デマンド監視システムを徹底比較!特徴や導入事例、費用まで解説します

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デマンド監視システムとは、電気の使用量をリアルタイムで監視し、目標デマンド値を超過しないようにするサービスです。デマンド監視システムを利用することで、電気料金を最適化し、電力供給の安定性を確保することができます。

この記事では、デマンド値を24時間監視するデマンド監視システムの導入を検討している企業向けに、おすすめのデマンド監視システムを紹介しています。
また、ページ後半では、デマンド監視システムを選ぶ際の注意点などについても解説しています。

多拠点のデマンドを一元管理する
デマンド監視システムなら

デマンド監視システム早見表

以下では、おすすめのデマンド監視システムを一覧で紹介します。それぞれのシステムの特徴を比較しながら、自社に合ったサービス選びにお役立てください。画像をクリックすると、資料ダウンロードページに移動します。

サービス名 サービス(システム)の特徴
見分録クラウド公式サイトキャプチャ画像【PR】見分録クラウド 計測器メーカーのノウハウを詰め込んだデマンド監視システム!
・電力管理に特化したクラウドシステム!
・計測器メーカーならではのノウハウを活かしたシステム設計!
・全国に点在する拠点を一元管理・スモールスタートにも対応!
資料ダウンロードはこちら >>
Ecolyzer デマンド監視システムとしても使える環境データ管理システム
PIsystem(パイシステム) デマンド監視システムとして運用できるデータインフラシステム
iXacs(アイザックス)r より正確なデマンド管理に役立つIoT製造ラインモニタリングシステム
e-無線巡回 デマンド値の分析にも便利なIoT化支援ツール
FLEXDOOR デマンド値管理のための「電力見える化パッケージ」
UIS デジタルエンジニアリングソリューション 電力を含む環境データの収集も行う「ものづくりのための総合支援システム」

【PR】計測器メーカーのノウハウを詰め込んだデマンド監視システム!

「見える分かる記録するクラウド」がコンセプトの見分録クラウドは、電力管理に特化したクラウドシステムです。
計測器メーカーならではのノウハウが存分に詰め込まれており、デマンド値の管理に特化したシステムをお探しの方には、見分録クラウドがとくにおすすめです。

見分録クラウド

見分録クラウド公式サイト画像画像引用元:見分録クラウド公式サイト(https://www.watanabe-electric.co.jp/kc/index.html)

見分録クラウドの特徴

複数拠点のデマンドをクラウド上で一元管理!遠隔拠点の省エネを可視化

デマンド監視や多拠点電力監視、設備監視を行う見分録クラウドは、計測器メーカーのノウハウを活かし、業務の効率化や生産性向上に貢献します
全国規模で複数監視の拠点が点在する企業に、必要なデマンド監視システムを手軽で迅速に提供します。リアルタイムでデマンドグラフを表示し、拠点デマンドを”見える化”するので、複数拠点の省エネ、コスト削減が可能になります。

見分録クラウドはこんな企業におすすめ

  • デマンド管理に特化したシステムを探している
  • 複数の拠点のデマンド値を一括で管理したい
  • スモールスタートから気軽に導入できるデマンド監視システムがいい

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【無料】見分録クラウド
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見分録クラウドを選ぶべき理由

【理由1】自由度の高い管理機能で運営・集計もらくらく

デマンド管理に対応する他のクラウドシステムとしては、設備のIOT化支援システムなどがありますが、そのほとんどでデマンド管理は付随的な機能の一つでしかなく、最低限の機能のみ搭載、ということも珍しくありません。
見分録クラウドでは対前日・前年比での分析や製造ラインごとの比較、2軸グラフによる相関分析といった充実した分析機能に加え、

  • 拠点を跨いで自由に設定できるグルーピング機能
  • 指定期間での最大値表示を始めとする集計機能
  • クラウドから一括で、拠点の機器へのデマコン設定

など、IoT遠隔監視を実現するクラウドシステムならではの便利な機能を豊富に搭載しています。

【理由2】全国に点在する拠点を一元管理・スモールスタートにも対応

見分録クラウドは全国に点在する拠点の電力消費やデマンド値を、一元的に監視・管理することが出来ます。
そのため、全国に工場があるというメーカーはもちろん、全規模でフランチャイズを展開している飲食店やスーパー、複数の別棟を抱える病院、多数のキャンパスが存在する大学などでも問題なく導入することが出来ます。

