補聴器業界で集客・宣伝を成功させるマーケティング広告戦略のコツ

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なぜ補聴器の集客は難しいのか?

補聴器の集客が上手く行かず、悩んでいる補聴器専門店が多いのではないでしょうか?
ここでは補聴器の集客につなげるための方法をいくつか紹介します。

では、集客方法について紹介する前に、まずは補聴器の市場動向について解説していきます。

補聴器の市場動向

補聴器の市場動向

年代別難聴者率と補聴器所有率

補聴器の集客方法について説明する前に、補聴器市場について少し触れておきます。

ではまず、一般社団法人日本補聴器工業会が発表している「JapanTrak 2018 調査報告」(※1)の数字をもとに、難聴者率と補聴器所有率について。

調査報告によると、

  • 55~64歳の男性 難聴者:7% 補聴器所有者:0%
  • 55~64歳の女性 難聴者:10% 補聴器所有者:0%

と、難聴の自覚があるにもかかわらず男女ともに55~64歳では、補聴器を使用している人がいないことがわかります。これは、補聴器の使用イコール後期高齢者という、一般人の認知感覚によるところが大きいです。

一方後期高齢者に該当する年齢になると、グッと補聴器の使用率が上がります。

  • 65~74歳の男性 難聴者:15% 補聴器所有者:1%
  • 65~74歳の女性 難聴者:18% 補聴器所有者:1%
  • 75歳以上の男性 難聴者:32% 補聴器所有者:8%
  • 75歳以上の女性 難聴者:30% 補聴器所有者:8%

また、同調査によりますと、およそ14%の難聴者が補聴器を使用しており、そのうち両耳で装用している人は45%であることが判明しました。

ただし、難聴の自己申告者における補聴器の使用率は、欧米諸国と比較して半分程度しかない、という調査報告(※2)もあるように、後期高齢者の補聴器普及率にも課題はあります。

(※1)参照元:「JapanTrak 2018 調査報告」(http://www.hochouki.com/files/JAPAN_Trak_2018_report.pdf)

(※2)参照元:「JapanTrak 2015 調査報告」(http://www.hochouki.com/about/report/program.html)

どこで補聴器に関する情報を入手しているのか

補聴器を必要とする人たちは、一体どのように補聴器に関する情報を入手しているのでしょうか? 同じく「JapanTrak 2018 調査報告」によれば、補聴器に関する主な情報入手先は大きく分けて4つあります。

  • 医師(耳鼻咽喉科など)
  • 眼鏡店(メガネ販売店)
  • 補聴器販売店
  • インターネット

医療機器としての販売される補聴器の多くは、補聴器専門店で販売されています。一方で集音器や通販で入手できる補聴器は、オンラインでも購入が可能。

補聴器の平均価格が1台あたりおよそ15万円であるのに対し、インターネットで販売されている補聴器は、安いもので8,000円ほどの安価で入手できますし、テレビショッピングのインフォマーシャルなどで集客するため、売れる桁数が違います。

正規の補聴器専門店は、こうした「補聴器様の商品」の後塵を拝する状況をなかなか脱することができません。

補聴器市場では人の来ない店ではなく「人のいるインターネット上」で集客する

人の来ない店ではなく「人のいるインターネット上」で集客する
補聴器専門店を目指してくるお客さんだけを待ち続けていては、いつまで経っても改善は難しい。新型コロナウイルスで外出を控える高齢者が多い中、さらに状況は悪化するかもしれません。

シニア世代へのスマートフォン普及が進むにつれ、年々増加しています。出歩けないいま、ますます情報源として活用する高齢者も右肩上がりとなっていくはずです。

補聴器の情報や購入方法などについてインターネットで調べている人が多いということは、お客さんのいる場所は実店舗ではなく、「インターネット上」であると考えるべきです。

ただし、インターネットで購入した補聴器の満足度は著しく低いという指摘もあるように、補聴器業界はまさに玉石混交の状態です。医療機器としての正しい補聴器情報を発信し続け、人のいる場所で商いをすることが重要なのです。

では実際にインターネット上では、どのような集客方法があるのかを見ていきましょう。

オンライン(インターネット)広告には、たくさんの種類がありますが、3つのタイプを押さえておきましょう。

  • 地域SEO(エリア戦略)
  • リスティング(ターゲッティング広告)
  • ポジショニングメディア(比較広告)

