Web(ネット)広告の費用相場まとめ!広告選びのポイント

Web(ネット)広告の費用相場まとめ!広告選びのポイント
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この記事ではWeb(ネット)広告の種類ごとに、特徴や費用相場をまとめてご紹介しています。

また成約率重視費用対効果もよいWeb集客施策として「ポジショニングメディア」も併せて紹介。

現状のWeb広告ではうまく成果が出ていない場合や、1成約あたりのコストが想定よりかかっているという場合は、ぜひご覧ください。
※ポジショニングメディアについては記事後半で紹介しています。こちら(記事の後半へジャンプ)からすぐにご覧いただけます。

Web(ネット)広告とは

Web(ネット)広告(以下、本文中「Web広告」という)は、インターネット上のメディアに掲載される広告です。

具体的には検索エンジンの検索結果、Webサイト、SNS、メールなどに設けられた広告枠に表示される広告を指します。
代表的なWeb広告として以下のものが挙げられます。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • リターゲティング広告
  • SNS広告
  • 動画広告
  • ネイティブ広告
  • メール広告
  • アフィリエイト広告

目的やターゲットに応じて使い分けられる点がポイントです。費用形態には様々な種類があります。

Web(ネット)広告の費用形態

Web(ネット)広告の費用形態

Web広告の費用形態は、大きく以下の2種類に分かれます。

  • 課金方式
  • 保証方式

それぞれの方式にいくつかの種類があります。課金方式と保証方式について詳しく解説いたします。

課金方式

ここでいう課金方式は、アクションに応じて広告費が発生する費用形態です。課金方式には、以下の種類があります。

  • クリック課金方式
  • インプレッション課金方式
  • エンゲージメント課金方式
  • 配信課金方式
  • 成果報酬方式

それぞれの特徴は次の通りです。

クリック課金方式

クリック課金方式は、広告がクリックされたときに広告費が発生する方式です。クリックが課金の条件であるため、広告が表示されてもクリックされなければ広告費は発生しません。広告費を抑えやすい費用形態といえるでしょう。

クリック課金方式は、リスティング広告、ディスプレイ広告などで用いられている費用形態です。アクセス数が売上と連動するECサイトなどに適しています。

クリックあたりの広告費はケースで異なります。例えばリスティング広告であれば、競合が多いキーワードはクリック単価が高くなる傾向があります。

インプレッション課金方式

インプレッション課金方式は、広告の表示回数に応じて広告費が発生する方式です。具体的には「広告○○回表示につき○○円」のように課金されます。クリック課金方式とは異なり、広告がクリックされたかどうかは考慮されません。

基本的には一定回数単位で課金されます。インプレッション課金方式は、ディスプレイ広告で多く用いられています。クリックの有無を問わず課金されるため、商品やサービスを多くのユーザーに知ってもらいたいときに有効な費用形態といえるでしょう。

エンゲージメント課金方式

エンゲージメント課金方式は、ユーザーが所定の行動をとったときに広告費が発生する方式です。具体的にはユーザーが「アカウントをフォローしたとき」「投稿をシェアしたとき」「広告をクリックしたいとき」などに広告費が発生します。

ユーザーが行動を起こさなければ広告費は発生しないため、エンゲージメント課金方式も広告費を抑えやすい費用形態といえるでしょう。エンゲージメント課金方式は主にSNS広告で用いられています。

配信課金方式

配信課金方式は、広告を掲載したメールの配信数に応じて広告費が発生する方式です。配信数が多くなると広告費は高くなりますが、それに応じた効果を期待できます。ただしメールの開封率は問いません。

配信課金方式は、LINE広告やメルマガ広告などで用いられています。掲載メディアと商品・サービスの相性が良いほど、コンバージョンに結び付きやすいといえるでしょう。

成果報酬方式

成果報酬方式は、広告をクリックしたユーザーが所定の行動をとって成果が発生したときに広告費が発生する方式です。具体的にはユーザーが商品を購入したときや、お問い合わせを行ったときなどに広告費が発生します。

成果と広告費が連動しているため、利用しやすい費用形態といえるでしょう。ただし1件あたりの広告費は割高になる傾向があります。成果報酬方式は主にアフィリエイト広告で用いられています。

