DX人材育成プログラムを比較!口コミ・評判・費用、導入事例も紹介

DX人材育成プログラムを比較!口コミ・評判・費用、導入事例も紹介
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DX人材育成プログラムとは、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関するスキルや知識を習得するための研修プログラムのことです。

社内のDX化は、DXの知識が豊富な人材が中心となって進めていく必要があり、DX人材の確保が大きな課題となっています。

DX人材の新たな採用も手段の1つですが、社内フローを理解している人材にDX教育を進めていくのも有効です。

今回は、DX人材を育成するための「DX人材育成プログラム」を紹介します。ぜひ、社内のDX化推進にご活用ください。

【PR】ゲームのような画面で
誰でも簡単に学習しやすい
DX人材育成プログラム

DX人材育成プログラム一覧表

ここでは、代表的なDX人材育成プログラムを一覧にまとめました。各プログラムによって、教育システムやセミナー形式などに違いがあるので、自社に合わせたDX人材育成プログラムを導入しましょう。

システム名 サービスの特徴
【PR】SIGNATE Cloud(株式会社SIGNATE) ・動画やクイズ、ゲームのような画面で学習しやすい
・累計530社以上の導入実績。ビジネス系人材の教育にも対応
・特許取得のスキル計測テストで学習成果がわかりやすい
資料ダウンロードはこちら>>
MENTER マンガ動画でITが苦手な社員も学習しやすい
DXリテラシー講座 IT知識0の人材を想定した学習内容
NECアカデミー for DX 円滑なDX化のため、各人材に合わせた教育プログラム
exaBase DXアセスメント&ラーニング 最短3ヵ月で人材を育成できる、3種類のプログラム。
DX人材育成支援 DX企画人材向けサービスと階層別サービスを提供
DX人材育成プログラム 業務タイプに合わせた研修プログラム
LINPRESS DX人材育成サービス 最短1日で終わるコースでDX推進フェーズに合わせてカリキュラムを組める
AVILEN AI分野を強化したDX推進カリキュラム
LINPRESS DX人材育成サービス 最短1日で終わるコースでDX推進フェーズに合わせてカリキュラムを組める
DXレディネス 実践型ワークショップで課題解決力を強化

【PR】クイズや動画、ゲームのような画面で、誰でも簡単に学習しやすいDX人材育成プログラム

累計530社、8万3千人以上が利用したDX人材育成プログラム「SIGNATE Cloud」を紹介します。

「SIGNATE Cloud」のDX人材育成プログラムは、クイズやゲームのような画面で学習しやすいのが特徴です。また、研修成果をわかりやすく数値化。スコア・偏差値・ランクなど、テスト結果を把握して、DXに対する理解を深められます

SIGNATE Cloud

DX人材教育プログラムSIGNATE Cloud公式サイト画像画像引用元:SIGNATE
Cloud公式サイト(https://cloud.signate.jp/)

SIGNATE
Cloudの資料をダウンロードする

SIGNATE Cloudの特徴

ゲーム感覚の画面で、全社的な知識の底上げから専門家育成までできるSIGNATE Cloud

さらに、育成効果を数値化・可視化する「データリテラシー計測テスト」や、実践的なトレーニングができるデータ分析コンペ研修など、モチベーションを上げるプログラムが充実。全社的なDX知識の底上げからDX専門家の育成まで、広く深いDX教育を導入できます。

DX人材育成プログラムの「SIGNATE Cloud」では、入門コースから専門的コースまで、多彩なDX人材育成コースに加えて、貴社に合わせたカスタマイズコースを受講可能。動画やクイズを用いたわかりやすい講座を、オンラインで受講できます。

SIGNATE Cloudはこんな宿泊施設におすすめ

  • ITに苦手意識がある社員にもDX教育を受けさせたい
  • DX人材育成の実績があるプログラムを導入したい
  • DX人材育成プログラムの効果を把握したい

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SIGNATE Cloudを選ぶべき理由

【理由1】ゲームのような画面でITが苦手でも学びやすい

SIGNATE CloudのDX人材育成プログラムは、ITが苦手な社員から専門的な知識を持った社員まで、幅広い層の受講を想定。学習画面をゲームのような直感的にわかりやすいUIにすることで、ITへの苦手意識を払拭することから始められます。

