SIerのマーケティング戦略|直案件・元請け案件につながるリード獲得施策
最終更新日:2026年05月05日
SIerのマーケティング戦略について徹底解説
SIer(エスアイヤー)は、クライアントのニーズを基にゼロからシステム開発を請け負うため、受注を増やすためにどうマーケティング活動を展開すれば良いのか、わからないケースが多いのではないでしょうか?
このようなお悩みに対応すべく、この記事では、SIerにおけるマーケティングの課題や具体的なマーケティングの手法を解説します。また、
・開発力に自信はあるが、認知度が低く選ばれない…
・自社の強みが理解されず、結果的に価格競争になる…
・自社の強みを理解した成約になるリードが取れない…
など、今の集客手段が頭打ちで、何か新しい施策を導入したいとお考えの方向けに、競合他社と差別化し、自社のブランディングもできるWeb施策も紹介しています
資料請求から高い確率で商談や成約につなげる仕組みと方法が分かりますので、今後のマーケティング活動にお役立ていただければ幸いです。
SIerのマーケティングは、単に問い合わせ数を増やす活動ではありません。直案件・元請け案件・上流工程の相談につながる有効リードを獲得し、紹介や下請けに依存しない受注基盤を作るための仕組みです。
受託開発会社やシステム開発会社では、既存顧客、紹介、パートナー企業、二次請け・三次請け案件が売上の中心になりやすい傾向があります。これらは安定した営業ルートに見える一方で、案件発生のタイミング、単価、開発範囲、要件定義への関与度を自社でコントロールしにくいという課題があります。
SIerがマーケティングに取り組む目的は、PVや資料ダウンロード数を増やすことではなく、「自社が勝てる案件」を発注前の検討段階から獲得することです。そのためには、技術力を並べるだけでは不十分です。発注者が抱える業務課題、比較検討で見る判断軸、社内稟議で必要な情報、問い合わせ後の営業対応まで一体で設計する必要があります。
この記事では、SIerが直案件・元請け案件を増やすために必要なマーケティング戦略、Webサイト設計、SEO、ホワイトペーパー、事例記事、Web広告、CRM・MA、インサイドセールス、KPI改善、ポジショニングメディアの活用までを網羅して解説します。
SIerのマーケティングで新規開拓が必要になる背景

SIerのマーケティングで最初に考えるべき目的は、案件獲得の主導権を取り戻すことです。紹介や下請け案件だけに頼る状態では、受注量、単価、開発範囲、利益率を自社で設計しにくくなります。
もちろん、紹介や既存顧客からの案件は重要です。信頼関係があり、商談化しやすく、営業コストも抑えられます。しかし、紹介が自然発生するのを待つだけでは、事業成長に必要な案件数を安定して作れません。また、下請け案件は稼働率を埋めるうえで有効ですが、上流工程に関われず、価格交渉力も弱くなりやすい側面があります。
BtoBの新規開拓全般については、BtoB向け営業方法を紹介!新規顧客開拓に役立つ施策・ツールでも解説しています。SIerの場合は、特に「技術を持っているのに、Web上で選ばれる理由が伝わっていない」ことが機会損失になりやすいです。
紹介依存と下請け依存による案件獲得の不安定化
紹介は信頼を得やすい一方で、発生件数や時期を自社でコントロールできません。繁忙期には案件が重なり、閑散期には稼働が空くという状態になりやすくなります。下請け案件も、上流企業が案件を持っているため、要件定義、提案内容、予算設計に関われないケースがあります。
この状態が続くと、営業活動が「来た案件に対応する」形になり、自社が伸ばしたい技術領域や業界に集中投資しにくくなります。マーケティングは、単なる集客ではなく、受けたい案件を増やすための事業設計でもあります。
価格競争に巻き込まれるWeb上の見え方
SIerのWebサイトでよくある課題は、会社概要、沿革、対応言語、開発実績の一覧だけで終わっていることです。発注者から見ると、Java、PHP、Python、AWS、Azure、基幹システム、業務アプリ、保守運用といった言葉が並んでいても、「自社の課題を相談すべき会社か」は判断できません。
