コンテンツマーケティングの種類・施策と成功のコツを紹介

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コンテンツマーケティングにおけるコンテンツの種類と手法

コンテンツマーケティングのイメージ画像

コンテンツマーケティングとは、情報(コンテンツ)を活用して行うマーケティング手法で、活用されるコンテンツにはいくつか種類があります。代表的なコンテンツと、それぞれの特徴について紹介します。

ブログ記事

コンテンツマーケティングの中でも代表的なものといえば、ブログ記事です。「コンテンツマーケティング=ブログ記事」と理解している方も多いのではないでしょうか。

ブログ記事の大きなメリットは、その制作のしやすさです。ブログという媒体はもともと、Webに関する専門知識のない個人ユーザー向けに開発されてきました。コンテンツマーケティングで運用する企業ブログは個人ブログから派生したメディアですが、使いやすさに変わりはありません。広く普及しているコンテンツ管理システム(CMS)を使えば、コーディングなしで記事を公開できます。

また、ブログ記事は一度公開した時点で半永久的に自社の「資産」として残るのもメリットの1つです。SNS投稿はすぐ見られなくなってしまいますが、ブログ記事は月単位、年単位の時間が経っても見てもらえます。

ブログ記事を公開し続けることで、サイトを訪れるユーザーの指数的な増加を実現することが可能です。従来の広告だと集客のためにどんどん費用をかけなければいけないのですが、ブログ記事の場合は費用が固定していても中~長期的に大きなユーザー増が図れます。

しかし、上記のような指数的な成長を実現するにはキーワード選定やSEO(検索エンジン最適化)対策、コピーライティング、といった対応が必要です。始めやすい・制作しやすいブログ記事でも、奥が深いわけです。

そのため、ブログを運用している企業の中には記事作成やブログのコンテンツ設計などを外注している会社も少なくありません。自社明確な戦略に沿って記事を大量に作りだしているリソースがないなら、外部にプロに依頼したほうが成果が上がりやすいでしょう。

SNS投稿

SNS投稿もコンテンツマーケティングで活用されることが多い施策です。近年はSNSを利用する方が増えており、SNSを活用したコンテンツマーケティングは年代・業界問わず有効となっています。主なプラットフォームはFacebook、Twitter、Instagram、LINE、TikTokなどです。

コンテンツマーケティングにおいてSNSが活用される大きな理由は、SNSが持つ拡散効果にあります。ブログ記事と比較すると拡散力が非常に高いため、企業が伝えたい最新の情報をより多くの方に届けるのに適した方法です。コンテンツが拡散されれば、それだけ認知度も高まりますし、注目を集めるようなアカウント運営ができればファンの獲得にもつながります。

一方、SNS投稿の一般的な「寿命」は他のコンテンツと比べると非常に短くなっています。ほとんどの場合は数時間単位、成功して「バズった」としても数日単位で注目されなくなってしまいます。

上記のことから、SNS投稿にブログ記事へのリンクを入れて投稿に興味を持ったユーザーに記事へアクセスしてもらう、というコンテンツの組み合わせが多く見られます。

ランディングページ(LP)

LPとは、商品やサービスの詳細を紹介し、購入や資料請求などを促すためのWebページのことです。商品やサービスを魅力的に紹介する宣伝としての役割があり、多くのLPでは縦長の1ページの中で商品やサービスに関する情報が網羅されています。

Web広告のリンク先として活用されているほか、SNS投稿やメールからの遷移先としても使われるケースが多いです。

LPは商品やサービスに興味を持っている方が知りたい内容が詰め込まれているため、商品購入に繋がりやすいというメリットがあります。ただ、LPには広告色が強くなりがちというデメリットもあります。購入意欲がまだ薄いユーザーに向けてLPを露出しようとするとマイナスイメージを持たれるリスクもあります。

LPへのリンクは原則として、購入意欲の高いユーザーが集まるところに置きましょう。

動画

静止画に比べてより多くの情報を届けやすいのが、動画コンテンツです。ユーザーが自分でテキストを読むのとは異なり、耳から情報を取り入れられるので、Webページをじっくり読み込む時間がないユーザーにも情報を届けられます。

YouTubeなど誰でも簡単に投稿できるプラットフォームが存在しているため、企業でもYouTubeのアカウントを取得するケースが増えてきました。テキストや画像だけでは伝わりにくい情報を届けるのにもおすすめです。

また面白い動画であれば拡散の対象にもなるため、SNSなどでより多くの方に見てもらえる機会も増えるでしょう。

ただしテキストページに比べると、動画は作成するのに時間がかかります。特に一定のクォリティーを担保した動画を制作するには、必要な機材に加えて数週間から数ヶ月の時間がかかってしまうようなケースも珍しくありません。