受講も動画やクイズを活用したオンラインプログラムで、デジタルに苦手意識がある社員でも、気軽にDXを学べます。

【理由2】公的機関でも採用!8万3千人以上の受講実績

SIGNATE Cloudは、経済産業省をはじめとした公的機関での人材育成にも採用されています。利用者は8万3千人を超え、530社以上が利用している実績のあるサービスです。

また、特許取得済みのシステムや受賞歴もあり、大手会社からも信頼を得たDX人材育成プログラムを中小企業でも利用できるのが魅力です。初学者向けのやさしい入門から、専門的な知識まで広く深く学習できるのも、選ばれる理由の1つです。

【理由3】効果が見える!実力を直観的に計測・把握できる

DX人材育成プログラムのSIGNATE Cloudでは動画やクイズを用いた講座のほかに、特許取得済みのデータリテラシー計測テストを実施。スコアだけでなく、偏差値も可視化され、社員のデータリテラシーに対する理解度の把握が容易です。効果がわかりやすく数値化されることで、費用対効果も明確になります。

また、データ分析コンペティションでのデータ分析実戦トレーニングもあり、優秀社員の発掘や、DXに対する社員のモチベーション強化を容易にする仕組みが組み込まれています。

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SIGNATE Cloudの導入事例

社員の進捗状況の把握が容易でやる気が可視化!実務の流れの経験の有効さを実感

PBL(プロジェクトベースドラーニング)によって実務の流れを経験できるという点が、非常に有効だと改めて実感していまして、これにより、社内のデータ分析層の裾野が拡大できると考えています。
また、先ほども申し上げましたが、社員のやる気が可視化できるというのも大きな魅力だと思います。課題をクリアしたら終わりという社員もいれば、こちらが指示する前に積極的にカリキュラムに取り組む社員もおり、取り組む姿勢は様々だと改めて分かりました。この点について、各アカウントの進捗状況等を容易に確認可能で、CSVでダウンロードすることもできるので、その機能が大いに役立っています。現在100名程度がアクティブに活用しています。
引用元:SIGNATE Cloud公式HP(https://signate.jp/articles/quest-ms-ins-20210329?_gl=1%2a9e9rbz%2a_ga%2aMTUyODcwODQwMi4xNjk2NjU2NjE1%2a_ga_WY0WT24
/)

DX初学者でも調整された難易度で簡単に学べる

私も受講したのですが、期待した通り満足のいく内容でした。特に良かったポイントは、受講者に寄り添って、ステップバイステップで成長を感じられるようになっていたこと。他のeラーニングでは、説明用動画を視聴して、あとは問題を自分で解いてね、というものも多いです。しかし「SIGNATE
Quest」の場合、問題文も最初は簡単な単語の部分が空欄、次は一行が空欄といった形で難易度が調整されていて、初学者でも流れに沿って学ぶことができ、少しずつ確実に成長していける構成になっていました。弊社ではプログラミングに苦手意識がある社員もいるので、こうした丁寧なコンテンツはありがたかったです。
引用元:SIGNATE Cloud
公式HP(https://signate.jp/articles/quest-bridgestone-20211013?_gl=1%2a40teng%2a_ga%2aMTUyODcwODQwMi4xNjk2NjU2NjE1%2a_ga_WY0WT241Q7%2aMTY5NjgyNjQ1MS41LjEuMTY5NjgyNzc0NS4wLjAuMA..
/)

SIGNATE Cloudの料金プラン

SIGNATE Cloudの料金プランは、公開されていません。カスタマイズできるプログラムのため、利用する社員数、プログラムにより変動します。詳細は無料でダウンロードできるSIGNATE Cloudの資料で確認しましょう。

また、10日間の無料トライアルもあるので、特許取得のデータ活用スキル計測テスト受験、各講座の受講が可能です。資料請求とあわせて活用しましょう。

SIGNATE
Cloudの資料をダウンロードする

SIGNATE Cloudの運営会社概要

企業名 株式会社SIGNATE
設立年 2017年5月1日
所在地 東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE WeWork内
URL https://signate.co.jp

