ドライバーの待機時間が長い、配送ミスが発生する、安全管理や事務処理が煩雑。そんな運送現場のムダに悩んでいませんか。
本記事では、独自調査で厳選した22の運送業向けシステムを比較して紹介します。運行管理の効率化から事故リスクの低減、コスト削減まで、現場課題をまるごと解決するヒントをお届けします。
紹介している掲載企業のうち、一部の資料は下記よりダウンロードが可能です。比較検討の参考にご活用ください。
| 会社名 | サービスの特徴 | 料金目安 | こんな企業におすすめ | 導入サポート |
|---|---|---|---|---|
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配車から請求までを一元管理。業務効率と正確性を両立
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初期費用:0円
月額:11.000円~ |
業務量の増加に伴って
事務作業の限界が見え始めた |
電話・遠隔操作指導
オンライン操作説明 チャット・訪問サポート |
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リアルタイムで車両位置を把握!見える化で業務を効率化
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初期費用:0円
月額:契約台数・アカウントに応じて変動 |
待機時間を削減して
燃料・人件費を節約したい |
導入支援専任チームが伴走
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TCloud for SCM |
配送品質と効率を同時に |
初期費用:0円
標準スマホセット:2,950円 / 月 ※税不明 |
委託含む配送進捗を
一括管理したい |
操作研修・試行運用
サポート窓口 |
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ロジックス |
配車・請求・労務をまとめて管理 |
初期費用:55万円~
月額:11円~ |
長年続けてきた業務フローを
変えずにデジタル化したい |
担当が定着まで支援
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シュウカン |
現場のスピードに応える、請求連携の即戦力 |
フル:495万円
シンプル:110万円 |
受注案件数が多く
支払管理が煩雑な運送業者 |
開発者と直電がつながる
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Good Truck |
全業務一元管理 × 中継輸送対応で現場の労務負担を軽減 |
初期費用:0円
月額:11,000円 |
中継輸送の複雑な計算
を自動化したい |
画面共有で説明
遠隔指導無料 |
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そらうど |
低コストでオールインワン管理 × インボイス対応、請求処理も安心 |
初期費用:11,000円
月額:15,950円 |
経営分析や帳票出力を強化したい
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有償サポート
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Disynapse |
情報一元化 × 勤怠管理強化でドライバーの長時間労働を抑制 |
要問い合わせ
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自社要件に合わせて
システムを作り込みたい |
専任サポートが運用フォロー
全国出張も可 |
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SmaRyu |
運行状況の可視化 × ペーパーレスで現場の業務効率を向上 |
HPに記載なし
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宅配・チャーター便中心の
中小運送業 |
現場教育の支援
サポート窓口 |
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INFO-Logi |
安全管理強化 × 業務効率化でドライバーの安心と現場効率を両立 |
初期費用:66,000円
月額:36,500円 |
車両20~100台規模の
中小運送会社 |
開発担当が
問い合わせに対応 |
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HAKOBO NET 運送 |
運送・倉庫一元管理 × 経営分析で物流業務をトータル改善支援 |
価格:800,000円
(オンプレミス) |
倉庫業務も持つ運送会社
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初期教育・データ移行
定期点検・更新 |
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運びま専科 |
日報入力一つで請求・経費まで一括管理 × 事務作業を効率化 |
HPに記載なし
