デジタル広告とは?種類や費用について解説

デジタル広告とは?種類や費用について解説
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広告には色々な種類があり、それぞれに異なる特徴やメリットがあります。近年は、スマートフォンを1人1台持つのが当たり前のような時代になったことから、デジタル広告を取り入れるケースが増えています。しかし、デジタル広告を導入するハードルが高いのではないかというイメージを持っている企業や広報担当者は少なくありません。

そこで今回は、デジタル広告の種類や費用について解説していきます。広告をオフラインからオンラインへと移行したいと考えている企業や広報担当者は、ぜひ目を通してみてください。

デジタル広告とは

タブレットで検索
デジタル広告は、インターネット上に掲載される広告のことを指します。ネット広告やインターネット広告、オンライン広告、WEB広告と呼ばれることもあります。パソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットにも表示可能です。

1990年代後半から市場規模が少しずつ拡大していき、電通によって発表された「2019年日本の広告費」ではデジタル広告費は6年連続で2桁の成長を遂げていることが判明しました。テレビメディア広告費を上回っていることから、それだけ多くの需要があると言えるでしょう。

デジタル広告を活用することで、宣伝費用を抑えられる、細かいターゲティングが可能、即購入につなげられる、効果測定がしやすいのでより効果的な広告を作成できるといったメリットを享受できます。このことから、デジタル広告を導入する事例が増えているのだと考えることができます。

デジタル広告の代表的な種類

さまざまなネットショップ
デジタル広告には、リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告、アフィリエイト広告、インフィード広告、動画広告、メール広告といった種類があります。続いては、これらの特徴やメリット、費用相場についてみていくことにしましょう。

リスティング広告

リスティング広告は、デジタル広告の代表的なものです。リスティング広告の特徴やメリット、費用相場は以下の通りです。

特徴

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに関連する広告を表示します。検索の結果に連動するため、検索連動型広告と呼ばれることもあります。Google広告とYahoo!プロモーション広告が提供していて、掲載される場所は検索結果の右上部です。

「広告」と書かれたアイコンが表示されるため、自然検索結果と比較するとクリック率は下がってしまう傾向があります。しかし、SEOだと施策を行ってから結果が反映されるまでに時間がかかってしまうため、即効性を期待したいならリスティング広告を選ぶのが得策です

メリット

リスティング広告を導入するメリットは、ユーザーの検索結果に基づいて広告を表示できるという点です。自発的に検索したキーワードに関連する広告が表示されるため、濃いニーズを持つユーザーをターゲティングしたアプローチが可能となります

それだけではなく、GoogleやYahooの検索結果ページに掲載されるので多くの人の目にとまりやすい、広告を出す側が費用を決められる、1クリックごとに課金となるため確実に訪問された分だけ費用が発生するといった点もメリットだと言えるでしょう。入札の金額や広告の室によっては、直ぐに表示することも可能となっているため、他の対策方法より即効性が期待できるのも広告を出す側の大きなメリットの1つです。

費用相場

リスティング広告の費用相場は、選ぶキーワードによって異なります。ここでは目安となる例を挙げてどのくらいの費用がかかるのか解説していきます。

リスティング広告によってコンバージョンを10件獲得したいと思っている場合を例に挙げてみていきましょう。コンバージョン率が1%だった場合、10件獲得するためには1,000件のアクセス数が必要になります。1,000件のアクセス数を得るために広告が表示されてからクリックされる確率が1%だとしたら、広告の表示回数は10万回、クリック数は1,000回となります。

クリックされた数だけ課金されるという仕組みになっているため、課金の対象となるのが1,000回だとしましょう。その平均単価が100円だと仮定すると、広告費は10万円かかることになります

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、比較的多く見られる広告の1つです。どのような特徴やメリットがあり、どのくらい費用がかかるのか相場をみていきましょう。

特徴

ディスプレイ広告は、インバナー広告とも呼ばれています。GoogleやYahoo!のバナー枠で配信される広告がディスプレイ広告です。Googleの場合はGDN(Googleディスプレイネットワーク)、Yahoo!の場合はYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)という名称になっています。

