書道教室の集客で大事なことは「生徒の絞り込み」

書道教室の集客で大事なことは「生徒の絞り込み」
share
Facebook Twitter はてなブックマーク Pinterest

どのような生徒を集めたいのかまず考える

【書】という日本文化は、海外でも人気があり、自由な発想で筆を振るう「アート書道」も注目されています。

  • きれいな字を書きたいと思う人
  • アート書道のように自由に描きたい人
  • 書くことを通じて姿勢を良くし、集中力を増したい人
  • 昔の字体に興味がある人

等々、書道に魅力を感じる人は多くの興味を抱えています。

しかし、ただ生徒を募集しているだけでは、集客効果を得ることはできません。まずはどのような生徒を集めたいのかを具体的に考える必要があります。

生徒を募集するときの5つの注意ポイント

書道教室の集客を行うときには以下の5つのポイントに注意しましょう。

1:書道と習字の違いを踏まえ指導指針を明確にする

  • 書道・・・芸術的な「美」を表現。オリジナリティ溢れる自己表現が必要。
  • 習字・・・正しい文字の「美」を習う。手本通りの文字を正しく書けているかが重要。

つまり書道は美術、習字は国語ほどの違いがあるため、どちらを指導するかによって、教室のコンセプトや集めたいターゲットが変わってきます。

どのような生徒に何を教えるのかを明確にしなければ、教室の運営にブレが生じるため、せっかく自分の書道教室に足を運んでくれた生徒さんが「思っていた書道教室と違かった」と、生徒さんが離れていく結果になってしまうため、書道or習字のどちらを教えるのかを明確にしましょう。

2:書道教室のキャッチコピーを考える

キャッチコピーを作成する際には、あなたの経営する書道教室は女性向けなのか、小学生向けなのか、外国人向けなのか、という「誰に」向けての教室であるかを具体的にすることが大切です。

誰を対象にしているかを明確にすることで、先に記載した認識のズレも格段に小さくなるため、生徒さんが途中で辞める可能性も低くなります。

次に考えるべきはユーザーに「何を」与えるかです。

「今よりも数倍キレイな文字を書くことができますよ」「美文字を習得してできる女性にランクアップ!」等、ユーザーにとってどのようなメリットがあるのかを考えます。

さて、「誰に」対して「何を」与えるかまで決めたら、最後は「どう」伝えるかです。これまでのプロセスを通して良いキャッチコピーを作っても、読み手(顧客)の目に留まらなくては意味がありません。

そこでポイントとなるのは、口コミ風と具体的な数字による伝え方です。

「誰に」の部分で小学生を持つ母親を想定した場合は、「息子の姿勢が良くなり、さらに集中力もついて、勉強にもねばり強く取り組むようになりました(小学校○年生の○○くんの御母様)」と、実際の保護者様の声を記載することで、同じ小学生の子を持つ御母様たちは教室に興味を持ちます。

また、「週1回30分で美文字を習得!モテる女性に大変身!!」など具体的な数字を入れ込むことで、ユーザーが教室をイメージしやすくなります。

3:どこで教室を開くかを見直す

自宅で教室を開くと、ランニングコストがかからないというメリットがあります。しかし、自宅までのアクセスの利便性を考えたり、自宅の規模によっては少人数制にしなければならなかったりとデメリットも存在します。

では、公民館で開催する場合はどうでしょうか。安く借りられることが多いですが、月謝等で収益を得る教室では借りられない場合もあります。

また、カルチャー教室として開催する場合はスペースの確保さえできれば非常に簡単に書道教室を開くことができますが、手数料等のランニングコストがかかるため、収益が下がるというデメリットがあります。

このように、それぞれにメリット・デメリットがあるため、ユーザーニーズやどのような教室を開きたいかに合わせて、どこで教室を開くかを見直す必要があるかもしれません。

4:得意な指導領域と不得意な指導領域を整理する

強みと弱みを自覚した上でどんな生徒に何を教えるかを明確化することも大切です。

そのためにはまずは自分のスキルを確認する必要があります。

例えば、

  • 習字が得意なのか
  • 書道が得意なのか
  • 師範免許を持っているか
  • 教えられる書体は何なのか
  • 社中・書道団体には所属しているのか

上記のように、自分に問いかける形でスキルの洗い出しを行うと、具体的な強みや弱みを見つけやすくなります。

5:収入のシミュレーションをする

書道教室のお月謝の相場は中学生までの子供で3,000~5,000円/週1回、高校生までの大人で4,000~8,000円/週1回ほどです。

収益が思うように出なく、半ばボランティアのように活動する方も少なくありません。しかし、目標とする収入を決めることで、広告に運用できる予算を決定することができます。

そのためには、毎月の書道教室の開催日数や、何名の生徒が通うことで月○○万円の収入になるのかをシミュレーションすることが大切です。

書道教室の生徒を集める方法

1:チラシのポスティング

おもに教室近隣の住民を集客することになるため、顧客ニーズに合ったキャンペーンや特典を付帯させるなどの工夫をすることで、より多くの集客が見込めます。

また、Web上には書道教室の生徒募集に関するチラシのテンプレート等も提供されているため、自分で作ることに不安を持つ方はこのようなサービスを利用することも可能です。

