営を始めやすいことが魅力です。
経営において失敗しがちなことも、本部からの手厚いサポートがあり、未然に防ぐことができることから、フランチャイズでの成功率は70%となるという統計があります。また他の加盟店の成功例を共有してもらえることで、経営の参考として自身の経営を成功に導くことができます。
本部のブランド力を活かして経営を始められる
大手企業のフランチャイズに加盟すると、ブランド力が高いため来店者数を増やすことができ、事業を迅速に軌道に乗せることが可能です。個人で開業する場合、まずはじめに集客することに力を入れないといけないため、売上向上に関する施策を練ることができませんが、フランチャイズ加盟店だと可能になります。
多くのフランチャイズ店は決められたルールに従って運営していることが多く、経営においてのルール決めや話し合いを行う必要がありません。その結果お店の売上向上に注力できるため、より良い店舗づくりに努めることができます。
広告宣伝や販促活動といった集客を本部が担ってくれる
フランチャイズの場合、広告宣伝や販促活動といった集客は本部が担っていることが多く、それぞれの店舗がその効果を享受できることがメリットです。本部では、テレビCMや新聞広告などを活用し、大々的に広告を展開していることは珍しくありません。
本部が行っている集客方法を学び、店舗に活かすことで店舗への来店者数向上を図ることができることもメリットの一つです。ただし小さな規模の企業や新しいフランチャイズ本部では、広告宣伝におけるメリットを感じることができない可能性があるため、注意が必要です。
フランチャイズに加盟することのデメリット
運営方法に自由がなく、独自性を出せない
フランチャイズに加盟することのデメリットは、運営方法の自由度が低く、独自性を出せないことにあります。フランチャイズでは、チェーン店の間でブランドイメージを統一・経営効率を向上することが優先されるため、本部が定めるルールに従って事業を展開する必要があります。
それぞれの本部によって許容範囲は異なりますが、自由にアイデアを出して運営していくことが難しいと言えます。そのため「自身のアイデアを活かして店舗を大きくしたい」「自身の裁量で経営したい」「地域性を活かしたメニューを考案したい」と考えている方にはやや不向きであります。
ロイヤリティが発生する
フランチャイズに加盟することで、ロイヤリティを支払わなければならなくなることがデメリットと言えます。ロイヤリティとは、毎月決められた費用を本部に支払う費用のことで、経営状況に関わらず支払う必要があるタイプと売上に比例して金額が変動するタイプがあります。
ただしフランチャイズに加盟する際に、本部の経営ノウハウを提供してもらっていることを考えると、一概にデメリットとするのは難しくなっています。重要なポイントは、ロイヤリティが適正であるかどうかを事前に確認しておくことです。諸々の費用を計上し、事業プランを立てた上で経営を始めることが大切です。
ブランドのイメージに経営状況が影響する
知名度の高いフランチャイズだからこそ、ブランドイメージが下がれば必然的に売上が低迷してしまうことがデメリットとして挙げられます。例えば、本部やチェーン店内での不祥事や事故、従業員による不適切な行動です。
上記のことがテレビやネットで普及してしまうと、フランチャイズ全体のイメージダウンにつながり、全く関係のない自身の店舗まで影響を受けることとなる可能性があります。
フランチャイズで開業する際には、自分ではどうしようもできないことで経営状況が落ち込むことがあることを頭に入れておくことが重要です。
フランチャイズに加盟店に関するよくある質問
Q1.クーリングオフは対象ですか?
フランチャイズ契約は、クーリングオフは対象外になります。事業者間の民法上の取引契約にあたり、消費契約とは異なるからです。そのため、加盟するにあたって契約をする前に契約内容をきちんと調べて把握することが大切です。
そして不明な点は必ず担当者に確認しましょう。もし、説明に納得がいかない場合は、フランチャイズ契約をしないという選択をることも大切です。
Q2.物件を所有していない場合はどうしたらいいですか?
基本的にテナントや物件は加盟者側で探してもらっていますが、物件探しのサポートを行ってくれる本部もあります。物件を決める際には、候補を出してもらい問題がないかを本部が後ほど確認し、出店の可否を判断します。
また、すでに売上実績や収益実績のある営業している店舗をFC、FCL、FO制度を利用してフランチャイズ加盟するという方法をとっている本部があります。
加盟金なしフランチャイズの注意点は?
加盟金なしフランチャイズの注意点は、悪徳フランチャイズ本部があること、契約期間と違約金を事前にしっかりと把握しておくことが挙げられます。
加盟金なしフランチャイズには、加盟した時に無料にすることで加盟者を募り、契約を結んだのちに多額の請求を行う会社があります。例えば、高額な備品や保証金、研修費、宣伝費を請求されることがあります。そのため、契約時にきちんと内容を説明してくれない会社とは、フランチャイズの契約を結ばないことが大切です。
また、契約期間と違約金もフランチャイズではよくあるトラブルの一つです。契約期間中に解約したいと頭を悩ませるも、違約金が高すぎてできない状況に陥る可能性があります。前述したことを起こさないためにも契約する前には、契約期間と違約金を再度確かめることが求められます。
加盟金なしフランチャイズのまとめ
加盟金なしフランチャイズは、他で加盟するのに比べて開業にかかるコストを削減できます。それぞれのフランチャイズでは、研修や手厚いサポートを用意していることが多く、未経験の業種でも安心して挑戦できます。
しかし加盟する場合は、ロイヤリティやブランドイメージに店舗の経営状況が影響されることを見越した経営戦略を練ることが大切です。
また加盟金0円ということをフックにしてオーナーを募り、多額の請求をする悪徳フランチャイズがあります。そのためフランチャイズ加盟の際には、契約期間や違約金、内容などをしっかりと確認し契約することが重要です。
悪徳な企業に搾取されないためにも、ある程度はフランチャイズについての知識を獲得しておき、自分の身は自分で守る力が必要です。
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- 本記事は、2024年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。