公式ラインの作り方とは?開設方法から販促活用まで解説
最終更新日:2025年05月12日

LINE公式アカウントは、お客様とより身近な接点を持ち、販促やブランディング施策を行うに心強いツールにです。とはいえ、「個人のLINEとどう違うの?」「本当に自社でも使えるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、LINE公式アカウントの基本から開設方法、料金、導入後の運用ポイントまでをステップ形式でわかりやすく解説します。販促・マーケティング・ブランディングの強化施策としてLINE公式アカウントの導入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
LINE公式アカウントとは?個人LINEとの違い
LINE公式アカウントは、企業や店舗が顧客とのコミュニケーションを目的として開設できるビジネス向けのLINEアカウントです。個人が日常的に使っているLINEとは、いくつかの点で機能や使い方が異なります。主な違いは下記のとおりです。
個人のLINEアカウント | LINE公式アカウント | |
---|---|---|
メッセージ配信機能 | 一対一、またはグループでの配信 (※配信の自動化は不可) |
一対多数での配信 (自動化や配信ターゲットの絞り込みも可能) |
マーケティング機能 | なし | あり (リッチメニュー、クーポンなど販促に活用できる機能が搭載) |
分析機能 | なし | あり (配信数、クリック数などがわかる) |
個人のLINE公式アカウントにしか搭載されていない機能には、たとえば下記のようなものがあります。
- 一斉配信:個人のLINEは一対一の会話が中心となっています。LINE公式アカウントでは、友だち追加してもらった顧客に対して、一斉にメッセージ配信を行うことができます。
- 挨拶メッセージ:新しく友だちになったユーザーに自動でメッセージを送ることができます。
- リッチメニュー:チャット画面の下部にボタン式のメニューを表示し、予約ページやECサイトへの誘導ができる機能が付いています。
- ショップカード:LINE上でポイントカードの発行管理が行えます。
- クーポン:来店時に使用できるクーポンを発行し、メッセージと合わせて顧客に送信できます。
これらの機能を活用することで、LINEを単なる情報発信だけでなく、手間を抑えながら、多数の顧客に対して関係性を深めていくコミュニケーションが図れます。たとえば、一斉配信機能を使えば、キャンペーン情報や新商品の紹介などを、チラシの代わりに配信できます。
LINE公式アカウントの作り方(開設手順をステップで解説~
LINE公式アカウントは、パソコンやスマートフォンから簡単に作成できます。ここでは、開設の手順を5つのステップでご紹介します。
ステップ① LINE公式アカウントの開設ページにアクセス
まず、Webブラウザ(Google Chromeなど)からLINEを運用するLINEヤフー株式会社の特設ページにアクセスします。【→ LINE公式アカウントのホームページを見る】「アカウント開設」「LINE公式アカウントをはじめる」などのボタンをクリックし、開設手続きをスタートします。
ステップ② LINEビジネスIDの登録・ログイン
次にはLINEビジネスIDを登録し、ログインします。登録方法は2通りあります。
- 普段使っている個人用LINEアカウントでログインする
- メールアドレスで新規登録する
会社の管理ポリシーによっては、個人LINEの業務利用が禁止されているケースもあります。その場合はビジネス用のメールアドレスでの登録がおすすめです。
ステップ③ アカウント情報を入力する
ログイン後、情報記入画面が表示されます。ここで以下の必須情報を入力します。
- アカウント名(後から変更可能)
- メールアドレス
- 会社の所在国
- 業種(衣料品店、飲食、小売など)
申し込み完了後に再度ログインできたら、LINE公式アカウントの作成が完了しています。LINE公式アカウントは初期費用がなく無料で始められるため、登録時の支払い情報の入力は不要。
ステップ④ アカウント認証申請を行う
LINE公式アカウントをビジネスに活用する際は、「認証済みアカウント」の使用が推奨されています。認証済みアカウントは認証バッジが付くほか、請求書決済などビジネス向けの機能も利用できます。(※認証には別料金などがかかりません)
認証申請は、アカウント作成直後に行えます。作成完了画面に表示される「アカウント認証をリクエストする」ボタンをクリックし、企業情報を入力してから申請します。
既にLINE公式アカウントを開設している場合は、アカウント管理画面から「設定」画面にアクセスし、「認証ステータス」の下で表示されている「アカウント認証をリクエスト」ボタンをクリックします。
