オウンドメディアに必要なCMS・プラットフォームについて解説

オウンドメディアに必要なCMS・プラットフォームについて解説
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オウンドメディアを制作・更新していく上で、CMS・プラットフォームを活用することは効率化につながります。
この記事ではCMSの基本的な解説や、各プラットフォームの特徴などをまとめています。

また、オウンドメディアを作って本格的に集客したい方向けに、8,000サイト以上を制作して得たノウハウをまとめた「オウンドメディアの教科書」をご用意しました。ご興味がございましたら今後のオウンドメディア作りにお役立てください。

企画から制作・運用まで全部わかる「オウンドメディアの教科書」

オウンドメディアの教科書

オウンドメディアの運用メリットや、企画から制作・運用までのステップについて紹介します。集客だけでない「売上」まで繋げるオウンドメディアもご案内します。

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CMSとは

CMSの正式名称はコンテンツマネジメントシステム(Content Management System)で、ホームページコンテンツが簡単に制作できるシステムを指します。

オウンドメディアと相性のよいシステムです。詳しく解説していきます。

簡単にサイトが作成できるプラットフォーム

CMSの詳細なシステムはサービスごとに違うものの、主に下記の機能が挙げられます。

  • テキスト作成
  • 画像挿入、管理
  • 共通ブロック
  • ページテンプレート
  • 自動Webページ作成

CMS導入有無のサイトを比較

実際にオウンドメディアへCMSを導入した場合としていない場合を比較してみましょう。例えば下記のような構成で定期的な更新を制作が必要だとします。

  • トップページのコンテンツ
  • 商品をジャンル別に探す目次
  • 複数の商品紹介ページ(月1更新)
  • 商品に関する豆知識(毎日更新)

未導入のオウンドメディア

レイアウトが近いページも含めて、すべてWeb制作の知識をもった従業員が個別に制作しなければいけません。毎日更新する内容を考える従業員と制作部門が連携しながらつくります。

WebページをつくるためのHTMLやCSSという言語を活用しますが、間違いがあればレイアウトが崩れてしまいます。1ページごとのチェックが欠かせません。個別商品にたどり着くための目次と商品ページも、リンク先URLを間違えないように貼っていきます。

商品の販売終了などで個別ページのURLが変われば、目次も変更しなければいけません。

導入済みオウンドメディア

CMSを導入した場合、一旦トップページやテンプレートを作成すれば定期的な更新には専門知識は必要ありません

ほぼ文章の入力とちょっとしたボタン操作で、簡単に制作できるためです。下記の形式で進行でき、都度複数部署間で連携する必要がないためすぐに更新できます。

  • Web制作担当の従業員が最初に数ページ作成
  • 日々の更新は豆知識ネタを考える従業員が直接更新

また個別の商品ページにジャンルを設定すれば、商品のジャンル別目次も自動で作成されます。何らかの理由でURLが変更になっても、いちいち目次を編集する必要はありません。

ブログとの違い

CMSは文章入力なども簡単にできるため、ブログシステムとも混同されやすい面があります。ブログはCMSに含められ、日々文章を更新することに特化しているシステムです。

ブログ

ブログシステムの特徴として下記が挙げられます。

  • 日、月、年ごとに記事を管理する
  • カテゴリーごとに記事を管理する
  • 最新記事にすぐアクセスできる
  • 注目されている記事にアクセスできる
  • 同じフォーマットで作成される
  • トップページはあまりカスタマイズできない
  • サイトデザインがほぼ同じ

CMS

CMSではより一般的なWebサイトに近いデザインに仕上げやすくなっています。ブログにない機能は下記です。

  • オリジナルデザインにしやすい
  • カテゴリーごとに記事を管理する
  • 複数のテンプレートを作成できる
  • トップページをカスタマイズしやすい
  • 訪問データが分かりやすい

日にちやカテゴリーごとの記事管理、注目や最新記事への誘導もCMSシステムによっては導入できます。

オウンドメディア制作でCMSを使うメリット

オウンドメディア制作でCMSを使うメリット

自社サイトを運用する際、CMSを利用すると多くのメリットがあります。

スピーディーな情報更新が可能

専門的なHTMLというやCSSといった、Webサイト作成に必要な言語でわざわざ記入しなくても更新できるので、スピーディーな情報発信が可能です。

リアルタイムな更新が可能なSNSほどではありませんが、毎日毎週といった定期的な更新に最適です。

更新の速さのイメージとしては、下記の順番になります。

SNS > CMS導入サイト > CMSが未導入のサイト

ただしリアルタイムな更新ができないわけではありません。

ExpressionEngineというCMSを利用しているGigazineやMovable Typeを活用しているGIZMODOなどが大企業の発表会でリアルタイム更新を行なっている事例があります。

少し大変ですが、現地またはネット配信で流れる動画の内容にあわせて、ページ内容の更新を行ないました。

専門知識が不要

Webサイトを制作するための専門的な知識が不要な点も、CMSのメリット。サービスによっては自分で加えられる拡張機能が豊富に用意されており、新たな機能も追加できます。