強みが見えない状態では、同じような開発会社の1社として比較され、最終的に価格や納期で選ばれやすくなります。直案件や上流案件を増やしたいなら、技術一覧ではなく「どの業界の、どの業務課題に、どのような成果を出せるのか」を見せる必要があります。
直案件と上流案件を増やすためのマーケティング視点
直案件や上流案件を増やすには、受注したい案件から逆算して、誰に、どの課題で、どの検討段階から相談してほしいのかを明確にします。たとえば「製造業の基幹システム刷新に強い」「物流業の配車・在庫管理に強い」「医療・介護業界の業務システムに強い」など、発注者が相談理由を持てる言葉に変換する必要があります。
マーケティングは、広告を出すことやSEO記事を書くことから始めるのではありません。最初に「どんな案件なら自社の強みが活き、利益率が高く、継続取引につながるのか」を決めることが重要です。
SIerのマーケティング戦略で最初に整理する勝ち筋

SIerのマーケティング戦略では、施策を選ぶ前に「勝ちやすい案件条件」を言語化します。技術、業界、業務、開発体制、保守運用、発注者の比較軸を整理すると、Web上で伝えるべき強みが明確になります。
競合分析、市場分析、ターゲティング、ポジショニングは、資料上の整理で終わらせてはいけません。営業現場で使える勝ち筋に落とし込む必要があります。BtoB全体の戦略設計は、BtoBマーケティングとは?戦略の立て方や手法・成功事例を解説も参考になります。
技術領域と提供機能の強み
クラウド移行、基幹システム、業務アプリ、データ連携、AI活用、保守運用、セキュリティ対応など、技術領域は発注者の課題と結び付けて表現します。「AWSに対応」「Java開発が可能」だけでは、他社との差が伝わりません。
たとえば、「AWSに対応」ではなく「オンプレミスの老朽化した基幹システムを、業務停止リスクを抑えてクラウド移行できる」と表現する方が、発注者の相談につながります。「業務アプリ開発」ではなく「Excel・紙・属人運用を残した現場業務を、段階的にシステム化できる」と表現する方が、課題検索に合います。
業界・業務理解を軸にした差別化
製造業、建設、物流、医療、介護、士業、教育、金融、不動産など、特定業界の業務フローを理解しているSIerは、要件定義前の相談を受けやすくなります。発注者は「システムを作れる会社」ではなく、「自社の業務を理解して、無駄な開発を避けられる会社」を探しているためです。
業界を絞ると対象リードは減る場合があります。しかし、自社に合う有効リード率は高めやすくなります。特に人月単価や開発規模だけで比較されたくないSIerは、業界・業務理解をマーケティングの中心に置くべきです。
向いている案件と向いていない案件の明確化
マーケティングでは、受けたい案件だけでなく、受けない案件も整理します。小規模改修のみ、常駐前提、超短納期、仕様書どおりの実装だけを求める案件、保守なし、予算が極端に低い案件など、自社の体制や利益構造と合わない条件を明確にします。
向いていない案件を曖昧にしたまま問い合わせを増やすと、営業工数だけが増えます。Webサイト上でも「対応範囲」「得意なプロジェクト規模」「相談できる工程」を明示し、ミスマッチを減らすことが重要です。
発注者が比較検討で見る購買決定要因
発注者は、開発言語だけでSIerを選ぶわけではありません。類似実績、要件定義前の提案力、開発体制、保守運用、費用対効果、担当者とのコミュニケーション、セキュリティ、納期リスク、社内稟議のしやすさを見ています。
そのため、Webサイトでは「技術力があります」ではなく、発注者が社内で説明できる判断材料を用意する必要があります。比較表、導入事例、進め方、体制図、FAQ、料金の考え方、問い合わせ後の流れを整えることで、問い合わせ前の不安を下げられます。
自社の勝ち筋や狙うべき案件を整理したい場合は、第三者視点で市場と比較軸を設計することが有効です。
発注者別に見るSIerマーケティングの訴求設計
SIerのマーケティングでは、誰が発注に関わるかによって訴求を変える必要があります。情報システム部門、事業部門、経営層、購買部門では、見ているリスクと求める情報が異なります。