また、見分録クラウドはスモールスタートにも対応が可能です。拡張性に優れた設計で後から機能を自由に追加することができるため、例えば「まずは1、2拠点で導入し、問題が無ければ必要な機能を追加しつつ、時間をかけて導入拠点数を増やす」といったことも可能です。

【理由3】計測器メーカーならではのノウハウを活かしたシステム設計

多くのクラウドデマンド値管理システムではクラウド上のソフトウェアが異常を検知するのに対し、見分録クラウドでは専用の計測機器側が異常を直接検知するため、異常の報告までのタイムラグが非常に短くなっています。

また、専用のゲートウェイや無線センサーノード、電力計測器、リモートI/Oなどのモジュール製品といった複数拠点の遠隔監視に必要なハード、ソフトを提供するトータルソリューションも、計測器メーカーが開発するシステムならではの特徴です。

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見聞録クラウドの料金プラン

料金プランについて公式サイトに記載がありませんでした。
仕様や既存設備によって異なるため、詳しくはサービス資料をご確認ください。

見分録クラウドの導入事例

省エネ&創エネ計測がダブルで実現

様々な生産設備を利用する工場では「見える化」によって生産設備の稼働状況と消費電力の関係性を把握することが先決。社内LANを使った一括監視はもちろん、建屋ごとや生産ラインごとの電力監視は、SDカードモデルの導入がオススメ。その他、太陽光発電システムの発電量と使用電力を監視することで、省エネ&創エネ計測がダブルで実現できます。
引用元:見分録クラウド公式サイト(https://www.watanabe-electric.co.jp/surveillance/example/02.html)

各階に計測器を設置し、フロア別の電力消費を見える化

オフィスでの省エネ成功のカギは、「空調」と「照明」の電力管理に尽きます。各階に計測器を設置することで、フロア別やビル全体の使用電力の「見える化」を実現できます。見える化することにより、時間帯ごとの消費電力を「エネルギー消費トレンド」として把握することができるのです。これが企業におけるオフィスでの省エネ対策の第1歩になります。
引用元:見分録クラウド公式サイト(https://www.watanabe-electric.co.jp/surveillance/example/01.html)

太陽光発電量をメールで知らせる&見える化

山間部や沿岸地などの遠隔地にある太陽光発電システムの発電量を細かく計測することで、ソーラーパネルの発電効率の確認が可能です。計測データはCSVファイルとしてメールに添付可能。専用ソフトウェアを使えば、太陽光発電システムの発電量をグラフ表示によって見える化が実現できます。
引用元:見分録クラウド公式サイト(https://www.watanabe-electric.co.jp/surveillance/example/03.html)

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見分録クラウドの運営会社情報

企業名 渡辺電機工業株式会社
創立年月 1951年
所在地 東京都渋谷区神宮前6-16-19
URL https://www.watanabe-electric.co.jp/

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他にもまだある!デマンド監視システム

Ecolyzer

Ecolyzer公式サイト画像画像引用元:Ecolyzer公式サイト(https://www.jnovel.co.jp/service/ecolyzer/)

Ecolyzerの特徴

デマンド監視システムとしても使える環境データ管理システム

Ecolyzerは工場やオフィスの電力使用量やCO2排出量、廃棄物処理量などを可視化するための環境データ管理システムです。複数の拠点を一元管理することができ、煩雑な原単位集計・係数換算・報告書作成もボタン一つで実行することが可能です。もちろん、デマンド監視システムとして使用することもできます。
また、カスタマイズ性の高さもEcoLyzerの大きな特徴です。ニーズに応じて、

  • 目標や計画の履歴管理
  • 既存の産廃物管理システムや化学物質管理システムとの連携
  • 環境負荷物質対策調査報告書や地球温暖化対策報告書の作成

といった機能を自由に追加することが出来ます。

Ecolyzerの料金プラン

料金プランについて公式サイトに記載がありませんでした。

Ecolyzerの導入事例

5日間を要していた作業工程がゼロに

導入前は独自のシステムで全社のエネルギーを管理していましたが、入力者が入力状況を確認できず、入力したはずのデータが無かった、といった問題がありました。また、集計作業は全て手作業で行う必要がありました。(中略)これまでは毎月これらの作業に5日間ほどかかっていましたが、EcoLyzer導入によりその手間もなくなりました。以前は作業量が膨大だったため、毎月データの整理作業を行わなければ処理しきれない恐れがありましたが、EcoLyzer導入後は未入力拠点のチェックだけで良くなり、後からまとめて確認することも可能となりました。
引用元:Ecolyzer公式サイト(https://www.jnovel.co.jp/service/ecolyzer/jirei/jirei-koizumi.html)

