デジタルマーケティングの方法・役立つツールを紹介

デジタルマーケティングの方法・役立つツールを紹介
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ツールを活用してデジタルマーケティングを効率的に実施

「デジタルマーケティング」とは、パソコン、スマートフォン、タブレットといったデジタルデバイスや、デジタル技術で得られるユーザーデータなどを活用して行うマーケティング活動です。

今やスマートフォンは、2台持ちも少なくない時代。
こういったデジタルデバイスの普及にともない、新聞や雑誌、テレビなどから情報を入手するよりも、インターネットを通じてさまざまな情報に触れたり、情報を入手したりする人口が増えています。

MMD研究所が行った「2019年版:スマートフォン利用者実態調査」によると、スマートフォン所有者の1日の利用時間は、2時間以上3時間未満が21.8%と最多。
次に、1時間以上2時間未満が16.9%、続いて3時間以上4時間未満が16.6%と続きます。

年代別でみても、20~40代の男性は2時間以上3時間未満が最多、50代男性になると1時間以上2時間未満が最も多く占めています。

また、女性では20~30代は3時間以上4時間未満、40~50代は2時間以上3時間未満となっています。

このようにスマートフォンの利用が盛んとなっている今、デジタルマーケティングを利用しない手はありません。

デジタルマーケティングを活用することで、マーケティング活動の基盤ともなる「顧客データ」からアプローチしたいユーザーを簡単にターゲティングできます。

そして、ターゲットにあったタイミングで興味を持ってもらいやすい情報やコンテンツを提供することも可能となるのです。

顧客データは持っているものの、うまく管理ができておらず、宝の持ち腐れとなってしまってはいませんか。以下のようなデジタルマーケティングを利用すれば、顧客データの整備・管理を効率的・効果的に行なうことができます。

  • SEO対策ツール
  • MA(マーケティングオートメーション)
  • SFA(セールスフォースオートメーション)
  • CRM(カスタマー リレーションシップ マネジメント)
  • 名刺管理ツール
  • SNS管理ツール
  • デジタル広告管理ツール

デジタルマーケティングの方法&活用できる7つのツール

ただし、デジタルマーケティングと一言でいっても、その手法や活用できるツールは実にさまざまです。具体的に、どのような方法があるのかを確認し、効率的に自社にあったものを導入していきましょう。

1.SEO対策ツール

1つ目は「SEO対策ツール」です。SEO (Search Engine Optimization) 対策とは、検索エンジン最適化のために行われる施策です。

ユーザーが、Googleなどの検索エンジンを使用し一定のキーワードで検索した際に、自社のウェブサイトが上位に表示されるようにすることを目的として行われます。

一般的に、上位に出てきたページから順に閲覧されるため、上位に表示させることは見込み客を呼び込むのに欠かせません。

具体的なツールとしては、Google公式ツールとして以下の3つがあります。

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールは「検索順位チェック」ができるものです。検索順位が何位か、そして何回クリニックされたかのほかに、サイト内のどのページがどのキーワードで何回ヒットしたかが分かります。

キーワードプランナー

キーワードプランナーは「キーワード選定」を得意としているツール。キーワードを指定すると、関連したキーワードが一覧で表示され、さらに検索ボリュームや競合度の分析も可能です。

コンテンツを作成する際のキーワード選びに役立ちます。

Google Trends


Google Trendsは、指定したキーワードの検索回数の推移を見たり、検索回数が急上昇しているキーワードを調べたりすることができる便利なツールです。

基本的に無料で使用が可能。これ以外にも、タグの分析やコピーコンテンツでないかといった「コンテンツ診断」や、外部から張られたリンクを調べることができる「被リンクチェックツール」などが分かる無料ツールもあります。

2.MA(マーケティングオートメーション)

MA(マーケティングオートメーション)とは、従来膨大なコストや時間、労力をかけていたマーケティング活動を自動化してくれるツールです。

MAは以下の3つの要素を持っています。

  • 顧客情報を集め、データとして蓄積する
  • 見込み客を育成する
  • マーケティング施策を分析する

顧客情報の収集・蓄積は、顧客一人ひとりの興味や関心にあったマーケティングを行う「One to Oneコミュニケーション」を可能とするために非常に重要となってきます。

見込み客の育成とは、顧客情報を入手し、リスト化した後は、さらにお得な情報を送ったり、関心が高いと感じた顧客にはテレアポを行ったりと、適切なタイミングでアプローチすることです。

マーケティング施策の分析では、送付したメールの開封率や未開封率、サイトへの来訪の有無などを一元管理することで、マーケティング施策が適当かどうかを判断し、スピーディーなPDCAサイクルへとつなげることができます。

MAツールをいくつかご紹介します。

Marketo(マルケト)

アドビ株式会社公式HPキャプチャ
画像引用元:アドビ株式会社公式サイト(https://jp.marketo.com/software/account-based-marketing/)

Adobe社が提供しているツールで、全世界で5,000社以上が利用しています。BtoB、BtoCのいずれにも対応でき、顧客行動の可視化と購買プロセスの整備にもおすすめです。

