Webマーケティングの費用対効果の測り方・費用相場まとめ

Webマーケティングの費用対効果の測り方・費用相場まとめ
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Webマーケティングを実施するにあたっては、その手法はさまざま。
ともなって、費用も数万円程度の場合もあれば、数百万円かかることもあり、費用感には幅があります。

ただし従来の紙媒体やオフラインの広告手法よりも、Webを活用すれば情報を届けられる顧客数は増大します。大きなコストをかけるだけの、大きな効果も見込めるということです。

この記事では、Webマーケティングにおける費用対効果の測り方や重要性、費用相場などについてまとめています。

また、Webマーケィングを進める中で、自社製品やサービスの宣伝も大切な活動です。中でもWeb広告選びは特に重要で、広告選びを間違えてしまえば、獲得したいターゲットに届かない可能性があります。

さらに、Web広告を出しても「成約に繋がらない」ことに課題を持つ企業も少なくありません。

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Webマーケティングは費用対効果が良い?

Webマーケティングはテレビやラジオ、雑誌といったマス広告よりも費用対効果が良いといわれています。例えばSNSアカウントを運用したマーケティングであれば、金銭的コストはゼロで実施することも可能です。

また既存のWebメディアに掲載したり、広告枠の購入、インタビュー記事の依頼といった方法もあります。

この場合は費用はかかりますが、上述の通りその情報を届けられる(リーチできる)ユーザーが多いため、かけた費用に対して効果がでる可能性が高くなります。

Webマーケティングは費用対効果は中長期視点で見る

Webマーケティングの方法としてコンテンツマーケティングがあります。

コンテンツマーケティングでは、ユーザーの課題を解決するような有益なコンテンツを発信することで、ターゲットユーザーの自社認知や購入などを促します。

基本的には検索からの流入を見込むわけですが、コンテンツを公開してすぐには検索結果に表示されることはありません。

コンテンツの内容を評価され、流入を見込める上位表示がされるまでは数か月、半年ほどかかる場合もあります。

そのためお金をかけてWebマーケティングを実施したが、数か月間は成果がゼロということもあるのです。

しかし一度Web上に公開されたコンテンツはずっと残り続けます。
コンテンツ内容が評価され、検索からの流入が増えてくれば、安定した成果(購入・問い合わせなど)を生み続けるのです。

メディアの運用やコンテンツ内容の更新に毎月多少のコストはかかりますが、上手に運用し成果を出せば、公開からの期間が長くなるほど費用対効果が良くなっていくのです。

Webマーケティングの費用対効果の測り方

費用対効果は、かけたコストに対してどれだけの効果が出ているかを見るということですが、そもそもの効果の測り方もいろいろあります。
Webマーケティングにおける費用対効果を測る方法や、様々な考え方をご紹介します。

測定方法1:ROAS

ROASは広告の費用対効果「Return On Advertising Spend」の頭文字をあわせた言葉であり、「広告費に対してどれだけの売上を出せたのか」を%で表す指標です。

ROASは「広告による売上÷広告費×100%」で求められます。
たとえば、40万円の広告費を投入したWeb広告により120万円の売上があった場合は、算出されるROASは300%となります。

測定方法2:ROI

ROIは投資収益率「Return on Investment」の頭文字をあわせた言葉で、「広告費に対してどれだけの利益を生み出せたのか」を%で示したものです。

ROASとの違いは、ROASは売上、ROIは利益を基準にしているところです。

ROIは「広告による利益÷広告費×100%」で求められます。
たとえば40万円の広告費を投入したWeb広告により60万円の利益を生み出せた場合、ROIは約150%となります。

ROASとROIは相対的な関係にある

ROASとROIは、どちらか片方だけを用いて費用対効果を測ることはほとんどありません。ROASとROIはワンセットで考えます。

その理由は、「広告費以上の売上をあげることは出来ているが、その実、利益は得られていない」ということがあり得るためです。
おおよその場合、広告費は過去の利益から捻出されていると考えられるので、ROASとROIは相対的な関係にあると言えます。

測定方法3:CPA

CPAは顧客獲得単価「Cost Per Acquisition」の頭文字を取った言葉で、「コンバージョン(広告によって得られた売上や問い合わせなど)を1件獲得するのに、どのくらいの広告費を必要としたのか」を金額(円)で示します。

CPAの計算式は、「広告費÷コンバージョン数」で示されます。
50万円をかけたWeb広告を経由して10件の資料請求(コンバージョン)があった場合、CPAは5万円になります。

Webマーケティングにおける費用対効果の考え方

Webマーケティングにおける費用対効果の考え方については、前提条件として「目的が何であるか」を考えることが重要です。

「ブランドの知名度を高めたい」「顧客を獲得し、自社のファンを育成したい」「売り上げを増やしたい」などの目的によって、費用対効果の「効果」の部分が変わってきます。

目標を定めることで、その目標が達成できているか判断するためにはどういった数値を見る必要があるのかが明確になります。

これが明確になっていないと、そもそも効果があったのかなかったのかがわからなくなってしまうのです。

Googleアナリティクスを活用する

BtoCのWebサイトなど、売上のデータがはっきりと分かる場合においてはROASやROIで計算できますが、BtoBのWebサイトにおいては「売上」が目に見えて分かるものではなく、前段階として資料請求や質問フォームからの問い合わせが、コンバージョンになります。

