医療機器の保守サービスの保守要員が高齢化・属人化してしまっていてこっまていませんか?医療機器保守サービスを利用するとスタッフが24時間365日体制で対応してくれるため、自社の負担を抑えながら迅速に修理を行うことができます。
本記事では、医療機器保守サービスを提供している会社について詳しく紹介しているので比較検討の際の参考にしてください。
医療機器保守サービスの一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
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SHINKO |
約30,000件の実績!どんなメーカーでも熟練のスタッフが対応
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OKIクロステック |
300名前後の医療機器修理責任技術者が在籍。専門性の高い医療機器でも対応可能 |
興和 |
修理時の代替え機を無償で提供するサービスもあり |
日本光電 |
社内の認定資格を所持したエンジニアをサービス拠点に配置 |
日本NCRサービス |
メンテナンスサービスにおいて20年以上の実績を誇る会社 |
NECフィールディング |
保守サービスの一環として、医療機器の部品を一元管理するサービスも提供 |
JBサービス |
全国をカバーするオンサイト保守・点検サービスとIoT技術を活用したリモート支援 |
医療機器保守サービスとは
医療機器保守サービスとは、医療機関で使用されている機器の故障を防ぐために定期的に清掃やキャリブレーション、部品の交換を行うことです。
医療機器保守サービスは常日頃から行い、機器を使用中の故障や不具合をできる限り減らすことを目的として取り入れられています。
医療機器の急な故障が起きてしまうと、患者の病状に影響を及ぼしかねません。そのため、医療機器保守サービスは、計画的であるだけでなく、誠実な作業であることが求められています。
医療機器保守サービスのメリット
故障や不具合のできる限り発生を抑えることができる
医療機器保守サービスを利用することの大きなメリットは、導入している医療機器の急な故障や不具合を大幅に減らすことができることです。
保守サービスを受けることで、医療機器のメンテナンスを定期的に行うことになり、清掃や交換するべき部品を取り替えることができるため、不具合を起こす可能性を低くさせます。
例えば、電気接点のクリーニングでは、使用によって溜まった汚れや酸化によって引き起こされる音質や画像の乱れを防止させます。
また、消耗品の状態を確認し交換時期の目安をあらかじめ提案してくれる会社もあります。故障する前に適切な対応をすることができるようになります。
医療機器を長く使い続けることができる
医療機器保守サービスでは、機器のその時々に応じた対応を行うことができるため、医療機器を問題なく稼働できる適切な状態に保つことが可能です。
医療機器を適切な状態に保つことで、機器を長く使用し続けることができます。その結果、新しく医療機器を導入するコストを削減可能です。
今ある設備を十分に生かして医療を提供できるため、設備にかけるトータルコストを低減させることにつながることが大きなメリットです。
患者からの信頼を厚くさせる
医療機器が正常に稼働しなくなった場合、医療行為を中断・延期する必要性が出てしまいます。患者の症状によっては、転院をせざるおえなくなったり機器を新しく購入したりしなければいけません。
診療中に医療機器が使用できなくなってしまう事態は、患者に対して大きな負担や不安を与えてしまいます。患者からの信頼が薄くなり、安心できる医療機関ではなくなってしまう恐れもあります。
しかし医療機器保守サービスで定期的に医療機器の点検や清掃、部品交換を行い、故障を防ぐことができれば患者へ医療を安全に提供できます。結果的に、患者からの信頼を厚くさせることが可能です。
医療機器保守サービスの必要性
もし医療機器保守サービスを導入しなければ、医療機器が診療中に故障する可能性が高くなってしまうだけでなく、医療行為を行うことができなくなってしまう恐れがあります。
またメンテナンスを定期的に行わなければ医療機器の寿命が短くなり、設備の交換サイクルを早めてしまいます。
故障を修理したり、新しく医療機器を購入したりするコストがかかってしまうため、医療機器保守サービスはとても必要性の高いものだと言えます。
さらに医療機器を導入してから年月が経ち、その機器が生産終了となってしまう可能性があります。故障や不具合を起こしても互換性がある部品がなく、修理不可能となってしまうことも多く、最悪な事態となります。
そのため定期的に機器を点検してもらい、対応不可能となる機器をあらかじめ把握できるようにするためにも、医療機器保守サービスはとても重要な対策と言えます。
医療機器保守サービスのQ&A
①「保守点検」は義務?
