化粧品業界の競争が激化する中、製品の品質に加えて、迅速で丁寧な物流が顧客の満足度を決定づけます。急成長するEC市場や多店舗展開に対応するため、物流の選択はビジネスの成否を分ける重要な要素です。
以下では実績の高い化粧品の物流代行サービスをご紹介します。是非ご参考ください。
おすすめの化粧品物流代行サービス
ECスタートアップ企業におすすめ
小ロット対応から在庫スペース拡大まで
ビジネス成長の伴走を求めるなら
事業拡大・急成長企業におすすめ
中~大ロットに対応しつつ
顧客体験の質向上を目指すなら
オープンロジ

強み
使った分だけ費用が発生する、スモールスタート向け物流代行サービス。固定費ゼロ・従量課金の料金体系で物流コストを削減できる。
化粧品物流代行サービスの一覧表
ここでは、各社が提供する化粧品物流代行サービスを一覧で紹介しています。化粧品物流代行サービスは自社に合ったものでなければ高い効果が得られないため、サービスごとに異なる機能性や料金プランを比較して、自社にぴったりのサービスを見つけることが大事です。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
富士ロジテック |
倉庫事業に100年以上携わってきたノウハウを活用!配送方法の提案で事業拡大をサポート
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ロジプレミアムコスメ(清長) |
クライアントに合わせた高品質な対応でファンを増やす化粧品物流代行サービス
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スクロール360 |
マーケティング施策を含むトータル支援!自社のニーズに合わせてカスタマイズ可能な代行サービス
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オープンロジ |
使った分だけ費用が発生する、スモールスタート向け代行サービス |
関通 |
関西と関東に拠点を保有。365日出荷にも対応しているサービス |
エスプールロジスティクス |
コンサルティングから段階的に導入できる3PLサービスを提供 |
データビジネスサプライ |
クライアントのニーズに柔軟に対応できるサービスラインアップが強み |
ウルロジ |
倉庫管理システム(WMS)の活用により出荷の自動化と効率化を実現するサービス |
三協 |
化粧品だけを取り扱う「コスメ専用の物流センター」を関西エリアの奈良県に保有 |
インターナショナルコスメティックス |
薬事法に基づく化粧品製造業許可を取得。加工作業までワンストップ対応可能 |
セラビー |
ニーズに合わせた柔軟で小回りの利く対応が強み |
共進倉庫 |
化粧品製造販売業の許認可を取得。化粧品に特化した対応が可能 |
KTコントラクト |
コンタクトレンズの発送代行にも対応 |
ジャパン流通プランニング |
物流プランナーのアドバイスにもとづくカスタマイズサービスを提供 |
オーダー! |
独自開発のWMSソリューションを活用してあらゆるECプラットフォームとスムーズに連携 |
ユニゲ |
発送代行の他に化粧品の輸入代行やOEM生産にも対応 |
化粧品物流代行サービスで注意すべきこと
化粧品・医薬部外品製造業許可証の保持の有無
化粧品物流では、一般的な物流管理に加えて、高度な専門知識と対応力が求められます。
化粧品物流業務を行うにあたり、「化粧品製造業許可証」を取得していることが前提となっています。
各種モールとの連携有無
多店舗展開をすると、出荷処理などの対応も各モールの決まりに沿って対応する必要があり、工数がかかってしまいます。
WMS(倉庫管理システム)を導入することで、各モールと出荷情報の連携が可能になり作業効率が上がります。
出荷処理の工数を削減するためにも、アウトソーシング先がモールと連携できるのか確認しておくのが賢明です。
安心・安全な保管管理体制
化粧品の保管管理の状態は、実際に手にとる消費者にダイレクトに伝わります。
不適切な管理体制だと、容器や中身の破損だけでなく品質の劣化を招く恐れがあります。
消費者が肌トラブルや体調不良を引き起こす要因となるので、万全な管理体制があるか確認が必要です。
化粧品物流代行のサービス内容
次に、化粧品物流代行のサービス内容についてみておきましょう。