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運転日報から給与計算や
会計連携まで一貫処理したい |
地域販売代理店経由で
設定支援・研修 |
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車楽クラウド |
配車管理から会計まで一元化 × デジタコ連携で事務負担を軽減 |
HPに記載なし
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収支分析や部門別損益を
重視する企業 |
電話・リモートサポート
操作研修 |
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AEGISAPP運送業 |
受注から請求まで一気通貫 × 日報・運賃自動化で事務作業を効率化 |
要見積もり
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業務フローを全面的に
DX化したい企業 |
電話・メール・オンライン
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Transport |
配車・勤怠一括管理 × データ分析で経営判断を強力サポート |
要問い合わせ
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車両・案件ごとの
採算を把握したい |
操作教育・データ移行
電話・保守サポート・現場訪問 |
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ODIN |
配送計画自動最適化 × 動態把握で配送業務の負担を軽減 |
初期費用:0円~
月額:1,500円~ / 人 |
ルート配送・宅配で
動態管理が必要な会社 |
担当が操作指導
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トラックメイトPro |
高機能 × 優れた操作性で煩雑な運送業務の効率化をサポート |
買切版:935,000円~
クラウド版:初期費用110,000円, 20,900円~ / 月 ※税不明 |
老舗のシステムを
安心して使いたい |
保守契約で
電話・リモート対応 |
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轟~TODOROKI~ |
日次収支管理 × 経営データ可視化で戦略決定を強力支援 |
HPに記載なし
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すでに轟シリーズを
使っている |
電話・メールの
サポート窓口 |
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トラッカーズマネージャー |
配車・請求・収支管理を一元化 × 判断と処理のスピードを両立 |
HPに記載なし
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各車両の採算をリアルタイムで
把握し経営に活かしたい |
サポートはクラウド上
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トラDON |
日報入力だけで請求・経費まで完結 × 煩雑な事務処理を大幅効率化 |
HPに記載なし
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傭車・自社車の組合せが多く
事務作業が煩雑 |
年次保守契約で電話サポート
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物流Pro |
軽貨物業界専用 × 距離運賃自動計算でチャーター便の事務を効率化 |
HPに記載なし
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チャーター便・スポット便
傭車の比率が高い会社 |
HPに記載なし
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一番星 |
請求から車両・給与まで一括管理 × 経営分析で経営力アップに貢献 |
HPに記載なし
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拠点や車両・乗務員数が多く
現場と事務の標準化が必要 |
電話・FAX・メールでサポート
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ATRAS21 |
日報入力を起点に、請求漏れ防止と車両収支を見える化 |
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CONTORA |
海コン輸送に強い現場監修のクラウド運送管理システム |
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LOGI-Cube EXPRESS |
日計表を軸に収支・請求・配車まで段階的に見える化 |
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GeoRouter |