Webサイトやホワイトペーパーが技術担当者向けの説明だけになっていると、経営層や事業部門には刺さりません。一方で、経営課題だけを語って技術的な具体性がないと、情報システム部門の信頼を得られません。SIerのマーケティングでは、複数の意思決定者が見る前提で情報を設計します。
| 発注関与者 | 主な関心事 | 用意すべきコンテンツ |
|---|---|---|
| 情報システム部門 | 技術適合性、セキュリティ、移行リスク、運用負荷 | 技術資料、対応範囲、保守体制、セキュリティ方針、FAQ |
| 事業部門 | 業務改善、現場負荷、使いやすさ、導入後の変化 | 業務課題別ページ、導入事例、画面イメージ、改善ストーリー |
| 経営層 | 投資対効果、事業成長、リスク低減、競争力強化 | ROIの考え方、成功事例、ロードマップ、意思決定用資料 |
| 購買・管理部門 | 費用、契約条件、発注リスク、比較根拠 | 料金の考え方、進め方、比較表、契約前チェックリスト |
同じ「基幹システム刷新」でも、情報システム部門には移行リスクや既存システムとの連携、事業部門には現場業務の変化、経営層には投資対効果を伝える必要があります。この分解ができると、Webサイト、SEO記事、営業資料、ウェビナーの内容が具体化します。
SIerのリード獲得につながるWebサイト設計
SIerのWebサイトは会社案内ではなく、発注前の判断支援コンテンツとして設計します。得意領域、対応範囲、実績、進め方、体制が分かるほど、発注者は問い合わせ前の不安を減らせます。
インバウンド営業につながるサイトにするには、検討者が稟議前に確認したい情報をそろえることが重要です。事例記事やサービスページは、営業資料としても使える状態に整えます。
得意領域と対応範囲が伝わるサービスページ
サービスページでは、開発内容だけでなく、相談できる課題、対応工程、プロジェクト規模、保守範囲を明記します。対応できる範囲が分かると、発注者は自社の案件を相談してよいか判断しやすくなります。
たとえば、「業務システム開発」だけでは広すぎます。「既存Excel業務のWebシステム化」「基幹システムと周辺ツールのデータ連携」「製造業向けの進捗・在庫・品質管理システム」など、発注者の課題に近い単位でページを分けると、検索流入と問い合わせの質を高めやすくなります。
類似実績と事例記事による安心材料
事例記事では、業界、導入前の課題、提案内容、担当範囲、運用後の変化を整理します。社名公開が難しい場合でも、業界名、案件規模、開発範囲、体制、期間を匿名化して示すことで、相談前の不安を下げられます。
SIerの事例記事では、完成したシステムの機能だけでなく、要件定義で何を整理したのか、どの課題を優先したのか、運用定着で何を支援したのかまで書くべきです。上流案件を増やしたい場合ほど、開発後の成果よりも「提案プロセス」を見せることが重要になります。
料金・進め方・体制の透明性
SIerの発注では、費用、スケジュール、体制、追加開発、保守運用の不安が問い合わせ前の障壁になります。概算の考え方や提案までの流れを示すだけでも、リード獲得の質は変わります。
すべての価格を公開する必要はありませんが、「要件整理」「概算見積もり」「PoC」「本開発」「保守運用」など、工程ごとの進め方を説明すると、発注者は相談しやすくなります。見積もりが必要な理由や、費用が変動する要因も説明しておくと、価格だけの比較を避けやすくなります。
問い合わせ後の流れを明確にする
問い合わせ後に何が起きるか分からないと、検討者はフォーム送信をためらいます。初回ヒアリング、NDA、要件整理、概算提示、提案、契約、開発開始までの流れを簡潔に示すことで、心理的な障壁を下げられます。
特にSIerの場合、問い合わせ時点で要件が固まっていないケースが多くあります。そのため、「要件が固まっていない段階でも相談可能」「現行業務の整理から相談可能」と明記することがリード獲得につながります。
SIerが取り組むべきマーケティング手法