他にもまだある!宿泊予約業務を効率化するシステム

MENTER

MENTER の特徴

マンガ動画を活用!苦手意識払拭を重視したプログラム

MENTERの特徴は、何と言っても漫画動画を活用したコミカルなオンライン講座。DXに強い苦手意識があっても取り組みやすい、マンガを活用して、とにかく「わかりやすい」を重視したプログラムです。

また、1レッスン5分~10分のチャット形式のレッスンは、スマホでもパソコンでも受講可能。とにかく受講へのハードルを下げる取り組みで、日頃ITから離れた業務の社員でも受講しやすい初歩の初歩から学ぶことができます。

なお、公式HPの記載によると、「ITを使いこなすスキルを紹介」しているサービスでプログラミング学習サービスではないとのことです。

MENTERの料金プラン

  • 3.2万円~/月(税不明)
  • 別途初期費用あり
  • 7日間無料トライアルあり

MENTERの運営会社概要

企業名 WHITE株式会社
設立年 2017年1月5日
所在地 神奈川県横浜市中区尾上町3-35 3F
URL https://wht.co.jp/

DXリテラシー講座

DXリテラシー講座の特徴

最短1日で終了!DX初学者を想定した「誰でも受けられる講座」

DXリテラシー講座は、6~10時間で受講完了できるDX人材育成プログラム。DXの知識がない初学者の受講を想定して、広く浅く網羅的にDX学習ができるようカリキュラムを組んでいる、DX人材育成プログラムです。

受講の想定時間が6~10時間と比較的短いため、忙しいけどDXについて知っておかなければいけないという社員でも受講可能。専門家育成ではなく、全社的なDX知識の底上げに適した講座です。そのため、基本的な受講期間は1ヵ月ですが、最短1日で修了可能です。

また、プログラムには業界事例を50件解説するなど具体的な活用事例が豊富なため、DX学習の活かし方も伝わります。

DXリテラシー講座の料金プラン

公式ページへの記載がありませんでした。受講する会社の状況によりプラン・価格に変動があります。

DXリテラシー講座の運営会社概要

企業名 株式会社STANDARD(STANDARD Inc.)
設立年 2017年8月9日
所在地 東京都中央区京橋一丁目13番1号 WORK VILLA KYOBASHI 4F
URL https://standard-dx.com/

NECアカデミー for DX

NECアカデミー for DXの特徴

基礎研修から専門家育成まで。対面研修メインのDX人材育成プログラム

NECアカデミー for DXは、デジタルに苦手意識がある人材にDXを基礎から教える研修から、DX専門家を育成する高度な研修まで、大きく分けて5つのDX人材育成プログラムが用意されています。

  • 全社的にDXリテラシーを植え付ける「DXリテラシー教育」
  • マネージャー層向けの「DXマネジメント教育」
  • DX推進を進めるための「DX推進人材育成」
  • 専門スキルを持つ人材を育成する「DX専門人材育成」
  • DX推進の中核となるリーダーを育てる「DXリーダー育成」

これらのコースで、専門家も含めた各社員に必要なDXスキルを教育できます。

NECアカデミー for DXの料金プラン

NECアカデミー for DXの料金プランは、公式サイトに記載がありませんでした。

NECアカデミー for DXの運営会社概要

企業名 日本電気株式会社 (英文: NEC Corporation)
設立年 1899年(明治32年)7月17日
所在地 東京都港区芝五丁目7番1号
URL https://jpn.nec.com/

exaBase DXアセスメント&ラーニング

exaBase DXアセスメント&ラーニングの特徴

3ヵ月でDX人材を育てるDX人材育成プログラム

exaBase DXアセスメント&ラーニングは、「3ヵ月でDX人材を育てる」をキャッチコピーにしているDX人材育成プログラムです。

下記の3種類のプログラムで短期間でのDX人材育成をサポートします。

  • 全社員向けにマインド醸成とDXリテラシー獲得を目指す「DXスタンダードコース」
  • DX推進を中心となって推し進める「DXプロデューサー」「データサイエンティスト」「AIエンジニア」を3ヵ月で育成する「スペシャリスト育成コース」
  • 育成課題に合わせた研修で講義やワークショップなどを行う「オーダーメイド型研修」

exaBase DXアセスメント&ラーニングの料金プラン

公式サイトに、exaBase DXアセスメント&ラーニングの料金の記載はありませんでしたが、2週間の無料トライアルがあります。

exaBase DXアセスメント&ラーニングの運営会社概要

企業名 株式会社エクサウィザーズ
設立年 2016年2月
所在地 東京都港区東新橋1丁目9-2汐留住友ビル 21階
URL https://exawizards.com/