地図とAIで複数車両の最適ルートを自動作成 |
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ブッキングブック |
未配案件を見える化し、配車漏れを防ぐ月額制システム |
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物流基幹システムAIR |
荷待ち時間を可視化し、荷主交渉まで支援 |
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SmartDrive Fleet |
走行データを自動収集 |
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DriveDoor |
収支を見える化し、運送データを経営改善に活かす |
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運送業システムおすすめ30選の詳細情報
運送業システムとは?

運送業システムとは、運送業務における配車、運行管理、請求処理などを一元管理・自動化することで、業務の効率化・安全性向上・コスト削減を支援するITシステムです。
近年は、「2024年 働き方改革関連法」(厚生労働省)により、トラックドライバーの時間外労働が年間960時間に制限されるなど、法規制への対応も急務となっており、IT導入の重要性が増しています。
加えて、経済産業省や国土交通省が「物流の2024年問題」への対応策として、運送業界全体のデジタル化促進を推進していることから、その一環として、輸送管理システム(TMS)や動態管理システム、バース予約システムなど、業務ごとの課題を解決する物流ITソリューションが注目されています。
2024年2月に経済産業省が公表した調査(※)によれば、実際に30種類以上の物流関連システムが開発・提供されており、多くの事業者がその導入を通じて、配車計画の最適化や荷待ち時間の削減、車両稼働率の向上など、具体的な成果を挙げています。
特に中小規模の運送事業者にとっては、人手不足や長時間労働といった慢性的な課題を解消するための有効な手段として、クラウド型の運送業システムが支持されつつあります。
クラウド型であれば、初期投資を抑えながら導入できるほか、リアルタイムでの情報共有やドライバーとの連携強化が図れる点でも、労働環境の改善や顧客対応力の強化に貢献します。
このように、法制度・社会課題・技術革新という複数の要因が重なる中、運送業システムは今や「導入すべきツール」から「事業継続に不可欠なインフラ」へと変わりつつあります。
※参照元:経済産業省「令和5年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業調査報告書」(https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2023FY/000436.pdf)運送業システムの主要機能一覧
運送業システムは、配車だけを管理するツールではありません。受注、配車、運行、日報、請求、車両管理までをつなげることで、現場業務と管理業務の二重入力を減らし、経営判断に必要なデータを集めやすくします。
ただし、すべての会社に全機能が必要なわけではありません。導入時は、現在もっとも時間がかかっている業務、ミスが発生しやすい業務、法令対応上のリスクが高い業務から優先順位をつけることが重要です。
| 機能 | 主な内容 | 解決しやすい課題 |
|---|---|---|
| 受注管理 | 荷主情報、配送依頼、積地・卸地、納品条件などを登録・管理 | 電話・Excel・紙で情報が分散する課題 |
| 配車管理 | 車両、ドライバー、荷物、配送ルートを組み合わせて配車計画を作成 | 配車担当者の経験に依存する課題 |
| 運行管理 | 運転時間、休憩、拘束時間、運行状況を記録・確認 | 2024年問題や労務管理への対応 |
| 動態管理 | GPSやスマートフォン、車載器と連携し、車両位置や進捗を可視化 | 配送状況の問い合わせ対応や遅延把握 |
| 日報管理 | 運転日報、作業実績、走行距離、待機時間などをデータ化 | 紙の日報作成・集計にかかる工数削減 |
| 請求・売上管理 | 運賃計算、請求書発行、入金管理、売上集計を管理 | 請求漏れ、転記ミス、粗利把握の遅れ |
| 車両管理 | 車検、点検、修理、燃料費、稼働状況を管理 | 車両ごとのコストや稼働率の見える化 |
| 傭車・支払管理 | 協力会社への依頼、支払運賃、実運送体制の情報を管理 | 外部委託先との情報共有や支払管理 |
小規模な運送会社では、まず配車・日報・請求のどれを優先して効率化するかを決めると選びやすくなります。中規模以上で拠点や荷主が増えている場合は、運行管理、動態管理、売上分析まで含めて、部門をまたいで使えるか確認しましょう。
課題別に見る運送業システムの選び方
運送業システムは、機能数の多さだけで選ぶと現場に定着しない可能性があります。重要なのは、自社の課題に対して、どの機能が直接効くのかを整理してから比較することです。
配車の属人化を解消したい場合
配車担当者の経験や勘に依存している場合は、配車管理・自動配車・車両スケジュール管理を重視しましょう。未配車案件、車両の空き状況、ドライバーの勤務状況を一覧で確認できるシステムであれば、担当者が変わっても一定の品質で配車しやすくなります。