SIerが取り組むべきマーケティング手法は、SEO、ホワイトペーパー、事例記事、Web広告、ウェビナー、メール施策を検討段階に合わせて組み合わせることです。単発施策ではなく、課題検索から商談化までの導線で考えます。
検討初期の接点、比較段階の判断材料、問い合わせ後の営業フォローでは、必要なコンテンツが異なります。認知度向上の考え方は、BtoB商材の認知度向上を図るための方法と戦略も参考になります。
SEOで課題検索から接点を作る施策
SEOでは、「基幹システム 老朽化」「業務システム 受託開発」「製造業 DX システム」「在庫管理 システム 開発」「Excel 業務 システム化」など、発注者が課題を調べる検索語から接点を作ります。課題解決記事からサービスページや事例記事へつなぎ、自然検索をリード獲得導線にできます。
SIerのSEOで避けたいのは、一般的なIT用語解説だけを増やすことです。アクセスは増えても、学生、同業者、情報収集だけの読者が増える可能性があります。狙うべきは、発注者が実際に検索する課題語、業界語、業務語、比較語です。
ホワイトペーパーで検討初期のリードを獲得する施策
ホワイトペーパーは、要件整理チェックリスト、システム刷新の進め方、開発会社選定の比較表、DXプロジェクトの失敗回避ガイドなど、検討初期の読者に適しています。ホワイトペーパーの役割や作り方は、ホワイトペーパーとは?コンテンツマーケティングにおける役割・作り方・配布方法を解説で詳しく紹介しています。
SIerのホワイトペーパーは、単なる会社紹介にしないことが重要です。発注者が社内で使えるチェックリスト、RFP作成前の整理項目、現行業務の棚卸しシートなど、実務に使える内容にするとリードの質が上がります。
事例記事で上流案件の相談を増やす施策
上流案件の相談を増やすには、開発した機能だけでなく、なぜその提案になったのかを見せることが重要です。課題、提案内容、開発範囲、運用後の改善点を整理すると、発注者は自社の状況に置き換えて相談しやすくなります。
事例記事は、営業担当が商談で使える資料にもなります。問い合わせ前に読まれるだけでなく、商談後の社内共有、稟議、比較検討にも使われるため、発注者の説明材料として設計します。
Web広告と比較コンテンツで顕在層へ届ける施策
Web広告は、すでに比較検討している顕在層へ短期的に接点を作る手法です。ただし広告だけでは差別化が伝わりにくいため、業界別・課題別の比較コンテンツと組み合わせ、自社に向いている案件を明確に示します。
広告の配信先は、「システム開発会社」などの広いキーワードだけでなく、業界名、課題名、地域名、用途名を組み合わせて検証します。広告文とLPの見出しがズレるとCVRが下がるため、広告グループごとにLPやCTAを合わせることが重要です。
ウェビナーとメール施策で検討を前進させる施策
ウェビナーやメール施策は、すぐに問い合わせない見込み客の検討を前進させるために使います。高単価BtoB商材では、1回の接触で商談化しないケースが多いため、定期的な情報提供が必要です。
テーマは「システム開発の基礎」よりも、「製造業の基幹システム刷新で失敗しやすい要件定義」「Excel業務をシステム化する前に整理すべき項目」「保守運用を見据えた開発会社の選び方」のように、発注者の具体的な不安に寄せるとリード化しやすくなります。
| 施策 | 主な目的 | 営業で確認する指標 |
|---|---|---|
| SEO記事 | 課題検索から相談候補を作る | 流入KW、サービスページ遷移数、問い合わせ数 |
| ホワイトペーパー | 検討初期リードを獲得する | DL数、企業属性、営業接触後の反応 |
| 事例記事 | 類似案件の相談を増やす | 閲覧企業、商談時の参照有無、案件規模 |
| Web広告 | 顕在層へ短期で接触する | CV単価、問い合わせ内容、有効リード率 |
| ウェビナー | 検討初期から中期の関係を作る | 参加者属性、アンケート、個別相談化率 |
SEO、ホワイトペーパー、事例記事などの施策選定に迷う場合は、狙う案件条件から逆算して優先順位を決める必要があります。
SIer向けSEOキーワードの設計例
