グリコのブランド戦略について徹底解説
公開日:2023年01月06日

この記事は、大手食品メーカーである「グリコ」のブランド戦略について解説しています。ぜひ、自社のブランド戦略の参考にしてください。
また、ブランド戦略を成功させるためには、ブランディングに関する正しい知識とやり方を理解しておくことが重要です。
ブランド戦略の概要や流れを、分かりやすくまとめた資料をご用意しておりますので、本記事と合わせてご活用ください。
グリコのブランド戦略のポイント

ソニーは日本の大手食品メーカーです。ポッキーやプッチンプリンを始めとして、ロングセラー商品を数々生み出しています。
食品業界を代表する企業の一つであるグリコですが、40代以上には認知されていても、10代を中心に若者世代で認知度が低いという課題がありました。
そこでグリコは、若年層にも「グリコブランド」を浸透させるための施策を実施。今回はそんなグリコのブランド戦略について解説していきます。
ブランド戦略① グリコを知らない世代へのアプローチ
グリコが浸透していない世代へのアプローチとして、具体的に「オフィスグリコの推進」と「Pardotの導入」を行いました。
オフィスグリコは、ターゲットを30~40代の男性に設定。お店では買わなくても、会社で甘いものを食べたいと思っている層に向けて、オフィスにグリコのお菓子を提供するサービスを行っています。
Pardotは、マーケティングオートメーションツールのことです。Pardot導入前は、顧客の問い合わせ方法が電話のみでした。Pardotを導入することで、Webサイトから商品資料をダウンロードできるようになり、顧客との接点を増やすことに成功。
問い合わせ導線を増やすこと以外にも、Pardotによって顧客管理が可視化され、顧客情報の確認や問い合わせ対応を円滑に行えるようになりました。
ブランド戦略② 顧客と接点と作る取り組み
顧客と接点を増やすための施策として、グリコはCMソングに合わせて踊るダンスコンテストを始めとした、キャンペーンを積極的に行いました。
2015年の「シェアハピ」キャンペーンでは、ダンスCMの動画公開とともに、ユーザーに対してダンス動画の投稿を促すコンテストを実施。
コンテスト参加のために、ダンスCMの動画は500万回以上視聴され、ユーザーによって多くのダンス動画も投稿されました。
ブランド戦略③ 海外への事業展開
グリコは国内だけでなく、海外展開も積極的に行っています。
2001年にグリコは、ポッキーをアメリカのマーケットに参入させましたが、2004年以降その売上は伸び悩んでいました。
そこで、売上が伸びない原因として、アメリカではポッキーの認知度が低いことが原因と考え、100万個のサンプリングを実施。実際に食べてもらうことで、アメリカでの認知度がアップし、売上も少しずつ上っていきました。
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グリコのブランド戦略まとめ
今回はグリコのブランド戦略について解説しました。グリコは長年にわたって愛される商品を数々世に送り出してきましたが、グリコ自体を知らない世代やアプローチできていない層がいました。
グリコのブランド戦略からは、訴求できていない層に対してブランドの認知度を上げるためには、それぞれのユーザーニーズに合わせた施策を検討・実施する必要がある、ということが分かります。
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