医療機器を使用する医療機関には、保守点検が義務付けられています。医療法では、それぞれの医療機関が行うことはもちろん問題なく、保守点検を行っている外部サービスを利用することも認められています。そのため、医療機関は、医療機器保守サービスを取り入れている傾向にあります。
また外部サービスを利用する際には、医療機関の保守点検を適正に実施することができると認められている者であるかどうかを確認することが必要です。
保守点検を実施するべき機器は、医薬品医療機器等法に挙げられている通りの機器です。例えば、人工呼吸機や麻酔器、心電計、心臓カテーテル検査装置と多岐に渡ります。ただし前述した以外の医療機器でも、正しい機能を発揮させるためには保守点検が必要となります。
また保守点検を行うことで、機器の故障や不具合を早期発見できます。製品の品質安定化を図ることができ、患者の顧客満足度を向上させられます。
医療機関において定期的な点検を行うことは、患者に安心の医療を届けることにも繋げることができます。
②「保守点検」を適切に実施していなかった場合は?
管理責任を問われることがある
医療機器保守サービスを取り入れていないと、急に機器が故障してしまう恐れがあります。保守点検を適切に行っていない状態で万が一医療事故が起こった際には、医療機関に管理責任が問われることがあります。
そのため医療機関において、保守管理を適切に実施することは必要不可欠なことと言えます。
医療機器は保守点検を適正に行ってこそ、正しく性能を発揮することができるということを念頭に置いて、点検を実施することが重要です。保守に関する評価につながる
「(財)日本医療機能評価機構」では「質の高い医療には、医療機器の保守管理が欠かせない」ということが謳われています。
評価項目の一例にも「医療機器が正しく機能するように、病院の機能・規模に応じて適切に管理されていることを評価する。」と記載があり、「病院機能評価」を受ける際に、保守点検を実施しているかどうかを評価されるということになります。
評価の要素には、「定期的な点検」「夜間、休日の対応体制」「医療機器の一元管理」「標準化に向けた検討」という4つの項目も含まれています。
医療機器の管理をしっかりと行っているかを評価されるため、保守点検は医療機関において必須項目と言えます。
引用元:評価項目の一例 (本体審査 評価項目3rdG:V1.0より抜粋)
③「日常点検」と「定期点検」の違いは?
日常点検
日常点検とは医療機器を使用する上で、問題なく稼働するかを点検する比較的簡単な必要最低限の点検です。
主な内容としては、機器が正常に使用できるか、使用前、使用中、使用後に点検を行います。使用前には、外観の異常がないか確認し、操作や安全機構の確認をします。
そして使用中には、設定通りに稼働しているかや手入れ窓がロックされているかどうかを確認します。使用後には、パッキンの劣化や各部品のゆるみがないかなどを確認します。
効率的に素早く点検を実施し、機器の劣化や異常の早期発見につなげます。
定期点検
定期点検とは、上記の日常点検とは異なりより綿密に点検を行うことです。あらかじめ定められた期間で点検を行い、専用の検査機器や工具を活用して、詳細な項目を確認していきます。
専門性が必要なより緻密な点検を行うことにより、医療機器の電気的・機械的障害を発見します。また各点検内容は医療機器メーカーによって定められており、その内容に基づいて行われます。
具体的には定期的に交換しなければいけない部品を交換し、モーターやヒーター、ファンの確認をして、機器の安全動作や性能の維持につなげています。
まとめ
医療保守サービスを取り入れることで、医療機器に急な不具合が起こっても迅速に修理対応してくれるため安心です。また定期的に点検・清掃してもらえることにより、機器を長持ちさせ、交換サイクルを遅くさせることができ、コスト削減にもつながります。
また医療機器を使用する医療機関では、保守点検を行うことが義務付けられています。保守点検をしないまま事件が起こってしまうと、責任を問われることもあるため注意が必要です。
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- 本記事は、2024年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。