補聴器は定期的なメンテナンスが必要になるため、顧客は通いやすい場所や病院などのついでに立ち寄れる場所の店舗を探します。

したがってネット上では、エリア対策が最も重要です。お客さんを集めたいエリアの補聴器専門店として、上位表示を狙う必要があります。

徹底的にエリア対策を打つ

すでにエリア対策はしていると思いますが、オフラインのエリア広告といえば、定番中の定番である新聞折込、そしてポスティング。あとはシニア向けのフリーペーパーなどだと思います。

これらも無駄ではありませんが、インターネット上の露出を狙うのであれば、下記ポータルサイトやネットメディアに情報を掲載してもらう、というのも手段のひとつです。

画像引用元:シニアのあんしん相談室‐補聴器案内(https://hochouki.soudan-anshin.com/)

ポータルサイトに登録することで、より多くの人たちに手っ取り早く自社について知ってもらうことができます。しかし、ポータルサイトでは登録企業が横並びに掲載されますので、利用者にとってはそれぞれの企業に違いがわかりにくいという欠点があります。

エリア対策に関するくわしい解説は下記ページをご覧ください。

エリア戦略について
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専門性や強みをポジショニングメディアで発信する

住宅業界のポジショニングメディアポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
エリアでナンバーワンになるためには、自店舗の強みや優位性をユーザーに知覚してもらう必要があります。集音器や通販補聴器との比較、店舗ごとに受けられるサービスの違いの比較、専門資格による比較など、いくつもの比較軸があります。

そこでおすすめなのが、ポジショニングメディアを活用することです。

ポジショニングメディアとは?

ポジショニングメディアとは、

  • 競合の特徴を徹底的にリサーチし
  • 自社の特徴を追求することで
  • 自社が市場にてどのようなポジションを確立しているのか

を把握することができるサイトのことです。

サイトの閲覧者にとって、掲載されている企業の違いを一目で把握することができるため、自分が必要とする商品を選択しやすいです。

また、自社の特徴を分かりやすく掲載してもらえるため、利用者にとって

「なぜこの企業選ぶべきか」
「なぜこの企業の商品を購入したいのか」

が明確になります。その結果、購入意欲の高い人たちの集客につなげることが可能です。

ポジショニングメディアについては、下記ページをご覧ください。

ポジショニングメディアについて
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オウンドメディアで啓蒙する

圧倒的な専門性(耳鼻咽喉科の先生に協力いただけるなど)を有するのであれば、オウンドメディアという手法も有効です。

オウンドメディアとは

オウンドメディアは別名「ブランディングメディア」とも言います。企業やサービスの認知啓蒙を図るため、オーソリティとしてメディアを監修したり、運用したりする手法です。

オウンドメディアを活用することで、コンテンツ内容が面白いものであれば、短期間で検索結果の上位に表示させることが可能。ユーザーの親近感を得るコンテンツを発信すれば、リピート訪問を期待することもできます。

また、大量のコンテンツや専門家の意見を盛り込んだ記事を制作することで、ユーザーからの信頼獲得にもつながります。

ただし、オウンドメディアを運用するには、SEOに関する知識や、マーケティング観点での戦略を立てる必要があり、自社で運用するのはなかなか大変です。

オウンドメディアの運用については、下記ページでご確認ください。

オウンドメディアの運用について
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補聴器の集客を成功させるコツまとめ

エリア対策、ポジショニングメディア、オウンドメディアのほかに、もうひとつマストなのは「エリアとペルソナ」を絞り込んだLP制作です。

補聴器を購入する本人の年代だけでなく、難聴の症状や深刻度、高齢者本人ではなく家族向け、富裕層向けなどペルソナを意識したLPにすべきであり、狙いたいエリアを絞り込むべきです。

ポジショニングメディア、オウンドメディア、ターゲットを絞り込んだLP制作など、慣れない広告戦略の戸惑うようであれば、一度弊社までご相談ください。当たるべき商圏、Web市場を抽出したエリアマーケティングを最も得意としておりますので、きっとご満足いただけるご提案ができると思います。

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