プロに依頼して作成してもらうのも選択肢の1つですが、その場合は内製よりも費用がかかります。動画によるコンテンツマーケティングに取り組もうと考えているのであれば、十分な時間を確保し、予算についてもよく検討が必要です。

ニュースレター・メルマガ

ニュースレターやメルマガは、既存リードに対して情報発信を行うのに適しているコンテンツマーケティング施策です。ニュースレターやメルマガは、読者と直接的な接点が持てる貴重な方法です。

自社の商品やサービスに興味を持ってくれている人がニュースレターやメルマガに登録するため、定期的に情報を配信することにより更に興味を持ってもらえる可能性があります。

わざわざニュースレターやメルマガを配信しなくても、誰でも閲覧できる形でブログ記事やWebページを作成すれば良いのではないかと考える方もいるでしょう。しかしブログ記事やWebページを作成する場合はSEOを意識しなければなりません。ニュースレターやメルマガであればSEOを意識することなく、顧客満足度を高めることを重視した文章やコンテンツの作成が可能です。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、デジタルデータとして閲覧できる報告書や資料のことをいいます。おもに技術者や専門家を対象とした資料であるため、内容は一般的なものではなく、専門性が高くなります。

ホワイトペーパーは誰でも自由にダウンロードできる形にしているケースもあれば、自社サイトにユーザー情報を登録した方のみダウンロード可能な形にしているケースも多いです。ユーザーは会社名や役職、氏名、メールアドレス、電話番号といった情報を入力して、PDFデータとしてホワイトペーパーをダウンロードするのが一般的です。

ダウンロードの際に個人情報を獲得できるため、ホワイトペーパーの制作・展開はリード獲得施策として有効です。専門性の高いホワイトペーパーをダウンロードしているユーザーなら自社の商品・サービスと相性の良い可能性も高まります。獲得したメールアドレス宛にメール送信で有益な情報を提供することで、ホワイトペーパーのダウンロードを成約に繋げることが可能となります。

インタビュー記事

インタビュー記事は、自社商品やサービスに対する信頼度向上に向いているコンテンツです。

いくら自社のWebサイトやSNSなどでサービス・商品を宣伝しても、あくまで企業の主観で語ることになってしまいます。しかし第三者の客観的な考えや感想をインタビューして記事にすれば、企業の主観とは異なる形で商品やサービスの紹介が可能です。

自社の商品・サービスを導入している企業にインタビューし、導入事例を紹介するのも代表的な方法といえます。顧客の顔が見える形での記事にすることで、更に信頼度アップが図れます。

他にも信頼度を高めるため有職者にインタビューをしたり、通常とは異なる形でブランディングに繋がる社員インタビューをしたりするなど、選択肢も豊富です。

ポッドキャスト

ポッドキャストとは音声のコンテンツのことです。ユーザーはスマホやパソコンを使って、ラジオを聴いている感覚で企業が公開したコンテンツを視聴するという形で使われます。

忙しくてゆっくりコンテンツを読んだり、動画を観たりできないような方に対してもマーケティングが可能です。パーソナリティを設定して定期的にコンテンツを更新することで、自社のポッドキャストを毎回聴く「ファン層」が作り出せます。

文字だけで構成される記事コンテンツよりも、人が実際に話しているポッドキャストはインタビュー記事と同じ信頼に繋がりやすいという特徴があります。また、動画と比べて制作時間が短いというのもメリットの1つです。

ポッドキャストは特に海外で利用率が高まっており、日本でも活用する方が増えてきました。公開できるプラットフォームとしてはGoogle PodcastsやApple Podcasts、Spotify、Anchorといったものがあります。ポッドキャストを複数のプラットフォームで同時に展開して、コンテンツの更新をSNSやブログで告知することで、より多くのユーザーに聴いてもらえます。

ウェビナー

ウェビナーとは、オンライン(Web)で行うセミナーのことです。コンテンツとしてのウェビナーの強みは、自社の専門性や権威性、ノウハウがアピールしやすいという点です。

自社で得意としていることをテーマにウェビナーを開催することで、「〇〇なら自社」とうイメージが比較的短期間で作り出すことができます。

またウェビナーはリアルタイムで行うイベントのため、双方向でのやりとりで見込み顧客との良好な関係構築も可能です。会場を用意する必要はなく、コストを抑えられるのも大きなメリットです。ウェビナーを録画すれば、後から編集して動画や記事コンテンツにするといった「転用」もできます。

プレスリリース

プレスリリースとは企業などが発表する公式文書のことで、自社の活動について広く伝えるのに役立ちます。自社ならではのリサーチを行いプレスリリースで配信することで、ウェビナーと同じく権威性のアピールができるのが魅力です。また、話題性のあるテーマに関する独自の情報を公開することで、認知度向上も図れます。

リサーチデータの作成には時間がかかりますが、ユーザーのニーズに応える情報をプレスリリースで発信できれば広く注目を集めるきっかけになるります。第3者のニュース発信サイトや自社のネットワーク、SNSなどを使って、プレスリリースが多くのユーザーに届く仕組みを用意しておきましょう。

