デジタルマーケティングの費用相場は?予算を考えるポイント

デジタルマーケティングの費用相場は?予算を考えるポイント
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デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとは、ITテクノロジーやインターネットなどあらゆるデジタル技術やツールを用いたマーケティングの総称です。

Webサイト特化型のWebマーケティングや、自社サイトやSNSを使用してユーザーを呼び込むインバウンドマーケティングなども、デジタルを活用していればデジタルマーケティングに含まれます。

そのためデジタルマーケティングと一言にいっても、非常に幅広いものです。ただその分、自社にあった方法を取り入れやすいとも考えられます。

蓄積されたデジタルデータに基づく効果的なマーケティング手法

デジタルマーケティングは時代の需要に合ったマーケティング施策です。
世界的にインターネットやスマホが普及した現在、ユーザーはリアルタイムかつ手軽に情報を取得しています。

「求めているときに、求めている情報が手に入る」ことが当たり前になっているため、ユーザー行動をデータとして蓄積し、適切なタイミングでコミュニケーションがとれるデジタルマーケティングは非常に有効なのです。

ともなって、営業活動の効率化や費用対効果の向上なども期待できます。

テクノロジーの進歩が進む中で、注目度が高まるデジタルマーケティング。この記事ではデジタルマーケティングに方法や費用相場などをまとめて紹介しています。

マーケティングへの予算配分の目安

マーケティングへの予算配分の目安

マーケティング活動の予算配分は、自社が将来的にどのような結果を求めているかによって変動します。現在のマーケティングに、今後予算をよりかけていくべきか改めて考え、将来のイメージを固めてみましょう。

マーケティング費用は収益の何割?

開業して間もない企業がスタートアップマーケティングを行うなら、3~5%が理想です。

また、直近の実績が安定的に続くと予想されるランレートマーケティングであれば、収益の2~3%を費やすとよいでしょう。

また、B2BかB2Cによっても変動します。2020年に行われた調査では、B2Bのマーケティング費用は、収益全体の8.3%。B2Cサービス業では15%、製品を取り扱う場合は13.9%という結果です。
※参考:米国中小企業庁

これらの割合はあくまで目安となるため、自社の予算や、優先すべき目的などに合わせてマーケティングにかける費用を考えていきましょう。

ですがデジタルマーケティングによるメリットや効果を鑑みて、予算を割く企業が増えていることは事実です。
この機会に競合のマーケティング戦略なども改めて確認し、自社での取り組みも考えてみてください。

具体的な目標を定める

現在行っているマーケティング手法に、どのような課題があるか洗い出しを行う必要があります。また、新たな事業にかける予算を考えている場合は、現時点で理想とする結果が出ていない分野の予算をまわすのがよいでしょう。

「とにかく売上を伸ばしたい」「たくさん顧客を増やしたい」と、曖昧な目標を掲げて予算を投じても、成果につながることは期待できません。

現実的に可能な範囲や、どのようなステップで成果をあげていくのかを目標に定めてから決定しましょう。

また、いつまでにどの程度の結果を出したいのかによっても、マーケティングの予算は当然変動することになります。

デジタルマーケティングの手法と費用相場

デジタルマーケティングの手法と費用相場

デジタルマーケティングの手法と費用相場を紹介します。自社のマーケティング予算と照らし合わせながら、参考にしてください。

1.オウンドメディア

直接的な購入や契約ではなく、初回の接触を図るのがオウンドメディアの目的です。

コンテンツにより自社や製品、サービスについて発信し、ユーザーのニーズに訴求します。自社の製品やサービスをユーザーが認知してもらい、ファンになってもらうためのメディアです。