Salesforce Pardot(パードット)

Pardotキャプチャ画像
引用元:Salesforce公式サイト(https://www.salesforce.com/jp/products/pardot/overview/)

Salesforceでお馴染みのセールスフォース・ドットコムが提供しており、Salesforceとの連携も可能。連携することで、セグメントの抽出やキャンペーン状況なども確認できるなど画期的なツールです。

SATORI

SATORIキャプチャ画像
引用元:SATORI公式サイト(https://satori.marketing/solutions/)

SATORIは、国産MAツールであり、匿名段階にある97%のユーザーにアプローチできるのが強みです。実名ユーザーを増やすことにつなげ、顧客管理や営業を効率化してくれます。

3.SFA(セールスフォースオートメーション)

SFA(セールスフォースオートメーション)とは、営業支援システムを指します。営業活動に関する、顧客情報、案件の進捗状況、商談事例といった情報をデータ化し、活用することで営業の生産性を上げることができるツールです。

営業情報を共有することで、単独になりがちな営業活動をチーム化し、必要に応じてフォローを入れることもできます。また、売上予測や教育コスト削減にもおすすめです。

代表的なツールを3つご紹介しましょう。

Senses

Sensesキャプチャ画像
引用元:Senses公式サイト(https://product-senses.mazrica.com/)

Gsuite、Office365のメールやカレンダーと連携することで入力負荷を軽減させたツールで、モバイルアプリもあります。操作性もドラッグ&ドロップと簡単で、商談管理の共有化により迅速な対応を可能としてくれます。

Sales Cloud

Sales Cloudキャプチャ画像
引用元:Salesforce公式サイト(https://www.salesforce.com/jp/products/sales-cloud/overview/)

営業管理、サポート状況、マーケティングデータを集約した顧客管理が特徴的。自社固有のルールを反映し、より使いやすさをアップさせている点が強みです。

Microsoft Dynamics 365

Microsoft Dynamics 365キャプチャ画像
引用元:マイクロソフト公式サイト(https://dynamics.microsoft.com/ja-jp/)

Microsoft製品との連携ができるツールで、エクセルにデータの落とし込みも可能。マーケティング、営業支援、顧客対応など必要な機能を網羅したツールといえるでしょう。

4.CRM(カスタマー リレーションシップ マネジメント)

CRM(カスタマー リレーションシップ マネジメント)とは、顧客関係管理と訳すことができ、顧客との関係を強化することで、獲得利益を最大化する手法です。具体的には、顧客データベースを基に、ニーズを細分化し、顧客群にあった適切な個別施策を行っていきます。

顧客生涯価値(ライフタイムバリュー)を重視することで、優良顧客を囲い込み、ファン作りにつなげることもできます。PDCAサイクルの実行・改善もスピーディーになるでしょう。

では、どのようなツールがあるのかをご紹介します。

Zoho CRM

Zoho CRMキャプチャ画像
引用元:Zoho CRM公式サイト(https://www.zoho.com/jp/crm/)

ルーティンワークを自動化し、顧客のニーズや行動を見える化できるツールです。「Zia(ジア)」と呼ばれるAIを積極的に活用し、顧客ごとの電話がつながりやすい時間帯の提示や、受注率や売り上げ予測スコアも算出してくれます。

kintone

kintoneキャプチャ画像
引用元:kintone公式サイト(https://kintone.cybozu.co.jp/)

サイボウズ社が運営しており、APIやプラグインなど100種類以上の連携サービスがあるのが強み。バラバラになった情報を1つにまとめるのが得意なツールで、自社にあった柔軟なカスタマイズができる点も魅力でしょう。

eセールスマネージャー

eセールスマネージャーキャプチャ画像
引用元:eセールスマネージャー公式サイト(https://www.e-sales-ms.jp/lp-a/)

日本での営業に特化したツールで、入力すればすぐに活動報告から各営業ツールへ反映するのも便利。フォロー体制がしっかりしており、利用継続率も95%と高くなっています。

5.名刺管理ツール

名刺管理とは、自社の社員が保有する紙の名刺をデジタルデータ化することで、一元管理することです。データとして共有し活用することで、営業活動をスムーズにすることができます。

クラウドで保管することで、出先で名刺情報を確認することができ、人脈を他部署でも活用することもできるのは大きなメリットでしょう。手入力の必要がないのも特徴です。

また、ツールによっては、ターゲットの選定から継続したアプローチを自動化したり、オンラインでの名刺交換ができたりするものもあります。

Sansan

Sansanキャプチャ画像
引用元:Sansan公式サイト(https://jp.sansan.com/)

名刺管理だけでなく、顧客データをビジネスに活用できるシステムを持つSansanは、タグ付けによるグルーピングも可能。また、一人一人にメール送信したり、リストを作り特定のターゲットに一括送信したりもできます。人事情報が更新できるのも強みでしょう。

SmartVisca

SmartViscaキャプチャ画像
引用元:SmartVisca公式サイト(https://products.sunbridge.com/)