SEOに有効なスマートフォン最適化や、現在のページ場所を表すパンくずリストなども自動的に整備されており、更新担当者はブログをやったことがないほどの知識でも大丈夫です。集客でも重要なアクセスデータ収集がシステムに組み込まれているCMSも珍しくありません。

ただしサーバーへのインストールやトップページなど、最初の整備は知識をもつ社員が担当するのが無難です。

分業しやすい

更新するユーザーを複数設定できるため、ひとつのサイト内でページごとに担当者を設定し分業できる点もポイントです。

例えば商品紹介ページを担当する開発部署と、集客を目的としたコラム記事を担当するマーケティング部門が別々に作業したいといったケースはよくみられます。担当部署ごとに編集できる権限を別に設定すれば、簡単に実現できます。誤って他のページを修正してしまうトラブルもありません。

全体のサイト制作は外注しているけれど、更新は自社で行なって費用を抑えたい場合も簡単です。

CMSの種類

CMSの種類

システムはWebサイトのサーバーに設置する必要がありますが、大まかに機能面と設置方法でふたつずつに分けられます。

機能面の種類

CMSで利用できる機能を自分で用意するオープンソースと、提供する企業がカスタマイズしてくれる独自開発型があります。

オープンソース型

システムを提供する企業が必要なデータを一般的に公開し、利用者が自分でサーバーに設置するタイプ。機能面はプラグインと呼ばれる、他社がつくったシステムを自分で取り入れなければいけません。いつでも簡単に機能を追加削除できるものの、多少はWebの知識が必要とされます。

独自開発型、商用型

CMSを提供する企業が機能を用意してくれるタイプ。あらかじめ契約前に利用したい機能をヒアリングして、独自にカスタマイズしてもらえます。

パッケージ型とは一般的にあらかじめ販売するために機能を取りまとめた商品を指しますが、CMSにおいては顧客企業に合わせてカスタマイズする、商用型を指すのが一般的です。

データ保管タイプ

続いてCMSのデータを保管するサーバーのタイプです。システムとサーバーを合わせて提供するか、自社で用意しなければいけないかの違いで分けられます。

SaaS、クラウドセット型

CMSのデータと保管サーバーが一緒に提供されるタイプ。独自開発型、商用型のCMSを提供しているサービスでみられます。基本的にオープンソース型ではSaasになることは、ほとんどありません。

提供会社側がサーバーも対応できるので、セキュリティ面が高くなりやすいのが特徴です。しかしいっぽうで他社サーバーを使用するので、既にサーバーを運用している際に移動する必要があり、契約時にセキュリティレベルで稟議が必要となりやすい面があります。

オンプレミス型

自社でCMSデータを設置するサーバーを用意するタイプ。一般的にいうとオンプレミスは自社内で用意するタイプを指しますが、CMSにおいては自社で契約している別会社のサーバーも含まれます。

サーバーへの制限がないため、現在運用しているサイトに組み込みやすいのが特徴です。オープンソース型のCMSは基本的にオンプレミスで使用することになりますが、独自開発や商用型でも自社が用意したサーバーで対応できるケースもあります。

基本的にCMSデータの設置作業は自社で進めなければいけません。しかしWordPressなど利用者が多いCMSなら、サーバー会社側がすぐに設置できるサービスを用意しているケースもみられます。

オウンドメディア制作ができるCMS・プラットフォーム

CMSサービスをピックアップするので、参考にご覧ください。

WordPress

WordPress

画像引用元:WordPress公式サイト(https://wordpress.com/)

  • オープンソース型/オンプレミス型
  • 利用料無料
  • プラグイン無料/有料

世界でも利用者が多いプラットフォーム。CMSのうち64.2%がWordPressという調査結果もあります。

参考元:W3Techs「Usage statistics of content management systems」(https://w3techs.com/technologies/overview/content_management)

使い慣れている人が多いだけでなく、日本でも多くのレンタルサーバーがWordPressを利用できるプランを提供。迷ったらとりあえずWordPressを選んでも問題ありません。

基本機能はページ管理と記事入力ですが、オープンソース型ながらもサイトに導入したい機能は豊富なプラグインから見つけやすいのも特徴です。

Movable Type

Movable Type

画像引用元:Movable Type公式サイト(https://www.movabletype.jp/)

  • 独自開発型、商用型/SaaS、クラウドセット型兼オンプレミス型
  • 商用利用は有料

MTブログと呼ばれるプラットフォーム。CMSという認識がなかった2001年10月に誕生しており、2003年にリリースされたWordPressよりも歴史があります

初期はWordPress同様オープンソースでしたが、現在は基本的にSaaS、クラウドセット型のMovableType.netとして提供されています。ただしソフトウェアとしての販売も行なっており、自社で用意したサーバーへの設置も可能です。