プレゼン資料

スライドショーやプレゼンの資料を公開して製品やサービスに関する要点を伝える方法も、コンテンツマーケティングの1つです。プレゼン資料は、文章だけでは理解しにくいような内容を図や画像で伝えたい場面に活用したい施策です。

たとえば営業トークで使っているスライドショーをそのままコンテンツとして活用することもできるので、制作にかかる手間が少ない、というのが大きなメリットです。

調査結果

ホワイトペーパーにも該当しますが、ユーザーが興味を持ってくれそうなオリジナルの調査結果などをコンテンツマーケティングに活用する方法もあります。ユーザーから評価されるような内容であればアクセスも期待できるほか、高評価にもつながりやすいコンテンツです。

紙媒体(書籍・パンフレットなど)

コンテンツマーケティングといえばデジタルで行うものという印象がありますが、広義のコンテンツマーケティングに含まれる紙媒体に注目してみるのもおすすめです。

Web上のコンテンツはユーザーにとっての便利性が高く、マーケティングを行う企業としても取り組みやすいものが多いです。しかし紙媒体のコンテンツはWebよりもチェック体制などが厳しいため、ユーザーに信頼してもらいやすいというメリットがあります。「本を出している」というだけで、自社のイメージアップが図れます。

また、いきなり書籍を出すことは難しくても専門誌へ記事を掲載したり、イベントで配るパンフレットを作ったりする選択肢もあります。

なお、ブログ記事は後からいくらでも更新・修正できますが、一回印刷された本やパンフレットは基に戻せません。失敗した際にはコストが膨張しやすいので、「どこで」「何を」「どのように」伝えるのか、という意識が重要です。

複数のコンテンツを組み合わせるのがコツ

複数のコンテンツを組み合わせるのがコツ

コンテンツマーケティングに取り組もうと考えた際、どれか一つではなく複数のコンテンツを組み合わせるのが効果的です。その際、あれもこれもと取り入れるのではなく、計画的にコンテンツを選び、効果的に情報を発信していくことが欠かせません。

複数のコンテンツを利用すれば、それだけ多くのリード獲得に繋がることが期待できます。ただし初めからいくつものコンテンツを組み合わせて施策を行った場合、成果が出るまでに時間がかかってしまうこともあるため、注意が必要です。

それぞれの施策を行い、効果が見えてくるまでには時間がかかります。スタッフを分担させて十分な時間をかけて取り組めるのであれば良いのですが、限られた時間の中で複数の施策を行うと、各コンテンツにかけられる時間も短くなります。

まずは集中して行いたい施策を決めて、ある程度形になってから次の施策を取り入れるような形を検討すると良いでしょう。同時に多数の施策を行った場合、どの施策で効果が出ているのかがわかりづらくなってしまう可能性もあります。

選ぶコンテンツの種類だけでなく質も重要

コンテンツのイメージ画像

コンテンツマーケティングを実践する際には、どのコンテンツを選ぶのかだけでなく、質の高いコンテンツを作成することが重要になります。

異なる種類のコンテンツを多く出してマーケティングを実践したとしても、それぞれの質が低ければ思うような効果は期待できません。そのため自社で展開するコンテンツの種類を選択する際には、質の高いコンテンツを作成できるかどうかも考える必要があります。

例えば動画コンテンツを選択したいと考えているものの、動画制作に関する知識がない、魅力的な動画制作が難しいというケースもあるでしょう。このような場合は無理に動画コンテンツを作るのではなく、ブログ記事やSNS投稿に力を入れたほうが結果的にユーザーから評価をもらえる可能性が高いです。

複数のコンテンツを組み合わせる際も、それぞれのコンテンツで質の高いものを提供できるか十分な検討が必要になります。

ユーザーから求められるコンテンツを提供することが重要

ユーザーから求められるコンテンツを提供することが重要

コンテンツマーケティングには様々な種類があり、その中から自社で質の高いコンテンツを提供できるものを見極め、実践していくことが大切です。うまくいけば、コストを抑えながら最大限の効果を発揮できるようなコンテンツもあります。

ただし、コンテンツの種類は多すぎて、どこから着手してどのように作っていけば良いか、という企業が少なくありません。また「このようなコンテンツを発信したい」と思っていても、人的リソースやノウハウがなく実現しないケースもあります。

自社だけでユーザーに求められて成果に繋がるコンテンツ制作が難しい場合は、プロに依頼するのがベストです。費用はかかりますが、実績のある会社を選ぶと比較的短時間で効果的なコンテンツマーケティング体制ができあがります。はじめはは外部にお願いして、ノウハウが蓄積できたら自社で対応する範囲を少しずつ増やすというのも有効的なアプローチです。

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