オウンドメディアの目安費用

オウンドメディアの費用相場は以下のとおりです。

  • メディアの企画・管理:5~15万円
  • デザイン・コーディング:15~35万円
  • コンテンツ作成:2~100万円
  • 運用:1~5万円/月

オウンドメディア構築の予算は、サイトのみを作るだけなら50万円ほどから可能。レンタルサーバー代やドメイン費用は、月額で数百~数千円です。

また、外注によるコンテンツの費用は、ジャンルによってさまざまです。コンテンツの作成だけであれば月額費用は10~50万円。サイトのデザインやコーディングなどを含め、すべての構築を任せるなら100~200万円ほどが相場です。

コンテンツや設定をプロに任せれば費用はかかりますが、コンバージョンに効果的なオウンドメディアを制作できます。制作費用の幅が広いため、どのようなオウンドメディアをどこまで作るのか、こまかく決定してから取り組むとよいでしょう。

2.SEO(検索エンジン最適化)

ユーザーがGoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索した際、検索結果画面の上位に表示されるよう施す技術です。

また、オーガニック検索により上位表示されたSEOサイトやSEOコンテンツは、ユーザーが目にする機会が増えてクリック率がアップするため、コンバージョンにつながるきっかけを作ります。

SEOの目安費用

サイトやコンテンツにSEO対策を行う際の費用相場は以下のとおりです。

  • SEOサイト:10~100万円
  • SEOコンテンツ:数千円~10万円(コンテンツ数×記事・文字単価)
  • SEO外部対策:1~100万円
  • SEO内部対策:10~20万円

サイト全体のSEOを施し、すべてをコンサルタントに任せるなら、予算は10~100万円程です。ユーザーが検索するであろうキーワードや競合サイト調査、アクセス解析などの内容も含まれてるケースが多いため、場合によっては100万円以上になるかもしれません。

また、SEOコンテンツの作成は発注先により異なります。数千円から発注できる受託タイプの記事なら月ごとに設定しやすいでしょう。

加えて、サイトの内部対策をするなら10~50万円ほどが相場です。外部対策は月額制や成功報酬型など、タイプ別にを提示する企業があり、1~100万円までの幅があります。

3.アクセス解析

デジタルマーケティングには、ユーザーの行動や成果を把握するために各サイトやコンテンツを見回る、Googleクローラーのアクセスを解析するツールの使用が欠かせません。

単純な効果測定ではなく、ユーザーの流入経路を知るコンサルティング会社に代行を任せることもできますが、自社で行うことも可能です。

アクセス解析の目安費用

GoogleアナリティクスやYahoo!アクセス解析は、有料プランもありますが基本的に無料で使用可能です。コンサルティング会社に任せる際は、メディアの作成とともにアクセス解析を含んだプランを提示する企業が多いでしょう。

4.リスティング広告

GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、検索結果画面に表示される広告のことです。

主なリスティング広告は、広告費に応じて表示回数が限定されるバナー広告と、クリックされる度に費用が発生するPPC(Pay Per Click)広告の2種類があります。

リスティング広告の目安費用

リスティング広告の最低費用は以下のとおりです。

  • Google:1,000円~
  • Yahoo!:3,000円~

業界やキーワードによって費用が異なります。
リスティング広告はキーワードの選定が非常に重要で、単純によく検索されるキーワードに出稿すればいいというものではありません。

マーケティングの知識なども必要になるため、ユーザーニーズの分析やキーワード選定などをコンサルタントに任せる場合は、20~50万円が相場です。

5.リターゲティング広告

自社のメディアに訪問歴があるユーザーに対し表示する広告です。クリックされると費用がかかるクリック型と、表示されるだけで費用が発生するインプレッション型の2種類から選べます。

リターゲティングの目安費用

リターゲティングの費用相場は、月額で20~50万円です。金額の大小はメディアの来訪者数によって変動します。マーケティングの予算により金額設定が可能です。

6.SNS広告

TwitterやInstagramなどのSNSを使用し広告を発信するマーケティング手法です。近年はSNSの運用・広告に予算を投じる企業が増えています。

SNSには広告費の定額がないため、予算に応じた計画的な広告を打ち出せます。

SNSの目安費用

各SNSの費用相場は以下のとおりです。

  • 1クリック型:50円~
  • インプレッション型:50円~/1000回毎

1クリック50~100円が相場です。インプレッション型は、広告が表示回数により費用が発生するシステム。上記以外にも、アプリのインストールごとに費用が生じるものがあります。

