【製造業向け広告戦略・広告媒体ガイド】集客マーケティングのポイント
2020年11月25日

製造業の広告選びで意識すること
この記事では、製造業での集客・顧客獲得に活用できる広告手法や媒体についてまとめています。
BtoBの場合は、自社認知の機会を増やすこと、そして顧客自身が気づいていない課題に気づかせることが重要です。
様々な広告手法が考えられますが、いずれかの広告を出しさえすれば望む反響があるとは限りません。自社のビジネスフェーズやターゲットによって、使い分けていく必要があります。
見込み顧客・未来の顧客を効率的に増やすためには、それぞれの広告が持つ利点や情報が届くユーザー層なども意識しておきましょう。
製造業の広告手法
ポータルサイトへの広告掲載
製造業のポータルサイトでは企業や製品情報がまとまっているため、主に候補探しや比較検討フェーズの顧客が閲覧します。
ある程度の発注の目途が立っているニーズの顕在化した顧客のため、ポータルサイトでうまく露出することができれば認知向上や顧客獲得につながりやすいでしょう。
製造業向けポータルサイトの一例
EMIDAS(NCネットワーク)
引用元:EMIDAS公式サイト(https://www.nc-net.or.jp/)
「工場検索」という検索キーワードで1位に表示されてる、製造業の情報を集めたポータルサイトです。
会社名や製品での検索はもちろん、課題(困りごと)での検索や設備検索など、様々な切り口で製造業企業との接点をつくりだしています。
製造業応援サイトCCNET
引用元:CCNET公式サイト(http://www.ccnet21.ne.jp/)
工場の検索機能はもちろんですが、掲示板のような形で仕事の受注・発注の提案なども可能になっている点が特徴です。
自社で対応できそうな仕事に手を上げたり、得意分野での受注を募集することができるため、ニーズが明確な顧客を獲得できます。
登録などの費用はかからず、すべて無料で利用できるとのこと。2020年11月現在は広告枠の掲載は停止しているようです。
製品ナビ
引用元:製品ナビ公式サイト(https://www.incom.co.jp/)
製品ナビは、工業製品やIT製品などの情報をまとめているポータルサイトです。特定の製品名で検索している、ニーズがより具体的な顧客の集客が可能になります。
Webサイトの他に情報誌「ProductNavi」も発行。サイト・情報誌ともに無料での掲載が可能になっています。
WEB広告(バナー広告等)の出稿
顧客となり得るユーザーが閲覧するサイトなどに、バナー広告を出稿することで認知向上が可能です。
アドネットワークという広告配信形式を活用することで、様々なメディアやSNSなどに自社広告を表示させることができます。
これらの広告は行動ターゲティングやリターゲティングが導入されていますので、自社に関心度が高そうなユーザーや、一度公式サイトへ訪れたユーザーなどに対して集中的に広告を表示し、継続的に認知の機会をつくりだせます。
アドネットワークの一例
アドネットワーク広告を扱っているサービスに登録することで、広告表示をスタートできます。
興味のある方は、下記の代表的なサービスなどをチェックしてみてください。
- シラレル
(https://shirareru.microad.co.jp/) - Yahoo!ディスプレイアドネットワーク
(https://promotionalads.yahoo.co.jp/service/displayads/) - Googleディスプレイネットワーク
(https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/campaigns/display-ads/) - 楽天広告
(https://adsales.rakuten.co.jp/business/)
ポジショニングメディアの制作・運用
ポジショニングメディアとは、市場内における自社ならではの強みをPRすることで、自社と相性の良い顧客を集客することができるWebメディアになります。
業界で使われているポータルサイトではなかなか親和性や成約率の高いユーザーを集客できない、
そもそも自社に合った媒体がないので近しい媒体を使っているというお悩みがあれば、ピンポイントで解消できる広告施策です。
自社ならではの強み=バリュープロポジションを明確にすることで、市場内でどのような価値を提供しているのかという自社の立ち位置を示します。
結果として
- 他社との差別化
- 市場内での独自化・ブランディング
- 特定ニーズを持つ顧客の圧倒的集客
が可能になります。
競合と比較をしながら、市場の中での自社のポジショニング(立ち位置)を明確にし、あるニーズにはA社がベストだが、別のニーズに対しては自社を選ぶべきと顧客に伝えることができる戦略です。
オウンドメディアの制作・運用
オウンドメディアとは、情報発信のために自社で運営するメディア(主にはWebサイト)のことを指します。
顧客が知りたい・興味があることに対して有益な情報発信をすることで、接点を持つことができます。
悩みや課題などのキーワードに対しての答えになる情報を発信するため、基本的にはまだニーズが顕在化していない潜在顧客(見込み顧客)を主に集客するための施策です。
製造業は専門性が高い分、企業側からの情報は価値を感じてもらいやすい業界です。継続的に情報を発信し、顧客と接点を持ち続けることによって、企業としての信頼感も醸成できます。
製造業のオウンドメディア活用事例
plasticfilm-labo.com(パナック)