- 化粧品製造業許可を取得済みの倉庫を拠点に、物流のセンター業務・配送を実施
- 在庫管理から返品処理まで対応
- 同梱物の封入対応
- 梱包資材手配とギフトラッピング
- BtoB(卸など)、BtoC(一般消費者向け)のどちらにも対応
- 自社システムやカート、モールOMSとデータ連携
化粧品物流代行サービスに依頼するメリット
化粧品の発送代行で得られるメリットには、下記が挙げられます。
繊細な管理業務からの解放
化粧品は、デリケートな管理が必要になってくる商品も多いです。自社だけで温度管理や湿度の調整をこなすのは、時間も費用も必要になってくるので厳しい部分があります。
しかし、代行業者を利用することで難しい管理を全て任せることができます。さらに、専門知識を持つプロが責任を持って管理してくれるので、自社で管理するよりもミスが圧倒的に少ないです。
化粧品発送のミスをなくせる
発送ミスは企業の大幅なイメージダウンに繋がるので、避けなければなりません。
代行業者を利用すると、専門知識を持つプロたちが徹底的に管理してくれます。また、プロに依頼することで発送ミスを減らすことができ、お客様からの信頼を得られます。
さらに発送代行業者は、機械システムで発送を管理している業者も多く、人為的ミスを減らす為の対策もされています。
化粧品の発送業務が「可視化」できる
発送代行業者を利用すると、入庫してから発送までのコストを正確に知ることができ、在庫状況なども随時確認できます。
委託することで業務が「可視化」できるので、商品のマーケティングや改善点の発見がしやすくなり、より良い商品を売ることに繋がります。
化粧品物流代行サービスの費用相場
発送代行を利用する際の相場は、以下のようになっています。
基本費用:10,000~30,000円/月
入庫費用:10~40円/ピース
保管費用:4,000~10,000円/坪
ピッキング費用:10~30円/ピース
梱包費用:150~500円/個
発送費用:500~1,000円/個
基本費用には、管理費用やシステム利用料が含まれています。費用相場は10,000~30,000円となっていますが、業者によっては50,000円のところもあるなど、価格帯に幅があります。値段にかかわらずサービスの中身を見て、利用を決めてください。
入庫費用に関しては、個数によって割引があるところも多いので、業者に事前確認してください。
保管費は、1坪ごとの単価で決まります。保管倉庫を借りるのは、都心よりも郊外の方が基本的には安いです。
梱包費用は、依頼するサービスや発送方法などによって価格が変動します。例えば、ギフトラッピングやメッセージカードの封入作業を業者に依頼すると、その分価格が上がるので、トラブルにならないよう事前に聞いてみてください。
保管する倉庫を借りるのは、都心よりも郊外の方が安いです。ただし、自社の商品をきちんと管理できる環境にあるのかを知るために、委託前に倉庫を見学するのがオススメです。
化粧品物流代行サービスの選び方
物流パートナー選びに迷ったときは、以下の10項目でチェックしましょう。7項目以上がYESなら、安心して任せられるパートナーと判断できます。
化粧品製造業許可(包装・表示・保管)を保有しているか
まず大前提として、化粧品製造業許可(包装・表示・保管)を持っているかは絶対に外せません。 この許可がなければ、輸入化粧品の日本語ラベル貼り替えや再梱包など、「製造行為」にあたる作業が違法となり、法的リスクの発生やビジネス継続ができなくなるおそれがあります。許可の有無は、厚生労働省のデータベースで登録番号と有効期限をチェックしましょう。
医薬部外品・高度管理医療機器の取扱い実績があるか
医薬部外品や高度管理医療機器を将来的に扱う可能性がある場合、この実績があるかどうかも大切なポイントです。幅広い商品を安全に取り扱うには、関連する許認可の取得や、専門的な管理体制が不可欠です。自社の成長や取扱製品の拡大も見据えて、対応範囲が広い物流会社を選びましょう。
温度・湿度を1年以上ログ保管しているか
化粧品の品質は温度・湿度管理で大きく左右されます。 24時間365日体制で温湿度を監視し、過去1年以上の管理データを保管できる会社は、品質保証やリスク対応に優れたパートナーです。トレーサビリティ確保や品質トラブル発生時の原因究明もスムーズに行えるため、ぜひ確認しましょう。
ロット・期限別の先入先出しをシステム制御しているか
