士業は「SEO対策」でWeb集客を安定させよう

士業は「SEO対策」でWeb集客を安定させよう
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弁護士・税理士・社会保険労務士といった「士業」の事務所は、日本全国に数多く存在します。Webサイトを活用した集客したいなら、あらかじめSEO対策を取っておく必要があります。もし対策しなければ、せっかく開設したWebサイトも、誰の目にも留まらず集客ができない結果にもなり兼ねません。

この記事では、士業におけるWebサイトの集客に必要なSEO対策のメリットや、具体的な取り組み方などについて解説します。上位表示させるコツを掴んでサイトの集客力・認知度アップにご活用ください。

SEO対策の基礎知識

SEO対策とは

SEOとは

SEO対策のSEOとは、「Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼ―ション)」の頭文字です。日本語に直訳すると「検索エンジン最適化」という意味で、Webサイトを検索結果の上位に表示するための取り組みといえるでしょう。

SEO対策の目的

繰り返しになりますが、SEO対策の目的は、検索上位に自社のWebサイトを表示させサイトへの流入を増やすこと。そして最終的には、問い合わせ件数を増やすことです。

SEO対策に取り組む場合、それぞれの施策が問い合わせ件数の増加に繋がっていなければなりません。検索ユーザーが知りたい情報を分かりやすく提供するだけでなく、ユーザーが問い合わせをしたくなるサイト設計を目指すことが重要です。

後述するコンテンツSEOによるSEO対策を実施するなら、自社でコンテンツ追加をしていくこともあるので、ユーザー目線のSEO対策が必要です。

士業がSEO対策を行う必要性

なぜWebで集客をする際にSEO対策が必要になのでしょうか。それは、

  • より多くの顧客に自社サービスの存在を知ってもらう

ためです。昨今、どの業種も集客する際にはWebの活用が当たり前になってきています。スマホやタブレットが普及し、さまざまな層がWebを活用するようになりました。士業も例外ではなく、特にコロナの影響でWebを利用して集客を行っているケースは増加傾向にあります。

例えば、はじめて行政書士を利用する場合でも、ホームページがあればどんな事務所なのか予め調べることでしょう。事前にその事務所について情報を収集できるため、依頼へ至る流れもスムーズになります。

士業がSEO対策するメリット・デメリット

士業がSEO対策するメリット・デメリット

士業がインターネットを活用するうえで欠かせないのがSEO対策です。ここでは士業がSEO対策を行うとどんなメリット・デメリットがあるのか解説します。

メリット

SEOのメリットとしては、

  • 広告費がかからない
  • 継続的な集客が見込める
  • ターゲットに事務所の強みをアピールできる

などが挙げられます。下記では、それぞれのメリットを詳しく見ていきます。

広告費がかからない

SEO対策は自然検索を対象とするため、広告費がかかりません。自身のホームページへの流入を増やすにはコンテンツの充実化や継続的な更新が大切ですが、それを自分自身で行う場合はSEO対策は基本的に無料で行うことができます。

継続的な集客が見込める

SEO対策では広告と違って一時的な集客ではなく、継続的な集客が見込めます。検索ボリュームのあるキーワードにしっかり対策ができ、ホームページを上位表示ができれば、毎月一定のユーザーが流入してきます。

ターゲットに事務所の強みをアピールできる

SEO対策は、検索エンジンのキーワードをもとに行われます。キーワードを事務所の強みに合わせて選定すれば、その強みを流入するユーザーに効果的にアピールできるようになります。集客の範囲を超えて、「〇〇ならこの事務所」というブランディング効果に繋がることさえあります。

デメリット

一方でデメリットもあります。

  • 成果が出るまでに時間がかかる
  • すべての事務所が成功するわけではない
  • 質の低いユーザーも集まる

SEO対策を行ううえできちんと理解しておきましょう。

成果が出るまでに時間がかかる

SEO対策を行ったからと言ってすぐに成果が出るわけではありません。1週間で上位に上がるページもあれば、選定したキーワードや競合によって上位表示までに何か月もかかる場合も少なくありません。