DX人材育成支援

DX人材育成支援の特徴

自社の状況に合わせて選べるDX人材育成プログラム

DX人材育成支援のDX人材育成プログラムは、DX推進を進める社員を対象とした「DX企画人材向けサービス」と、全社員のDX基礎研修を担う「階層別研修サービス」があります。

「階層別サービス」では、デジタルに馴染みのない層やリーダー・マネージャー経営層など階層別に行う基礎研修です。

「DX企画人材向けサービス」では、2種類のプログラムを設置。進行中のDX推進チームにアドバイザーとして参加し、実践の中でDX推進のコアパーソンを育成する「プロジェクト伴走型人材育成サービス」と、研修とワークショップで人材を育成する「集合研修サービス」を提供しており、自社の状況に合わせてプログラムを選択できます。

DX人材育成支援の料金プラン

公式ページに、DX人材育成支援の料金プランの記載はありませんでした。プログラムへのご要望、契約期間などによって異なります。

DX人材育成支援の運営会社情報

企業名 株式会社ABEJA
設立年 2012年9月
所在地 東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
URL https://www.abejainc.com/

DX人材育成プログラム

DX人材育成プログラムの特徴

業界・業種に適合したDX人材育成プログラム

ヒアリングを元に、事業戦略に合わせた目標を設定し、様々な業界・職種に合わせたDX育成研修を行うプログラムです。

事務職・営業職・管理職向け、工場管理職や技術者・営業職向け、施工技術職・営業・事務向けなど、現状と各職種に合わせて必要な研修を行います。

基礎的なDXを学ぶ全体研修と、タイプ別研修の組み合わせも可能。オリジナルカリキュラムで全社的なDX推進を助けます。

DX人材育成プログラムの料金プラン

公式ページに、DX人材育成プログラムの料金は記載がありませんでした。

DX人材育成プログラムの運営会社情報

企業名 株式会社エイジェックグループ
設立年 2022年10月
所在地 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル46階
URL https://agekke-group.co.jp/

LINPRESS DX人材育成研修

LINPRESS DX人材育成研修の特徴

必要な研修を組み合わせられるDX人材育成プログラム

LINPRESS DX人材育成研修は、1日~6日間で習得可能なカリキュラムが揃っており、必要な研修を組み合わせてプログラムを組むことができます。

DX専門部署や推進チームの責任者・メンバーの育成や、IT・DX推進業務を担う社員を主な受講対象者としており、短期間でもIT・DXリテラシーを基礎から実践的に学習できるプログラムです。

また、データサイエンスやPythonの基礎を学ぶ専門的な研修や、リーダー研修も備えており、短期間で実践に役立つDX人材育成を目指します。

LINPRESS DX人材育成研修の料金プラン

公式ページに、LINPRESS DX人材育成研修の料金プランは記載がありませんでした。

LINPRESS DX人材育成研修の運営会社情報

企業名 株式会社リンプレス
設立年 2017年4月
所在地 東京都港区港南2-16-3 品川グランドセントラルタワー23階
URL https://www.linpress.co.jp/

AVILEN

AVILENの特徴

初級から上級研修までそろっているDX人材育成プログラム

AVILENのDX人材育成プログラムでは、全社員向けの初級研修から、専門家向けの上級研修まで揃っているDX人材育成プログラムです。動画で基礎知識をインプットし、実践、やケーススタディ、活用施策立案をするような初級研修は、すべてのビジネスパーソンに応用できる研修です。

また、中長期にわたり学習する上級研修もあり、課題に対するフィードバックや質問コミュニティの活用などで、知識だけでなく、実務で使える技術を身に付けます。受講は、WEBサイトを活用したEラーニングが中心です。