2:新聞やフリーペーパーに広告を載せる

書道教室としての特定のジャンル(書道や習字等)や地域に対して、「このような書道教室がある」という教室の売りを知ってもらう最適な手段です。

ネット主体で広告を見る人たちが増えており、紙媒体の広告は読まれない傾向が強くなってきていますが、それでも駅やコンビニ等でふと手に取ってもらいやすい広告媒体です。

広告費さえ払えば、手間をかけずに集客効果を望めることがメリットといえるでしょう。

3:公民館などにポスターを貼る

ターゲットが来そうな場所にポスターを貼っておくことで、興味を惹く手段です。この方法も手間を掛けずにできます。

ただ、シニア層をターゲットに設定している書道教室ならまだしも、現代人は掲示板やポスターを見るという習慣が身についていないため、スルーされる可能性もあります。

4:青年会議所や地元商店街との連携

外国人向けの書道教室として、おもてなしビジネスを基板に青年会議所や地元商店街と連携することで、ターゲットを限定した集客を行うことができます。

日本在住の外国の方ならば、月謝を支払ってもらいながら教室に通うことも可能ですが、書道を求める多くの外国人は来日観光客です。そこで、旅行者向けのおもてなしプランを考える必要があります。

日本語を楽しむことはもちろん、おみやげとして自身が書いた日本語をハガキやTシャツに載せたものをプレゼントする等、自教室の売りとなる人気必至のおもてなしを提供しましょう
習字のイメージ

5:ホームページで情報発信

自教室の公式ホームページを作成して情報発信する方法です。

専門知識に乏しい人でも、ホームページ作成サービスを提供している企業もあるため、比較的簡単に書道教室のホームページを持つことができます。

そして、ホームページを利用する最大のメリットは、その情報量の多さです。

ポスターやチラシでは紙1面、あるいは2面といった限られた情報しか掲載することができませんが、ホームページにはどのようなコンセプト・キャッチコピーを持った書道教室なのか、問い合わせ番号(電話・メール・FAX等)、料金プラン、先生の紹介、お客様の口コミ等々を余すことなく掲載できるため、ユーザーの信頼性をつかみ取ることが可能になります。

6:大手ポータルサイトに情報を載せる

書道教室.comや日本伝統文化ポータルサイトの書道おすすめサイト等に掲載する方法です。この方法は地域の書道教室に目星が付けられないユーザーが、自分に合った書道教室を見つけるために使用することが多くあります。

ポータルサイトに掲載することで、他教室との差別化を行うことが容易にできるため、自教室の売りを強く訴求することが可能です

7:SNSやブログで集客する

若者を中心に多くの人が利用しているSNSやブログ。無料で自教室の情報を拡散できるほか、書道教室の風景や先生の写真を載せることでビジュアルからの集客が期待できます。ただ、SNSやブログから直接生徒を獲得できることは少ないため、しっかりとホームページとの紐付けを行うことが必要です

8:リスティング広告を出す

インターネット検索の際に検索結果上部に表示されるリスティング広告は、質の高い生徒を募集するのにとても良い手段です。つまり、リスティング広告をクリックするユーザーは、書道教室に対しての検索意図がしっかりとしているため問い合わせしてくれる可能性が高いのです。

すぐに掲載でき、辞めたいときはすぐに辞められる。リアルタイムで効果を確認できるし、効果的なキーワードの設定で効率的な集客ができる。このようなメリットがありますが、予算をきちんと決めて実施しなくては、せっかくの効果も台無しになってしまいます。

また、リスティング広告だけでは、ほんの一握りのユーザーにしかアプローチできないため、ほかの集客方法も実践しながら、予算の範囲内でリスティング広告による戦略も実践すべきなのです。

Web戦略でいちばん大事なのはマーケット分析

チラシやポスターなどの紙媒体からの集客も有効ですが、無料体験レッスンやイベント告知による集客で圧倒的に強いのはインターネットの利用です。そのため公式ホームページの立ち上げやSNS・ブログの配信、教室系ポータルサイトへの掲載を行う必要があります。

しかし、自教室のサイトやブログから情報をただ闇雲に発信しただけでは集客効果は薄れてしまいます。

教室のある地域には子供が多いのか、それともシニア世代が多いのか、外国人観光客が多く来日しているのか等、住民について深く掘り下げるマーケット分析が重要となります。

マーケティングすることでターゲットの選定がとても楽になり、そのターゲットに対してストレートに自教室の強みを伝えることができます。

この時に、バリュープロポジション(顧客価値)を併せて考えるべきです。

開催する書道教室ではどのようなことが学べ、生徒に対してどのような価値があるのかということを伝えます。つまり、競合他社と差別化されるべき自教室の強みを考えるべきなのです。

また「このエリア内の書道教室といったらココ」と認知されるようにポジショニングメディアのようなエリアマーケティングに強いメディアを利用することもWeb戦略のポイントです。

エリアマーケティングについて具体的な事例やくわしいノウハウを知りたいかたは、キャククル内下記ページをお読みください。

エリアマーケティング広告戦略について解説【成功事例付き】

ページトップへ