キーワード、トピック、プレースメント、インタレスト、ユーザーという5つのセグメントがあり、訴求したいと考えているターゲットに応じて広告を出すことが可能です。キーワードは登録したキーワードに関するWEBサイトに広告を配信し、トピックは特定のテーマに関するページにだけ広告を配信できるという方法です。プレースメントは掲載する位置を指定でき、インタレストはユーザーの行動データに基づいてターゲティングして広告を配信できるようになっています。

ユーザーに関しては、性別や年齢、子どもの有無などを指定してセグメントをかけられます。ただし子どもの有無で設定できるのはGDNだけなので要注意です。

メリット

ディスプレイ広告を配信することによって、潜在的なニーズを持つ層にアプローチができる、クリック単価を抑えられるといったメリットを享受できます。サービスや商品について知らないけどその分野に興味を持っている人へアプローチができるのは、広告を出す側にとってかなり大きなメリットになり得るでしょう。広告を掲載するには費用も掛かってしまうので、それを抑えられるのも魅力的なポイントだと言えます。

費用相場

ディスプレイ広告で課金されるシステムには、インプレッション課金とクリック課金の2種類があります。インプレッション課金は、表示された分だけ課金されます。そしてクリック課金は、リスティング広告と同様にクリックの数だけ課金されるというシステムです。

費用相場は、1,000表示単位でいくらと設定されているケースが多いです。課金の金額は、数十円単位というのが一般的となっています。しかし、広告の内容によってはクリック課金と同じように1表示のみだったとしても数十円になるケースがあります。

SNS広告

SNS広告は、SNSを活用する人が増えている今注目されている広告です。SNS広告にはどのような特徴があるのか、どのようなメリットがあるのか、費用相場はどうなっているのかといった点について解説していきます。

特徴

SNS広告は、FacebookやInstagram、Twitter、LINEといったSNSで配信される広告です。Instagramの場合はストーリーズとフィードに掲載され、LINEの場合はLINE NEWSやタイムラインに掲載されるなど媒体によってフォーマットを選べるようになっています。広告を掲載するSNSによって、課金の形態がクリック課金やインプレッション課金など異なります。

メリット

SNS広告を活用するメリットには、ユーザーの行動履歴や属性に基づいて細かくターゲティングした広告を配信できるという点が最も大きなメリットだと言えるでしょう。ユーザーと企業がコミュニケーションを取りやすい方法でもあるため、リピーターになってもらえる可能性も高まります。

また、魅力的な広告がユーザーの目にとまった場合、拡散効果も期待できます。拡散されれば労力をかけることなく、商品やサービスについての広告が多くの人に認知されるのです。それもSNS広告ならではのメリットとして挙げられます。

費用相場

SNS広告は種類が多く、課金システムも様々です。ここでは、Facebook広告を例に費用相場をみていくことにしましょう。

Facebook広告には、クリック課金、インプレッション課金、最適化インプレッションという3つのシステムがあります。最適化インプレッションはFacebook広告ならではの特徴的な部分で、「いいね!」をしてくれそうなユーザーに向けた広告を出稿できます。

費用相場は、インプレッションだと1,000回表示されるごとに費用が発生するという仕組みです。つまり、広告が多く表示されればその分費用がかかるということになります。毎月の予算が30万円だったとすると、1日あたり1万円分の広告がFacebookに表示されます

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告です。続いては、アフィリエイト広告の特徴やメリット、費用相場について解説していきます。

特徴

アフィリエイト広告は、広告を掲載し、ユーザーがアクションを起こしたら費用が発生します。デジタル広告は基本的にインプレッション課金を採用していますが、アフィリエイト広告の場合はそうではありません。広告をクリックされたとしても広告の費用は発生しないのです。

広告をクリックされてサイトへ飛び、コンバージョンした時に初めて広告費が発生します。コンバージョンというのは、資料やサンプルの請求、会員登録、商品の購入などを指します。