AVILENの料金プラン

AVILENの料金プランは、一部公開されていません。初級研修が1万1千円(税込み)~です。

AVILENの運営会社情報

企業名 株式会社AVILEN(アヴィレン)
設立年 記載がありませんでした。
所在地 東京都中央区日本橋馬喰町2-3-3 秋葉原ファーストスクエア9階
URL https://corp.avilen.co.jp/

DXレディネス

DXレディネスの特徴

初級から上級研修までそろっているDX人材育成プログラム

DXレディネスは、通常2日間の短期集中型のDX人材育成プログラムで、DXの前提知識0の方から受講できる対面型の研修です。研修は、基本は貴社オフィスにて実施。メンターが伴走する実践型ワークショップで、業務に直結するデジタルでの課題解決力を身に付けます。

下記のように、2日間で基礎的な課題解決力を身につけるDX人材育成プログラムです。

  • DXの基礎知識となる「DXリテラシー」
  • 課題解決への「プロセス設計」
  • データの実践的な活用方法を学ぶ「データ設計」
  • データ加工・アウトプットを実現する「ノーコード」
  • より使いやすく、ユーザー目線の開発を学ぶ「UI・UX」
  • デジタルを活用した「PoC」

DXレディネスの料金プラン

公式ページに、DXレディネスの料金プランは記載がありませんでした。

DXレディネスの運営会社情報

企業名 ライフイズテック株式会社
設立年 2010年7月
所在地 東京都港区南麻布2-12-3 南麻布ビル1F
URL https://lifeistech.co.jp/

DX人材とは

近年急激に進められているDX・デジタルトランスフォーメーションを推進するために必要な人材が、一般的に「DX人材」と呼ばれます。具体的には、「サイバーセキュリティ」「ソフトウェアエンジニア」「データサイエンティスト」「デザイナー」「ビジネスアーキテクト」と呼ばれる人材を指します。

現在、IT企業や大手企業はデジタル化が進んでいますが、特に年齢が高い経営陣をはじめとして、デジタルを活用したビジネスに馴染みのない「デジタルアレルギー」と言われる抵抗感を持つビジネスマンも少なくなく、早急にDXを推進することが社会の課題と言われています。

DX人材の必要性

デジタルアレルギーなどの抵抗感を払拭し、デジタルを業務に活用できる人材を全社的に増やす、全社員がデジタルデータを扱えるようにするという取り組みが、今行われているDX推進です。しかし、デジタルに慣れていない社内でいきなり業務フロー変更や、デジタル化の強制をしても、すぐについていける社員は多くありません。

そこで、DX人材と呼ばれるデジタルに対する知識や、課題解決力を持ったチームが中心となって社内のデジタル化を徐々に進めていく必要があります。そのために重要なのが、DX人材です。

すでにデジタルを使いこなすDX人材が、自社に合わせたデジタル業務フローを提案し、浸透させていく役目を担います。

DX人材の採用

社内にデジタルに強いDX人材がおらず、DX推進チームの発足が難しい場合、考えられるのは「外部への委託」か「新たなDX人材の採用」です。

しかし、まだDX人材はそれほど人口が多いとは言えず、採用にあたり条件を良くする必要があったり、そもそもの応募がないことも考えられます。また、新しく採用した人材は、自社の業務に精通していないため、まずは業務を把握してからDX推進に取り組む必要があります。

「DXの外部委託」に関しても同様で、多額のコストがかかる他、短期間で貴社の業務を理解して、最適なDX推進を進められるとは限りません。そのため、自社業務を既に理解している社員をDX人材へと育成し、長期的なDX推進施策を進めることも視野に入れる必要があります。

社内でDX人材育成するメリット

社内の人材にDX人材育成プログラムを受講させ、DX人材を育てるメリットは多くあります。たとえば、以下が挙げられます。

  • 委託・新規採用に比べて低コスト
  • 既存業務への理解が深く、スピーディーかつ、無理なく、適切なDX推進を進められる
  • 長期的に取り組めるため、一貫性の高いシステムの構築、PDCAサイクルで改善ができる
  • 新たなDX人材・チームを育成しやすい

