集客に役立つLINE公式アカウントの効果やLINE@との違いを徹底解説!
最終更新日:2024年04月19日
集客を語るにあたって、今や欠かせなくなったものと言えばSNSです。
Twitter、Facebook、InstagramといったSNSが集客ツールとして活用されているケースはたくさん存在しています。
その中でも高い集客効果を発揮するとして、特に注目を集めているものが「LINE公式アカウント(ラインアット)」です。実際、LINE公式アカウントは国内のみで37万件以上の認証済みアカウントが開設されており、集客や売上が増えたという実績も多数見受けられます。
そこで、当ページではLINE公式アカウントとはそもそも何なのかという基本的な概要から各機能、集客ツールとしての効果まで詳しく紹介していきます。
LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントとは、ビジネスや情報発信に活用できる事業者向けのLINEアカウントです。
LINEが1対1のプライベートなやり取りに特化していることに対し、LINE公式アカウントは多数のユーザーへ情報を発信することができます。もっとわかりやすく言えば、LINEは個人間のメール、LINE公式アカウントはメルマガといったところです。
そのため、集客ツールとして使うならLINE公式アカウントのほうが有用と言えます。一般のLINEユーザー、つまり顧客に伝えたい情報を一斉に届けられるのはもちろん、他にもビジネス向けの機能が多数備わっているためです。
また、LINEと同じように1対1のやり取りも可能ですので、顧客とのコミュニケーションツールとしても役立ちます。
以前のLINE公式アカウントの違い
以前のLINE公式アカウントでは、「LINE@」と「LINE公式アカウント」の二つが存在していましたが、現在は「LINE公式アカウント」のみとなっています。
当時の2つのアカウントにおける最大の違いは料金です。LINE@は無料プランで使うこともできましたが、LINE公式アカウントはなんと250万円以上の月額料金が必要でした。
なぜこれほど違うのかというとLINE@は中小企業向け、LINE公式アカウントは大企業向けのサービスとして提供されていたためです。LINE公式アカウントは莫大な運用費がかかる分、LINE@にはない独自の機能を利用することができました。
しかし、2019年4月18日よりLINE@はLINE公式アカウントに統合されることとなりました。少しややこしいですが、LINE@とLINE公式アカウントの違いはほぼなくなるということです。
要するにLINE@という名称は今後使われなくなりますが、LINE公式アカウントのサービス内容は新生LINE公式アカウントの中で生き続けるというわけです。
そのため、急に無料プランが有料プランに切り替わることもありません。
さらに、LINE公式アカウントはプランによって機能の制限がありましたが、統合後はプランを問わず全ての機能を利用することができます。つまり、LINE@とLINE公式アカウントの統合は、企業側からすればメリットしかないのです。
LINE公式アカウントの基本機能
LINE公式アカウントには集客に役立つ機能がたくさん盛り込まれています。その中でも基本となる6つの機能について解説していきます。
メッセージ
友だち登録をしてくれたユーザーに対し、メッセージを一斉に配信することができます。配信の事前予約も可能です。写真や動画によるメッセージを配信したり、ユーザーを絞り込んでから配信したりすることもできます。
タイムライン・ホーム
タイムラインは通常のLINEでも使える機能ですが、LINE公式アカウントではメッセージ配信時にタイムラインへ同時投稿することが可能です。これにより、友だち以外の不特定多数のユーザーに対して、ニュースや告知を届けられます。
アカウントページ
アカウントページとは簡単に言えば「LINE内のホームページ」です。プラグイン機能を使うことにより、お知らせや写真、予約ボタンといったページ内コンテンツを簡単にカスタマイズできます。
1:1トーク(チャット)
ユーザー側からトークが届いた場合のみとなりますが、LINE公式アカウントでも1対1でのやり取りが可能です。トークを送ったユーザーを友だちに追加すれば、こちらから発信することもできます。問い合わせ対応などに役立つ機能です。
LINEショップカード
これはLINE上でポイントカードを作成・発行できる機能です。紙製のポイントカードと異なり、紛失する恐れがないのはもちろん、リピート率の増加にも繋がります。
