税理士が独立するまでのステップ

税理士が独立するまでのステップ
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税理士が独立開業するまでの準備

日本税理士会連合会によれば、令和元年11月末日時点で計78,550人もの税理士登録者がいます。

難関国家資格の一つ税理士試験に合格したあとは、バラ色の人生が待っていると考えている人もいるかもしれません。しかし、昔よりは税理士数が大分増えているので、独立したとしても必ず成功するとはいえないです。

そのため、独立開業するまでの間は無計画で過ごすのではなく、戦略的に動くことが好ましいといえます。以下、税理士試験合格後、具体的にどのように動くのがいいのか説明します。これを見て独立すれば、トラブルが起きにくくなるでしょう。

独立開業税理士になるためには実務経験が必要

税理士になるための資格は、弁護士(資格を有するものも含む)、公認会計士(資格を有するものも含む)、税理士試験に合格した人、税理士試験を免除された人です。

このなかで、税理士試験に合格した人と税理士試験を免除された人は、租税または会計に関する事務に通算、2年以上従事しないと、税理士登録することはできません。

試験合格後、なるべく早く独立開業したい場合には、試験合格前に税理士事務所で勤務するのがいいでしょう。実際にそうしている人は、多数います。

実務経験を積んでいる最中は、独立開業を成功させるためのヒントがたくさんありますよ。経営方法や人員体制、効率的な仕事の進め方などです。また、実務経験を積んでいる際に構築できた人脈もタカラ。税理時事務所の上司や同僚、そしてクライアントなど、独立した際にきっと助けてくれます。

税理士事務所開業のための資金を貯める

税理士が独立開業を成功させるために必要な費用は50万~150万程度だといわれています。細かくいうと、自宅開業で50万程度、事務所を借りる場合は100~150万程度必要になるとのことです。

たとえば、

  • オフィス家具
  • OA機器
  • 写真撮影費用
  • 名刺
  • ホームページ作成
  • 事務所を借りる場合、敷金と礼金、家賃など

が必要です。言ったら切りがない位でてきます。

50万~150万程度ためるのは容易ではありません。コツコツと月数千から数万円程度ためることになるでしょう。ただ、貯金するためには、節約術を身につけられるでしょうから、悪いことばかりではありません。

税理士は、開業したばかりだと、年収が低いことが予想されます。そのため、独立時、少し多めに資金を用意しておくのが成功の秘訣です。

独立を成功させるために外の知識を入れる

実務を学んでいる最中は、職場の人からさまざまなことを学ぶことができます。しかし、知識が偏ってしまうおそれがあるので、事務所以外で得られる知識をどんどん取り入れるといいです。

たとえばですが、書籍やインターネット検索、そしてセミナー参加などがあるでしょう。日本税理士会連合会のHPでみられる税理士登録・開業の手引きも参考になります。

こういったところから得られる知識は、体系的・網羅的に学べますよ。また、勤務先以外の独立している税理士に開業時のことを聞きに行くのもおすすめです。外の人に話しを聞きに行くと度胸が付くようになり、それも独立時に役にたちます。

独立開業した税理士の年収

日本税理士会連合会のアンケート結果(回答者数24,229名・2004年4月実施)は以下のとおりです。

  • 「300万円未満」  24.0パーセント
  • 「300万円以上」  15.2パーセント
  • 「500万円以上」  13.9パーセント
  • 「700万円以上」  14.2パーセント
  • 「1,000万円以上」 12.8パーセント
  • 「1,500万円以上」 7.0パーセント
  • 「2,000万円以上」 5.1パーセント
  • 「3,000万円以上」 2.5パーセント
  • 「5,000万円以上」 0.8パーセント
  • 「1億円以上」   0.1パーセント
  • 「無記入回答」   4.6パーセント

1,000万円以上もかなりいて、中には1億円以上もらっている人もいるので、やはり夢はあります。

収入が低い人の中には、高齢であまり活動していない人もいます。高所得者は、事務所の規模を大きくして、従業員を多く抱えている人に多いです。その場合、マネジメント能力も必要になります。

独立に成功した税理士からの声

成功した人の声を紹介すると、

  • 税理士事務所経営は大変なことが沢山あるが、独立後は楽しい。
  • クライアントとの会話であなたに依頼して本当に良かったと言われるとやりがいを感じる。
  • 独立前後では物ごとを達成させた場合の、モチベーションの上がりが違う。
  • 経営者としての意識を持つことができる。
  • 勤務税理士では、体験できたいようなことが多々ある。
  • 人を雇うことやマネジメントも身についた。

さらに「独立しなかったら経験できなかった嬉しいことがある。それは、税理士業に加え経営者業も経験できたこと。また、独立後に、信頼できるクライアント・従業員・各パートナーと会えたこと。勤務税理士には想像できないような収入が期待でき、そのために行動している。税理士事務所を開業した後の日々は、刺激的で充実している。」などの声があります。

独立時に税理士が後悔したこと

税理士は独立したあとはやる気に満ち溢れています。しかし、やはり後から考えたら後悔してしまうこともあるそうです。たとえば、仕事を選ばなかったために後悔したということがあります。

  • サービス内容を多くしたため効率が悪かった
  • 仕事量を確保しようとして単価が低い仕事を取り過ぎてしまった
  • お客の期待に応えようと無理に仕事を受けたが対応できなくなった など

こういったことを理解した上で、独立するとビジネスが上手く行くようになります。失敗しなければ、成功できると考えることもできるでしょう。

税理士が独立で成功するには集客が大切

事務所を開けば、自然とお客が来てくれるような状況ではありません。収入が無くても、生活費や事務所の家賃、税理士会年会費などの支出はあります。そのため、集客を行う必要があります。

税理士が独立した際の主な営業方法は、「ソーシャルメディア集客」「ホームページ集客」「営業」「紹介」「セミナー集客」です。

ある程度の安定した年収を独立開業時に確保したい場合、注意して欲しいことがあります。それは、税理士の主たる収入源は資産家や会社からもらえる顧問料だということです。そのため、顧問契約を結んでくれそうな顧客の場合、いつも以上に丁寧に対応した方がいいでしょう。

税理士の独立時にはブログによる集客がおすすめ

さまざまな集客方法があることは先にお伝えました。どの集客方法もおすすめです。ただ、集客する場合に、費用がかかったり、度胸が必要だったりする集客方法もあり、なかなか選ぶことができない人もいるでしょう。

税理士が開業した際のブログによる集客は無料で行えます。度胸も必要ありません。そのため、多くの人が取り入れやすい集客方法なので、ぜひためして欲しいです。

集客する場合には、見た人の興味をそそるため、ちょっと差別化するといいといわれています。他の専門家たとえば、会計士が独立した際のブログを確認してみるのもいいでしょう。専門が違うとアピールの仕方が異なるのでヒントがあるかもしれません。

独立が成功したあとに注意したいこと

税理士が独立開業したあと、厳しい現実が待っていることもあります。それは、閉所するということです。

閉所する場合の理由は主な理由は、

  • 案件単価が下がってしまったこと
  • 体力が衰えてしまったから
  • 両親の介護が必要になってしまったこと

です。税理士が独立状態を保てなくなったのは経済的に厳しいからだけではないよう、3つの理由すべてそろった場合だけでなく、2つの理由がそろった場合でも閉所になることは多いです。

税理士が独立開業を失敗させないためには、事前に対策を考えておく必要があります。専門家に経営に関するアドバイスをもらったり、家族の協力をえられるような状況にしておいたりなどの対策があります。

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