女性向けオウンドメディアを成功させるために必要なマーケティングの考え方とは
最終更新日:2022年12月21日
「女性向けのオウンドメディアはむずかしい…」とお悩みの企業、相当あるのではないでしょうか。ある意味BtoBのマーケティングより、難易度が高いとも言えます。
そこで今回は、女性向けオウンドメディアを作るための事前準備や女性ウケする要素について解説していきたいと思います。
記事後半では、女性向けオウンドメディアの成功事例もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
また、これからオウンドメディア作って本格的に集客力を高めていきたいとお考えでしたらオウンドメディアを作る上で知っておきたいノウハウをまとめました。8,000サイト以上制作して得た知見をまとめていますのでお気軽にダウンロードください。
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女性向けオウンドメディアを作る前に必要なこと
女性向けのオウンドメディア作る際、女性ならではの価値観を理解しなければなりません。
たとえば、女性は商品を購入する際、他の商品を比較検討しない傾向にあります。そのため、「直感系マーケティング」を研究し、女性の直感に訴えかけるデザインやトンマナ、テーマ、キャッチはどんなものかを知る必要があります。
女性向けオウンドメディアのコンセプトを考える際は、最低限おさえておくべきマーケティングの大切なポイントを理解し、把握しておかねばなりません。
女性向けオウンドメディアを制作・運用するにあたりもっとも重要なのは、いかにしてこの女性の直感をとらえるかという点です。
男性目線のマーケティングでは失敗する
男性目線のマーケティングで女性向けオウンドメディアを運用すると、失敗してしまう可能性があります。
男性は直接的なメッセージを好みますが、女性がターゲットの場合は、間接的なメッセージを好む傾向にあります。また、多くの男性はひとつのことに集中して商品やサービスを選択しますが、女性が何かを購入する場合、細部までチェックする傾向があります。
このように、男性と女性では好みやチェックポイントが異なるので、女性向けのオウンドメディアを作るなら、女性目線のマーケティングが必要となります。
女性ならではのマーケティングのポイントとは
では、女性ならではのマーケティングポイントとは、どのようなことなのでしょうか。
セールスコピーライター・谷本理恵子さんの著書『プリンセス・マーケティング 「女性」の購買意欲をかき立てる7つの大原則』(エムディエヌコーポレーション刊)によれば、以下が女性ならではのマーケティングポイント。
女性の購買心理について理解に苦しんでいるかたは、一度本書を読んでみるとよいかもしれません。
- 大原則1:女性と男性では、求めている「ストーリー」が違う
- 大原則2:女性と男性では、登場人物の「設定」が違う
- 大原則3:女性と男性では、主人公の「モチベーション」が違う
- 大原則4:女性と男性では、意思決定の「中身」が違う
- 大原則5:女性と男性では、何を「信じる」かが違う
- 大原則6:女性と男性では、「関係性」の築き方が違う
- 大原則7:女性と男性では、「未来」の見せ方が違う
引用元:Amazon『プリンセス・マーケティング-「女性」の購買意欲をかき立てる7つの大原則(谷本理恵子・著』(https://www.amazon.co.jp/)
多くの女性たちは、「自分には何か不足しているものがある」と思っているため、本当の自分になれると思える商品やサービスに出会うと、即購入するケースがあります。
また、男性とは違って、女性はときめく商品を見つけたら、その商品をすぐにでも買いたくなってしまいます。
女性向けのオウンドメディアを立ち上げる際は、上記でご紹介したような、女性目線のマーケティングポイントをしっかり把握したうえで、行動を後押しするような工夫が成功のカギを握ります。
参考元:Web担当者Forum「女性の購買心理を理解するにはどうすればいいんですか? 『プリンセス・マーケティング』の谷本理恵子さんに聞いてきた」(https://webtan.impress.co.jp/e/2020/05/15/35505)
女性向けオウンドメディア必須の「UGC」
UCGとは、消費者が作成したコンテンツのこと。たとえば、ブログ、TwitterやInstagramなどのSNSで配信されている商品に対する口コミや、ブランドに関する意見などです。
このUGCをオウンドメディアに取り込むことで、CVR率が高まるといわれています。
なお、UGCは共感されやすいメリットがあるので、女性向けオウンドメディアには必須。女性は商品やサービスに共感した場合、購入に至ることが多いからです。
また、商品画像と共に消費者からの声を掲載すれば、効果や使用感をより一層リアルに伝えられます。
女性のパルス型消費行動を理解する
パルス型消費行動とは、ネットサーフィンをしている際に、見つけた商品を突然買いたくなり、購入に至る消費行動のこと。Googleはこのパルス型消費行動の対象となる商品は、日用品が多いと分析しています。
女性のパルス型消費行動を引き起こす際、活用されやすいのがSNS。SNSで好きなインフルエンサーが商品を紹介する→直感的に魅力的だと思って購入する、といった流れになりやすいからです。
たとえば女性に人気のインスタグラムの場合、インテリアセンスや生活スタイルにあこがれてフォローしているアカウントはまさに「おすすめ一覧」のようなもので、フォロワーは「このソファーが欲しい!」と即消費行動を起こしやすくなります。
即決での購入につなげるためには、オウンドメディアにSNSを組み合わせてみるのが効果的。興味をそそる文章と共に、女性の心を掴むような画像や動画を配信してみてください。
女性ウケするオウンドメディアの要素とは?
