今すぐ実践!LINE公式アカウントで友だちを増やす方法と見直しポイント
最終更新日:2025年06月10日

「LINE公式アカウントは作ったけれど、なかなか友だちが増えない…」そんなお悩みを抱えていませんか?
登録数が伸びない背景には、導線設計や情報発信の工夫不足など、いくつかの共通課題があります。
この記事では、オフライン・オンライン両面から改善策を紹介し、すぐに実践できる施策を分かりやすく解説します。
まず確認!LINE公式アカウントの友だちが増えない原因
1. アカウント認知度不足
そもそも存在を知られなければ追加は起きません。
実店舗ならPOPをレジ横・入口・テーブルでの三点掲示、オンラインならWebサイトの全ページフッターとSNSプロフィールへの常設リンクで「視認回数」の底上げが必要です。
2. 友だち追加のメリットが無い
単に「友だちになってください」と呼びかけるだけでは不十分で、「友だち登録で会計時に使える5%OFFクーポンをプレゼント」といった具体的なメリットを提示することが極めて重要です。
3. プロフィール・発信内容の魅力度不足
自己紹介欄が薄い、アイコンが店舗ロゴだけ、配信がクーポン一辺倒。これではファン化しません。ターゲットが得をする情報+ブランドストーリーをバランス良く配信する構成を見直します。
4. 導線設計ミス
QRコードが小さい、複数回のクリックが必要になるなど、追加までの手順が煩雑だとユーザーは離脱しやすくなります。ワンタップ+即特典受取を基本形に設計すると良いでしょう。
5. 不適切なメッセージ配信
週3通ペースなど過度な頻度、パーソナライズされない一斉送信はブロック率を跳ね上げます。ブロックが増えると、LINEのアルゴリズム上でも不利になります。配信は月4回程度を目安に、ユーザー属性に合わせたセグメント配信を心がけましょう。
あなたのLINE運用の「セルフチェックリスト」
チェック項目 | Yes | No |
---|---|---|
店舗POP・ポスター・スタッフ声かけを同時に行っているか | ||
ウェブサイト全ページに追加ボタン/QRを常設しているか | ||
あいさつメッセージでその場で使える特典を配布しているか | ||
プロフィール文に「誰に何を提供するアカウントか」を明記しているか | ||
配信コンテンツをクーポン・コラム・動画など3種以上持っているか | ||
週1回・月4回を超える配信をしていないか | ||
配信前にターゲット属性をセグメントしているか | ||
ブロック率と開封率を月次でモニタリングしているか | ||
LINE友だち追加経路(QR/Web/CPF広告)を計測しているか | ||
FAQやブログで「追加できない場合の対処法」を公開しているか |
チェックリストで「No」がついた項目は、友だち数が伸び悩む原因となっている可能性があります。
まずは該当する部分から優先的に改善を進めていきましょう。一度にすべてを整える必要はありません。実行しやすい施策から取り組むことで、徐々に成果につながります。
もし「社内だけでの対応が難しい」と感じた方は、プロによる運用代行もぜひ検討してみてください。
店舗でできる!オフライン施策
店舗でできるオフライン施策の強みは、その場でメリットを体感させながら、ワンタップで登録まで完結できる即時性と信頼感です。
ここでは店舗で今すぐ実行できる4つのステップとして、①視覚訴求 ②スタッフ声かけ ③ノベルティ&ショップカード ④イベント・紙媒体連動 を解説します。
① 視覚訴求:POP・ポスター・ステッカー
目に入る場所に掲示
LINE公式アカウントのIDや友だち追加用のQRコードを記載したポスターやチラシを、顧客の目に自然と入る場所(レジ横、テーブル、入口付近など)に掲示することが基本です。
特にレジの近くに掲示し、その場で利用できる特典(例:会計時に使える割引クーポン)と組み合わせることで、友だち追加を強く促すことができます。
単にQRコードを設置するだけでなく、友だちになることで得られるメリットを分かりやすく伝え、ユーザーが行動を起こしやすいように設置場所や案内するタイミングを工夫することが重要です。
デザインの3つのポイント
- QRコードは最短20cmから読み取れる大きさ(幅25 mm以上)
- キャッチコピーは「数字+メリット」(例:「30秒で割引クーポンGET!」)
- アイコンやブランドカラーで店の世界観を統一
② スタッフの声かけ