認証申請後の審査には、一定の時間が必要です。場合によっては1カ月以上かかる場合もあるため、早めな申請をおすすめします。
ステップ⑤ 挨拶メッセージを登録する
アカウントを開設後には「あいさつメッセージ」の設定を行いましょう。これは、ユーザーが友だち追加した直後に届く自動メッセージです。設定は、管理画面の左メニューにある「あいさつメッセージ」から行えます。シンプルな機能ではあるのですが、最初の印象を左右する重要なポイントです。
LINE公式アカウントの料金体系
LINE公式アカウントは無料で始められる点が魅力の一つです。無料プランの他には、「月額料金+配信メッセージ数に応じた従量課金」の仕組みになっている有料プランも用意されています。
※下記の情報は、2025年5月時点のものです。
コミュニケーションプラン (※無料プラン) |
ライトプラン | スタンダードプラン | |
---|---|---|---|
月額固定費 | 0円 | 5,500円(税込) | 16,500円(税込) |
無料メッセージ数 | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
追加メッセージ料金 | なし (※追加メッセージ送信不可) |
なし (※追加メッセージ送信不可) |
~3円 / 通 (※単価は配信数によって変動) |
LINE公式アカウントは、追加料金は「実際に配信した通数分だけ」という点も特徴です。例えばライトプランで5,000通を超えた場合でも、自動で高額請求になることはなく、配信を続けるかどうか、その都度判断できます。
プラン選びのポイント
- LINE公式アカウントを初めて使う場合は、「フリープラン」でのテスト運用がおすすめです。基本機能はすべて使えるので、まずは小さく始めて反応を見ることができます。
- 既に定期的に配信したいコンテンツや一定数の友だちを持っている場合は、ライトプランでの運用がおすすめ。5,000通という上限は、例えば「1,000人に週1通配信」などでも余裕があります。
- 月に数万通以上を想定している場合や、より詳細な分析や広告連携も活用したい場合はスタンダードプランが適しています。
LINE公式アカウント開設後に行うべき設定と運用のコツ
LINE公式アカウントの成功は、開設後の運用に左右されます。機能を最大限に活かし、顧客とのコミュニケーション強化を再来店アップ・売上アップ等に繋げましょう。下記では、開設後直後に行いたい設定や運用のポイントを紹介します。
プロフィール設定
開設後にはまずアカウント名、プロフィール画像、紹介文、営業時間などを設定しましょう。店舗のイメージと合った写真を設定し、何のアカウントなのかわかりやすくすることで信頼感がアップします。
あいさつメッセージの最適化
挨拶メッセージは、友だち追加直後に届く自動メッセージです。「今回のご来店はありがとうございました」といった基本的な内容の他、「次の行動に繋がる内容」も盛り込んでおきましょう。
たとえば、挨拶メッセージに翌月に行う期間限定キャンペーンの情報を含めると、顧客とのコミュニケーションがスタートしたときから再来店の動機付けが可能です。
応答モードの選択
LINE公式アカウントでは、「手動返信」と「チャットボットによる自動返信」という2つの応答モードから選べます。スタッフ対応が難しい時間帯がある場合は、自動応答に切り替えることがおすすめです。
リッチメニューの作成
リッチメニューは、トーク画面の下部に表示されるボタン式メニューです。予約ページや最新チラシなど「よく使う動線」をリッチメニューでまとめておくことでユーザーの利便性が向上し、申し込みや購入といったコンバージョン行動が起こる可能性もアップします。
通知設定・権限管理
担当者に通知が届くように設定しておくことで、返信漏れを防止デキマス。複数名で運用する場合は、メンバーの権限設定も忘れずに行いましょう。
まとめ
LINE公式アカウントは手軽に始められ、設定や運用を工夫すれば継続的な販促施策やブランド構築に活用できるツールです。開設後にやるべき準備や、社内で無理なく回すためのコツを押さえておくことで、現場でも活用しやすくなるはずです。
まずは無料プランで小さく始めて、実際の反応を見ながら育てていくのがおすすめです。「LINEを使った販促、気になってはいたけど…」という方は、ぜひ本記事をきっかけに、一歩を踏み出してみてください。
本記事は、2025年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載されている情報(費用、審査基準、リンク先の内容等)は変更されている可能性があります。申請にあたっては、必ず最新の公式情報をご確認ください。