SKUやロットが多い化粧品では、手作業での在庫管理には限界があります。 バーコードやWMS(倉庫管理システム)を活用し、ロット・使用期限別に自動で先入先出し管理ができる体制なら、ヒューマンエラーを減らし、正確な在庫管理と出荷精度の向上が期待できます。
主要OMSとAPI連携が可能か
ECプラットフォーム(Shopify、楽天、Amazonなど)や受注管理システム(Next Engine等)とAPI連携できるかどうかは、業務効率に直結します。システム連携で入出荷管理や在庫情報を自動化・効率化できれば、人的ミスも防げ、事業拡大にも対応しやすくなります。
同梱物100パターン以上の制御実績があるか
販促物やチラシなど、同梱物が多彩な場合、その管理実績も確認しておきましょう。 100パターン以上の同梱物制御実績がある会社なら、キャンペーンや定期便など柔軟な対応が期待できます。これにより、ブランドイメージを損なうことなく、プロモーション施策も安心して展開できます。
SDGs対応のエコ資材・簡易梱包メニューがあるか
今や環境対応は企業価値の一部です。 SDGs対応のエコ梱包や簡易梱包を提案できる物流会社なら、消費者や取引先からの信頼向上や、ESG評価アップにもつながります。梱包資材の削減や脱プラ・再生紙緩衝材などの取り組みも要チェックです。
セール時に10倍出荷を無停止で処理した事例があるか
セールやイベント時、出荷量が一気に増えると通常オペレーションでは対応しきれません。 過去に「10倍出荷」でも遅延や停止なく対応した実績があるかを確認すれば、販促機会のロスや顧客離れを未然に防ぐ力を見極められます。
KPI(誤出荷率・リードタイム)を月次レポートで共有しているか
パートナーとして信頼できるかどうかは、誤出荷率やリードタイムなどのKPIを定量的に毎月報告しているかでも判断できます。 可視化されたデータをもとに、改善点や課題を早期に共有し、業務改善を進められる体制がある会社を選びましょう。
物流見学・監査を随時受け入れているか
現場の見学や監査を柔軟に受け入れている会社は、自社の管理体制やサービスに自信があり、透明性も高いと言えます。現地でスタッフの対応や倉庫の清潔さを自分の目で確かめることで、安心してパートナー契約を結ぶことができるでしょう。
化粧品物流代行サービスに関するよくある質問
Q1. 化粧品の物流代行サービスを利用するメリットは?
化粧品は品質管理や法規制が厳しいため、専門の物流代行サービスを使うことで、温度・湿度管理やロット・期限管理、薬事対応(製造業許可・ラベル貼付など)を安心して任せられます。また、受注・梱包・発送ミスの低減や販促同梱、ギフトラッピングなど顧客満足度を高める細やかな対応も期待でき、事業成長や多店舗展開、EC拡大にも柔軟に対応できるのが大きなメリットです。
Q2. サービス選びで注意すべきポイントは何ですか?
「化粧品製造業許可」の有無は必須条件です。温度・湿度の管理体制やロット・期限別先入先出しの自動化、WMS(倉庫管理システム)やECモールとの連携実績も要チェックです。販促や同梱対応の柔軟さ、SDGs資材対応、セール時の出荷体制、KPIの月次レポート・現地見学の受入体制も比較しましょう。
Q3. 物流代行サービスの費用相場は?
化粧品物流代行の費用相場は、基本費用が月1~3万円、入庫費用が10~40円/ピース、保管費用が4,000~10,000円/坪、梱包費用が150~500円/個、発送費用が500~1,000円/個です。
化粧品物流代行サービスのまとめ
化粧品物流は、保管・梱包・発送のプロセスに専門的な知識が必要で、物流サービスの質がブランディングに大きく影響します。
化粧品の物流業務を内製化しようとすると、ヒューマンエラーをなくすための作業スタッフの教育や管理体制を万全にしなければなりません。
誤出荷につながりかねないミスをなくし、物流品質向上を図る方法として注目されているのが化粧品物流代行サービスです。
ただし、サービスの特徴や機能性はサービスによって異なること、また自社に合ったサービスを利用しなければ十分なメリットが得られないため、利用を検討する際にはサービスごとの特徴をよく比較することが大切です。
自社に合ったサービスを利用するために、ぜひ、記事の内容をお役立てください。
- 免責事項
- 本記事は、2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。