POPだけでは気づかれにくいお客様には、スタッフからの一声が最も効果的です。
会計時や注文待ちのタイミングで、以下の3ステップを徹底してみてください。
ステップ | 話しかけ例 | 成功ポイント |
---|---|---|
① メリット提示 | 「本日のお会計が100円引きになりますが、LINE登録されますか?」 | “今すぐ得”を明言 |
② QR提示 | 「こちらを読み取るだけです。30秒で完了します」 | 視認しやすい場所にQRを示すことで迷わせない設計を |
③ クロージング | 「登録ありがとうございます!次回からもクーポン届きます」 | 登録後の価値をリマインド |
③ ノベルティ&ショップカード活用
ショップカード×ポイント
LINEショップカード機能(ポイントカード機能)を使うと、友だち追加が前提になるため自然に登録を促せます。
来店ごとにスタンプ付与→特典交換の流れでリピート率も改善。
レシート・商品パッケージQR
顧客が手にする商品パッケージやレシートにQRコードを印刷しておくことで、店舗を出た後でも友だち追加を思い出してもらうきっかけを作ることができます。
④ イベント・セミナー・紙媒体の活用
セミナー資料 ⇛ LINE登録
店舗併設のワークショップや外部セミナーでは、「スライド資料をLINE経由で配布する」ことをきっかけに、自然な流れで登録を促すことができます。
ただ登録をお願いするのではなく、「参加者限定の特典情報」など、受け取る側にとって価値のある情報を添えることで、登録のハードルを下げられます。
書籍・雑誌QR
自社監修のレシピ冊子やフリーペーパーにQRコードを掲載し、「読者限定の補足動画」や「お得な情報」をLINE経由で提供する導線も効果的です。
紙媒体の信頼性とオフライン接点を活かすことで、自然なかたちでLINE登録へつなげることができます。
オンライン施策で友だち追加数を増やす方法
オフライン施策で登録意欲を高めたあとは、オンラインチャネルを連携し、流入を受け止めるフェーズへと進みます。
オンライン施策の主な強みは次の3点です。
- 広い到達範囲:地理的制約なく、多くのユーザーへアプローチ可能
- 効果測定のしやすさ:施策ごとの数値分析が容易
- 高いターゲティング精度:属性や行動に基づく配信が可能
ここからはオンラインでできる施策を4つ紹介します。
①ウェブサイト・ブログへの追加ボタン・QRコード設置
自社のウェブサイトやブログは、サービスやブランドに興味を持つユーザーが自然に集まる場所です。
LINEの管理画面から発行できる「友だち追加ボタン」や「QRコード」「URL」を、トップページ、商品紹介ページ、フッターなど、目に留まりやすい箇所へ設置しましょう。
②SNS (X, Instagram, Facebook等) での告知と連携
X、Instagram、FacebookといったSNSは、LINE公式アカウントへの誘導手段として非常に効果的です。
各SNSのプロフィール欄に「友だち追加用URL」を掲載することで、アカウント訪問者をLINEへスムーズに誘導できます。また、LINE限定キャンペーンやお得な情報をSNSで定期的に発信すれば、フォロワーに対してLINEへの登録を促す導線が自然に生まれます。
LINEは拡散力に限りがある媒体のため、新規ユーザーへのリーチはSNSが担い、興味を持ったユーザーをLINEへ登録させるという役割分担が効果を発揮します。
③LINE友だち追加広告(CPF広告)の活用
CPF(Cost Per Friends)広告は、LINE上で「友だち追加」を目的として配信される広告です。LINEアプリ内のトークリスト最上部、LINE NEWS、LINE VOOMといった主要画面に表示されるため、多くのユーザーとの接点を確保できます。
この広告は、実際に「友だち追加」が発生した件数に応じて課金される従量課金制であり、費用対効果に優れている点が特徴です。自社サービスの認知が進んでいない層にもアプローチできるため、短期間でLINE登録者数を増やしたい場合に有効な手段です。
④認証済みアカウントの取得
LINE公式アカウントには、「認証済みアカウント」と「未認証アカウント」の2種類が存在します。認証済みアカウントは、LINEヤフー社による審査を通過したアカウントで、LINEアプリ内の検索結果に表示されるようになります。
認証を取得することで、企業名や業種などの関連キーワードで検索するユーザーから発見されやすくなり、オーガニックな友だち追加の増加が期待できます。認知拡大や信頼性向上を図るうえでも、認証取得は有効な施策です。
