オウンドメディアのCVR(CV率)の平均は?改善するにはどうすればいい?

オウンドメディアのCVR(CV率)の平均は?改善するにはどうすればいい?
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この記事では、自社のオウンドメディアのCVRを向上させたいという方に向けて、目安となる業界別のCVR平均値や傾向について紹介しています。

さらに、CVRを向上させるための施策についても解説。どこを改善すればいいのかわからないという方は、参考にしてみてください。

また、オウンドメディアを作って本格的に集客したい方向けに、8,000サイト以上を制作して得たノウハウをまとめた「オウンドメディアの教科書」をご用意しました。ご興味がございましたら今後のオウンドメディア作りにお役立てください。

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オウンドメディアの平均CVRはどれくらいなのか

オウンドメディアの平均CVR
オウンドメディアの平均CVRは、BtoCかBtoBか、またはニッチな業界特化型なのかなど、オウンドメディアの特性によって大きく異なります。

ただ、それでも自社のオウンドメディアのCVRを改善するための目安として、CVRの平均値を知りたいという方もいるでしょう。

本記事では、コンバージョンの種類や算出方法をおさらいしながら、オウンドメディアのCVRの平均値について業界別にリサーチした結果などを紹介していきます。

コンバージョンにもいくつかの種類がある

適切なコンバージョンを設定することは、オウンドメディアの成功を左右する非常に重要な要素です。

そのためにも、オウンドメディアを立ち上げた目的が資料ダウンロードなのか、または問い合わせなのかなどを今一度確認し、目標達成に必要なKPIやKGIを設定しましょう。

適切なコンバージョンを設定するにあたって、コンバージョンの種類を把握しておくことも大切です。

コンバージョンの種類には「直接コンバージョン」「間接コンバージョン」「総コンバージョン」「ユニークコンバージョン」があります。それぞれの特徴について説明します。

直接コンバージョン

直接コンバージョンとは、サイトにアクセスしたユーザーが、離脱せずにそのままコンバージョンとして設定している商品購入や会員登録、問い合わせなどを行なうことです。

たとえば、検索サイトからオウンドメディアにアクセスしたユーザーが、記事内で紹介されている商品を購入した場合は直接コンバージョンになります。

間接コンバージョン

間接コンバージョンはアシストコンバージョンとも呼ばれ、サイトにアクセスしたユーザーがその時点ではコンバージョンしなかったものの、再度サイトを訪れたときにコンバージョンすることを指します。

間接コンバージョンの例としては、SNSで気になった商品を見つけてさらっとサイトを確認し、後日その商品の情報がまた流れてきたときにサイトを再度訪問して購入に至る流れです。

コンバージョンに至る最初のきっかけとなったSNSの影響を無視できないため、間接コンバージョンもしっかり確認することが増えています。

総コンバージョン

総コンバージョンは、その名前の通りにコンバージョンされた総回数のことです。

たとえば、Aさんがサイトで2つの商品を購入した場合、総コンバージョン数は2になります。

ユニークコンバージョン

総コンバージョンがコンバージョンの「回数」に注目するのに対し、ユニークコンバージョンはコンバージョンした「人数」を求めます。

たとえば、Aさんがサイトで2つの商品を購入した場合、ユニークコンバージョンはユーザー単位でカウントするので、ユニークコンバージョン数は1です。

総コンバージョンとユニークコンバージョンのどちらを選ぶかはサイトの目的によって異なり、商品の購入を最終目標とするなら総コンバージョン数に意味があります。

会員登録を最終目標とする場合は、同じユーザーが複数回登録しても意味がないため、ユニークコンバージョン数が適していることになります。

CVR(コンバージョン率)の算出方法をおさらい

CVRは、「コンバージョン数÷セッション数×100」で算出できます。セッション数とはWebサイトの訪問数のことです。

たとえば、コンバージョン数が1で、セッション数が50の場合、「1÷50×100」でCVRは2%になります。

CVR(コンバージョン率)の平均値は?

CVRの平均値は業界や商材などで異なりますが、ランディングページにおけるCVRの平均値は2~3%と言われています。

ただし、業界や商材などによっては3%でも高い数値と判断されることもあれば、5%なのに標準以下になることもあります。

自社のオウンドメディアのCVRの成果を確認するための目安を定める場合は、類似しているサイトの事例を参考にすると良いでしょう。

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オウンドメディアの業界別平均CVR

オウンドメディアの業界別平均CVR
検索広告とディスプレイ広告における業界別平均CVRを表にまとめてみました。

業界 CVR(検索広告) CVR(ディスプレイ広告)
出会い系サービス 9.64% 3.34%
法律系 6.98% 1.84%
人材派遣サービス 5.13% 1.57%
自動車 6.03% 1.19%
金融系 5.10% 1.19%
コンシューマーサービス 6.64% 0.98%
工業製品系 3.37% 0.94%
テクノロジー系 2.92% 0.86%
医療系 3.36% 0.82%
不動産系 2.47% 0.80%
BtoB 3.04% 0.80%
Eコマース 2.81% 0.59%
旅行系 3.55% 0.51%
教育サービス 3.39% 0.50%
家庭用品系 2.70% 0.43%