7.純広告

メディアの広告枠を購入して打ち出す広告です。純広告は自社製品やサービスをまだ知らないユーザーの認知に効果的です。またブランディングをおこなう際もおすすめします。

純広告の目安費用

純広告の費用相場は、以下のとおりです。

  • テキスト広告:インプレッション数×0.5~1円
  • バナー広告:インプレッション数×1~3円
  • リッチメディア広告:インプレッション数×0.5~1円
  • メール広告:配信数×5~20円

費用は50万~100万円程度が中心ですが、有名メディアの目立つ位置に出るような広告の場合は数千万円かかるものもあります。その価格は、掲載するメディアのユーザー数や広告を掲載する時期、自社の信頼性などによって変わります。

8.メルマガ配信

メルマガの配信はユーザーとのコミュニケーション手段です。ユーザーニーズに応える、興味を抱いてもらえるような情報を発信することで、継続的に接点を持ち信頼関係を築きやすいマーケティング手法です。

メルマガの配信方法には、ネットワークを通じて行うクラウド型と、自社のサーバーやネットワークを使用して管理や運用をするオンプレミス型の2種類があります。

メルマガ配信の目安費用

ツールによるメルマガ配信の月額費用相場は以下のとおりです。

  • クラウド型:2,000~15,000円
  • オンプレミス型:2,000~5,0000円

クラウド型はすぐに利用でき、初期費用が抑えられますが、セキュリティ面についてはしっかりチェックしておきましょう。

オンプレミス型はシステムの導入やライセンス料など、初期費用は100~600万円ほどかかりますが、自社独自のカスタマイズが可能。自社のネットワークを介しているため、セキュリティも安心です。

メルマガ配信は自社の形態や予算に合わせてセレクトするとよいでしょう。

9.マーケティング・オートメーション(MA)

マーケティングの自動化により、新規顧客の導入や見込み客の育成に活用できるシステムです。広告の出稿だけでなく、セミナーの開催や展示会の出展も自動化できます。

マーケティング・オートメーション(MA)の目安費用

マーケティング・オートメーション(MA)の費用相場は以下のとおりです。

  • 初期費用:0~15万円
  • 月額費用:5,000~10万円

MAは使用する機能やデータ容量により金額が大きく変わります。
自社が希望する運用体制をある程度決めてから、各社のサービスを見比べてみてください。

10.動画広告

YouTubeなどの動画配信プラットフォームによる動画広告。近年はスマホを持ち歩く人が増え、動画の需要が伸びている傾向があります。自社の認知を高めるためにも、動画広告を打ち出すのは効果的です。

動画広告の目安費用

動画広告は広告内容や視聴数によって費用が変わります。YouTubeの場合、費用相場は視聴回数×3~20円です。

動画広告をはじめるなら、最初の予算を1,000円ほどに設定する企業が多いため、目安にするとよいでしょう。

自社の目的と予算に合わせてデジタルマーケティングに取り組もう

自社の目的と予算に合わせてデジタルマーケティングに取り組もう

ご紹介した通りデジタルマーケティングの手法は幅広く、ひとつの手法の中でも必要とする広告や機能などによって費用も様々です。

手法の選び方のポイントとしては、まず自社がなぜデジタルマーケティングを行いたいのか、導入することでなにを解決したいかといった目的を明確にすることです。

様々な手法が存在するということは、それぞれに特徴や強みがあるということです。
まず自社がなにをしたいのかが明確になっていないと、狙ったような成果が出なかったり、予算の無駄遣いにつながってしまいます。

デジタルマーケティングはこれからの集客やPR活動・営業活動において、必須レベルの戦略です。

ぜひ少しずつでも、自社の目的と予算に合わせて取り組んでいってください。

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