また、Googleなどの主要検索エンジンは定期的にアップデートされます。効果を出すためには常にコンテンツの改修や更新を行い、一度上がったあともまた順位が落ちないように対策を打ち続ける必要があります。

すべての事務所が成功するわけではない

SEO対策を行ったすべての事務所が成功するわけではなく、必ず成果が出るという証拠がありません。中でも大きな影響を与えるのは、キーワードの選定とそれに合わせたサイトの最適化です。

検索ボリュームが大きすぎて検索結果に埋もれてしまうケースや、キーワードの競合性が強すぎてどれほど対策を打っても上位表示ができないケースもあります。その場合、ホームページの改善にかけた努力が無駄となってしまいます。

質の低いユーザーも集まる

SEO対策によって自然検索から自社サイトのアクセスを増やすことができますが、場合によっては必ずしも質が高いユーザーが流入するわけではありません。購買意欲の低いユーザーやもいるという意味で、そこも十分理解してSEO対策を行う必要があります。

士業のSEO対策方法

士業のSEO対策方法

せっかくSEO対策を行うなら成功したいところです。ここでは士業のためのSEO対策方法について解説します。

コンテンツSEO

SEO対策ではホームページなどの上位表示を狙いますが、表示されたコンテンツを最終的に見るのは検索エンジンではなく、見込み顧客です。初めてのSEO対策では上位表示ばかりを意識しがちですが、コンテンツの質が悪いと問い合わせなどをするユーザーが集まりません。

そこで注目したいのが「コンテンツSEO」です。コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に発信し、自然検索から流入を増やす施策です。コンテンツSEOの対象となるのは、ウェブサイトの内容

  • テキスト
  • 画像
  • 動画

などです。狙っているキーワードを見出しなどで使うこと以外には、コンテンツの独自性と新鮮度がアルゴリズムとユーザー両方の評価に繋がります。

どこにでもあるような内容ではなく、キーワードや見込み顧客のニーズに合った、ユニークなコンテンツを作成し、定期的な更新で新鮮度を保ちましょう。下記では具体的な施策について解説します。

ターゲットのニーズに合ったキーワードを選定

ターゲットがどのようなキーワードで検索するのか調査します。選定するときに注意したいのは、

  • 検索ボリューム
  • 競合性

です。ユーザーのニーズは、検索キーワードが長ければ長いほど顕著になる傾向にあります。ただし、具体的すぎるキーワードは逆に検索されていない可能性もあります。

ここでは大量の検索結果に埋もらない、自社に合ったニッチな検索キーワードを見つける工夫が必要です。キーワード選定に使えるツールとしては例えば、

  • Googleのキーワードプランナー
  • ウーバーサジェスト
  • ラッコキーワード

といったツールがあります。また、競合性も考慮に入れたいものです。原則としてはユーザーの購買意欲が高ければ高いほど、キーワードの競合性が上がります。真っ先に思い浮かぶキーワードは、既に競合が一位を取っている場合があるかもしれません。

上位表示が難しいと感じたときには、別の切口でのアプローチを考える選択肢もあります。

士業の場合のキーワード選定

「税理士」や「弁護士」などの単一キーワードは競合性が高いため、上位表示させるのが非常に難しいのが現実です。また、単一キーワードは、あらゆる検索意図が含まれています。例えば「税理士」で検索すると上位には、

  • 税理士の「仕事内容」の紹介(検索意図:税理士の仕事内容を知りたい など)
  • 税理士の「資格取得」の解説(検索意図:税理士の資格取得の方法が知りたい など)
  • 税理士の「試験概要」の紹介(検索意図:税理士の試験内容を知りたい など)

などのコンテンツを含むWebサイトが表示されています。仮に「税理士」のキーワードを選定し上位表示されたとしても、「税理士事務所に仕事を依頼したい」意図を持った検索者がサイトに訪問する可能性は低く、集客したい対象者のミスマッチが起こります。

