事業拡大に成功した企業は?事例と成功の理由を解説

事業拡大に成功した企業は?事例と成功の理由を解説
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事業拡大の方法は大きく分けて2種類

事業拡大の方法は大きく分けて2種類
事業拡大の方法は、2種類に分けることができます。でははじめに、どのような方法があるのか解説していきましょう。

既存の事業を拡大させる

1つ目は、既存の事業を拡大させるという方法です。

現在参入している市場や参入の余地がある市場をリサーチし、分析することで既存の事業を拡大できます。何が必要なのか、必要なくなっているものは何か、商慣習に何らかの変化が生じているか、技術革新はどのようなペースで進んでいるのかといった点をしっかりと把握することで、正しい分析結果を導き出しやすくなります。

分析が済んだら、これまでに培ってきた経験やノウハウを活用し、これまでとは違う市場への拡大を目指すための取り組みを行います。既存の事業を拡大することで、新規事業へ参入するよりもリスクを軽減できるでしょう。

新しい事業をスタートする

2つ目は、新しい事業をスタートするという点です。

新しい事業をスタートするためには、綿密に市場調査をしなければいけません。市場調査は場合によって年単位の時間がかかることもあります。しかし、市場の動向をしっかりと理解することができれば、開発に関する部署を設置したり、新製品や新サービスの開発をスタートしたりしやすくなります。

新しい事業をスタートする場合であっても、これまでに培ってきた経験やノウハウを活かしながら、シナジー効果を狙うことが重要なポイントになることを忘れてはいけません。また、新しい商品やサービスを提供するため、リスクが高くなることも念頭に置いておく必要があります。しかし、成功できれば安定した利益につながり、新しい柱として企業を支えてくれることになるでしょう。

事業拡大で成功を収めた企業の事例5選

事業拡大で成功を収めた企業の事例5選
これまでに事業拡大で成功を収めた企業はいくつもあります。ここでは、5社をピックアップして事例をご紹介します。

富士フィルム

1つ目は、富士フィルムの事例です。

富士フィルムの歩み

富士フィルムは、その名の通りフィルムを製造する企業としてスタートしました。1980年代に世界で初めてのフィルムデジタルカメラを発表した企業でもあります。フィルムデジタルカメラは画期的でしたが、他の企業もデジタルカメラを販売しはじめたため、富士フィルムの売上は減少していくこととなりました。

そのような状況の中で、化粧品・医薬品事業に目を付けたのです。フィルムを製造する際の技術を磨き上げることにより、医薬品にもその技術を活用できるようになっていきました。

富士フィルムの事業拡大戦略

写真撮影に使用するフィルムと化粧品・医薬品は一見すると関係ないように思えるでしょう。しかし、フィルムの主成分はコラーゲンだということ、フィルムが劣化してしまうのを防ぐ抗酸化技術があることを活かせるのではないかと考え、化粧品・医薬品事業に参入することを決めました。

既存事業を新規事業の親和性が高かったこと、連続性を見出せたことが成功の秘訣だと考えられます。

ローソン

2つ目は、ローソンの事例です。

ローソンの歩み

ローソンは、1939年にアメリカの酪農家が立ち上げたミルクショップローソンという牛乳屋さんが原点になっています。そのため、ローソンの看板は牛乳を模したものになっているのです。経営が軌道に乗っていったことを機に、牛乳だけではなく日用品も取り扱うようになりました。

様々な商品を取り扱うコンビニの原点がそこにあると言えるでしょう。その後、1959年にコンソリデーテッド・フーズ社の傘下に入り、コンビニの運営システムを確立していったのです。日本では、1975年に1号店が大阪府にオープンしています。

ローソンの事業拡大戦略

コンビニの運営システムをスタートして順調に成功を収めたように感じられるかもしれません。しかしその背景には、原点となる牛乳を使った商品開発にこだわった取り組みがあります。しっかりとした軸があったからこそ、ローソンは成功を収められたと考えられます。

マツダ

3つ目は、マツダの事例です。

マツダの歩み

マツダは自動車メーカーとして知られていますが、その原点は東洋コルク工業株式会社というコルクを製造する行なのです。1972年に創業してコルクを製造していましたが、機械化が進んでいくことを鑑み、東洋工業株式会社という社名に変更して機械を製造する企業へとシフトチェンジしていきました。

機械を製造する企業にシフトチェンジしたといっても、すぐに自動車を製造しはじめたわけではありません。最初はエンジンやバイクの製造を行い、1940年から車の製造をスタートしています。

マツダの事業拡大戦略

マツダは、市場の流れを鑑みた上でコルクの製造から機械の製造へとシフトチェンジしています。マツダが車の製造をスタートした時期が自動車産業の発展期でもありました。そのため、スムーズに事業を転換することができ、自動車メーカーとして成功を収めることができたと考えられます。

ソフトバンク

4つ目は、ソフトバンクの事例です。

ソフトバンクの歩み

1981年に創業し、パソコン用のパッケージソフト開発が主力となる事業でした。流通販売にも力を入れていて、日本国内でパソコンが普及したのはソフトバンクの活躍があったからだといっても過言ではないでしょう。

インターネットが普及してソフトウェアの需要が落ち着き始めたときに、ブロードバンド事業に目を付けました。そして、アメリカで生まれたADSL関連の技術を活用し、インターネットプロバイダサービスをスタートすることになったのです。

ソフトバンクの事業拡大戦略

ソフトバンクは、パソコン用のパッケージソフトの流通販売事業からスタートしていますが、その後は関連する事業へと拡大している企業です。既存の事業から派生した事業を展開することで、それまでに培ってきた経験やノウハウを活かすことができていると考えられます。パソコン関連だけではなくスマートフォン関連のサービスも提供しているため、時代のニーズに合う事業を展開できているという点が、ソフトバンクを成功へと導いた要因だと言えるでしょう。

YouTube

5つ目は、YouTubeの事例です。

YouTubeの歩み

YouTubeは、創業者が動画を共有するためのサービスを思いついたことが原点になっています。創業したばかりの頃は、「Tune In Hook Up」という名前の動画を使い、デートの相手を探すというサービスでした。

しかし、本来の使い方ではユーザーが集まらず、デートとは無関係な動画を投稿する人が増えていき、マッチングサービスとしての役割は終了してしまいます。そして、動画共有に特化したサービスへと方向転換することになりました。

YouTubeの事業拡大戦略

動画共有サービスとしての機能は多くの人に利用されていました。そのため、それに特化した事業に転換したことが成功の秘訣でしょう。そして今では、19億人を超えるユーザーが利用するサービスへと成長しています。

まとめ

事業拡大企業_例まとめ
事業拡大を目指すことによって、企業は成長できる可能性が高まります。しかし、闇雲にしてしまっては失敗のリスクが増えてしまうので注意しなければいけません。成功させるためには、どのような方法があるのかを知るだけではなく、実際の事例をチェックしておくこともポイントです。

より詳しく戦略や施策について知りたい方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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