専門学校の広報戦略で考えるべきポイント

専門学校の広報戦略で考えるべきポイント
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2018年以降、日本は少子化の影響で学生が減少し「大学全入時代」に突入していると言われています。学生にとって、進路は専門学校も大学も「選びたい放題」の状態です。

そんな今だからこそ、「選ばれる学校」になるために、きちんと他の専門学校・大学と差別化できる情報を発信していくことが大切です。

ここでは、専門学校の広報に求められることや今やるべきこと、現在のトレンドについてまとめました。

専門学校の広報戦略の変化

変化

これまでは学校案内のパンフレットやDMが広報手段の主流でした。しかし、それが必ずしも高校生の目にふれている、手元に届いているとは限りません。ただやみくもに情報を発信するのではなく、情報が「伝わっているか」を確認するまでが大切です。

適切なターゲット(学生)に、伝えたい情報を正しく伝えるために、マーケティング戦略を応用した広報戦略を行いましょう。

これからの専門学校の広報戦略で重視しておきたいこと

興味を持った学生に対してパンフレットを提供するだけでは、自校の魅力が上手く伝わったかを把握することができません。そもそも認知度が低い学校だと、気に留めてくれることもないかもしれません。

興味を持ってくれる高校生をただ待つだけでなく、興味を持ってくれるようにアクションを起こすことが大切です。

Webでの広報活動に重点を置く

高校生のスマートフォン所持率は今や90%を超えており、学校の魅力を伝える手段としてWebからのアプローチは必須といえます。さらに、コロナの影響で学校見学やオープンキャンパスなどができず、外出も控えざるを得ない学生たちにとって、オンラインでの情報収集は当たり前です。

意欲的な高校生は、WebサイトのみならずSNSや動画コンテンツなど、複数の媒体で積極的に進路情報を収集しているでしょう。専門学校の広報においてもWebを活用した戦略が重要です。

情報の発信だけにとどまらないことが大切

ホームページやSNSなど、すでにWebを使って情報を発信している専門学校は多いでしょう。しかし、ただ発信するだけでは、本当に高校生が知りたい情報なのか、魅力を伝えられているかを計ることができません。イベントなどで在校生との交流を通じて、直接聞き出して答えるといった、コミュニケーションを交えた方法がおすすめです。

コロナ禍の今、外出不要で参加できるオンライン相談会を開いている学校もあります。気軽にコミュニケーションができるWebの特性を活かしてニーズを満たし、広告効果を高めていきましょう。

ガイダンスでは集客できなくなっている

これまでは、進学イベントやガイダンスに参加すると専門業者が会場手配から学生へのアナウンスまでセッティングしてくれていたので、ただ待っているだけで高校生と接する機会を持てていました。

しかし、最近では進学イベントやガイダンスの集客力が減少してきており、思ったように学生へのアプローチができなくなってきています。従来のやり方にとらわれず、新しい戦略を取り入れていくことが大切です。

専門学校の広報戦略の基本ポイント

ポイント
これからの専門学校の広報戦略は幅広い層への認知と自校に入るメリットを強く持ってもらえるブランディングが大切になります。

1年生にもアプローチできる環境づくり

まだ進路を検討している途中で、具体的な進路先も決まっていない高校1年生や2年生は、まだオープンキャンパスを回るなど、具体的な行動にも出ていないでしょう。

ですが、さまざまな学校のWebサイトやSNSなどを通じて情報は収集しています。1年生にも情報が届く環境を整える、1年生、2年生向けに特化した情報を届けるなど、日ごろからアプローチをしておくと進路を決める際に覚えてもらうことができます。バーチャルオープンキャンパスや動画コンテンツなど、自宅にいながら学校の雰囲気をつかめるようなコンテンツを充実させておくのが効果的です。

学校の認知度を向上させる活動

産学連携のプロジェクトに参入し、社会から話題性を集めて認知度を向上させる方法があります。自校の認知度を社会全体に浸透させつつ、学校の魅力や強みを伝えるのに効果的です。このとき、プロジェクトについて広く知ってもらうために、新聞など幅広い年代層にリーチするメディアも有効活用しましょう。

このような産学連携の取り組みは、在校生に参加してもらうことで成立します。在校生にとっては卒業後の就職シミュレーションや予習にもつながりますし、進路を決めかねている高校生からは、プロジェクトへの関心から学校に興味を持ってもらえるきっかけになるでしょう。また、在学中から社会や企業で学べる体制を整えておくことで、保護者へのアピールにもつながります。

卒業後のビジョンをイメージしやすくする

「この学校で学べば、将来は○○になれるかもしれない」「卒業後は△△を目標に就職したい」など、学生が未来のビジョンをイメージできる広報戦略が大切です。

より多くの情報を受け取ってもらうため、卒業生の就職先や業界先のほかにも、就職先で働く先輩や卒業生の声などを発信しましょう。リアルな口コミを届けることでよりイメージが具体的になり、効果を高めていけます。

情報発信・ブランディングの際には競合他校にはない自校ならではの強みと入学する学生の未来像が合致することが大切です。この合致をさせる考え方として、「バリュープロポジション」という考え方があります。

専門学校の広報に活用できる「バリュープロポジション」の考え方

バリュープロポジション

バリュープロポジションとは、「提案できる価値」という意味合いを持っており、学校広報においては「この専門学校に入学することで得られるメリットやベネフィット」を指しています。