従って、単一キーワードよりも、検索意図が明確に分かる「複合キーワード」を選んた方が、検索ボリュームは少ないものの、より成約に繋がりやすいアクセスを集めることができます。複合キーワードは、例えば次のようなものがあります。

  • 「事務所の商圏」×「取扱い業務分野」「新宿 相続税」など
  • 「取扱い業務分野」×「税理士」   =「相続税 税理士」など
  • 「取扱い業務分野」×「相談」    =「相続税 相談」など

士業の集客に役立つSEO対策コンテンツ

弁護士

弁護士の集客で狙うべきキーワードの例として「慰謝料」があります。単一キーワードだけでは上位表示が難しいため、「複合キーワード」での集客を狙います。「慰謝料」に関連する複合キーワードには、以下のようなものがあります。

  • 「慰謝料 請求できる条件」
  • 「慰謝料 事故」
  • 「慰謝料 相場」
  • 「慰謝料 怪我」

などがあります。複合キーワードを抽出したら、それぞれの検索キーワードの「検索意図」を組み込んだコンテンツを作成していきます。記事タイトル例をまとめると次のようになります。

  • 「慰謝料 請求できる条件」→ 記事タイトル例:慰謝料が請求できるのはどんな時?条件を詳しく解説
  • 「慰謝料 事故」     → 記事タイトル例:交通事故の慰謝料の相場はいくら?
  • 「慰謝料 意味」     → 記事タイトル例:慰謝料の意味とは?損害賠償との違いも解説
  • 「慰謝料 怪我」     → 記事タイトル例:慰謝料が請求できる怪我の内容を紹介 など
行政書士

行政書士の集客で狙うべきキーワードの一つに「在留資格」があります。しかし、単一キーワードでは、上位表示が難しいため、「複合キーワード」での集客を狙います。「在留資格」に関連する複合キーワードには、以下のようなものがあります。

  • 「在留資格 種類」
  • 「在留資格 更新」
  • 「在留資格 特定技能」
  • 「在留資格 永住者」 など

複合キーワードを洗い出したら、各検索キーワードの「検索意図」を組み込んだコンテンツを作成していきます。各キーワード毎の記事タイトルをまとめると、例えば次のようになります。

  • 「在留資格 種類」   → 記事タイトル例:在留資格の基礎知識 種類や取得方法を解説
  • 「在留資格 更新」   → 記事タイトル例:在留資格の更新手続きの仕方を紹介
  • 「在留資格 特定技能」 → 記事タイトル例:在留資格の「特定技能」を詳しく解説
  • 「在留資格 永住者」  → 記事タイトル例:在留資格の「永住者」とは? など
税理士

税理士は先ほど「相続税」を例に取り上げましたが、その他代表的なキーワードの一つに「確定申告」があります。確定申告に関連する「複合キーワード」には、次のようなワードがあります。

  • 「確定申告 期間」
  • 「確定申告 やり方」
  • 「確定申告 控除」
  • 「確定申告 スマホ」 など

上記検索キーワードを含んだ、記事タイトルを付けるなら、例えば次のようになります。

  • 「確定申告 期間」 → 記事タイトル例:確定申告の期間はいつまで?遅れた時の対応も解説
  • 「確定申告 やり方」→ 記事タイトル例:確定申告のやり方やコツを紹介
  • 「確定申告 控除」 → 記事タイトル例:確定申告で受けられる控除とは?
  • 「確定申告 スマホ」→ 記事タイトル例:確定申告をスマホで行う方法を紹介 など

士業には、その他にも「社会保険労務士」「司法書士」などがありますが、キーワードの選び方や記事コンテンツの作り方は同様です。このように、士業に関連する複合キーワードを抽出しながら、検索者が知りたい内容を網羅したコンテンツを作成します。