SIerのSEOでは、検索ボリュームの大きさだけでなく、商談化しやすい検索意図を優先します。発注者が課題を認識した段階、比較検討している段階、会社選定している段階で検索語は変わります。
たとえば「システム開発」というキーワードは広すぎます。競合も多く、検索意図も曖昧です。一方で、「製造業 在庫管理 システム 開発」「基幹システム 老朽化 対応」「業務システム 開発会社 選び方」のようなキーワードは、検索数が少なくても問い合わせに近い可能性があります。
| 検索意図 | キーワード例 | 作るべきコンテンツ |
|---|---|---|
| 課題認識 | 基幹システム 老朽化、Excel 業務 限界、システム属人化 | 課題解説記事、改善チェックリスト |
| 解決策比較 | 業務システム 開発 進め方、スクラッチ開発 パッケージ 比較 | 比較記事、選び方記事、ホワイトペーパー |
| 会社選定 | 製造業 システム開発会社、物流 システム開発 SIer | 業界別サービスページ、事例記事 |
| 発注準備 | RFP 書き方 システム開発、要件定義 外注 進め方 | RFPテンプレート、要件整理資料、無料相談CTA |
SEOの勝ち筋は、記事単体で完結しません。課題記事から業界別サービスページへ、比較記事からホワイトペーパーへ、事例記事から無料相談へつなぐ内部導線が必要です。記事を増やすだけでなく、商談までの導線を設計しましょう。
インバウンド営業で商談化率を高める導線設計
SIerのリード獲得は、問い合わせや資料ダウンロードで終わらせず、CRM・MA・インサイドセールスと接続して商談化率を高めることが重要です。営業が追うべき情報をWeb上で先に集めます。
リードの量だけを増やすと、営業担当者の確認工数が増えるだけになることがあります。問い合わせ導線、フォーム項目、初回接触の確認事項をそろえることで、有効リードを見極めやすくなります。
問い合わせ前の不安を減らすCTA設計
CTAは「お問い合わせ」だけに限定せず、無料相談、資料請求、事例閲覧、チェックリストDL、RFP作成前相談などを検討段階に合わせて配置します。発注者がまだ要件を固めていない段階でも接点を作れる導線が必要です。
特にSIerでは、「何を相談すればよいか分からない」状態の見込み顧客も多くいます。そのため、「要件が固まる前の相談」「既存システムの課題整理」「開発会社選定の壁打ち」といったCTAを用意すると、検討初期のリードを取りやすくなります。
CRM・MAでリード情報を営業に渡す仕組み
CRMやMAでは、閲覧ページ、資料DL、業界、企業規模、相談テーマを営業フォローの判断材料として蓄積します。初回接触で確認すべき論点が明確になり、営業の優先順位も付けやすくなります。
管理すべき項目は、会社名、業界、従業員規模、既存システム、検討テーマ、導入希望時期、予算感、決裁関与者、閲覧コンテンツ、資料DL履歴などです。これらを残すことで、マーケティング施策ごとのリード品質を比較できます。
インサイドセールスによる初回接触の標準化
インサイドセールスでは、問い合わせ内容、検討背景、予算感、決裁構造、導入時期を確認します。確認項目を標準化すると、担当者ごとの対応品質の差を減らし、商談化率の改善につなげられます。
初回接触では、いきなり提案するのではなく、現行業務、既存システム、困っている業務、導入後に実現したい状態、社内の検討状況を確認します。営業が聞くべき質問をフォーム項目や資料DL後のメールにも反映すると、商談前の情報収集がスムーズになります。
問い合わせや資料DLを商談化につなげたい場合は、Web導線と営業連携を同時に設計することが重要です。
SIerのマーケティング運用で見るべきKPIと改善ポイント

SIerのマーケティング運用では、PVやCV数だけでなく、有効リード率、商談化率、失注理由、稼働率への影響を見ます。KPIを営業プロセスと接続すると、改善すべきコンテンツが明確になります。
リード獲得は、月次の数値報告で終わらせず、受注したい案件に近づいているかを確認します。CRMやMAのデータ、失注分析を組み合わせて改善します。