Ecolyzerの運営会社概要

企業名 日本ノーベル株式会社
設立年 1980年4月
所在地 東京都北区王子2-30-2
URL https://www.jnovel.co.jp/

PIsystem(パイシステム)

PIsystem(パイシステム)公式サイト画像画像引用元:PIsystem(パイシステム)公式サイト(https://www.uis-inf.co.jp/iot/pi/)

PIsystem(パイシステム)の特徴

PIsystem(パイシステム)は、工場のDX化を推進するためのデータインフラシステムです。電力の消費量については直接把握できませんが、設備や装置の稼働状況をリアルタイムで監視することができるため、デマンド監視システムと併用すれば、デマンド値分析の材料として役立てることが出来ます。
ほぼすべての規格・種類の設備および装置を監視することができるため、型式の異なる機械が多数稼動する大型工場など、DX化や詳細なデマンド値の分析が難しい…という場合には、導入を検討してもいいかもしれません。
また、データインフラシステムならではのスピーディなデータ共有もPIsystem(パイシステム)の特徴です。収集したデータは、LANおよびWanを介して経営陣から管理職、現場のオペレーターまで、すべての従業員と迅速に共有することが出来ます。

PIsystem(パイシステム)の料金プラン

料金プランについて公式サイトに記載がありませんでした。

PIsystem(パイシステム)の導入事例

事例について公式サイトに記載がありませんでした。

PIsystem(パイシステム)の運営会社概要

企業名 株式会社宇部情報システム
設立年 1983年9月
所在地 山口県宇部市相生町8-1 宇部興産ビル
URL https://www.uis-inf.co.jp/

iXacs(アイザックス)

iXacs(アイザックス)公式サイト画像画像引用元:iXacs(アイザックス)公式サイト(https://www.istc.co.jp/service/ixacs)

iXacs(アイザックス)の特徴

より正確なデマンド管理に役立つIoTによる製造ラインモニタリングシステム

iXacs(アイザックス)は、工場のDX化の促進のためのIoTによる製造ラインモニタリングシステムです。機械や設備の電力消費量を直接把握することはできないものの、稼働状況をリアルタイムで監視することができるため、デマンド監視システムと併用すれば、デマンド値対策の一部として役立てることが可能です。
iXacs(アイザックス)では、機械・機器に専用の装置を外付けしてIoT化することが出来ます。機械・機器のインターフェースに依存しないIoT化のため、古い型式の機器・機械であってもリアルタイムで監視が可能。旧式の機械・機器が多く稼働している工場での正確なデマンド管理に役立てることが出来るシステムです。

iXacs(アイザックス)の料金プラン

料金プランについて公式サイトに記載がありませんでした。

iXacs(アイザックス)の導入事例

305,968円/年相当の改善に成功

株式会社タニタハウジングウェアでは、iXacsの導入によって、
・工数に関する改善:35,218円/年
・品質に関する改善:305,968円/年
・工程に関する改善:25,787円/年
相当の改善・削減に成功
引用元:iXacs(アイザックス)公式サイト(https://www.istc.co.jp/archives/case/case12)

iXacs(アイザックス)の運営会社概要

企業名 i Smart Technologies 株式会社
設立年 公式サイトに記載がありませんでした
所在地 愛知県碧南市中山町7-26
URL https://www.istc.co.jp/

e-無線巡回

e-無線巡回公式サイト画像画像引用元:e-無線巡回公式サイト(https://www.sakurai.co.jp/landing/e-musen/)

e-無線巡回の特徴

デマンド値の分析にも役立つIOTシステム

e-無線巡回は、温度や振動を検知する専用のセンサーによって機器や機械を手軽にIOT化する特許取得済みのシステムです。機器や機械の消費電力を直接監視することは出来ませんが、他のデマンド監視システムと組み合わせることで、より正確なデマンド値の分析が出来るようになります。
「簡単・安価に始められる設備の見える化」というコンセプトのe-無線巡回ですが、リーズナブルな導入費用は同システムの大きな特徴の一つ。親機・子機(センサー)・基本ソフトのセットで40万円~という価格設定となっており、初めての設備のIoT化にはぴったりのシステムです。
また、e-無線巡回では、HPからの申し込み限定でデモ機のレンタルサービスを無償で提供しています。「始めての設備のIoT化だから、条件に合うか慎重に判断したい」というニーズに応えるサービスです。