引用元:plasticfilm-labo.com公式サイト(http://www.plasticfilm-labo.com/)
機能性フィルムの探索・加工・開発・供給を行っているパナックが運営しているオウンドメディアです。
プラスチックフィルムの用途や特徴、加工など、あらゆる情報が網羅されており、企業の専門性を上手にPRしています。
記事自体も人柄が見えるような、非常に親しみやすくユニークな内容になっており、専門知識を楽しく読み進められるようになっています。
1050plus(東洋インキ)
引用元:1050plus公式サイト(http://www.toyoink1050plus.com/)
「1050plus」は印刷インキの製造・販売を行う東洋インキのオウンドメディアです。
色彩学に関する記事や、イメージカラー検索といったユニークなコンテンツも。ほか活躍するクリエイターやデザイナーのインタビュー記事なども掲載。
色鮮やか、かつスタイリッシュなサイトデザインとなっており、インキを扱う会社としてのセンスの良さが伝わる、見た目から引き込まれるメディアになっています。
微細加工.COM(後藤精機)
引用元:微細加工.COM公式サイト(http://www.bisai-kako.com/)
精密部品や金型製作・樹脂成形など、精密切削加工を得意としている後藤精機のオウンドメディアです。
自社の強みである微細加工についての情報を、盛りだくさんの記事で詳細に解説。
イラストを使って専門知識をわかりやすく解説しており、自社の技術のPRと信頼感の醸成を叶えているメディアです。
IoT | ソリューション&まとめ(キビテク)
引用元:IoT | ソリューション&まとめ公式サイト(http://iot-jp.com/)
人型ロボットの技術を強みに持ち、知能ロボットの受託開発を主に行っているキビテク。
「IoT | ソリューション&まとめ」では、IoTやロボット技術などをはじめとした、イベント情報や用語解説といったコンテンツを公開しています。
自社の専門性・技術力のアピールの場としてオウンドメディアを活用し、お問い合わせなどへつなげています。
TechWeb(ローム)
引用元:TechWeb公式サイト(http://micro.rohm.com/jp/techweb/)
「TechWeb」は半導体メーカーのロームが運営しているオウンドメディア。
電源設計について、図やイラストなども使いわかりやすくかつ詳しく解説しています。
そこから資料ダウンロードやメルマガ登録へと誘導しており、見込み顧客の獲得に活用。
キャプチャ画像の電源設計のサイト以外にも、IoT技術やモーター設計などのオウンドメディアも展開しています。
公式サイトの整備
公式サイトの情報を整理することは、Webマーケティングや広告戦略の第一歩と言っても過言ではありません。ですが、あえて最後に紹介をしました。
というのも公式サイトというのは、上述している様々な広告マーケティング戦略の最後の受け皿になるからです。
つまりは広告で示している強みや、自社への訴求ストーリーとしっかりとつながっていなければなりません。
興味を持ってくれた顧客が知りたい情報を知ることができるか、またそれらがわかりやすく整理・網羅されているかも意識してみてください。
LP(ランディングページ)の制作
自社の特徴や強みを整理して見せる方法としてはLP(ランディングページ)があります。
情報が様々なページに散らばっていると、それだけで閲覧者にストレスを与えてしまい、サイトから離脱するリスクを高めます。
LPは1つのページ内で、強みの明確化・自社を選ぶべきストーリー・お問い合わせまで完結させる構成が基本です。
広告から流入してきたユーザーに対して最後の一押しとなるため、よりお問い合わせの確度を上げたい場合は有効な手段です。
見込み顧客の情報獲得
今すぐ顧客にならなくても、継続的にコミュニケーションを図ること将来的に顧客になってくれる可能性のある方も公式サイトには訪れます。
製品詳細やカタログなどダウンロード資料を準備し、ダウンロード時に情報を入力いただくことで、興味を持った顧客の連絡先を得ることができます。
そういった見込み顧客に対して、メルマガや製品情報の配信などを行うことで、顧客へと育成していきます。
これはリードナーチャリングというマーケティングの考え方になります。MA(マーケティングオートメーション)も併せて導入すれば、顧客獲得のさらなる効率化が可能です。
製造業の広告で大切なこと
製造業の広告で意識すべきは、顧客が自社を選ぶ理由が明確に示せているかという点です。
顧客の特定のニーズに対して、最も応えられるのは自社製品であるということがしっかり伝えられているのかを意識してみてください。
また記事内でも触れていますが、自社ならではの強み=バリュープロポジションが明確にできていない場合は、自社が置かれている状況やユーザー・競合の分析を改めて行ってみてください。
全研本社では、様々なWebマーケティング・広告についてワンストップで対応しており、現在までに7000件以上の集客支援実績がございます。
クライアント企業の市場分析からバリュープロポジションの明確化、マーケティング戦略の立案、各種Web広告メディアの制作・運用、クライアント公式サイトの改修・LP制作など、トータルで支援が可能です。
集客ができていない、マーケティングの始め方がわからないといった課題があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
ティング
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