引用元:Wordstream/Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!](https://www.wordstream.com/blog/ws/2016/02/29/google-adwords-industry-benchmarks)
引用元:SEO研究室/【WEBマーケティング】CVRの平均値について、各業界ごとの平均値を解説します(https://webss.jp/column35/)

扱っている商材の価格が高い高額なほど、コンバージョン率が低くなる傾向にあります。また、不動産やBtoB、テクノロジーなど慎重に検討したい業界も、コンバージョン率は低めです。

そのほかにも、CVRとCTR(クリック率)は基本的に比例するため、CVRを高めるためにはユーザーにクリックしてもらえる施策が必要になります。

業界別の平均CVRを知ることで、自社のオウンドメディアにおける施策の目標・目安として活用でき、効果的なマーケティングが実施できているかどうかの分析が可能になります。

そのほかにも、的外れな施策にコストを投入していないかなど、コスト面の精査にもつながるメリットがあります。

オウンドメディアのCVRを上げるにはどうすればいい?

自社のオウンドメディアのCVRを改善したい場合、どういった施策を行なえばいいのかについて解説します。

コンバージョンを整理する

まずは、現在設定しているコンバージョンの項目を確認し、それぞれのCVRや売上について把握しましょう。

そのうえで売上につながっている上位の2~3個に整理し、順位が低いコンバージョンの項目はサイトからの削除を検討します。

たとえば、サイト上部の目立つ位置に電話番号を設置しているにもかかわらず、営業電話ばかりで商材の問い合わせがない状態だと、コンバージョンの施策として意味を成しているとは言えません。

それよりも、ヘッダーを占領している電話番号を資料請求に変えることで、売上という成果につながる可能性があります。

また、目立つところに設置した問い合わせから営業メールばかり届いている状態も、コンバージョンを見直すポイントです。

ターゲット層からのコンバージョンを期待して設置した問い合わせが機能していないのであれば、別のコンバージョンの設置を検討してみましょう。

導線を見直す

コンバージョンを整理したら、次はユーザーがそのコンバージョンに至るまでの導線設計に問題がないかを見直しましょう。

たとえば、商材を唐突におすすめの商品として紹介したとしても、ユーザーにとっては自分のニーズにマッチした商品やサービスかどうかを判断できる情報がないので、コンバージョンは期待できません。

そのため、ユーザーが求める情報を網羅したうえで、ユーザーの気持ちに寄り添った導線を設計する必要があります。

また、スマートフォンが普及している今、スマートフォンサイトの改善もCVRに影響する可能性があるため、こちらも忘れずに導線を見直しましょう。

ページデリバリーを活用する

ページデリバリーとは、Webサイトのコンバージョン率を高めるためのサービス。特にコンバージョン率が頭打ちになっているサイトに対して、新たな角度からの訴求をするランディングページを作成します。

従来のお問い合わせや資料請求といったコンバージョン導線に加えて、新しい導線を設計することで、異なる視点から潜在顧客にアプローチし、より多くのコンバージョンを生み出すことが可能になります。

詳しくは下記よりダウンロードしてみてください。

ページデリバリーの
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Webフォームの入力項目を最小限にする

コンバージョンにWebフォームを使用している場合、フォームページでの離脱率や入力途中での離脱率の確認もCVRの改善に重要です。

フォーム離脱率は業界やフォームの目的によって異なりますが、平均で40~50%、高いものだと70%にもなるとされています。

Webフォームの離脱率を防ぐうえで重要なポイントは、入力項目を最小限に抑えることです。

たとえば無料の資料請求だとしても企業規模や役職など必須記入欄が多いと、入力を面倒に感じ、ユーザーが資料請求を諦める可能性があります。

そのため、ユーザーの視点に立って、コンバージョンの妨げになっている項目がないかを確認しましょう。

また、郵便番号を入れたら自動で住所が入力されるようにしたり、フォーム送信前にエラー部分を分かりやすく表示したりなどの対策を講じることも、フォーム離脱率の改善につながります。

マイクロコピーに着目して改善する

マイクロコピーのイメージ画像
マイクロコピーとは、Webサイトに設置されているボタンのラベルをはじめ、ヒントとなるテキストや写真のキャプション、問い合わせフォームの文言などを指します。