ここまでは、女性向けマーケティングのポイントや、UCG、女性のパルス型消費行動などについて見てきました。つづいては、女性ウケするオウンドメディアの要素について解説していきます。
おしゃれなデザイン
冒頭でもお伝えしたとおり、ターゲットが女性の場合は、女性の直感に訴えかけるデザインやテーマを考慮する必要があります。そのため、飾り気のないビジュアルやデザインではなく、
- 色鮮やか
- スタイリッシュ
- 華やかなデザイン
- おしゃれでかわいい
- 清潔感のあるナチュラルなデザイン
など、女性に好まれるデザインのオウンドメディアに仕上げましょう。
たとえば、かわいらしいデザインにしたい場合は、パステルカラーやビビットカラーを用いたり、かわいく見えるフォントを選択したりすると良いでしょう。また、アニメーションや手書き風のイラストを取り入れるのも、おすすめです。
女性は年齢に関係なく、うつくしいものやかわいいものに囲まれことで、多幸感が得やすくなる傾向がありますので、細部にわたりこだわることが大事です。
お悩み系コンテンツの当事者意識
女性ウケするコンテンツのひとつが、女性の抱える悩みについて書かれた、お悩み系コンテンツです。上述したとおり、共感は女性の購買意欲を高めますが、そもそも女性は共感を求める特徴があります。
したがって、たくさんの女性が悩んでいることや、苦しんでいることについて書かれたコンテンツをアップしていくことで、多くの女性ユーザーを集めることにつながります。
たとえば、婚活をしていてもうまくいかず悩んでいる、エイジングサインを気にしている、不妊治療で悩んでいるなど共感を得やすい内容を選び、悩みの解決方法を盛り込んだ記事を制作するといった手法があります。
商品レビューなど「UGC」の重要性
女性向けオウンドメディア必須の「UGC」」でも説明したとおり、UGCは女性向けオウンドメディアに必須な要素のひとつです。
UGCは共感を呼ぶ効果のほか、信頼されやすい、印象に残りやすい、サイトに取り入れやすいなど、さまざまなメリットがあります。
オウンドメディアにUGCを取り入れる際は、TwitterやInstagramなどのSNS上で、投稿されている自社商品のレビューなどを探し出し、オウンドメディアのコンテンツにアップするなどの方法があります。
また、SNS上であまり自分たちの商品やサービスのレビューがない場合、ハッシュタグキャンペーンなどを実施し、UGCを増やすのがおすすめです。
ハッシュタグキャンペーンにはUGCを増やす以外にも、フォロワー以外の人たちに、自社や商品について認知してもらえるなどのメリットがあります。
関連記事:オウンドメディアとは?8,000サイト制作実績から見えた成果の出る作り方
女性向けオウンドメディアの成功事例
女性ウケするオウンドメディアの要素について解説してきましたが、どんなメディアにすべきか、あまりイメージできない方もいるかもしれません。
そこで、ここからは、女性向けオウンドメディアの成功事例をご紹介します。以下でお伝えする成功事例を参考にしつつ、オウンドメディアの制作を行ってみてください。
「Woman.CHINTAI」(株式会社CHINTAI)
たった1年半でなんと流入数を7倍に増やすことに成功した、「Woman.CHINTAI」。
「Woman.CHINTAI」は、一人暮らしの女性をターゲットとしており、賃貸物件の情報のほか、地域の暮らしやすさ、口コミ、一人暮らしの女性に人気の街などに関するコンテンツを配信しています。
そんな「Woman.CHINTAI」が成功した理由の一つは、内製化です。すべてを外部制作会社に任せず、主に社内の編集部で運用するようにしました。
また、ビッグワードでの上位表示に狙いを定め、フリー画像は使用せずにオリジナルのアイキャッチ画像を使用するといったこだわりも。
また、メディア運用に携わるメンバーでペルソナ設定の主軸を決定し、重要な3つのポイントを踏まえて、イラストやコンテンツの制作を実施しました。
部屋探しをスタートさせた方に向けて、住まいの問題を解決する記事を配信するなど、ユーザーの各フェーズに合わせた情報をバランスよく発信したことも、メディアが成功を収めたポイントです。
参考元:MarkeZine「1年半で流入7倍、CV4倍に伸長!『Woman.CHINTAI』が実践したオウンドメディア成長戦略」(https://markezine.jp/article/detail/33032)
「マイナビ子育て」(株式会社マイナビ)
妊婦の方や、未就学児のママの86%がチェックしているという、「マイナビ子育て」。メンタルが不安定になりやすい妊婦さんのユーザーが多いメディアです。
「夫婦一緒に子育て」をコンセプトに掲げ、夫婦で協力して行う子育てや、共働きの家事、ライフスタイル、住まいに関するコンテンツを配信しています。