クーポン機能
その名の通り「〇%OFF」などのクーポンを全員、または抽選で配布できる機能です。また、管理画面からクーポンの開封数や使用数をチェックすることもできます。
リサーチ機能
リサーチ機能を使うことで、友達登録をしてもらっているユーザーにアンケートを取ることができます。お店への印象や新たに考えている新商品などのヒントを得ることができるでしょう。
LINE公式アカウントで実現できること
LINE公式アカウントで一体どのようなことができるのか、各機能の特徴も踏まえながら解説していきます。
メルマガより効果的に訴求できる
LINE公式アカウントでは時間やユーザーを指定した上で、メッセージを一斉に配信できるため、メルマガの代わりとして使うことができます。
ニュースやキャンペーンを告知するにあたり、一昔前はメルマガが主に使われていました。しかし、SNSが普及している現在、電子メールの利用率は減少傾向にあります。
また、ユーザーの環境によっては、迷惑メールとしてメルマガが届くこともあります。そうなると開封すらされないので、情報自体がユーザーに届かないのです。
しかし、LINE公式アカウントのメッセージは通知OFF、もしくはブロックされていないかぎり、友だち登録してくれたユーザー全員に届きます。そのため、情報がユーザーのもとへ届きやすいのです。
さらに、メッセージが届くとユーザーにプッシュ通知が来るので、メッセージをすぐ開封してもらえる可能性が高いのです。実際、LINE公式アカウントの開封率はメルマガの10~20倍と言われているため、より効果的に訴求できると言えるでしょう。
情報を拡散させることができる
LINE公式アカウントを使えば、友だち以外の不特定多数のユーザー以外も巻き込んで、幅広く訴求することができます。
基本的にLINE公式アカウントのメッセージやトークは友だち登録が起点となるため、まずは登録を促すところから始める必要があります。しかし、例外的にタイムラインの投稿は友だち以外のユーザーも閲覧できるのです。
例えば、友だち登録をしているAさんがタイムラインの投稿に対して「いいね」や「シェア」をすると、その投稿がAさんのタイムラインに表示されます。すると、Aさんの友だちも投稿を目にする可能性が出てきます。
つまり「友だちの友だち」へと情報を拡散させることができるのです。LINE上で情報が拡散すれば、思わぬ集客効果を生むことも考えられるため、その観点からも意識しておきたいポイントです。
ユーザーとの親密度を上げることができる
LINE公式アカウントでは友だち登録してくれたユーザーに対し、1:1トークで直接やり取りすることもできます。
メルマガやメッセージは一方通行になりがちですが、1対1なら双方向のコミュニケーションが実現します。また、友だち感覚でやり取りできるため、ユーザーから気軽に問い合わせてもらえるようになります。
このようにコミュニケーションが増えると親しみを感じてもらえるため、ユーザーとの親密度を上げることができるのです。その結果、リピートや紹介の増加にも繋がります。
顧客情報やデータを集めることができる
LINE公式アカウントを活用することでユーザーとの接点が増えるため、顧客情報をより詳しく把握できるようになります。
また、トークの返信率やクーポンの開封率から、ユーザーのニーズや稼働時間といったデータを集めることも可能です。
これらの顧客情報やデータを分析すれば、集客により効果的なアプローチを実行することができます。
LINE公式アカウントのプラン内容
LINE公式アカウントのプランは大きく3つに分類されます。LINE@時代の料金を見てみましょう。
LINE@の利用料金
- フリープラン(月額0円)
- ライトプラン(月額5,400円)
- スタンダードプラン(月額21,600円)
なお、LINE公式アカウントへの統合後はプランも一新されます。配信数などの制限がプランによって異なるのは以前と同じですが、無料プランでも全ての機能が使えるようになるため、対策の幅が大きく広がります。
LINE公式アカウントの利用料金
- フリープラン(月額0円)
- ライトプラン(月額5000円)
- スタンダードプラン(月額15000円)
このように統合後は機能が拡張されるだけではなく、月額料金も安くなるのです。追加メッセージの配信など別途費用を支払えば、オプションを利用することもできます。
ちなみに支払い方法はLINE Pay、クレジットカード、請求書払いから選択可能です。
LINE公式アカウントに向いている企業とは?
