茶道教室の集客にはまず「茶道を説く」ことから始めよう

茶道教室の集客にはまず「茶道を説く」ことから始めよう
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茶道教室の生徒を集める前に「茶道を説く」

いざ、茶道教室の生徒を集めようとしても、効率良く生徒募集をできていなかったり、本当に反響があるのか不安になったりすることも少なくないでしょう。

一般的に茶道の場合、

  • 流派が色々あってどれを選んだらいいか分からない
  • 正座しないといけないから足がしびれそう
  • 着物を着るのがめんどう
  • お金がかかる
  • ハードルが高い

といった堅苦しさなどのマイナスイメージを持たれることが多々あります。

原因として、茶道という伝統文化がどういうものなのかをユーザーにしっかりと伝えることができていないことが挙げられます。

茶道教室の経営で気をつけなければいけないこと

書道や剣道のような他の習い事は比較的簡単に参入できますが、茶道は大変そうで気軽に習えないと思う方が多くいます。そのため、如何に茶道教室に通うメリットがあろうとも、最初の参入障壁を下げることが難しいのです。

ユーザーが茶道教室に通う以前に抱えている不安は以下の4点です。

1:初釜や茶会など何かとお金がかかる

1年に1度のお茶の場である初釜、または茶会では帛紗や懐紙、扇子等の持ち物に加え、会費が必要となります。さらに、初釜に合わせたフォーマルな着物や、季節ごとの茶会にピッタリの四季折々の着物をコーディネートしなくてはいけません。このように、何かとお金がかかってしまうため、趣味として気軽に踏み入れることができないのです。

2:着付け教室にも通わなければならない

ある程度の知識があり、自分で着付けを行える人ならば問題ないのでしょうが、やはり多くの人は着付けに対しても初心者である可能性が高いと言えるでしょう。そのため、茶道教室とは別にお金や時間をかけて着付け教室に通う必要があります。それを面倒だと感じる人も少なくありません。

3:お中元やお歳暮が必要ってホント?

お茶の世界に身をおいていらっしゃる先生方にとっては普通のことと認識しているお中元やお歳暮。しかし、生徒さんのなかには、ホントに必要なのか?と思われる方もいらっしゃいます。お返しを用意してあるにしろ、お中元やお歳暮の際に御月謝1ヶ月分等の出費は懐が痛くなるようです。

4:お祝いや冠婚葬祭など出費がかさむ

慶事や弔事の際に、ご祝儀やご香典といった出費がかさむことも茶道に対してお金がかかると認識してしまう要因になっています。

これまでの茶道のイメージを払拭するアイディアとは?

茶道はリッチな人がやるもので、ハードルが高いと思っているユーザーが多くいます。

そのため、これまでのようにチラシやポスターによる生徒募集広告を掲げるのではなく、ユーザーが教室に通うメリットを大いに感じられる様々な集客アイディアを試してみるべきなのです。

例えば、以下のような企画はどうでしょうか。

定期的にお稽古体験を実施する

茶道に対して参入ハードルを低くする手法として有効です。「茶道のお稽古とはどのようなものなのか」という疑問を解決するため、実際にユーザー自身に体験してもらいます。

一度茶道教室に入門してしまうと、どうしてもその教室を辞めづらくなったり、他の教室に変えづらくなったりします。このような不安を和らげる施策として、お稽古体験を実施してみてはいかがでしょうか。

また体験の際に、しっかりと以下のポイントを訴求することが重要となります。

  • 先生の人柄
  • 稽古場の雰囲気
  • どのようなお茶室か(炭点前を使用している等)
  • 教室について(稽古日・教室のルール・月謝等)

さらに外国人向けの茶道教室なのか、それとも小学生向けなのか、大人の女性向けなのかなどの誰を対象とした茶道教室なのかを明確にすることで、中途退会する生徒さんを減らすことができます。

外国人を茶道でもてなす

日本の伝統文化である茶道に興味を抱く外国人は多いです。

しかし、椅子やベッドの上に座って過ごすことが多い外国の方は、正座という姿勢すら躊躇することも少なくありません。やさしく、かつ分かりやすく指導することで、茶道を通して日本の魅力を存分に伝えることができます。

親子で茶会に参加する

小学生の子供に、しっかりとした姿勢やマナーを学ばせたいと考える保護者様も多いようです。

そのため、親子参加型のイベントを開催し、おもてなしの心をはじめ、茶の道を通して姿勢や礼儀を指導することで、保護者様も納得する茶道教室であることをアピールします。

ただ、お子様を対象としているということを忘れてはいけません。

あくまで、茶道への興味を惹くイベント内容にする必要があるため、茶道に関わりのあるお菓子作りの体験など、楽しめる内容も含めることが大切です。また、食物アレルギーの有無に関して事前に確認しておくことも重要でしょう。