MovableType.netは1サイトあたり2,750円(税込)から、サイトごとに契約が必要です。複数サイト向けのプランもあるので、全国支店や店舗ごとにサイトを使い分けたいケースに向いています。

有料ですがクラウドセット型で初期機能も多く、サーバーの保守やプラグイン追加が面倒なケースにも最適です。

EC-CUBE

EC-CUBE

画像引用元:EC-CUBE公式サイト(https://www.ec-cube.net/)

  • 独自開発型、商用型/SaaS、クラウドセット型
  • オープンソース型/オンプレミス型
  • 商用型は有料/オープンソース型は無料
  • プラグイン無料/有料

EC向けに開発されたCMSのため、ECサイトと一体型のオウンドメディアを立ち上げたい場合におすすめのプラットフォーム。クラウドサーバーとセットになった商用型と自社サーバーに設置できるオープンソース型の両方が用意されています。

決済サービスの選択も豊富で、税率対応やポイント機能も基本機能に搭載。会員ランクや配送方法指定などのプラグインが提供されています。カスタマイズを利用しないなら商用型は1ヶ月あたり7,480円(税込)からで、初期費用もかかりません。

Cream

Cream

画像引用元:Cream公式サイト(https://media.cream-cms.com/)

  • 独自開発型、商用型/オンプレミス型
  • 有料
  • 記事作成代行オプションあり

記事作成に特化したCMSで、コンテンツ作成代行のオプションが用意されています。オウンドメディア作成で記事作成も発注したいケースにぴったりです。

設置するサーバーは基本的に自社で用意するオンプレミス型。しかしサーバー契約や保守代行オプションも提供しています。

法人向けのプレミアムプランは初期費用209,000円(税込)、1ヶ月あたり33,000円(税込)です。

ShareWith

ShareWith

画像引用元:ShareWith公式サイト(https://www.share-with.info/)

  • 独自開発型、商用型/SaaS、クラウドセット型
  • コーポレートサイトに特化
  • 有料

コーポレートサイトとして展開する内容が最初からそろっているCMS。導入事例の紹介や求人など、オウンドメディアをコーポレートサイトと一体化したいケースにおすすめです。

クラウドセットタイプで、マーケティングに必要な分析機能を導入。日本語と英語の切り替え表示やリンクの自動修正といった機能も搭載されています。

30ページまでが目安のコンパクトプランでは初期費用が約750,000円、月額費用が約120,000円から。他のCMSと比較した際の価格帯で考えると中規模以上の企業向けです。

はてなブログMedia

はてなブログMedia

画像引用元:はてなブログMedia公式サイト(https://www.hatena.ne.jp/contentmarketing/hatena-blogmedia)

  • 独自開発型、商用型/SaaS、クラウドセット型
  • 有料
  • オウンドメディア特化

ブログやWebブックマークのサービスを展開しているはてなブログが、法人向けのオウンドメディア特化型CMSとして提供するプラットフォーム。

サーバー環境なども合わせて依頼したいけれど、社内でCMSを選定する際にセキュリティレベルが高く求められているケースにも対応しやすいのが特徴です。

プラン料金については問い合わせが必要ですが、過去には採用ジャンルに限り初期表無料、一ヶ月あたり77,000円(税込)というプランが用意されていました。

サイト職人

サイト職人

画像引用元:サイト職人公式サイト(https://www.site-shokunin.com/)

  • 独自開発型、商用型/SaaS、クラウドセット型兼オンプレミス型
  • テストサーバーを用意
  • 有料

テストサーバーと本番サーバーを使い分け、更新前のチェック体制が整っている商用型。2006年よりサービスを開始しているので、企業の歴史を重視する際にも向いています。

CMSデータはサーバーを用意してもらうだけでなく、自社サーバーにも設置可能です。料金は一番安価なクイックオーダープランで初期費用54,780円(税込)、一ヶ月あたり6,820円(税込)から用意されています。

CMSはオウンドメディア運用が効率化されるプラットフォーム

CMSはオウンドメディア運用が効率化されるプラットフォーム

文章や画像の更新が楽になるCMS。オウンドメディアの運営には欠かせないプラットフォームです。

外注していたオウンドメディアを自社内の運用に変更したい場合だけでなく、部署ごとに異なる記事を担当したい場合にもスピーディーに更新できます。

ただしCMSを使えば簡単に集客できるとは限りません。SEOの知識を踏まえたキーワードの選定や記事作成が必要です。オウンドメディアを制作する際には、更新作業は簡略化し、内容やキーワード検討に力を入れましょう。

コンテンツSEOで検索流入&集客を狙うオウンドメディア戦略なら

オウンドメディアを制作・運用させる目的は様々ありますが、ユーザーの集客を狙うには、誰に向けてどのようなコンテンツを更新していくのか、という戦略が重要になります。

当メディア「キャククル」を運営している全研本社では、これまでに120業種を超えるクライアントのWeb集客を支援してまいりました。

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