また、読者の不安な心に寄り添うため、医師監修のもと、子育て中のかた向けの健康に関する情報も提供しています。医師をはじめとする専門家の監修を受けたコンテンツの配信は、読者の信頼を勝ち取りやすく、Googleからの評価も受けやすくなるという一石二鳥の施策。
さらに、文章だけのコンテンツだけではなく、マンガの連載があるのも、「マイナビ子育て」の特徴です。マンガなら、イラストと文字で情報を得やすいので、文字をじっくり読む時間がとれない方もチェックしやすいメリットがあります。
参考元:マイナビ子育て「マイナビ子育て媒体資料」(https://go.woman.mynavi.jp/media_kosodate)
「THE BAKE MAGAZINE」(株式会社BAKE)
最後のオウンドメディアの成功事例は、株式会社BAKEが運営する「THE BAKE MAGAZINE」です。BtoBであり、女性向けオウンドではないものの、女性に響くデザイン性やテーマのを取り入れたメディアです。
「THE BAKE MAGAZINE」では、チーズやバター、チョコレートといった食に関する業界や会社などについてのコンテンツを配信しています。
シンプルなビジュアルのオウンドメディアなのですが、カラフルなバタースイーツや、おしゃれなチョコレート、クッキーなど、女性ウケしそうな画像を満載した魅力的なコンテンツを発信しています。
そんな「THE BAKE MAGAZINE」のテーマは製菓業界に変化をもたらすこと。さまざまな目標を掲げ、自社のブランディングに力を入れたことが、メディアを成功へと導いた理由のひとつです。
女性向けオウンドメディアでブランディングするには
Zenkenが手掛けるオウンドメディアでは、ブランディングと認知拡大を両立させる、「ブランディングメディア」という特別なメディア戦略を提供しています。
ここでそのブランディングメディアについて、少し解説させていただきます。
ブランディングメディアとは
ブランディングメディアとは、オウンドメディアを活用して商品やサービスの情報配信を行いながら、「この分野のことならこの会社(ブランド)」と第一想起してもらうことを目指すWeb戦略です。
Zenkenでは、徹底的なペルソナ分析を実施し、ターゲットとすべき顧客を特定。ターゲットのニーズを満たす内容を盛り込みつつ、「買いたい!」と思わせるストーリー設計のもと、コンテンツを作成します。
その結果、成約に至る可能性の高い見込み客を獲得し、売上につなげるのです。
ブランディングメディアを制作するにあたっては、市場や競合他社の分析を実施。顧客のニーズを満たし、貴社の専門性や信頼性でユーザーの心をつかむ価値を見出します。
そして、貴社の魅力が伝わるメディアに仕上げて、ユーザーをファン化させるお手伝いをさせていただきます。
ブランディングメディアの事例
ブランディングメディアの事例をご紹介します。一例目は、「目頭切開の上手な受け方」という美容クリニック系のサイトです。
美容整形の目頭切開手術に興味がある女性がターゲットのオウンドメディア。美容クリニックに取材をしたうえでコンテンツを制作しているため、読者に信頼度の高いメディアだと認識してもらいやすいです。
コンテンツの質だけでなく、幅広い世代の女性に好まれるピンク色でまとめ、かわいらしいビジュアルが特徴的なオウンドメディアです。
2つ目のブランディングメディアの事例は、「BEST ONE HOME」。
設計士が手掛けた住宅や、設計士による設計のコツ、設計士に共に家を建設する流れなどの情報が配信されています。かわいいイラスト、女性ウケしそうな種類のフォント、おしゃれな画像が特徴のメディアです。
なお「BEST ONE HOME」は、厳密には、女性のみをターゲットとしたオウンドメディアではありません。しかし、注文住宅の要素を決めるのは、なんといっても奥さんが中心です。
サイトのデザイン性を高めることで、「おしゃれな注文住宅が建てられる」という期待感とワクワク感を高めることができています。
女性向けオウンドメディアまとめ
女性向けのオウンドメディアを制作するには、女性目線のマーケティングを行う必要があり、女性のパルス型消費行動を把握しておかなければならないことがわかりました。
また、女性が思わず目を留めるようなおしゃれなデザインやUGCを取り入れるのも、女性向けオウンドメディアを成功させるポイントです。
ご紹介した成功事例を参考にしつつ、女性に愛されるオウンドメディアを制作・運用いただければと思います。
オウンドメディアの制作運用はZenkenまで
女性向けオウンドメディアを立ち上げたいものの、専門知識のある人材が在籍しておらず、難しい場合が多々あります。
Webメディアの制作および運用をもっとも得意とするZenkenであれば、貴社に必要なマーケティング戦略立案から制作・運用まで、すべて対応させていただきます。
女性向けオウンドメディアを成功させたい方、ブランディングメディアが気になる方は、ぜひご相談ください。
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