「他校が提供できていないこと」「自校がニーズに合わせてこたえられること」「学生が求めていること」すべてのバリュー=価値がそろうことで、より良い集客につながるという考え方です。

バリュープロポジションを軸にした広報戦略を実施することで、市場内で「〇〇といえば△△専門学校」というポジションを確立し、差別化を実現することができます。

これまでの広報で、自校の魅力だと思って売り出していたことが、実は学生(高校生)のニーズとは、ズレているかもしれません。自校の市場でのポジションはどこか、自校が提供できる価値がターゲットのニーズに沿っているかを見直し、必要があれば自校の強みや魅力について再考することも検討しましょう。

専門学校が実践すべき広報戦略とは

戦略

どんな強みや魅力を持っていても、高校生に伝わらなくては意味がありません。ここからは、さまざまな広告手法を紹介しながら、専門学校が実践すべき広報戦略についてお伝えしていきます。

オンライン施策

SNSを使った広報

学生が気軽にアクションを取ってくれるSNSを活用して、認知度向上を目指しましょう。10代のユーザー率が高いInstagramやTwitter、LINEからの配信がおすすめです。

今の学生はメールよりもLINEやTwitterなどのSNS利用が生活の中心にあるため、SNSを使ったアプローチは重視すべきです。配信する時期や時間帯など、最適なタイミングを見計らいながら投稿してみてください。

動画コンテンツの配信

10~20代のYoutube利用率は9割と言われており、10代の約7割が毎日動画をチェックしているという結果が出ています。さまざまな動画コンテンツがあるなか、Youtubeにはポジティブなイメージを抱いている人が多く、商品の購入など、実際の消費行動にもつながっています。

学校紹介や授業風景の映像、在校生インタビュー、イベント時の盛り上がりなど、動画コンテンツを充実させておきましょう。高校生が「この学校に入りたい」と思えるような、自校の魅力が伝わる映像制作を目指してください。

ポジショニングメディア

自校の持つ学科に興味のある学生のアプローチをするならポータルサイトに掲載をするという手段はどこもやっていることがほとんどだと思いますが、あくまでも数ある専門学校のうちの1つとして紹介をされてしまう状態です。
ポジショニングメディアを使うことでこの分野に興味があり、その地域の専門学校に通うことを考えているユーザーに焦点を当てたメディア広報施策が可能になります。
自校と親和性の低い学生を募集をしても、入学に至らなかったり、入学後のフォローの手間がかかってしまいます。
しかし、自校と親和性の高い学生を募集することができれば募集率の向上や入学から卒業までのモチベーションを維持させ続けることが容易にできます。
つまり、自校の強みや特徴に合致した学生を募集することは、自校の経営課題解決や入学してくれた学生の未来をしっかり貢献できることにつながるのです。

ポジショニングメディアをより詳しく知りたい方は、ポジショニングメディアについてまとめた資料を別途ご用意しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。

オンライン相談会

自宅にいながら、オンライン通話を通して学校で学べることなどの説明を聞いたり先生に相談したりできるイベントです。コロナ禍で対面での説明会・相談会開催が難しいなか、すでに多くの専門学校が導入しています。

家にいながら保護者も一緒に話を聞けるため、安心感が高まる効果もあります。高校生と直接コミュニケーションをとりながら魅力を伝える場として、ぜひ積極的に活用しましょう。

オフライン施策

オープンキャンパス

進学先を決めていく上で、Webサイトやパンフレットだけでは感じにくい学校の雰囲気や実際の情報を、体験入学という形で知ることができます。オンラインの情報で魅力を感じた学生が、実際に目で見て確かめたいというときにアクションすることも多いようです。

コロナ禍の今では、オンラインVRなどを活用している学校もありますが、コロナが収束した暁には、再び高校生でキャンパスがにぎわう日が来るかもしれません。

産学協同

地元の企業と学生が連携してひとつのプロジェクトに取り組むことで、話題を集めることができます。新聞やニュースなどのメディアに取り上げられる可能性が高まるため、認知度を向上させたい学校にとっておすすめです。実際に社会人の方々と一緒に働くことで、学生は社会に出たあとの自分のキャリアイメージを形成しやすくなります。

専門学校の広報戦略で考えるべきポイントまとめ

専門学校の広報戦略では、専門的に学べることはもちろん、「ここでしか学べない」という「独自の強み」を分析して明確にし、その強みを学生にしっかりと伝えることが大切です。そのためには、学生が専門学校に何を求めているのか、どんなニーズにこたえれば、学生にとって魅力的な学校として映るかを、見直してみる必要があります。

このとき、「バリュープロポジション」の考え方を意識することで、気づいていなかったターゲットのニーズや自校が「価値だと思っていた」こと、実際に提供していた価値、ターゲットが求める価値とのズレが鮮明になり、アピールできていなかった価値を発見することにもつながっていくでしょう。

「自分が将来こうなりたいから、この専門学校にしかない○○を学びたい」と思われるように、バリュープロポジションを明確にした広報戦略を立ててみてください。

「思ったように学生が集まらない」「独自の強みが何か分からない」とお悩みのご担当者様、広報戦略・マーケティング戦略で課題を感じている方は、ぜひ弊社までご相談ください。実践的なマーケティング戦略に基づいた広告支援ノウハウと集客実績をもとに、サポートさせていただきます。

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