メリット

アフィリエイト広告のメリットには、リスクが低くて費用対効果が高い、WEBマーケティングにかける労力を軽減できるといった点が挙げられます。成果報酬型なので思いがけない費用が発生してしまうことがありません。また、WEBマーケティングやプロモーションに割かなければいけない労力や時間を軽減できるという点も、アフィリエイト広告ならではのメリットだと言えるでしょう。

アフィリエイト広告をブログなどに掲載するアフィリエイターは、広告が目につきやすいような工夫を凝らします。そのため、企業側が大きな努力をしなくても幅広い層にマーケティングすることができるのです。広告を出す企業とアフィリエイターの相性が良ければ、かなり大きなマーケティング効果を期待することもできるでしょう。

費用相場

費用相場は、どこに依頼するかによって大幅に異なります。アフィリエイト広告運用代行をしてもらった場合の相場は、1ヶ月あたり20万円~50万円となっています。ただし、成果報酬型なので成約数次第で費用がさらに高まってしまうケースもないとは言い切れません。

インフィード広告

インフィード広告は、ネイティブ広告とも呼ばれています。いったいどのような特徴を持っているのか、メリットにはどのような点が挙げられるのか、費用相場はどのくらいなのかみていきましょう。

特徴

インフィード広告は、クチコミが投稿されるポータルサイトやニュース関連のサイトなどに挿入されている広告です。自然な形でページ内に挿入されるため、ユーザーにとって煩わしいと感じずに済むタイプの広告でもあります。

PRや広告と付けられていますが、ページ内に自然に入り込んでいるため、鬱陶しさを感じることもありません。PRや広告とかかれてはいますが、目障りだと感じないのはインフィード広告ならではの特徴だと言えるでしょう。

メリット

インフィード広告を導入するメリットには、自然に掲載されるのでクリックしてもらいやすい、ターゲットにあった内容の広告であればよりクリック率が高まるといった点が挙げられます。広告はクリックしてもらうことが重要になるため、自然な流れでクリックしてもらいたいと思っているなら、インフィード広告を導入するのが良いと考えられます。

費用相場

費用相場は、広告を掲載する媒体を利用するユーザーの購買力によって変動します。ユーザーが上場企業のサラリーマンだった場合はインプレッション課金型だと0.9円から1.2円、ユーザーが小学生の媒体だった場合はインプレッション課金だと0.2円から0.4円が単価となります。このことから、どのような層が利用する媒体かによって、費用単価が大きく変動してしまう広告だと言えるでしょう。

動画広告

動画広告は、動画サイトなどに投稿する広告を指します。動画広告の特徴やメリット、費用相場についてみていきましょう。

特徴

動画広告は、インストリーム方式と呼ばれている広告が主流となっています。また、テレビCMで使用する動画を広告枠に表示するというケースもあります。

インストリーム方式と呼ばれている広告は、CPV課金方式と完全視聴単価方式の2つに分けられ、料金体系が異なるので注意が必要です。CPV課金方式は広告視聴単価課金で視聴したら課金され、完全視聴単価方式はCPCV課金で動画が最後間で視聴されないと課金されないというシステムになっています

メリット

動画広告のメリットは、ユーザーがクリックしなくても広告を目にしてもらえるという点が最も大きいと考えられます。リンク先のページを見なくても、商品やサービスをリアルタイムで訴求することができるのは動画ならではです。動画で紹介できるため、見ている人にどのような商品やサービスなのか視覚的に理解してもらえるのはとても魅力的です。

費用相場

動画広告の中でも多く取り入られているYouTube広告の費用相場をここではご紹介します。

YouTube広告には、インストリーム広告、ディスカバリー広告、バンパー広告、アウトストリーム広告、マストヘッド広告といった種類があります。インストリーム広告はYouTubeに投稿されている動画として表示され、ディスカバリー広告は説明文などで表示して興味を持ったユーザーがクリックすると動画が再生されるというものです。バンパー広告は6秒間スキップできないタイプ、アウトストリーム広告はYouTube以外の場所で広告が表示されるタイプ、マストヘッド広告はYouTubeのトップページに表示されるタイプの広告です。