⑤拡張ツールの利用
LINE公式アカウントに搭載されている機能を活用しても十分な効果が得られない場合、公式LINEの拡張ツールを使うのも一つの手です。
拡張ツールにはより充実したセグメント配信、顧客管理、予約管理、アプリ内決済といった機能が搭載されており、通常の公式LINEだけで実現できない見込み顧客へのアプローチが可能です。
また、既存の友達(顧客)が別の顧客を紹介する機能も付いているツールもあります。
詳しくは以下の記事で主要な拡張ツールを紹介していますので、導入検討中の方はぜひご参考ください。
友達数UPの成功事例2選
CJ FOODS JAPAN:食品メーカー
施策
- ECモール別に4つのLINE公式アカウントを開設し、LINE広告の「友だち追加」機能を活用。
- 友だち追加者にECモールで使える割引クーポンを付与し、3日後にクーポンの使用を促すステップ配信を実施。
効果
- 3ヶ月間で約36,000人の友だちを獲得。
- LINE広告経由の友だち追加単価は約100円で、メッセージの開封率は約60%と高い数値を記録。
参照元:LINEヤフー for Business(https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-ads/cjfoodsjapan/)
L’la citta:美容室
施策
- 広告を利用せず、LINE経由の予約特典としてサイコロを振ってポイントを付与するキャンペーンを実施。
- Webサイトをリニューアルし、LINEでの予約導線を強化。
効果
- LINE公式アカウントの友だち数が約3,800人に達し、Webサイトリニューアル後は友だち追加数が月平均で約3倍に増加。
参照元:LINEヤフー for Business(https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/baroque/)
QRコード・追加ボタンの設置マニュアル
友だち追加QRコードの発行方法
- 管理画面左メニュー [ホーム]→[友だち追加ガイド] をクリック
- [友達追加QRコード作成]をクリック
- 「ダウンロード」

画像引用元:LINEヤフー for Business(https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/gain-friends/)
▼活用のポイント
印刷物(ショップカード、パンフレット、POPなど)に掲載する場合は、スキャンしやすいサイズと配置に注意しましょう。スマホカメラでスムーズに読み取れるよう、幅25mm以上の正方形で印刷するのが理想です。
また、イベントや店頭では「●●を登録で特典プレゼント」など、登録する理由を明示すると効果が高まります。
「友だち追加」ボタンの作成
- 管理画面左メニュー [ホーム]→[友だち追加ガイド] をクリック
- [ボタンを作成]をクリック
- 自動生成された <a href="LINE_URL"…> をコピー
- Webサイトやブログの HTML に貼り付け

画像引用元:LINEヤフー for Business(https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/gain-friends/)
▼活用のポイント
Webサイトやブログに設置する際は、目につきやすい場所(例:トップページ、記事のサイドバー、フッター、購入完了ページなど)に配置するのがおすすめです。
さらに、「LINEでお得情報を配信中」「LINE限定クーポンあり」などの訴求文をボタンの近くに添えると、クリック率が大きく改善します。
ボタンの大きさはデバイスに応じて最適化し、モバイルユーザーにもタップしやすい設計にしましょう。
まとめ
LINE公式アカウントの友だちが増えない原因は、認知不足や導線ミスなど、ほんの少しの見直しで改善できることがほとんどです。
まずは「できることから一つずつ」取り組んでみましょう。小さな改善の積み重ねが、大きな成果につながります。
今すぐ、実行を始めてみませんか?
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本記事は、2025年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。