社内でのDX人材育成のメリットは、これだけではありません。DX人材育成プログラムを活用すれば、社内の有望な人材を活かし、社全体でDXに対するモチベーションを高く保てる仕組みを作れるのです。

コスト面、採用面でのリスクを抑えられ、社員の中から適正のある人物を選ぶことができ、業務委託のように一時的にならないのも大きなメリットと言えます。既存業務を理解しているのも、大きなメリットであり、日頃の業務から改善したい課題を見つけ出し、DX推進しながら業務改善に取り組めます。

このように、適正のある社員をプロフェショナルなDX人材・DX推進プロジェクトの中心として育成するほか、多くのDX人材育成プログラムでも全社員向けの基礎的なDX教育にプログラムがあるので、デジタルアレルギー払拭のためにプログラムをフル活用できるのも、DX人材育成プログラムでDX人材を内製化する大きなメリットです。

DX人材育成のポイント

DX人材育成を内製化するとき、より効率よく成功にたどり着くだめの、いくつかのポイントがあります。

  • DXに抵抗がなく、適正のある人材を選ぶ
  • DXスキルやマインド、リーダーシップなどを積極的に学ばせる
  • DX育成の効果を可視化する
  • 実践的なプログラムで、DX推進をスムーズに進めるためのスキルを身につける
  • 小規模なプロジェクトから徐々に拡大していく
  • 社内だけでなく、社外に向けても視野を広げ、常に新しい情報を収集する

これらのポイントをひとつずつ解説していきます。

DXに抵抗がなく適正のある人材を選ぶ

まず、社内のDX推進の中心となる人物を選定し、チームを組むわけですが、この人材選定が成功の大きな鍵を握ります。デジタルや業務に対する課題解決に強い探求心があり、積極的にスキルを身につける意欲がある、もしくはすでにスキルを身につけている人材を選ぶことが重要です。

また、全社的にDX推進するためには、DX推進チームにはコミュニケーション能力も不可欠です。さらに、チームのリーダーには強いリーダーシップを備えた人物を任命し、積極的なDX推進に向けて学習・実践できるチームを作ります。

DXスキルやマインド、リーダーシップなどを積極的に学ばせる

DX人材には、積極的にDX育成プログラムを活用して学ばせましょう。社内でDX推進の中心となるチームには、広く浅くという簡易なプログラムではなく、AIやデータ活用をはじめとしたデジタルスキルの基礎~応用はもちろん、リーダーシップや、DX推進のためのマインドセットも身につくプログラムを選ぶことが大切です。

マインド・リーダーシップ・デジタルスキルを合わせて学ぶことで、社内業務のDXによる課題解決を、効率よく進められます。

DX育成の効果を可視化する

DX推進にあたり、DX人材の育成でも、全社的な育成でも、DX育成の効果を可視化することは重要です。可視化することで、DX推進チームに入れるべき人材、DXが苦手な人材、どこを学ばせるべきかなどがわかり、より効率的なDX推進が望めます。

テストや学習の進捗状況など、DX育成効果を随時確認し、自分にとって必要な領域を確実に理解できるような学習計画を立てましょう。

実践的なプログラムで、DX推進をスムーズに進めるためのスキルを身につける

DX人材の育成には、知識を得た後、どう自社の業務に活用するかという実務に結び付けるスキル習得が必須です。そのために、DX人材育成プログラムは、活用事例を豊富に学んだり、実際に出された課題に取り組む実践的なワークが含まれているものがオススメです。

DX推進の中心となるDX人材は、課題解決のプロフェッショナルにならなくてはなりません。そのためにも、基礎だけでなく、実践的なデータ活用からの課題解決フロー制作など、より深く学べるプログラムを選定しましょう。

小規模なプロジェクトから徐々に拡大していく

DX推進は、適正から選んだチームの育成から、徐々に全社に広げる必要があります。プロフェッショナルがいない状態では、効率よく業務課題を解決する計画を立てられません。最初はDX推進チームの人材選定・育成に力を入れ、チームに必要なスキルが身についてから、全社へと規模を広げましょう。