このような場合はCPAで算出しますが、その際にGoogleアナリティクスを活用しましょう。

Googleアナリティクスはどの広告からコンバージョンに繋がったかをチェックすることができるので、非常に便利です。
また、逆にどのページでユーザーが離脱してしまっているかも見ることが出来ますので、Webサイトや既存コンテンツの改善にもつながります。

Webマーケティングの費用対効果を考える際に注意するポイント

Webマーケティング費用について、費用対効果を考える際に注意するべきポイントをご紹介します。

いきなり効果は生まれない

Webマーケティングにおいて、最初はコストに見合った費用対効果を感じにくいものです。

長期的なシステム分析や定期的な観測、分析結果を参照したコンテンツ改善など、試行錯誤を繰り返すことが重要になりますので、腰を据えて取り組みましょう。

SNSを上手に活用する

自社サイトによる集客だけでなく、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSも併せて活用しましょう。

これらのアカウントは無料で作成でき、特に若い世代に浸透しており情報拡散力があるため、Webマーケティングのツールとしては費用対効果が非常に高いです。

また、SNSをうまく使いこなせば、早い段階から不特定多数、またはターゲットに効率よくアプローチすることが出来ます。

気を付ける点は、情報の伝播の速さです。これはメリットでもありますが、場合によってはデメリットにもなり得ます。

ほとんどの人がスマートフォンを所持している現代において、特にSNSによる情報拡散はあっという間です。発信する情報はよく吟味しましょう。

コストを抑えることだけにこだわらない

Webマーケティングにおける費用対効果は、その意義として「集客だけでなく、売上に繋げること」が何より重要です。

一般的に、Webマーケティング費用はかければかけるほど、その効果も比例して大きくなります。
加えて自社に合った施策を選び、適切な投資することでより効果が高まっていきます。

特にWebマーケティングを外注する際は、知人の紹介やマーケティング会社のサイト、口コミなどもひとつの参考にはなりますが、担当者と直接話し、費用やサービス、そして提案される戦略内容をしっかり確認するなど、慎重に検討しましょう。

Webマーケティングの費用相場

Webマーケティングにおける費用相場は、施策の種類によって様々です。
Webマーケティングの施策を大きく3つに分けると、

  • 集客……Webサイトに訪れるユーザー数を増やすこと
  • 購入……Webサイトの来訪者に商品を購入してもらい、売上を得ること
  • リピート……自社の商品を継続的に購入してもらうこと

となります。

ここではマーケティング施策を外部に依頼する際の費用感や相場などを紹介します。

マーケティング活動においては継続的な運用が必要となりますので、月額〇万円といった形で費用がかかります。
こちらに加えてメディアの制作や、戦略提案や分析なども依頼することで初期費用や制作費用が必要になります。

自社できること・できないことを整理して、コストを想定してみてください。
また依頼する際の詳細な金額については、自社の状況によって異なるため見積依頼をしてみましょう。

月額10万円未満

サービスは主に記事制作のみになり、オウンドメディアなどの環境づくり(Webサイト制作)は自社で準備する形になります。

費用はコンテンツの内容や数量に応じて変わりますが、運用を自社で行える場合は10万円以内の費用感になるでしょう。

月額10万~30万円

サービスはCMS制作、記事制作、アクセス解析などカバーする分野が増え、マーケティングツールの設定や初期コンテンツ設定なども依頼できます。。

自社のマーケティング施策の目的に必要な仕組みを、ゼロからつくってもらいたい場合などは30万円くらいまでの費用相場になります。
また、追加のオプションによっては、分析や改善プランの提案などを依頼できる場合もあります。

月額30万~50万円

Webマーケティングの戦略からしっかりとサポートを受けたい場合は、こちらの費用相場になってくるでしょう。

受けられるサービスとしては、戦略設計、CMS設置、記事制作、アクセス解析などが挙げられます。
また、競合市場の調査や検索順位の変動など、専門的な見地からも教示を受けられ、コンサルティングによるマーケティング戦略の設計や分析の支援も行ってくれます。

月額50万円以上

月額50万円以上ともなると、本格的なマーケティング施策を依頼できます。
新規事業などでメディア運営を一からお願いしたいという場合などに適していると言えます。

受けられるサービスは、戦略設計、CMS設置、記事制作、アクセス解析、改善支援、コンサルティングなど多岐にわたります。環境の構築から施策改善まで依頼することが可能です。

まとめ

Webマーケティングの成果は費用対効果を検証しながら、自社にとって相性の良い方法や、効果がある方法に予算を集中させていくことで改善していくことができます。

Webマーケティングは数値などのデータが取れるので、検証もしやすいのが特徴です。
効果的なWebマーケティングや集客を実行するために、ROASやROI,CPAなどを用いて費用対効果をしっかり検証しましょう。

自社の強みを軸にしたWebマーケティングを

費用対効果を高めるひとつの方法として、Webから集客する段階で自社の強みを理解してもらった上で、お問い合わせいただけるような戦略を考える方法があります。

そのためには自社が差別化できているポイントを軸に、その強みを伝えらえるようなコンテンツ内容や広告になっているかをチェックしてみてください。

そうすることですでに自社に魅力を感じ、購入・契約といった成果に近い顧客を集客することが可能です。

Zenkenでは、徹底的な市場分析・ユーザー分析などを通じて、クライアント独自の価値であるバリュープロポジションを軸としたマーケティング戦略の提案を得意としています。

ノウハウを活かし、120を超える業種のWeb集客・マーケティングを支援しておりますので、お悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

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