不動産のポータルサイト・広告媒体について調査!掲載時の比較検討の参考に
2020年04月15日

不動産ポータルサイトは、不動産会社における広告媒体のひとつです。毎日たくさんのユーザーが訪問してくるので、高い集客効果が見込めます。ただし、特徴やメリットを把握した上で、適切に運用することが大切です。そこで今回は、不動産ポータルサイトの概要について解説していきます。
広告媒体の不動産ポータルサイトとは何か?
不動産ポータルサイトとは、わかりやすく言えば「ユーザーに物件情報を届けるための仲介サイト」です。ユーザーが物件を探している際、不動産ポータルサイトに訪問すると各社の物件情報をまとめて検索・確認できます。
つまり、不動産ポータルサイトに自社物件を掲載すれば、そこから集客できる可能性が生まれるわけです。
不動産ポータルサイトの契約・掲載料金などについて
不動産ポータルサイトと一口に言っても数多くの種類があり、それぞれ契約形態が異なっています。無料プランで契約できるサイトもありますが、サービスが充実しているのは当然ながら有料プランです。
ただし、有料プランはそれなりの掲載料金がかかってくるため、費用対効果を見極めた上で契約することが大切です。掲載料金のシステムを大きく分けると「定額型」と「成果報酬型」の2種類があります。
定額型の場合、サイトに物件情報を載せた時点で掲載料金が発生します。掲載料金は月額や年額など一定のペースで徴収されるため、コスト管理がしやすいです。
一方、成果報酬型はポータルサイトを通じて、何らかの成果が出ると掲載料金が発生します。逆に成果が出なければ掲載料金もかからないため、不要なコストを抑えたいならおすすめです。
不動産ポータルサイトへ掲載するメリットとデメリット
不動産ポータルサイトへの掲載を検討するにあたり、メリット・デメリットはやはり気になるところです。この辺りも詳しく解説していきます。
【長所】不動産ポータルサイトへ掲載するメリット
不動産ポータルサイトに物件情報を掲載すると、以下のメリットが得られます。
検索上位に表示されやすい
不動産ポータルサイトはSEO対策をしっかり行っているため、検索上位に表示されることも多く、たくさんのユーザーが流入してきます。また、PR枠などを活用してポータルサイト内で上位表示させれば、より効率的に集客することが可能です。
ユーザーがアクションを起こしやすい
不動産ポータルサイトでは、物件ページから資料請求や問い合わせといったアクションをすぐ起こせるため、成果が得られる可能性も高くなっています。
ユーザーが安心して利用できる
不動産ポータルサイトに物件情報を掲載する場合、事前にいくつかの審査をクリアする必要があります。つまり、質が低い不動産会社や物件はそもそも掲載されないため、ユーザーも安心して利用できるというわけです。
ポータルサイトによっては無料で使える
不動産ポータルサイトによっては無料プランを提供しているため、コストをかけずに物件情報を掲載できます。有料プランに比べると制限はありますが、無料で集客できる可能性が生まれるのは大きなメリットです。
広告媒体として使いやすい
不動産ポータルサイトでは、物件の説明文・写真・スタッフ紹介といった情報をまとめて掲載可能です。わかりやすいアイコンや枠組みがあらかじめ用意されているため、広告媒体という観点から見ても使いやすいと言えます。
幅広いユーザーにアプローチできる
不動産ポータルサイトには、すぐ物件を見つけたいユーザーや比較検討中のユーザー、興味本位のユーザーなどが集まってきます。この幅広いユーザーにアプローチできるため、高い集客効果が見込めるのです。
ユーザーが比較検討しやすい
不動産ポータルサイトでは、競合他社の分も含めて数多くの物件情報が掲載されています。ポータルサイトを使えば、ユーザーは各社の物件をまとめて比較検討できるため、大幅に手間を省けるのです。
【短所】不動産ポータルサイトへ掲載するデメリット
不動産ポータルサイトに物件情報を掲載すると、以下のデメリットも発生します。
掲載料金などのコストがかかる
不動産ポータルサイトの多くは有料なので、掲載料金やオプション料金といったコストがかかってきます。ポータルサイト内で上位表示させたり、情報の充実化を図ったりするとコストも比例して増えるため、それに見合う集客効果を得られるかどうかが大切です。
競合他社との差別化が難しい
不動産ポータルサイトを利用している不動産会社は多いため、物件情報も似たり寄ったりになりがちです。自社独自の強みを見出したり、競合他社を研究したりするなどして、差別化を図る必要が出てきます。
ユーザーが選択に悩みやすい
不動産ポータルサイトには物件情報がたくさん掲載されている上、アポも簡単にとることができます。そのため、ユーザーにとっても選択肢が多く、比較検討などに時間がかかりがちです。
レギュレーションが厳しい
不動産ポータルサイトでは、おとり物件の掲載が固く禁止されています。また、手数料無料キャンペーンといった情報も掲載禁止なので、セールスポイントとして訴求できません。
大手不動産ポータルサイトの紹介
以下で紹介する大手不動産ポータルサイトは知名度が高い上、来訪するユーザー数も多いため、集客の観点から見ても有用です。
suumo(スーモ)
引用元:suumo公式サイト(https://suumo.jp/)
- 運営会社:株式会社リクルート住まいカンパニー
- 展開サービス:賃貸、売買、注文住宅&土地、リフォーム
- サイトURL:https://suumo.jp/
- 掲載詳細:http://business.suumo.jp/
suumoはCMやメディアで見かける機会が多いため、最も有名な不動産ポータルサイトと言っても過言ではありません。顧客満足度調査でも1位を獲得しているため、多くのユーザーが利用しています。
掲載料金については、物件ひとつあたり月額2万円の広告枠を利用する掲載課金(定額型)があるようです。
suumo(スーモ)の広告掲載料金や集客効果を調査
LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)