e-無線巡回の料金プラン

400,000円~(税不明)

e-無線巡回の導入事例

効率的にパトロールができるように

導入により、効率的にパトロールができるようになった。異常が検知されたら、計画停止を実施、軸受等の傷の有無を確認し、交換。取付後の安定操縦も確認している。
引用元:e-無線巡回公式サイト(https://www.sakurai.co.jp/landing/e-musen/)

e-無線巡回の運営会社概要

企業名 桜井株式会社
設立年 1949年
所在地 東京都台東区池之端1-2-18 NDK池之端ビル5F
URL https://www.star-sakurai.com/

FLEXDOOR

FLEXDOOR公式サイト画像画像引用元:FLEXDOOR公式サイト(https://flexdoor.mtl.jp/)

FLEXDOORの特徴

デマンド管理のための「電力見える化パッケージ」

FLEXDOORは、「誰でも簡単」に「すぐ使用できる」がコンセプトの設備のIoT化ツールです。
さまざまなニーズに応えるパッケージを複数用意しており、その中の電力見える化パッケージは、電力・デマンド管理に特化したパッケージです。AD入力やDA出力に加えてModbus-RTUにも対応しているため、幅広い機器と接続することができ、電気使用量に加えて、力率や周波数、有効電力、無効電力なども監視することが出来ます。より正確なデマンド管理が可能になるパッケージです。
また、「誰でも簡単にすぐ使用できる」というコンセプト通り、導入の簡単さもFLEXDOORの大きな特徴の一つ。ソフトウェアのダウンロードやインストール、専用の機器の設置といった手間は一切必要なく、簡単にセットアップが完了します。

FLEXDOORの料金プラン

料金プランについて公式サイトに記載がありませんでした。

FLEXDOORの導入事例

一定以上の使用量を超えると予測した空調機や冷蔵冷凍ケースなどを自動制御

食品スーパーでデマンド監視装置を導入し節電に取り組んできましたが手動で機器を入り切りするのが大変。また、さらなる削減効果を狙い冷蔵冷凍ケースの制御もチャレンジしたい。(中略)30分毎の消費電力を計測し、一定以上の使用量を超えると予測した空調機や冷蔵冷凍ケースなどを自動制御します。
引用元:FLEXDOOR公式サイト(https://flexdoor.mtl.jp/archives/5292)

FLEXDOORの運営会社概要

企業名 株式会社MTL
設立年 2016年9月
所在地 名古屋市南区堤町2丁目45番地
URL https://www.mtl.jp/company/

UIS デジタルエンジニアリングソリューション

UIS デジタルエンジニアリングソリューション公式サイト画像画像引用元:UIS デジタルエンジニアリングソリューション公式サイト(https://www.uis-inf.co.jp/des/)

UIS デジタルエンジニアリングソリューションの特徴

電力を含む環境データの収集も行う「ものづくりのための総合支援システム」

UIS デジタルエンジニアリングソリューションは、

  • IoTを含むデータインフラシステムの構築
  • データインフラシステムによって取集された各種データの分析
  • 流体力学や伝熱学、統計学といった高度な専門知を駆使しながらの改善案の提案

の3つのプロセスからなる「ものづくりのための総合支援システム」です。
以上のプロセスの内、データインフラシステムでは電力を含む環境データの収集および分析も可能となっており、高度なデマンド管理に役立てることが出来ます。
他方で、チョコ停や緊急停止、生産ロスといった業務の円滑な遂行を妨げる要素についての分析をまとめて依頼することが出来るのは、UIS デジタルエンジニアリングソリューションならではの特徴の一つ。
業務効率のさらなる改善のために、全方位型のソリューションを探しているという場合にはぴったりのサービスです。

UIS デジタルエンジニアリングソリューションの料金プラン

料金プランについて公式サイトに記載がありませんでした。

UIS デジタルエンジニアリングソリューションの導入事例

事例について公式サイトに記載がありませんでした。

UIS デジタルエンジニアリングソリューションの運営会社概要

企業名 株式会社宇部情報システム
設立年 1983年9月
所在地 山口県宇部市相生町8-1 宇部興産ビル
URL https://www.uis-inf.co.jp/

※▷▷システムの比較表をもう一度チェックする

デマンド監視システムとは?