保証方式

ここでいう保証方式は、何かしらの保証がついている費用形態です。保証方式には、以下の種類があります。

  • 期間保証方式
  • 掲載保証方式
  • インプレッション保証方式
  • PV数保証方式

それぞれの特徴は次の通りです。

期間保証方式

期間保証方式は、一定期間の広告掲載が保証されていて、期間に応じた広告費が発生する方式です。クリックの有無、表示回数などで広告費は変動しません。したがって広告費を管理しやすい費用形態といえます。

基本的に掲載期間以外の保証はないため、契約前にメディアの特徴を把握しておくことが重要です。メディアの確認を怠ると、インプレッション数が極端に少ないなど、想定外の事態が起こりえます。

掲載保証方式

掲載保証方式は、広告の掲載箇所を保証している期間保証方式です。掲載期間中は、トップページなど、比較的、目立つ場所に広告を掲載してもらえるケースが多いといえるでしょう。

掲載保証方式は記事広告などで多く用いられています。

インプレッション保証方式

インプレッション保証方式は、契約時に約束した広告の表示回数に達するまで広告掲載が続く方式です。例えば1000回の表示を保証する契約であれば、1000回の表示を達成するまで広告掲載期間が続きます。

インプレッション数が約束されているため、安心感のある費用形態と評価できます。インプレッション保証方式は、GoogleやYahoo!JAPANなどが採用している費用形態です。商品・サービスの認知度を高めたいときなどに有効な費用形態と考えられます。

PV数保証方式

PV数保証方式は、契約時に約束したPV数に達するまで広告掲載が続く方式です。例えば1000回のPVを保証する契約であれば、ページが1000回表示されるまで広告掲載期間が続きます。

基本的な仕組みはインプレッション保証型と同じですが、広告掲載ページの作成を求められるケースが多い点に注意が必要です。PV数保証方式は大手Webサイトなどが採用しています。

Web(ネット)広告の手法と費用相場

Web(ネット)広告の手法と費用相場

Web広告にかかる広告費は、Web広告の種類により異なります。Web広告の主な種類は以下の通りです。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • リターゲティング広告
  • SNS広告
  • 動画広告
  • ネイティブ広告
  • メール広告
  • アフィリエイト広告

それぞれの概要と広告費の相場を紹介します。

リスティング広告

リスティング広告はユーザーが特定のキーワードを検索したときに、検索結果の上部と下部に関連性の高い広告を表示する手法です。

自社の商品・サービスと関連性の高いキーワードを検索したユーザーに対し、広告を表示できる点が魅力です。主な課金形態はクリック課金となっています。

リスティング広告の費用相場

リスティング広告の費用相場は以下の通りです。

広告媒体 広告料金
Google 1,000円~
Yahoo!JAPAN 3,000円~

クリック単価はオークション形式で決まります。したがって競合性の高い業界やキーワードは、クリック単価が高くなる傾向があります。

いずれにせよコンバージョンにつながりやすいキーワードを選択することが重要です。コンサルタントにキーワード選定から任せると20~50万円程度かかる場合もあります。

参考:気軽に利用できるオンライン広告で顧客を増やしましょう | Google 広告 (https://ads-promo.yahoo.co.jp/service/price/)
参考:Yahoo!広告の費用│Yahoo!広告 (https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/)

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webメディア内に設けられた広告枠にテキスト・画像・動画などで構成される広告を表示する手法です。

特定のメディアの広告枠に広告を掲載する純広告、ネットワークでつながったWebメディアの広告枠に広告を掲載するアドネットワーク広告などがあります。主な費用形態はインプレッション課金方式です。

ディスプレイ広告の費用相場

ディスプレイ広告(純広告)の費用相場は以下の通りです。

広告種類 広告料金
テキスト広告 インプレッション数×0.5~1円
バナー広告 インプレッション数×1~3円
リッチメディア広告 インプレッション数×0.5~1円

費用相場に幅がある理由は、掲載メディアにより信頼性やユーザー数、広告掲載期間などが異なるからです。月額の費用相場は50~100万円程度ですが、大手メディアの主要な広告枠に掲載すると数千万円程度の広告費がかかるケースもあります。

リターゲティング広告

リターゲティング広告

リターゲティング広告は、自社Webサイトを訪れたユーザーを追跡して提携するWebサイトで自社の商品・サービスなどの広告を表示する手法です。

自社の商品・サービスに興味をもっている可能性が高いユーザーに広告を表示できる点が魅力です。主な費用形態はクリック課金とインプレッション課金となっています。

リターゲティング広告の費用相場

リターゲティング広告の費用相場は以下の通りです。

広告種類 広告料金
リターゲティング広告 20~50万円/月

費用相場に幅がある理由は、掲載メディアにより信頼性・クリック数・インプレッション数などが異なるからです。

クリック課金の目安は1クリックあたり数十円程度、インプレッション課金の目安は1,000回あたり数十~数百円程度といえるでしょう。

SNS広告

SNS広告はSNSのタイムラインなどに広告を掲載する手法です。代表的なSNSとして、Facebook、Twitter、Instagram、LINEが挙げられます。主な費用形態はクリック課金とインプレッション課金です。