| フェーズ | 見るべきKPI | 改善ポイント |
|---|---|---|
| 認知 | 対象業界からの流入、指名検索、サービスページ閲覧 | ターゲット業界に合うSEO・広告になっているか |
| 検討 | ホワイトペーパーDL、事例閲覧、ウェビナー参加 | 発注者が比較に使える情報が足りているか |
| 問い合わせ | 問い合わせ数、フォーム完了率、有効リード率 | CTA、フォーム項目、問い合わせ前の不安解消 |
| 商談 | 商談化率、案件規模、受注確度、失注理由 | 営業接触の標準化、事例・資料の改善 |
| 受注後 | 受注単価、利益率、継続率、紹介発生 | 勝てる案件条件を次のマーケティングに反映する |
リード数と有効リード率の分解
リード数が増えても、狙う業界、案件規模、相談内容が合っていなければ営業効率は上がりません。有効リード率は、対象業界、予算感、発注時期、相談テーマの4項目以上で確認します。
商談化率と受注確度の確認
資料DL、問い合わせ、初回相談を同じCVとして扱うと、改善点が見えにくくなります。商談化率を見る際は、問い合わせ種別ごとに営業接触後の反応を分け、受注確度が高い導線を残します。
失注分析とコンテンツ改善の接続
失注理由が価格、体制、実績不足、要件不一致のどれに多いかを確認します。価格で負けるなら費用対効果の説明、実績不足なら事例記事、要件不一致ならサービスページの対象範囲を改善します。
SOP化による再現性ある運用
SOPは、記事作成、資料更新、問い合わせ対応、営業連携の手順を標準化するために使います。属人的な運用を減らすことで、担当者が変わっても改善サイクルを継続できます。
SIerの差別化を伝えるポジショニングメディア
SIerの差別化を伝えるには、発注者の比較軸に合わせて強みを整理し、自社に合う有効リードを集めるメディア設計が有効です。ポジショニングメディアは、SEO・広告・営業資料と連携して商談化を支援します。
キャククル(shopowner-support.net)はZenken株式会社が運営する成約特化型の比較メディアです。ポジショニングメディアは、競合との違いを第三者視点で整理し、発注者が自社に合う選択肢を判断しやすくするWeb集客施策です。
発注者の比較軸に合わせて強みを伝える仕組み
発注者は、業界理解、提案力、類似実績、開発体制、保守運用、費用対効果を比較します。ポジショニングメディアでは、これらの比較軸に合わせて自社の勝ち筋を伝えるため、単なる会社紹介よりも相談理由を作りやすくなります。
自社に合う有効リードを集める設計
PVや資料DL数だけを追うと、営業対象外のリードも増えます。ポジショニングメディアでは、向いている業界、案件規模、発注背景を明確にすることで、自社に合う相談内容を持つ有効リードの獲得を重視します。
SEO・広告・営業資料と連携した商談化
ポジショニングメディアは単独で完結する施策ではありません。SEO流入、広告流入、問い合わせ導線、営業トークと連携させ、比較検討中の発注者に一貫したメッセージを届けます。
ポジショニングメディア導入前と後の違い

導入前は、問い合わせ数や資料DL数を増やしても、営業が追うべきリードの判断に時間がかかります。導入後は、自社の強みを理解した発注者が流入しやすくなり、営業は案件条件や検討背景を確認しながら商談化を進めやすくなります。
ポジショニングメディア導入事例
画像引用元:リハ管Navi(https://www.rehakan.com/)
リハビリ管理システムの選び方を紹介する「リハ管Navi」では、病院の特徴別にシステム選定の考え方や導入事例を紹介しています。SIerでも同じように、発注者が比較する軸を先に整理することで、得意領域に合う相談を集めやすくなります。
ポジショニングメディアに関心がある場合は、有効リード獲得の設計からご相談ください。
SIerマーケティングの実行ステップ
SIerのマーケティングは、施策を同時に増やすより、勝ち筋整理からWebサイト改善、リード獲得、営業連携、改善運用の順に進めると成果につながりやすくなります。
ステップ1:受けたい案件条件を決める