LINE公式アカウントに向いているのは、飲食店、医療施設、エステサロンなど実店舗型ビジネスを行っている企業です。
LINE公式アカウントを使って集客するためには、まず友だち登録してくれるユーザーを増やす必要があります。それを踏まえると顧客と顔を合わせたり、口頭でコミュニケーションをとったりできる実店舗型ビジネスのほうが断然有利です。
なぜなら、LINE公式アカウントでは友だち登録を簡単に促せるからです。QRコードを記載したチラシやカードを配ったり、来店した顧客に直接登録を呼びかけたりするだけで、登録ユーザーを増やすことができます。
メルマガ登録やWebサイトの会員登録に比べると、企業側もユーザー側も手間がかけずに友だち登録できるため、圧倒的に敷居が低いのです。
さらに、限定クーポンの配布など友だち登録キャンペーンを実施したり、そのキャンペーンを他のSNSで告知したりするのも有効です。各アプローチの相乗効果により、登録を促進することができます。
また、ホームページやブログを運営している場合、ページ内にQRコード、もしくは友だち追加ボタンを設置するのも有効です。
LINE公式アカウントのアカウントの作り方
LINE公式アカウントのアカウントは簡単に作ることができます。ただし、前提条件として通常のLINEアカウントを保有している必要があります。ここでは、通常のLINEアカウントの登録は済んでいるものとして話を進めます。
スマートフォン(タブレット)からアカウントを開設する場合、主な手順は以下の通りです。
- LINE公式アカウントのアプリをダウンロードする
- ダウンロード完了後、アプリを起動する
- 「ようこそ」の画面が出たら画面をスライド
- 「LINE公式アカウントを開始する」をタップ
- 「始める」をタップ
- 利用規約とガイドラインを確認して「同意する」をタップ
- アカウント名・写真・主業種・副業種を設定
- 「アカウントの作成」をタップ
- 利用規約に同意して「次へ」をタップ
- LINE公式アカウントのアカウント開設完了!
パソコンでLINE公式アカウントのアカウントを開設する方法
LINEと言えばスマートフォン(タブレット)のイメージが強いのですが、実はLINE公式アカウントを含めてパソコンで利用することができます。
当然ながらLINE公式アカウントのアカウント開設もパソコンから開設できるため、その手順を紹介していきます。
- LINE公式アカウントのページにアクセス
- 「LINE公式アカウントアカウントを作成する」をクリック
- 「一般アカウントを作成する」をクリック
- LINEアカウント登録時のメールアドレス・パスワードを入力
- 「ログイン」をクリック
- アカウント名・大業種・小業種を設定
- 利用規約を読んで「確認する」をクリック
- 「完了する」をクリック
- LINE公式アカウントのアカウント開設完了!
アンケートや人気投票のコンテンツを配信できる「リサーチページ」の作成など、パソコン版限定の機能もあるので、必要に応じて使い分けましょう。
LINE公式アカウントを利用する際の注意点
LINE公式アカウントは便利な集客ツールですが、利用するにあたって4つ注意点があります。
本番はアカウントを開設してから
LINE公式アカウントはアカウントを開設すれば、すぐに集客できるというものではありません。メッセージやクーポンを頑張って作成したところで、受け取る側のユーザーがいなければ意味がないのです。
集客ツールとしての本領を発揮させるためには、まずは友だち登録の数を増やすことを優先しましょう。
LINE公式アカウントだけに頼らない
LINE公式アカウントは優れた集客効果を発揮するとはいえ、集客対策をこれ1つで全てまかなうのは不可能です。業種や地域によっては、顧客のLINE利用率が低い可能性もあるためです。
また、Web集客のトレンドは移り変わりが激しいので、数年後にはLINE公式アカウントが時代遅れということも考えられます。柔軟に対応するためにも、Web集客では複数の対策を並行するようにしましょう。
メッセージの内容や配信頻度を調整する
ただし、売り込みに関するメッセージや事務的なメッセージばかり配信していると、ブロックされてしまう恐れがあります。
また、配信頻度が多すぎても逆効果なので、よく考えて配信するようにしましょう。
状況に応じてプランを見直す
LINE公式アカウントは無料で利用することができますが、もちろん制限も大きくなります。
例えば、1ヶ月のうちに無料で配信できるメッセージ数は1000通となっています。2000人のユーザーが友だち登録していても、1000通以上は配信できないのです。
そのため、LINE公式アカウントで高い集客効果があると判断できたら、有料プランに切り替えることも検討しましょう。確かに費用はかかりますが、機会損失により失う利益を考えれば、決して高い買い物ではありません。
Web集客対策のことならZenkenへ
LINE公式アカウントは無料で取り組めるため、集客したいなら試す価値は大いにあります。しかし、LINE公式アカウントも万能ではないため、これだけに頼り切るのは得策ではありません。また、集客対策は他にもたくさん存在しています。
ZenkenではMEO対策・SEO対策による検索エンジンへの最適化、ポジショニングメディアを使った地域ごとのアプローチなど、様々な集客対策をご提案しています。Web集客についてお悩みなら、ぜひお気軽にご相談ください。