また、荷物の重量、納品時間、車両条件、配送先の制約を登録できるかも確認が必要です。現場の制約を入力できないシステムでは、結局Excelや紙の補助管理が残り、二重管理になりやすいためです。
2024年問題・労務管理に対応したい場合
ドライバーの時間外労働や拘束時間の管理が課題であれば、運行管理、勤怠管理、デジタコ連携、アラート機能を確認しましょう。運転時間や休憩時間をリアルタイムに把握できる仕組みがあると、上限超過の前に配車変更や休憩指示を出しやすくなります。
法令対応を目的に導入する場合は、帳票出力や履歴管理も重要です。監査や社内確認の際に、必要な記録をすぐに出せるかまで見ておくと、導入後の管理負荷を抑えられます。
請求漏れ・入力ミスを減らしたい場合
請求業務のミスや締め作業の負担が大きい場合は、受注情報・運行実績・請求データが連携するシステムを選ぶと効果的です。運行ごとの運賃、付帯作業、待機料、燃料サーチャージなどを登録できるか確認しましょう。
請求書発行だけでなく、売掛・入金管理、会計ソフトとの連携まで対応できるシステムであれば、経理部門の作業負担も減らしやすくなります。
車両コストや燃料費を見える化したい場合
燃料費や修理費が増えている場合は、車両管理、燃料管理、走行データ分析に対応したシステムが候補になります。車両別・乗務員別の走行距離、燃費、アイドリング時間、修理履歴を見える化できると、改善対象を特定しやすくなります。
車両台数が増えるほど、点検・車検・保険更新の管理も複雑になります。通知機能や台帳管理があるかを確認し、事故防止とコスト管理の両面で使えるシステムを選びましょう。
荷主対応や配送状況の問い合わせを減らしたい場合
荷主からの問い合わせ対応に時間を取られている場合は、動態管理・配送進捗管理・通知機能が重要です。車両の現在地や配送ステータスを確認できれば、社内確認の手間を減らし、遅延時の連絡も早くなります。
荷主向けに進捗共有できる機能がある場合、電話確認の回数を減らせる可能性があります。顧客対応品質を高めたい会社は、社内管理だけでなく、荷主との情報共有のしやすさも比較しましょう。
2024年問題と運送業システム
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2024年4月、運送業界は大きな転機を迎えました。
働き方改革関連法が本格的に適用され、ドライバーの時間外労働が年間960時間に制限されるなど、厳しいルールが導入されたのです。
これは運送会社にとって、従来のやり方では通用しない「新しい経営環境」が始まったことを意味しています。
今やITシステムを活用した運行管理が、会社を守り、成長するために欠かせない戦略となっています。
時間外960時間規制、待ったなし
これまでドライバーの時間外労働に明確な上限はありませんでしたが、年間960時間までに制限されました。
このルールに違反すると、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性があり、経営に大きなリスクが生まれます。
一般の働く人に比べて緩やかな制限とはいえ、運送業の実態を考えると非常に厳しい規制といえます。
また、2023年からは中小企業も「月60時間超の残業は賃金50%増し」というルールの対象となりました。残業が増えるほど人件費が跳ね上がる構造です。
さらに、ドライバーの拘束時間や休憩時間に関するルールも厳格化され、すべてを手作業で管理するのはほぼ不可能になってきています。
システム連携で残業抑制
新たな規制に対応できない場合、売上や利益が減るだけでなく、ドライバーが収入減で離職し、さらに運賃が上昇するという負の連鎖に陥りかねません。この状況を防ぐには、ITシステムの導入が効果的な手段です。
たとえば、デジタルタコグラフやGPSを活用した運行管理システムを導入すると、ドライバーの運転時間や休憩時間をリアルタイムで把握できます。
また、法的な上限に近づくとアラートが出る仕組みもあり、超過前に対策できるのです。
人手不足に頼らない!AIとデジタコで変わる運送の今
最近の運送業界では、AI(人工知能)やデジタルタコグラフ(デジタコ)が現場で具体的な成果を出しています。
これらのテクノロジーを連携させることで、配車の自動化や燃料管理、ドライバー評価の透明化など、従来では考えられなかったレベルの業務改善が実現できるようになっています。
自動配車の仕組み
AIを使った自動配車システムは、これまで担当者の経験や勘に頼っていた配車業務を効率的なものに変えます。
車両の積載量や届け先の指定時間、交通状況など多くの情報をもとに、最適な配車計画を瞬時に作成できます。
新人スタッフでも質の高い配車ができるため、業務の属人化がなくなり、事業の安定性が増します。
走行データ活用で燃料管理
デジタコは走行距離や速度だけでなく、エンジン回転数やアイドリング時間など、燃費に関わるデータもリアルタイムで収集します。このデータを分析することで、無駄な燃料消費を見つけ出し、改善につなげることができます。
ドライバー評価の透明化
デジタコのデータを使うことで、ドライバーの運転評価も客観的にできるようになります。
安全運転や燃費運転の度合いを点数化し、公表や表彰に活用する企業も増えています。ドライバー自身の意識が高まり、自主的な改善を促す文化づくりにもつながっています。
運送業システムを活用するメリット

運送業システムを活用するメリットには、以下のようなことが挙げられます。
