なぜ飲食店はオウンドメディアをやるべきなの?
最終更新日:2022年02月07日

選ばれる飲食店になるにはオウンドメディアでの情報発信がマスト
飲食店を新たにオープンする際にどうやって集客するか、伸び悩む客足をどう増加させるか、飲食店の経営者はつねに頭を悩ませていることでしょう。
ホットペッパーや食べログなどのグルメサイトに登録し、集客を図ることもできますが、高額な費用がかかってしまいます。また、グルメサイトに有料掲載してもらったのは良いものの、あまり効果がないという結果に終わってしまうことも。
そこでオウンドメディアを活用することで、集客を図り、収益に繋げることができます。多くの人たちから選ばれる飲食店であるためには、オウンドメディアでの情報発信は必須といえます。
赤字店の多くは集客で苦戦しています。オウンドメディアを取り入れることで、状況を改善することができるかもしれません。
赤字店の98%は集客力に悩んでいる
飲食店は開業後、70%が廃業するともいわれるほど厳しい世界です。日本政策金融金庫が行った「新規開業パネル調査」によると、飲食・宿泊業が廃業する割合が最も高い、ということが明らかになっています。
さまざまな悩みを抱える赤字店ですが、最大の悩みは売り上げに直結する集客力です。飲食店.COM会員(飲食店経営者)を対象にした調査データによると、98.1%の経営者が集客で悩んでいることが判明しています(※1)。
その他にも、
- 客単価の向上
- 食材費の削減
- 生産性の向上
などの悩みを抱えている赤字店が多いです。では、黒字店は赤字店が抱えている悩みをどのように解決しているのでしょうか?
※1 Foodist Media[フーディスト・メディア](https://www.inshokuten.com/foodist/article/4744/)
黒字店はどのような工夫をしているか
赤字店が抱えている悩みに対して、黒字店が行っている対策をご紹介します。まず、客単価の向上に対しては、以下の対策などを行っています。
- タイミングを見計らって追加ドリンクを勧める
- 手軽に注文できるリーズナブルなメニューを充実させる
- 希少価値の高い食材を使い、他店と差別化図り、集客と客単価向上に繋げる
食材費の削減対策は以下のとおりです。
- 新しい仕入れ先をつねに開拓
- 生産地に赴き仕入れ値を抑える努力をする
食材ロスを減らすことも大切です。例えば吉野家のように、ごはんの量を選択できるようにすると、食べ残しを減らすことが可能です。また、生産性の向上を図るために、
- 1人のスタッフが複数の仕事をこなせるよう育成
- モチベーションアップを図るため時給の見直しを行う
といったことを行っています。
オウンドメディアで成功している飲食店の事例
黒字店が行っている対策を取り入れ改善を図りながら、同時並行でオウンドメディアにて集客を行うのが良いです。
オウンドメディアとは、自店舗からユーザーに対して独自の情報を配信するWebサイトのことです。オウンドメディアを活用することで、新規顧客の獲得や、ブランディングを行うことも可能です。
しかし、どのように運用することで成果がでるのか、疑問に思っている人も多いでしょう。そこで、食に関するオウンドメディアで成功した事例を2つほどご紹介したいと思います。
- ORIENTAL KITCHEN ITALIANA
- NOMOOO(ノモー)
上記のオウンドメディアを参考にすることで、オウンメディアを成功へ導くためのヒントが見つかるかもしれません。では、これら2つのオウンドメディアについて詳しく見ていきましょう。
ORIENTAL KITCHEN ITALIANA
ORIENTAL KITCHEN ITALIANAは千葉県のイタリアレストランで、千葉県産の有機栽培野菜を主な食材としています。スタッフの対応が良い、お店の雰囲気が良いといった口コミが数多くある、評判の飲食店です。
そんなORIENTAL KITCHEN ITALIANAのオウンドメディアでは、まずお店のメニューやアクセス情報などを確認することができるのはもちろんなのですが、食の専門家たちによる解説がブログ記事のような形で写真と共に掲載されています。
- イタリアンシェフによるメニューの説明
- ソムリエ・オーナーによるワインの概要や相性の良い料理