社内だけでなく、社外に向けても視野を広げ、常に新しい情報を収集する

ITやデジタルは近年世界的に早い成長をしており、AIを活用した新しい技術が出てきたり、世間の評価も移り変わりが早いため、常にアンテナを張っている必要があります。DX人材育成プログラムでの学習が終わった後も、社内のことだけに集中せず、社外・世間での情報収集が必須です。

そのためにもDX人材が、社外でもDX推進に有効な繋がりを作る、定期的に新たなプログラムを受け、新たなスキルを身につけるなど継続的な情報収集・スキル習得できる仕組みを作るのがDX推進成功のポイントです。

DX人材育成プログラム導入事例

株式会社小松製作所

株式会社小松製作所は、以下のような課題を掲げてきました。

  • 建設機械を中心に扱う株式会社小松製作所は、DX推進を含めた成長戦略に
  • イノベーションによる成長の加速
  • 稼ぐ力の最大化
  • レジリエントな企業体質の構築

DX推進への取り組み

  • 建設現場でのモノやデータを繋げて、測量・設計・計画・施工・検査などの各項目のデジタル化による、
    施行プロセスや生産性の向上・最適化
  • 無人ダンプトラック運行システムの導入・拡大
  • 建設現場のデータを可視化、それを活用するアプリやデバイスの開発
  • AI人材育成プログラムの導入

株式会社小松製作所は、AI人材育成プログラムの導入により、AIを活用したお客様の課題解決を推進するスキルを持つ人材を着実に育成しています。これらの取り組み・人材育成を続け、工事全体の安全性・生産性の向上に成功しました。

株式会社土屋合成

プラスチック製品製造業の株式会社土屋合成。DX推進により、「24時間停まらない工場」「新たなビジネスモデルの創出」「全ての製品情報取得のデジタル化」など、効率的な製造の仕組み化を目指しました。

DX推進への取り組み

株式会社土屋合成は、当初DXへ抵抗が強い従業員が多く、DXにより「仕事がなくなる」「新たな仕事が増える」などの不安がありました。そのため、従業員の不安払しょくと理解・納得が大きな課題となりました。この課題解決のため株式会社土屋合成では、DX推進により、デジタルで「仕事が楽になる」という成功体験、デジタル化による「やりがいの創出」を直近の目標とし、全社的にデジタルへの抵抗感をなくすよう工夫しました。

このような全社的なDX知識・スキルの底上げが功を奏し、全社員がデジタルを活かす業務環境の構築に成功。今では若手中心の「DX課」を創設し、スピード感のあるDX推進に取り組んでいます。

グランド印刷株式会社

印刷業を営むグランド印刷株式会社。あらゆる素材への印刷を請け負う同社のDX推進は、各事業をデジタルによって統合すること。それにより事業同士の連携や、従業員が楽しく働ける環境づくりを目指しています。

DX推進への取り組み

グランド印刷株式会社のDXへの取り組みは、積極的な課題解決に取り組む社員を「DXプロデューサー」に任命。各社員に合わせた「学び」を計画的に提供し、全社的なDX推進に取り組んでいます。

DX推進により、既存業務の効率化・省力化、更に年2~3件の新規事業の立ち上げを実現。そんな状況でも、デジタル化による情報共有・効率化により、有給や中抜けし易い環境となり、子育て中の女性も働きやすくなったため、女性従業員の定着に結び付いています。

また、DX推進によりできた新事業で、コロナ禍においても既存事業の落ち込みをカバー。過去最高売上を記録しました。

DX人材育成プログラムのまとめ

DX推進に、社内でのDX人材育成、全社的なDX知識・スキルの底上げは必須です。その手段として、新たなDX人材の採用・業務委託、DX人材育成プログラムを活用した社内人材のプロフェッショナル教育・チーム化が挙げられます。既存の業務や会社理念を理解した社内の人材をDX推進チームの中心に置くことは、効率的な業務課題改善、DX推進に繋がります。

DX人材育成プログラムにも、短期間で基礎的な研修を行うもの、実践的な応用も含めて業務に直結できるスキルを身につけられるものなど、様々な種類があります。貴社に必要なプログラムを導入し、効率的なDX推進を進めましょう。

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【免責事項】
本記事は、2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
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