インストリーム広告を導入すると1再生あたり3円から20円かかりますディスカバリー広告は2円から6円、マウスヘッド広告は数百万円かかるのです。広告を掲載する目的と費用対効果を良く見極めてどれを導入すべきか検討しましょう。

メール広告

メール広告は、メールマガジンのようなタイプが一般的です。そんなメール広告の特徴やメリット、費用相場について解説していきます。

特徴

電子メールを活用して広告を配信するのがメール広告です。メールマガジンのヘッダーもしくはフッターに広告文とリンクを添付するタイプが多いですが、その他にもユーザーの趣味や嗜好を登録してもらってそれに基づいたメールを送るタイプもあります。

インターネットが普及した時から多く導入されている広告としても知られています。しかし、他のデジタル広告が普及し始めてからは徐々にその存在感が薄れている広告でもあるのです。

メリット

メール広告を活用するメリットには、メールを使って情報が配信されるため、どこにいても見ることができるという点が挙げられます。メールはそれぞれが持つ端末に保存されるため、メール自体を削除しない限り広告が消えることもありません。つまり、ふとしたタイミングでそのメールが目にとまれば、どこかのタイミングで興味を持ってもらえる可能性もあると言えるでしょう。

費用相場

メール広告の費用は、課金方式によって異なります。クリック課金、配信課金、一斉配信契約のどれなのかあらかじめ確認しておくようにしましょう。

クリック課金は、メルマガの広告をクリックした分だけ課金される方式で、1クリックあたり300円から800円が相場となっています。配信課金は、広告を配信した数に応じて課金されるという方式で、1件あたり5円から100円が相場です。そして一斉配信契約は、ターゲットを絞ることなく一斉にメルマガを送信するという方式で、配信するメルマガの数×0.1円から2円というのが相場となっています。

デジタル広告出稿だけじゃない!オウンドメディア施策

たくさんのメール
それぞれの企業が提供しているサービスや商品をしってもらうのは、広告を配信するのが有効な手段だと考えるケースが多いです。確かにデジタル広告は有効な手段ですが、その他にもオウンドメディアを活用した施策もあります。最後に、オウンドメディア施策の特徴やメリット、費用相場について解説していきます。

特徴

オウンドメディアは、企業が管理や運営を行っているメディアのことを意味します。コーポレートサイトや自社ブログ、メールマガジンがオウンドメディアの代表格だと言えるでしょう。しかし最近では、それぞれの企業が自社もしくは自社製品に関して情報を発信するという側面が強くなっています。

オウンドメディアが注目されているのは、コンテンツマーケティングが有効な手段となっているという点が背景にあると考えられます。数あるコンテンツマーケティングの中でもオウンドメディアは、費用対効果が高いと言われていることも注目される要因になっていると言えるでしょう。

メリット

オウンドメディア施策を行うことで享受できるメリットには、企業や商品などのブランディングがしやすくなる、ロイヤリティ向上につながる、発進する内容をコントロールしやすい、広告費用を削減できるといった点が挙げられます。また、自社のオウンドメディアに会員登録してもらうことによって、顧客データを入手することもできます。それも、オウンドメディアの大きなメリットの1つです。

費用相場

オウンドメディアの費用相場は、どの程度外注に出すかによって大きく変動します。保守だけしてもらうなら1万円ほど、保守してもらうだけではなくCMSも利用するなら1万円から5万円ほど、保守・CMS・レポーティングまでお願いするなら5万円から20万円ほどが相場です。さらに、本格的な運用まで依頼する場合は20万円以上かかると思っておいた方が良いでしょう。

Zenkenの
オウンドメディア制作について

デジタル広告は目的やメリットに合わせて

メリット・注意点
デジタル広告には色々な種類があります。それぞれが異なる特徴を持っているため、どのような目的で運用するのか決めてからどれを利用するか考えると良いでしょう。そうすることで、メリットを享受しやすくなり、納得の結果も得やすくなるでしょう。

キャククル運営元のZenkenでは、120業種以上にわたるマーケティング支援実績をもとに成約率の高いWeb施策を導入してまいりました。
デジタルマーケティングに本格的に力を入れていきたいとお考えでしたらお気軽にご相談ください。

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