「コカ・コーラ」の市場浸透戦略を解説
最終更新日：2024年03月29日
つくった製品が売れずに困っていませんか。ここでは、コカ・コーラが行なってきた市場浸透戦略について解説。市場浸透戦略で見事な手腕を発揮しているコカ・コーラの事例も紹介していきます。
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市場浸透戦略とは
市場浸透戦略は、既存市場に既製品を売る手法、つまり既存顧客に対して既製品で売上を増やす方法となります。売り上げを増やす方法は、顧客分析を強化して顧客との接点を増やす、または広告を活用するなどが挙げられます。
新製品をつくったり、既製品に手を加えたりするよりも、短期間で施策を講じられるため、すぐに取り入れられる戦略として注目が集まっています。
コカ・コーラの市場浸透戦略のポイント
抜群の知名度を誇るコカ・コーラが、どのように市場に浸透していったのか。コカ・コーラが行なった市場浸透侵略についてまとめました。
ヒット曲のコラボやリボンボトルによる市場浸透
コカ・コーラでは、2013年にヒット曲とのコラボ企画を行っています。そのままの製品でラベルの印字だけを変更し、ラベルに記載された年数に流行った曲をプレゼントする施策を講じたのです。同企画により、大切な人と思い出を共有できる飲み物としての位置づけに成功しました。
そのほかコカ・コーラが行なったのは、季節イベントへの浸透です。クリスマス期間にはラベルをリボンボトルに変更。おしゃれな飲み物としてパーティー会場を華やかにする役割を与えたことで、クリスマス時期での需要を高めました。
学生・サラリーマンの需要拡大
コカ・コーラは、自動販売機ではよく見かけるメジャーな商品ですが、さらに需要拡大を図るためにサブスクサービスを始めています。
月額料金で販売することで、休憩時間に自動販売機で飲み物を買うサラリーマン、自動販売機を使うことの多い学生の需要拡大を狙っています。同サービスは実施直後に話題を呼び、2021年3月時点で2600万人に上っています。
ストレスを発散できる飲み物としてPR
定期的に広告を打っているコカ・コーラは、世の中の動きに合わせて広告の内容を大きく変えています。コロナ禍での家で過ごす人が多いことを踏まえて、家シネマ・家フェス・家スタジアムと、さまざまなシーンでの利用をPRし、家庭での需要を高める施策を行っています。
また、コロナ禍で健康志向が強くなっていることを受け、ゼロシュガー製品の訴求にも力をいれているのです。時代に合わせた広告展開で消費者の共感を呼び、広く認知させることに成功しています。
簡単に応募できるキャンペーンで認知向上
コカ・コーラは、規模の大きなものから小さなものまで、定期的にキャンペーンを実施しています。誰でもかんたんに参加できるキャンペーンを数多く行うことで、消費を促しています。
忘れた頃にキャンペーンを打つよりも、継続して打つことで、消費者がいつでも参加しやすい状況を作り上げているのが特徴です。
Cokemixで割って飲むを提案
コカ・コーラといえば、そのままの味わいで楽しむ飲み物とのイメージが浸透しています。しかし、同社ではCokemix、フレーバーで楽しむコカ・コーラを提案。コカ・コーラには無限の魅力がある、と広く認識してもらうための取り組みはSNS上でも話題を呼び、たくさんの注目が集まっています。
従来のようにストレートで飲むだけでなく、割って飲むことも楽しめる飲料として、需要拡大に繋がっています。
コカ・コーラの事例から分かる市場浸透戦略の重要性
コカ・コーラの事例から分かるのは、定期的に魅力を発信し続けることの重要性です。消費者が忘れてしまう前に、広告を打つことで、幅広い世代に強く印象づけることに成功しています。
どこを切り口にしてPRするかは、自社の製品の強みを理解したうえで決めるようにしましょう。ただし、消費者が参加しにくい戦略を講じてしまうと、広く認知してもらうのが難しくなってしまうので、誰でも気軽に参加できる施策を打つのがおすすめです。