まず、業界、開発領域、案件規模、対応工程、利益率、継続性を整理します。受けたい案件が曖昧なままSEOや広告を始めると、営業対象外の問い合わせが増えます。
ステップ2:競合と比較軸を整理する
発注者が比較するSIer、開発会社、パッケージ、内製化、ノーコードツールなどを整理します。競合と比べて自社が勝てる理由を明確にし、Webサイトと営業資料に反映します。
ステップ3:Webサイトと事例を改善する
サービスページ、業界別ページ、用途別ページ、事例記事、FAQ、問い合わせ導線を改善します。既存サイトが会社概要中心であれば、発注者の課題から入る構成に変える必要があります。
ステップ4:SEO・広告・ホワイトペーパーでリードを獲得する
短期では広告、長期ではSEO、検討初期ではホワイトペーパーを使い分けます。施策ごとに獲得したリードの質をCRMで確認し、受注に近い導線へ投資を寄せます。
ステップ5:営業連携とKPI改善を継続する
獲得したリードを営業が追える状態にし、商談化率、受注率、失注理由を見ながらコンテンツを改善します。マーケティングと営業が分断されると、リードの質は改善されません。
SIerのマーケティングに関するよくある質問
SIerのマーケティングは何から始めるべきですか?
最初に始めるべきことは、受けたい案件条件の整理です。SEO、広告、ホワイトペーパー、展示会などの施策を選ぶ前に、どの業界のどの課題を持つ発注者から相談されたいのかを決める必要があります。
SEOと広告はどちらを優先すべきですか?
短期でリード獲得を検証したい場合は広告、中長期で資産を作りたい場合はSEOが有効です。初期は広告で反応のある業界・課題・キーワードを確認し、その結果をSEO記事やサービスページに反映する進め方が現実的です。
SIerのホワイトペーパーはどんなテーマが向いていますか?
要件整理チェックリスト、開発会社選定の比較表、RFP作成前の確認項目、基幹システム刷新の進め方、業務システム開発の失敗パターンなどが向いています。会社紹介ではなく、発注者が社内検討で使える実務資料にすることが重要です。
問い合わせ数はあるのに商談化しない場合は何を見直すべきですか?
問い合わせ内容、業界、案件規模、予算感、導入時期、閲覧ページを確認します。営業対象外のリードが多い場合は、サービスページの対象範囲、CTA、広告キーワード、フォーム項目を見直す必要があります。
SIerがポジショニングメディアを使うメリットは何ですか?
発注者の比較軸に合わせて自社の強みを整理できる点です。単なる会社紹介ではなく、どの課題・業界・案件に向いているSIerなのかを第三者視点で伝えられるため、有効リード獲得につながりやすくなります。
SIerのマーケティング手法と戦略のまとめ
SIerのマーケティングは、勝ち筋の整理、Webサイト設計、リード獲得施策、営業連携、KPI改善の順に進めると実行しやすくなります。施策を増やす前に、発注者が比較検討で見る判断材料を整えることが重要です。
直案件を増やすために整理すべき要点
直案件を増やすには、ターゲット業界、得意領域、購買決定要因、問い合わせ導線、営業フォローを一貫して設計します。紹介や下請けに依存している場合ほど、Web上で「なぜ自社に相談すべきか」を先に伝える必要があります。
特に重要なのは、技術の説明だけで終わらせないことです。発注者は、開発言語よりも、自社の業務課題を理解してくれるか、要件定義から相談できるか、導入後も運用を支援してくれるかを見ています。そこに答える情報をWebサイト、SEO記事、事例、資料、営業フォローに配置しましょう。
有効リード獲得を相談する次のアクション
自社の強みをどう見せるべきか分からない場合は、競合との違い、狙うべき市場、発注者の比較軸を整理するところから始めます。Zenkenでは、SIerや受託開発会社の強みを成約につながるメッセージへ落とし込むマーケティング設計をご相談いただけます。
直案件・元請け案件につながるWebサイト改善、SEO、ホワイトペーパー、ポジショニングメディア、営業連携を整理したい場合は、まずは現状の課題をお聞かせください。