マイクロコピーが重要な理由

マイクロコピーはユーザーの行動喚起に影響を与えるとされており、CVRの改善にも大きく寄与する重要な施策です。

たとえば、お問い合わせを「無料で相談する」に変える、「1分で診断可能」や「30日間無料お試し」などのように数字で表現するなど、ユーザーにとってのメリットやアドバンテージを提示したりすることでCVRの改善を期待できます。

効果的なマイクロコピーに改善するポイント

マイクロコピーでユーザーの心理や行動に働きかけるなら、次のポイントを意識しましょう。

  • 専門用語をなるべく使わない
  • 具体的な表現
  • ポジティブな言い回しでのフォロー
  • 数字を盛り込む

ポジティブな言い回しでのフォローというのは、問い合わせフォームやアンケートでユーザーが離脱しないようにするための施策です。

たとえば、「1分で診断可能」「○○まであと3問」などのポジティブな文言があると、面倒に感じやすいフォームの入力やアンケート回答への心理的ハードルを下げる効果が期待できます。

また、抽象的なテキストだとユーザーを訴求するには弱く感じるため、具体的な表現や数字を盛り込むこともユーザーの興味・関心を引くのに効果的です。

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マイクロコピーでCVRを改善した事例

Pinterest
写真共有サービスのPinterestでは、マイクロコピーのテストが計画的に行われています。

Copytuneと呼ばれる専用のテストプラットフォームを作成し、言語ごとに最適なコピーのバリエーションをテスト。さまざまなプロセスでバリエーションを試し、最も成功した要素を組み合わせることで、CVRの大幅な向上を期待できるとのこと。

Pinterestによれば、Copytuneを使って作成したマイクロコピーによりCVRが11%増加し、毎週数十万人の新規ユーザーの獲得に成功しています。

参照元:microcopy.org/【翻訳記事】マイクロコピー:言葉でコンバージョンを促進する方法(https://microcopy.org/case_studies/translated_article_kalina/)

Canva
ウェブベースのグラフィックデザインプラットフォームのCanvaでは、ボタンのマイクロコピーを変更したことでクリックスルー率を28%向上させることに成功しています。

どのような改善が行なわれたかというと、もとのテキストが「Start the free tutorial(無料のチュートリアルを開始する)」と事務的な表現だったのに対し、「Unlock my design skills(デザイン力を引き出す)」に変更。

Canvaのユーザーはプロ並みのデザインを自身で制作できるようになることを最終目標としているため、ユーザーのベネフィットにフォーカスしたアプローチが功を奏した事例と言えます。

ただし、ターゲット層によっては最初の事務的な表現のほうがアプローチとして適している場合もあるので、ターゲット層に合ったマイクロコピーを考える必要があります。

参照元:microcopy.org/【翻訳記事】マイクロコピー:言葉でコンバージョンを促進する方法(https://microcopy.org/case_studies/translated_article_kalina/)

オウンドメディアのCVRを上げるための施策をやろう

Webサイトの見直しのためのブレストイメージ
オウンドメディアのCVR平均値を知ることは、サイトが成果を出しているかどうかを確認する目安になります。

業界別のオウンドメディアのCVR平均値と比較して改善が必要な場合は、自社で対応が可能なものはすぐに着手しましょう。

マイクロコピーの成功事例でもわかるように、ちょっとした工夫や見直しでCVRが改善につながることがあります。

オウンドメディアのCVR平均値を上げるための施策を行なう場合は、必ず施策実装前と実装後の比較を忘れないこと。

CVRが落ちてしまうこともあるので、注意が必要です。もしCVRが上がらないようだったら、改善のためのPDCAを回していき、改修を重ねていくようにしましょう。

オウンドメディアの制作運用はZenkenまで

オウンドメディアを立ち上げたいものの、専門知識のある人材が在籍しておらず、CVRの改善策などの実施が難しい場合が多々あります。

Webメディアの制作および運用をもっとも得意とするZenkenであれば、貴社に必要なマーケティング戦略立案から制作・運用まで、すべて対応させていただきます。

なお、Zenkenが提供するオウンドメディア戦略については、下記ページでくわしく解説しています。これからオウンドメディアに注力したい、新たな戦略の必要性を感じているという場合は、記事をお読みください。

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戦略的オウンドメディア制作とは?

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キャククルを運営するZenkenでは、これまでに8,000社・120業種を超える企業のWebマーケティングを支援してまいりました。

オウンドメディア制作についても、市場の分析から戦略立案・メディアの制作・運用までワンストップで対応可能です。貴社の強みにあわせたメディアを制作し、成果が出るまで運用・改善を徹底的に行ってまいります。

オウンドメディア制作を検討しているのであれば、資料をダウンロードしてお読みください。

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