オウンドメディアと自社サイトの違いとは?役割や使い分けを解説
最終更新日:2022年06月29日

企業が集客を目的としてホームページを作成する場合、オウンドメディアや自社サイトと呼ばれるWebサイトを作成します。多くの場合、オウンドメディアと自社サイトは、同じような意味の用語として使われますが、細かく見てみると別のものだということがわかるでしょう。
この記事では、「オウンドメディア」と「自社サイト」の違いについて紹介し、目的に応じた使い分け使い分けについて解説しています。
なお、下記のページにはオウンドメディアの立ち上げ・運用を考えている方向けにオウンドメディアの企画から運用までの全てが分かる参考資料も用意しています。オウンドメディアの立ち上げを検討しているが、どこから始まればいいのか分からない…という方はぜひダウンロードしてお役立てください。
「オウンドメディア」と「自社サイト」の定義
「オウンドメディア」と「自社サイト」は、自社が運営を行うという点で、広い意味では同じ分野のサイトをあらわす言葉です。しかし、それぞれのサイトでは、運営する目的が異なります。
ここでは、オウンドメディアと自社サイトの定義について解説します。
オウンドメディアとは
オウンドメディアは、自社からユーザーに対して有用な情報を発信するためのサイトです。ブログや情報発信メディアなどが挙げられます。
オウンドメディアの目的は、ユーザーに役立つ情報を発信することです。また、情報は頻繁に追加・更新され、蓄積されていくことが特徴です。
検索エンジンで上位表示されていると、たとえ自社のことを知らないユーザーであっても、興味を持ってもらうことができます。また、オウンドメディアの情報に興味があれば、自社の取り組みにも興味を持ってもらえる可能性が高まります。
自社サイトとは
自社サイトは、主にコーポレートサイトなど、企業自体の情報を発信するためのサイトです。企業にとって自己紹介の意味合いが強く、サービスや事業の紹介、アクセス情報などを掲載するためのサイトです。
コーポレートサイトは自社がどのような会社であるかという情報を伝えるためのサイトです。そのため、一度記事が掲載されたらほとんど更新は行われません。
オウンドメディアと自社サイトの違い
広い意味では同じものとして扱われる「オウンドメディア」と「自社サイト」ですが、その違いにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、「運用の目的」と「広告の有無」という2つの観点からそれぞれのサイトの違いを解説します。
運用の目的
オウンドメディアと自社サイトでは、運用する目的が異なります。それぞれのサイトの目的は次のようなものです。
オウンドメディアの目的
オウンドメディアを運用する目的は、主に収益につなげるためのブランディングとナーチャリングです。ナーチャリングは、見込み顧客に対して有益な情報を提供し続け、最終的に購買につなげる取り組みのことを指します。
見込み顧客を顧客まで育成するため、有益な情報を継続的に提供しつづけることが重要になります。そのため、コンテンツを作りつづける必要があり、立ち上げ当初よりも時間をかけて成長した後に成果を発揮するという特徴があります。
オウンドメディアの運用には、時間や労力が必要になりますが、情報を蓄積することで、自社の貴重な財産として成熟していきます。
自社サイト(ホームページ)の目的
自社サイトは、自社がどのような企業であるかを知ってもらうことを目的としています。掲載する情報に特徴や統一感を持たせることで、自社のブランディングに活用することも可能です。
自社サイトを制作する時に、ターゲットには、次のようなケースが考えられます。
- 新規顧客や見込み顧客に商品や自社サービスをアピールする
- 既存顧客に対して自社の最新情報を伝える
- 求職者に対して、自社の魅力を伝える
- 株主や投資家に対して自社の価値を見つける
このように、自社サイトでは自社の商品やサービスなどを魅力的に紹介し、問い合わせなどのアクションに導きます。
広告の有無
オウンドメディアと自社メディアには、広告を掲載するかどうかに違いがあります。
自社サイトは、企業の顔とも呼ぶことができる、自社の情報を発信するための場所であるため、広告は掲載しないことが一般的です。
しかし、オウンドメディアは自社の収益を上げるために有用な情報を発信することが目的です。記事にはおすすめの商品やサービスなどの紹介が含まれ、ユーザーに積極的にアピールを行います。このような記事の性質のため、オウンドメディア自体が広告ともいえるでしょう。
オウンドメディアを自社サイトと区別して導入するべき理由
オウンドメディアと自社サイトは、区別して作成することが望ましいと考えられています。
続いては、オウンドメディアと自社サイトを区別して導入する理由について大きく3つ解説します。
新規顧客にアプローチしやすい
オウンドメディアを使い、情報を発信しつづけることで、新規顧客との接点を持ちやすくなります。ユーザーが検索した結果の中で、オウンドメディアに目がとまれば、ユーザー自身からホームページを訪れてくれるでしょう。
企業自身の情報をアピールするコーポレートサイトでは、オウンドメディアほど柔軟に新規ユーザーにアプローチすることは困難です。
メディアを通してブランディングできる
自社サイトでは企業としての考え方や理念を伝えることができるため、ユーザーからの教官や理解を得やすいという特徴があります。オウンドメディアと分けておくことで、自社サイトでブランディングを行い、オウンドメディアやSNSで広告や配信を行うという使い分けが可能になります。
ユーザーからリアクションがあれば、オウンドメディアやSNSを通じてコミュニケーションを行うことで、自社の新たなファンを作ることもできるようになります。
資産価値が生まれる
オウンドメディアに蓄積されたコンテンツは、24時間365日新しいユーザーの来訪を待ち受けます。一度顧客を獲得した後も、新たな顧客獲得を獲得しつづけることができるのです。さらに、コンテンツが増加すると、新たな顧客を集める能力も向上します。
このような特徴から、オウンドメディアは顧客獲得することができるという資産価値が生まれます。
オウンドメディア企画・制作でお悩みの方へ
オウンドメディアを活用することで新規顧客の開拓やブランディングまで、事業発展に貢献させるツールとして活用できることがわかりました。しかし、こういった効果を得るためには市場調査やターゲット顧客の選定、キーワードリサーチなどに基づいた戦略が必要です。
戦略なしでオウンドメディアを立ち上げると効果が薄くメディアの投資回収が難しくなります。自社にWeb制作についてのノウハウがあまりない場合は、マーケティング実績のあるWeb制作会社に依頼したほうが良いでしょう。
キャククル運営元のZenkenでは120業種以上にわたるWebマーケティング支援実績を通したWebメディア戦略を得意としております。特にブランディングや売上につなげるためのオウンドメディア施策でお悩みでしたらお役立ちできますので、お気軽にご相談くださいませ。