運送業務を効率化できる
運送業システムを導入する一番のメリットとして、運送業務の効率化が挙げられます。
例えば、法令で毎日作成が必要とされる運転日報を紙ベースでの運用からシステム化する、データベースに基づいた最適な配送ルートや所要時間をシステム上で管理・確認できるようにするなど、運送業システムの導入によって、ドライバーの負担を軽減できます。
労働環境の改善に繋がる
冒頭で記述した通り、現在、運送業界では人材不足に伴って、ドライバーの長時間労働が問題となっています。長時間労働が深刻化する中、2024年4月からは「働き方改革関連法」によってドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限されることも決定してしました。
運送業システムによって業務を効率化することで、配送時間の短縮や配送業務の属人化解消など、ドライバーの労働環境改善が期待できます。
コストを抑えられる
運行データを管理する運行管理システムによって、配送時間をデータで記録し、所要時間を短縮することで人件費の削減に繋がります。また、車両別にデータで燃料を管理することによって、燃料費も改善することが可能です。
ドライバーの安全意識を高められる
運送業システムによって、スピード超過や急発進といった、運転状況をデータとして可視化することができます。必要に応じて、安全指導を実施することで、ドライバーの安全意識が高まり、事故を未然に防ぐことに繋がります。
ERP?TMS?運送業システム2つのタイプ
運送業システムを導入する際、どのシステムが自社に合うかは大きなポイントです。
ここでは「ERP型」と「TMS型」、2つの代表的なタイプについて説明します。
また、自社だけで最適なシステムを選ぶのが難しい場合は、運送業コンサルティングを活用し、課題整理やシステム選定のサポートを受ける方法もあります。
ERP型:受注から会計まで一気通貫
ERP(企業資源計画)型システムは、受注や会計、人事・給与計算など会社の基幹業務をすべて一つのシステムで管理します。
全社の情報が素早く共有でき、経営判断も迅速になります。
TMS型:配車・進捗に特化
TMS(輸送管理システム)は、配車計画や運行管理など、現場の「運ぶ」に特化したシステムです。
GPSと連動して車両の位置をリアルタイムで確認でき、配送計画の自動作成や進捗管理、日報や請求業務にも役立ちます。
自社フェーズ別の適合度
どちらが自社に合うかは、企業の成長段階で異なります。創業期や中小企業の場合はTMSから始めるのが効果的です。現場の効率化やコスト削減がすぐに実感できます。
逆に成長期や大企業では、複数拠点や部門の情報共有が課題となるため、ERPの導入が欠かせません。さらに進んだ企業では、TMSとERPを連携させ、現場と経営をつなげる取り組みも増えています。
| 型 | 主な目的 | 主な利用者 | 導入効果 | 適合フェーズ |
|---|---|---|---|---|
| ERP型 | 経営情報の一元化 業務の標準化 | ・経営層 ・管理部門 | 全社の情報共有と効率化 | ・成長期 ・大企業 |
| TMS型 | 運送業務の効率化 コスト削減 | ・配車担当 ・運行管理者 | 現場の生産性向上 | ・創業期 ・中小企業 |
運送業システムに関するよくある質問

Q1.運送業システムの費用相場とは?
運送業システムの費用は、システムを導入する際に初期費用が発生し、その後は月額で運用費を支払う形式が一般的です。初期費用は無料のものから10万円以上かかるものもあり、月額費用は3,000円~50,000円と、利用するサービスによって大きく異なります。
運送業システムを選定する際には、コストがかかりすぎないように、必要な機能を見極めてシステムを選ぶこと重要です。初期費用と運用費用を合わせて、事前に決定した予算におさまるか検討しましょう。
Q2.運送業システムはどのような種類がありますか?
運送業システムは大きく分けて、「クラウド型」と「インストール型」にわけることができます。インストール型はパッケージ化されたソフトウェアを購入するため、パッケージ型・オンプレミス型とも呼ばれます。
また、自社のニーズに合わせてシステムを自由にカスタマイズして0から作る「スクラッチ型」もあります。
クラウド型の運送業システムは初期費用を抑えて、月額利用料金だけで利用できるため、運送業システムを初めて導入する企業におすすめです。
運送業システムまとめ

今回は、運送業システムについて解説しました。現在、運送業は人材不足やドライバーの長時間労働など、課題をいくつも抱えています。そこで多岐に渡る運送業の業務を効率化するのに役立つのが、運送業システムです。システム化によって運送業に必要な業務を一括管理することで、作業者の業務負担を大幅に削減し、人件費などのコスト削減も期待できます。
ただし、導入効果を高めるには、システムの知名度や機能数だけで判断するのではなく、配車の属人化、労務管理、請求ミス、車両コスト、荷主対応など、自社が最優先で解決したい課題から必要機能を逆算することが大切です。
クラウド型の運送業システムであれば、システム上で各業務の情報を一元管理して、社員間でスムーズに共有が可能です。人手不足や業務の属人化などの課題を抱えている運送業者の方は、システムの導入を検討してみましょう。
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