SNS広告の費用相場

SNS広告の費用相場は以下の通りです。

広告種類 広告料金
1クリック型 50円~
インプレッション型 50円~/1000回毎

クリック課金、インプレッション課金とも、広告費用はオークション形式で決まります。したがって実際の広告費は競合性から影響を受けます。具体的な広告費はケースで異なりますが、1クリック50円~1,000回表示ごと50円~と考えておけば問題はないでしょう。

動画広告

動画広告

動画広告は動画を用いた広告です。テキストや画像よりも多くの情報を伝えられるため、印象に残りやすい点が魅力です。

動画広告は動画コンテンツ内で動画広告を表示するインストリーム動画広告と、Webメディアの広告枠に動画広告を表示するインバナー広告に分かれます。費用形態はインプレッション課金、クリック課金などさまざまです。

動画広告の費用相場

参考にYouTubeの費用相場を紹介します。

広告媒体 広告料金
YouTube 視聴回数1回あたり3~20円

YouTubeでは、ほとんどの企業が最初の広告予算を1日1,000円に設定しています。動画の作成に手間と費用はかかりますが、比較的始めやすいWeb広告といえるでしょう。

参考:動画広告の費用 – YouTube 広告 (https://www.youtube.com/intl/ja/ads/pricing/)

ネイティブ広告

ネイティブ広告は、Webメディア内のコンテンツと広告の境目を目立たなくする手法です。一目で広告とわからないため、ユーザーにストレスを与えにくい点が魅力です。

ネイティブ広告にはWebメディアのコンテンツ間に表示されるインフィード広告、記事と見分けがつかない記事広告などがあります。主な費用形態はクリック課金とインプレッション課金です。

ネイティブ広告の費用相場

ネイティブ広告の費用相場は以下の通りです。

広告種類 広告料金
インフィード広告(クリック課金) 1クリックあたり20~60円
インフィード広告(インプレッション課金) 1000回表示ごと200~800円
記事広告 30~140円×PV数

費用相場に幅がある理由は、掲載メディアにより信頼性やユーザーの属性、クリック率などが異なるからです。

メール広告

営業戦略とは

メール広告はEメールに広告を掲載してユーザーに直接アプローチする手法です。代表的な例として、他社が発行しているメルマガに広告を掲載するなどが挙げられます。

主な費用形態は登録ユーザー全員にメール広告を配信する一斉配信課金と、配信数に応じて課金する配信課金です。

メール広告の費用相場

メール広告の費用相場は以下の通りです。

広告種類 広告料金
一斉配信課金 テキスト形式0.1~1円/件・HTML形式0.3~1.8円/件
配信課金 テキスト形式3~15円/件・HTML形式10~100円/件

費用相場に幅がある理由は、読者層の購買力、発行元の信頼性、ターゲティング精度などに違いがあるからです。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告はアフィリエイターが運営するWebメディアに広告を掲載してもらい、ユーザーが広告を介してコンバージョンしたときに、アフィリエイターに対して報酬を支払う手法です。アフィリエイト広告の費用相場は以下の通りです。

アフィリエイト広告の費用相場

アフィリエイト広告では、ASPに支払う初期費用、利用料金、手数料とアフィリエイターに支払う成功報酬がかかります。それぞれの費用の目安は次の通りです。

初期費用 50,000円
利用料金 30,000~50,000円/月
手数料 成果報酬×30%
成功報酬 自社で設定可能

利用料金は毎月固定で、手数料と成功報酬は成果が発生したときにかかります。成功報酬は自社で設定可能ですが、競合他社よりも著しく低いとアフィリエイターから選ばれにくくなります。