競合に負けないコンテンツ作成の仕方

コンテンツの作り方の基本は、選定したキーワードを実際に検索し、上位サイトの「内容」「構成」「表現」などを隈なく調査することです。自分が発信したい情報だけをコンテンツに盛り込むだけでは集客は見込めません。

あくまでも検索ユーザーの視点に立ち、既に上位表示されている優れたコンテンツの事例に学ぶことが重要です。ただし、その内容をそのままコピーするのは厳禁です。上位サイトにはない、その品質を上回るための「創意工夫」がが重要です。より品質の高いコンテンツは、例えば

  • 上位サイトよりも詳しく解説する
  • 独自性のある画像や動画の使用する
  • 最新情報を反映する

といった工夫を凝らすことで追求できます。「ユーザーにより役立つコンテンツにするにはどんな情報を追加すべきか」の視点で作成・更新することがポイントです。

検索順位の動きは随時確認する

コンテンツは作成・更新したから終わりではありません。随時検索順位の動きを確認しながら、適したコンテンツに改良していきます。そうすることで上位表示を維持できるようになります。

内部SEO

またSEO対策では「内部SEO」と「外部SEO」も重要です。内部SEOでは見込み客が見やすいように、一つのコンテンツに関連性の高いリンクを貼り付けます。それを「内部リンク」といいます。

集客を増やしたいからと、ただむやみにリンクを貼るのはNG。内容が乏しくほぼリンクばかりで構成されているコンテンツは低質なものとみなされ、検索評価の低下にもつながります。

質の良い内部SEOのポイントは「リンク先の内容がわかる表現をする」こと。アンカーテキスト(URLの代わりに青などで標示されるリンクのテキスト)が「こちら」や、URLをそのまま貼っただけでは丁寧な誘導とは言えません。ユーザーに「リンク先も見てみたい」と安心感を与えるのも大切です。

外部SEO

次に外部SEOです。内部リンクも大事ですが、それよりもホームページの評価向上に繋がるのは外部リンクです。外部リンクは同じホームページではなく、文字通り外部からのウェブサイトに事務局のリンクが貼ってあるものです。

外部リンクはその性質上、自分でコントロールできないものが多く、直接に対策を行う必要は難しいです。自作自演の外部リンクの設定は、Googleなどにが厳しく罰されています。ウェブサイトの順位低下どころかインデックスからの削除にも繋がります。そうなると事務局のウェブサイトが検索エンジンで完全に表示されなくなってしまいます。

外部リンクを獲得するには、あくまで外部リンクを貼ってもらえるようなコンテンツを作成し続け、それを拡散することがポイントです。良質なコンテンツであれば誰かにそれをピックアップし、リンクを貼ってもらうことは可能でしょう。

コンテンツ作成しているが集客できずに困っている方へ

学習塾のSEO対策が上手く行かずお困りのWebご担当の方へ

SEO対策は、Web担当者にとって最も重要な施策の一つです。どのように実施すれば良いのか、ネット上にはあらゆる情報で溢れています。

しかし、内製で時間と労力をかけてコンテンツを制作しているものの、「順位が上がらない」「流入が増えない」と困っている担当者も少なくありません。

せっかく時間をかけて一生懸命作ったコンテンツですから、相応の結果が欲しいと思うのも当然です。しかし、時間をかけたからと言って必ず上位表示されるとは限りません

  • 自社サイトの順位や流入を増やしたい
  • 自社に合う見込み客が獲得できるコンテンツマーケティングを運用・外注したい
  • SEOノウハウを学び、将来はコンテンツマーケティングの内製化を目指したい

といった要望がございましたら、Zenkenにお問い合わせください。120業種及び8,000件以上のWebコンサルティング実績と知見をベースに、ペルソナ設定から、検索キーワード選定、検索意図を組み込んだコンテンツ設計・制作等、SEO対策から貴社サイトへの流入を増やす戦略的なコンテンツをご提案します。詳しくは下記より資料がダウンロードできます。

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