などをブログで発信。また、オーガニックに関する健康法や美容法の情報も配信しています。このように、ORIENTAL KITCHEN ITALIANAのオウンドメディアは、よくある記事型のオウンドメディアとは異なったスタイルで運営されています。
NOMOOO(ノモー)
NOMOOOは、頒布会方式で日本酒を購入できるサービスを提供している、リカー・イノベーションが運営しているオウンドメディアです。
NOMOOには日本酒だけではなく、ウイスキー、焼酎、ワインなどさまざまな種類のお酒についてのコンテンツや、レシピなども掲載されています。ブランドの新商品情報、イベント情報、居酒屋などの飲食店の情報や、女優やモデルのお酒に関するコンテンツなどをチェックすることも可能。
NOMOOの注目度を向上させることで、企業に対して関心が向けられます。そこで、自社の製品や、経営している店舗の認知度の向上や集客に繋げているのでしょう。また、大手酒類メーカーなどのプロモーション支援も行っています。
動画を使ったオウンドメディア
オウンドメディアといえば、文章がメインというイメージが強い方も多いでしょう。しかし実は動画がオウンドメディアの新しいトレンドとなりつつあります。
例えばクラシルでは、1分料理動画を配信するオウンドメディアを運営。クラシルでは、自社内にスタジオを持っており、本格的な料理動画を制作しています。
またキッコーマンでもたくさんの動画コンテンツを配信しています。キッコーマンでは野菜の切り方の動画を配信しており、料理教室に行くお金や時間がない若者たちのニーズに応えているといえるのではないでしょうか。
飲食店にとっても、動画コンテンツはますます強力なツールとなります。動画は体験のシズル感を伝える力は最強です。
#飯テロ動画のような動画配信
動画を活用して、「飯テロ動画」のようなシズル感のある動画をTwitterなどのSNSにアップしましょう。調理のようすや店長のレコメンドなど、その飲食店の特徴がわかるような動画を撮影しておき、定期的にアップするのもおすすめです。
また、オウンドメディアの集客を成功させるためには、ユーザーの役に立つコンテンツを配信する必要があります。したがって、お店の料理や店内が確認できる動画だけではなく、レシピ動画や料理のコツなどの動画も有効です。できればYoutubeチャンネルを作成してファンを囲い込みたいところです。
Youtube動画は簡単にインスタグラム、Facebook、Twitterなどにシェアしたり、オウンドメディアへの埋め込みもできます。ネット上で検索すれば、初めての人でも意外に簡単に実装できますので、長期でお店が休みになるときなどを利用して、いろいろチャレンジしてみてください。
オウンドメディアでは「体験」をいかに伝えるかが大事
オウンドメディアで自分たちが伝えたいと思う情報を発信していても、集客を見込むことはできません。オウンドメディアを運用する上で重要なのは、掲載しているコンテンツがいかにユーザーにとって有益であるかです。
そのために、ユーザーエクスペリエンス(UX)視点でのコンテンツプランニングをすることがとても大切です。ユーザーエクスペリエンスとはユーザー体験のことですが、オウンドメディアでは潜在顧客の心理や求めているものを理解して、「あったらいいな」というコンテンツをいかに多く提供できるか、ということがとても重要になってきます。
ユーザーに来店する前からワクワク感やドキドキ感を提供して、集客に繋げましょう。
Webの専門家に依頼してWeb戦略を立てよう
オウンドメディアで成功するためには、ユーザーにとって有益な、魅力的なコンテンツを制作する必要があります。伝えたいことやコンセプトを固めることはもちろんのこと、Web戦略については専門家の協力をあおぐほうが確実です。
オウンドメディアの運用で集客を確実に成功させたい場合は、Web戦略のノウハウを持つ外部パートナーに相談するのがベターです。
弊社ではすでに約7000サイト以上の制作実績とエビデンスがあり、エリアの集客も多数手がけています。
- オウンドメディアに関する知識がない
- オウンドメディアで集客をしたい
- 具体的になにから始めればよいのかわからない
このような経営者や店長さんがいらっしゃったら、ぜひ下記フォームよりお問い合わせください。エリア集客の実績などをお見せしながら、競合分析なども実施させていただきます。