Web(ネット)広告に投資すべき理由とメリット

Web(ネット)広告に投資すべき理由とメリット

続いてWeb広告に投資するべき理由とWeb広告のメリットを紹介します。

Web広告(ネット)に投資すべき理由

Web広告に投資するべき理由として以下の2点が挙げられます。

  • 高まるインターネットの普及率
  • 伸び続けるWeb広告市場

Web広告は企業のマーケティング戦略に欠かせない存在になりつつあります。2つの理由を詳しく解説します。

9割のインターネット普及率

総務省が発表している情報通信白書によると、2019年のインターネット利用率(個人)は89.8%です。2018年(利用率79.8%)から利用率が10%も上昇した主な理由は、60歳以上でインターネット利用率が大きく上昇したからと考えられています。

ちなみに端末別のインターネット利用率は、スマートフォン63.3%、パソコン50.4%です。約9割の方がインターネットを利用しているため、Web広告に投資するべきと考えられます。

参考:総務省|令和2年版 情報通信白書|インターネットの利用状況(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd252120.html)

伸び続けるWeb広告市場規模

電通が発表している「2020年 日本の広告費」によると、2020年のインターネット広告費は2兆2290億円です。新聞・雑誌・ラジオ・テレビを合わせたマスコミ4媒体の広告費(2兆2536億円)と大きく変わりません。

インターネット広告費は2007年以降前年比を上回り続けています。これに対しマスコミ4媒体の広告費は、2015年以降、前年比を下回り続けています。広告の主戦場がインターネット上に移りつつあるため、Web広告に投資する必要があるのです。

参考:2020年 日本の広告費 – ナレッジ&データ – | 電通(https://www.dentsu.co.jp/knowledge/ad_cost/2020/)

Web広告(ネット)のメリット

多くの企業がWeb広告を利用している理由は、以下のメリットがあるからです。

  • 少額の予算から始めることが可能
  • 細かいターゲット設定が可能
  • 成果・効果測定が可能

各メリットについて解説します。

少額の予算から始めることが可能

Web広告は予算が限られていても始められます。ユーザーが所定の行動をとらなければ、広告費が発生しない費用形態が用意されているからです。またクリック単価や上限金額などを設定することもできます。Web広告はマス広告よりも始めやすいといえるでしょう。

細かいターゲット設定が可能

Web広告は検索キーワードや個人情報などをもとにターゲットを設定できます。したがって自社の商品やサービスに興味をもっている・もってくれそうなユーザーだけに広告を配信することが可能です。従来型の広告よりも、高い効果を期待できます。

成果・効果測定が可能

閲覧数、クリック数、コンバージョン数などをもとに成果や効果を測定できる点もWeb広告のメリットといえます。測定結果をもとに課題を抽出して解決策を考えれば、Web広告の精度を高められます。

Web広告の費用相場を理解してWeb集客方法を考えましょう

Web広告の費用相場を理解してWeb集客方法を考えましょう

Web広告の費用形態は、課金方式と保証方式に分かれます。課金方式にはクリック課金、インプレッション課金などが、保証方式には期間保証方式、掲載保証方式などが存在します。

またWeb広告の費用相場は、Web広告の種類で異なります。それぞれの費用相場を理解したうえで、自社の広告予算に合わせたWeb集客方法を考えるとよいでしょう。

費用対効果が高いWeb施策「ポジショニングメディア戦略」

Web広告からの集客では、かかる費用はもちろん、その費用に対して見合う成果が出ているかが重要です。

そこで成約率重視のWeb集客施策として「ポジショニングメディア戦略」をご紹介します。

ポジショニングメディアは、自社ならではの強みを競合と比較しながら見せることで、差別化ポイントや優位性を見せることができるメディア戦略です。

以下はある商品を例にした、ポジショニングメディア導入の効果です。
ポジショニングメディアのコンバージョンフロー

ユーザーが「自身のニーズにあう商品はこれだ」と、納得して選んでくれる状態をつくれるため、お問い合わせからの成約率が高いという特徴があります。

実際にポジショニングメディアを導入した企業からは

  • 数ある競合から自社に興味を持ってもらい契約までのリードタイムが3分の1に短縮できた
  • 自社の商品・サービスを理解してくれる検討者が増えて商談率が8割以上になった
  • 自社商材と費用感の合う検討者が増え、受注単価が2.5倍に増えた

といった成果を実感している声もいただいています。

反響数ではなく、成約という結果にこだわった戦略設計のため、売上につながる質の良い見込み客(リード)の獲得が可能であり、費用対効果も高いWeb施策です。

現状のWeb広告では納得する成果が出ていない、自社に適したWeb戦略を実施したい、といった場合は、ぜひ以下ページもご確認ください。
ポジショニングメディア戦略の
特徴・事例を見る

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