Salesforce専用に開発されたツールで、コストもリーズナブル。運用が効率的な上に、SmartVisca単体でも導入も可能です。2段階チェックすることで、デジタル化の精度が非常に高く、名刺にメモした手書きデータもデジタル化してくれます。

ホットプロファイル

ホットプロファイルキャプチャ画像
引用元:ホットプロファイル公式サイト(https://www.hammock.jp/hpr/about/)

顧客管理を意識したシステムが組み込まれており、情報は「お客様カルテ」に集約。オンライン名刺交換にも対応しています。

6.SNS管理ツール

SNS管理ツールとは、Twitter、Facebook、InstagramといったSNSを一括で管理、運用するものです。

同じSNSで複数のアカウントを保有している場合の切り替えなどのミスも防ぐことが可能。また、予約投稿や複数のアカウントを使っての一括投稿ができるほか、エンゲージメント率の高い投票時間帯の分析などの機能もあります。

さらに、コメント管理機能を使用すれば、コメントを見逃すことがなくなり、ユーザーとのコミュニケーションが円滑になるでしょう。

時間を取られがちなSNSを効率よく運用する際に、導入したいSNS管理ツールをいくつかご紹介しましょう。

HootSuite

HootSuiteキャプチャ画像
引用元:HootSuite公式サイト(https://hootsuite.com/ja/)

無料プランがあり、まずはお試しから導入が可能。投稿管理や分析機能が搭載されており、1つのダッシュボードから複数のSNSの投稿管理ができるなど、作業効率の良さが強みです。Facebook、Twitter、Instagram、YouTube、Pinterestに対応しています。

comnico Marketing Suite

comnico Marketing Suiteキャプチャ画像
引用元:comnico Marketing Suite公式サイト(https://products.comnico.jp/cms/jp)

チームでSNSを一元管理できるサポート機能が充実しています。予約投稿などで作業負荷を軽減するとともに、コメントやリプライなどユーザー動向を管理。Facebook、Twitter、Instagramに対応しています。

Buffer

Bufferキャプチャ画像
引用元:Buffer公式サイト(https://buffer.com/)

無料プランと有料プランがあり、iPhoneとAndroidのアプリがあるのも便利。Facebook、Twitter、Linkedin、Instagram、Pinterestに対応しており、自動投稿を導入することで無駄な時間を節約できます。

7.デジタル広告管理ツール

デジタル広告管理ツールとは、ユーザー向けに提供している広告を管理することを目的としたものです。広告を一元管理することで、作業時間の削減が可能。

具体的な機能としては、広告の進捗を管理する「進捗管理機能」と複数のレポートを作成できる「レポート機能」、インターネット広告の自動入札などを行ってくれる「運用自動化機能」などがあります。

広告費の予算がどのぐらい残っているかなども一目瞭然で、計画の修正もスムーズになるでしょう。

また、広告効果のデータ収集が簡単にでき、レポートとして確認も可能。広告配信の精度をあげる効果が期待できるのもうれしい点です。
以下のようなツールがあります。

ウェブアンテナ

ウェブアンテナキャプチャ画像
引用元:ウェブアンテナ公式サイト(http://www.bebit.co.jp/webantenna/)

Facebook、メールマガジン、リスティング広告など異なる広告の効果を同一指標で評価できるツールです。ユーザーの行動パターンも知ることができ、複数の代理店に依頼している広告も一元管理できます。

Lisket

Lisketキャプチャ画像
引用元:Lisket公式サイト(https://lisket.jp/)

月額1万円から導入できる手軽なツールです。リスティング広告のレポート自動作成から予算管理がリアルタイムで分かるのが便利。

Googleアナリティクスのレポートをリッチ形式で作成してくれたり、カスタマイズされたメールフォームの設置ができたりと、便利な機能付きなのもうれしい点でしょう。

グルー

グルーキャプチャ画像
引用元:グルーt公式サイト(https://glu.atara.co.jp/)

「操作トレーニング」「カスタマイズ講習」などサポート体制が充実しているのが魅力のツール。広告データを自動取得し、期間別に閲覧できたり、レポート自動作成機能があったりと、これまで人力でやっていたことを自動化できます。それにより、人の時間を担保できるのが魅力でしょう。

まとめ

デジタルマーケティングは、デジタルデバイスを多様化する時代において欠かせないマーケティング手法です。その反面、何から手を付ければいいのか分からなかったり、やることが多かったりと難しく感じがちです。

しかし、ご紹介したようなツールのなかから自社に必要なものを活用すれば、効率的に進めることが可能です。

ツールの中に、これまで手作業など人の力で時間をかけていた機能が盛り込まれているため、スキルやノウハウがない状態からでも導入が可能なのも大きなメリットでしょう。

ツールにデジタルマーケティングの一部を任せることで余った時間を、広告作成や戦略を考える時間に割くこともできます。

デジタルマーケティングはお試しで導入できるものも多いため、できるだけ早く導入することをおすすめします。デジタル社会においてPDCAを効率よく回すことは、勝ち組になるために欠かせないポイントともいえるでしょう。

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