着付けと茶道でコラボする

着付けと茶道はとても縁が強い文化です。先にも解説したとおり、茶道を習う不安要素のひとつに着付けに関することが挙げられます。

そこで、茶道だけを教えるのではなく、着物に関する不安を取り除く教室として着付けも教えることで、茶道に対してのハードルを低くすることが可能です。

また、そのほかにも華道や和菓子作り等の「おもてなし文化」とコラボすることで、茶道だけではなく生け花や和菓子についても学べるといったお得感を与えることができます。

正座をしない「tea seremony」を開催

tea seremonyとは英語で言うところの茶道であり、「テーブル茶道」と呼ばれるユニークな文化が誕生しています。

これはその名の通りテーブルを活用した茶道。つまり、正座をせずに行うものです。

正座が苦手な外国の方はもちろん、茶道をお堅い雰囲気だと捉えている日本の方にも有効です。基本的な作法や茶道の道具を知りたい人や、正座をすることが困難な足の不自由な方・足を痛めている方等にも需要があります。

テーブル茶道を体験してもらうことで、気軽に茶道を学べることをアピールすると良いでしょう。

茶の道のオーソリティとしてWebで情報発信

通常、Webから集客する際には、マーケティング分析した上でWeb戦略を立てますが、茶道の場合はまず、専門家として「茶の道」を説くことから始めましょう。

日本人が知らない茶道の魅力を発信

マナーや正しい姿勢を学べることももちろん魅力的ですが、それ以外にも指導者として大切にしていることや、茶道のプロしか知らないような情報もあることでしょう。

集客をする上でマーケティング分析はとても大事です。しかし、茶道に対する参入ハードルはとても高く意識されています。そのため、まずは魅力の発信をしっかりと行うことで、ユーザーの興味を惹きつけるのです。

そして、「茶道とはどういうものなのか」「指導者として大事にしているポイントとは何なのか」「日本人も知らない茶道の魅力がこんなにたくさんある」といった情報を載せたサイトを作りあげましょう。

茶道の啓蒙をオウンドメディアでユーザーに届ける

オウンドメディアとは、自分の教室で保有するメディアのことです。つまり、自社サイトやブログのことを言います。

上記した「茶道の魅力を発信」と同様に、茶道に対して知識の少ない人、あるいは全く無い人にも分かるように茶道のコンテンツを配信します。

オウンドメディアでは、コンテンツ配信を通して潜在顧客に茶道の魅力をを伝えて、見込み顧客へと育てることを目的とします。

現在はインターネット環境の普及、スマートフォンの流通などにより、いつでもどこでも必要な情報が手に入る時代です。

そのため、「自分の求めていた茶道を学べる」「このような思想を持った先生に教わりたい」といったユーザー自身が自教室を選択する意思決定に必要な、ユーザーの課題を解決するコンテンツを配信しましょう。

サイト経由で集客につなげる

ユーザーが自教室やオウンドメディアのことを知ってから、その教室に入ろうかどうかを検討する段階、いわゆるマインドプロセスの過程で如何に自教室に通うことで得られるメリットがあるかを訴求することが顧客獲得に繋がります。

ユーザーの行動を見極め、何を求めているかを把握するために徹底的にマーケティングすることでユーザーの行動を後押しできる要素を確定することができます。

そこで、Webで検索しオウンドメディアや自教室、茶道について調べている人がどのようなキーワードを入力して検索しているのかを調査しましょう。

「茶道+○○市」「裏千家+○○市」「表千家+茶道教室」「茶道教室+子供」のように、ユーザーそれぞれのニーズによって、検索キーワードは変わります。

検索キーワードの中でもよく使用されているものは何なのかを見定め、効率的なマーケティングが可能を行います。

徹底的にエリアで集客する

自社サイトを「地域名+茶道教室」といった、エリアを中心に発信することで、「このエリアの茶道教室ならココ!」と認識されるようになります。

そのためには、自教室の強みを大いに打ち出すポジショニング戦略を優先して進めることをおすすめします。なお、キャククル内にポジショニング戦略についてくわしく解説しているページがありますので、併せてそちらもご覧ください。

ポジショニング戦略で差別化!中小企業こそ経営競争力をつけよう

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