引用元:LIFULL HOME’S公式サイト(https://www.homes.co.jp/)
- 運営会社:株式会社LIFULL
- 展開サービス:賃貸、売買
- サイトURL:https://www.homes.co.jp/
- 掲載詳細:https://www.homes.co.jp/businesspartner/
LIFULL HOME’Sは日本最大級の不動産ポータルサイトで、総物件数は業界トップクラスとなっています。こちらもメディアでよく紹介されているため、suumoに負けず劣らず有名です。
掲載料金については、月額1万5,000円の問い合わせ課金(成果報酬型)に加えて、掲載課金(定額型)もあります。
ホームズ(homes)の掲載料金や広告集客効果を調査
athome(アットホーム)
引用元:athome公式サイト(https://www.athome.co.jp/)
- 運営会社:アットホーム株式会社
- 展開サービス:賃貸、売買
- サイトURL:https://www.athome.co.jp/
- 掲載詳細:https://atbb.athome.jp/LP/join/
athomeも日本屈指の規模を誇る不動産ポータルサイトで、suumoやLIFULL HOME’Sと並ぶくらい有名です。加盟店・利用不動産店数は約57,000店(2020年1月時点)で、業界トップクラスとなっています。
掲載料金については、月額3万円で100件ほど掲載できる掲載課金(定額型)があるようです。
アットホーム(athome)の掲載料金や広告集客効果を調査
スマイティ
引用元:スマイティ公式サイト(https://sumaity.com/)
- 運営会社:株式会社カカクコム
- 展開サービス:賃貸・売買
- サイトURL:https://sumaity.com/
- 掲載詳細:https://sumaity.com/help/beginner.html
スマイティは「食べログ」や「価格.com」の運営会社が作った不動産ポータルサイトです。「住みやすい街」で条件検索できるなど、ユニークな機能が設けられています。
掲載料金については、反響課金(成果報酬型)を採用しています。
スマイティの掲載料金や広告集客効果を調査
スモッカ
引用元:スモッカ公式サイト(https://smocca.jp/)
- 運営会社:株式会社じげん
- 展開サービス:賃貸
- サイトURL:https://smocca.jp/
- 掲載詳細:https://smocca.jp/statics/business/
スモッカは賃貸物件に特化している不動産ポータルサイトです。マンションから一戸建てまで数多くの賃貸を取り扱っており、高い成約率を出しています。
掲載料金については、アクション発生時3,500円を徴収する反響課金(成果報酬型)を採用。WEB経由で申し込めば、初期費用0円など特典が付きます。
スモッカの掲載料や広告集客効果を調査
Yahoo!不動産
引用元:Yahoo!不動産公式サイト(https://realestate.yahoo.co.jp/)
- 運営会社:ヤフー株式会社
- 展開サービス:賃貸・売買
- サイトURL:https://realestate.yahoo.co.jp/
- 掲載詳細:https://realestate.yahoo.co.jp/business/top
Yahoo!不動産は、あのヤフー株式会社が運営している不動産ポータルサイトです。Yahoo!の絶大なブランド力もあり、独自のユーザーを囲い込んでいます。
掲載料金は詳しく公開されていませんが、都道府県や物件数によって変わるようです。また、初期費用0円となっています。
Yahoo!不動産の広告掲載料金や集客方法について解説!
自社に合う不動産ポータルサイトを作る手もあります
ポータルサイトは既存の枠や形式に合わせた掲載がメインとなります。
競合もお金を払って同時に掲載しているので、基本的には並列的な訴求にならざるを得ません。そこで、自社の強みを浸透させたいのであれば、自社の強みがしっかり伝わる特化型ポータルサイトをつくってしまうのも手です。
しかし一般的にイメージされるポータルサイトを作るとなると、巨額な制作費用、莫大な運営コストがかかってしまいます。
全研本社では貴社商圏や商材特性、貴社のマーケティング予算とマーケット規模に合わせた特化型ポータルサイト=ポジショニングメディアを制作・運用することが可能です。
商圏内限定で独占的な運用をすることで、その商圏で検討・検索をしているユーザーへの露出シェアを広げることができるなど、マーケティング戦略において様々なメリットがあります。
自社の強みを打ち出せるポジショニングメディアとは?
ポジショニングメディアとは、商圏における貴社ならではの強みにフォーカスする形で作られるWebメディアです。
例えば物件の総数では競合A社には負けているが、その地域で最も長く経営して地元から信頼が厚いという点で貴社が勝っている場合、その信頼がいかに大切かをユーザーに認知してもらってから、比較検討してもらう訴求ストーリーを作ります。
例えば「地元からの信頼が大切なんだ!」 → 「地元で長く愛される不動産屋を選ぶなら貴社」という流れをつくることで、貴社の強みに魅力を感じる、相談や契約意欲の高いユーザーを狙って集客することができます。
ポジショニングメディアは、貴社ならではの強みを確実にユーザーに響かせられるバリュープロポジションの考え方に則して作られています。
自社に合ったポータルサイトを選ぼう
すぐに広告掲載をしたいのであれば、既存のポータルサイトへの掲載がスピーディーです。
但しすでに競合他社が掲載されているケースも多く、費用をかけても露出だけに留まってしまうリスクも念頭に置いておきましょう。
ポータルサイトを活用した集客を含め、今のWeb戦略に課題や疑問があればお気軽にご連絡下さい。
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