そもそもデマンド値とは?

デマンド値とは、電力会社との高圧受電契約で基本料を決める際の根拠となる値であり、「30分毎の最大需要電力」を指します。例えば、某月の某日、うっかり複数の設備を同時に稼働させ、30分あたりの最大需要電力が460kwを記録したとします。この場合、460kwがその月のデマンド値となります。
500kW未満の高圧受電契約の場合、その月のデマンド値および過去11カ月のデマンド値のうち、最も大きなデマンド値が基本料の計算の根拠として使われます。したがって、先ほど上げた例でいえば、一度でも460kwのデマンド値を記録してしまうと、その後の11カ月間はどれだけ節電しても460kwのデマンド値が基本料金の根拠として使われ続けることになります。
また、500kW以上の高圧受電契約の場合、基本料金は協議によって決まりますが、その際に根拠となるのもデマンド値です。

デマンド監視システムとは?

オフィスや工場の節電対策においては、デマンド値をいかに下げるかが鍵の一つとなります。そして、デマンド値対策として効果が最も高いものの一つが「デマンド監視システム」です。
デマンド監視システムでは、専用の装置を設置してデマンド値の推移を監視します。デマンド値が予め設定しておいた目標値に近づくと、ブザーやパトライト、メールなどで知らせてくれるほか、システムによっては、空調といった一部の機器を自動で停止させることも可能です。
さらに一部のデマンド監視システムでは、収集したデマンド値のデータを解析して、デマンド値が高くなりやすい曜日や時間帯、機器・機械の系統を特定したり、複数の店舗を同時に分析し、店舗ごとのデマンド値の差を比較する、といったことも可能です。

デマンド監視システムの導入についてのFAQ

Q1. デマンド監視システムを導入することで得られるメリットは?

デマンド値とは「30分毎の最大需要電力」のことですが、30分毎ごとの最大電力を人力で監視し続ける、というのは現実的ではありません。デマンド値を低く抑えるための方法としてもっとも現実的なものはデマンド監視システムであり、節電対策におけるメリットは非常に大きいといえます。

さらに、従業員の節電意識が高まる点も、デマンド監視システムの大きなメリットの一つです。どれくらいの電気がどの時間帯に使われているのかを可視化することで、こまめに事務所やトイレの電気を消したり、使っていない設備の電源を落としたり、といった節電のための習慣づくりに対する従業員の意識を啓蒙することが出来ます。

Q2. デマンド監視システム選びにあたって注意したいポイントは?

一口にデマンド監視システムといっても、デマンド値の追跡機能だけ採用したシンプルなもの、デマンド値についてのデータをクラウド上で保存・分析出来るもの、系統ごとのデマンド値分析に対応したもの、デマンド値が指定値を超えると一部の機器の電源を落とすもの…など、システムごとに機能および特徴は様々です。
デマンド値の追跡機能だけ採用したシンプルなものであれば、導入・運用コストはかなり低くなりますが。しかし、必要な機能がないシステムを選ぶのには本末転倒です。機能の豊富さがウリのシステムを選んだが、結局2,3の機能しか使わなかった、という場合も同様です。
デマンド監視システムを選ぶ際には、「本当に必要な機能」と「そうではない機能」について吟味した上で、ニーズに合うものを選ぶ様にしましょう。

デマンド監視システムの導入を考えている方は、本ページに掲載している「デマンド監視システムの早見表」をご覧ください。

まとめ

デマンド監視システムには、エネルギー管理に特化したもの、同時に設備のIoT化が出来るもの、他のデマンド監視システムと組み合わせることで真価を発揮するものなど、さまざまな特徴があります。
既に触れたように、デマンド監視システム選びのコツは、必要な機能とそうではない機能について吟味しつつ、ニーズや条件にあったシステムを選ぶこと。システム選びで迷ったら、本ページ掲載の「デマンド監視システムの早見表」やそれぞれのシステムについての紹介を是非お役立てください。

【免責事項】
本記事は、2024年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
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