ブラックサンダーのマーケティング戦略を調査

ブラックサンダーのマーケティング戦略を調査
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唯一無二の戦略を駆使し、多くのファンに愛されるブラックサンダー。その商品の裏に隠された、マーケティング戦略について解説。
商品の認知度を上げる方法についても実例を用いて紹介していきます。

また、貴社が市場でどんな立ち位置でマーケティング戦略を策定すべきかが分かる「市場分析シート」も無料でご提供しています。自社の強みを活かしたマーケティング戦略を立てたい方は、ぜひ今後の戦略策定にご活用ください。

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ブラックサンダーを生み出した有楽製菓とは

ブラックサンダー公式HPキャプチャ画像
画像引用元:ブラックサンダー公式サイト(https://blackthunder.jp/)

有楽製菓は1955年に創業。「夢のある安くて美味しいお菓子を創造する企業を目指す」という企業理念を掲げ、お客様に感動を与える商品づくりを行っています。

有楽が初めに製造したのが「ウエハース」です。ブラックサンダーやウエハースという商品のラインナップから「手頃」で「満足度の高い」商品を提供することを主軸としています。

そんな有楽は商品開発には徹底的にこだわりっており、自社の製造機械を使用しています。
そのため開発段階から様々なチャレンジができるという点が、他社にはない強みといえるでしょう。

ブラックサンダー独自のマーケティング戦略

競合が多い中、なぜここまで高い人気度を維持し続けられるのでしょうか。ここからさらに、ブラックサンダーの独自のマーケティングについて深堀していきます。

インフルエンサーを利用した口コミ戦略

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2006年 「生協の白石さん」のコメントで話題に

白石さんとは、累計89万部を突破した「生協の白石さん」の著者であり、学生の疑問に対してユーモアのある回答を行う人柄で多くの学生の人気を集めていました。
その白石さんがブラックサンダーについて取り上げたことで大学生の間で口コミが広がり、一気に話題になりました。

また「ブラックサンダー」「おいしさイナズマ級」という独特なネーミングが若者の世代から支持され、さらに話題となりました。携帯電話やメールが普及した時代と重なったことも大きな要因と言えるでしょう。

その後さらに大きな転機が訪れます。

2008年 オリンピックメダリストのある一言もきっかけに

2008年の北京オリンピックで注目集めた内村航平選手がインタビューであるコメントを残しました。

「好きなお菓子はブラックサンダーです」

そこで多くの人々の興味を惹き、売り上げは前例にないほどの伸びを見せ、売り上げは翌年に1億個を突破しました。

このように有楽製菓はインフルエンサーの発言力を活用することで、知名度を大きく広げることに成功しています。

「バズらせること」を目的としたSNS戦略

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2011年 マーケティング部の設立

順当に売り上げを伸ばしてきた有楽会社は、2011年に始めてマーケティング部を立ち上げました。そこでは「何が消費者を惹きつけているのか」を分析するところから始めました。

そこで、以前にキャッチコピーを「おいしさイナズマ級」から「若い女性に大ヒット中」に変えたことでSNS上で話題になっていることに気づきました。

この発見から、SNSでの反響を利用できれば広く商品のシェアを獲得できるだろうと仮説が立ちました。マーケティング部は「SNS上でバズらせること」を目的とした施策を練ることに決めたのです。

2013年 ブラックサンダーバレンタイン始動

バレンタインデーを利用し、「義理チョコ」でのシェアを行うことに決めました。
そこで「一目で義理とわかるチョコ」という広告を打ち出し、新宿駅の地下通路に義理チョコマシーンを2台設置しました。
その機械の中には「義理チョコのお作法」が入った「義理チョコチケット」を用意するといった、ついつい周りとシェアしたくなる仕掛けを無料で提供しました。

この施策がSNS上で話題を呼び、毎日1~2時間の行列ができるほどの人気のイベントとなりました。

ターゲットを考え直したリブランディング戦略

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リブランディングとは、言葉の通りブランディングを見直すことであり、今まで培ってきたブランドイメージを一掃し、新たなブランドイメージを定着させることです。

2016年 ターゲットとしていた顧客の変更

ブラックサンダーは今まで「若者」をターゲットとして選定していました。
しかしながら2006年に大学生の間でブームになって10年が経過し、当時の若者は30代に。よって、ターゲットを年齢で切り分けるのは難しいと判断しました。

そこでターゲットを「遊び心を持った人」へと変更し、バレンタインデーという一大イベントを利用して、再度新たな施策を打ち出すことを決めました。

2018年 プレミア義理チョコショップの出店

ここで有楽は再び「義理チョコ」に的を絞りました。なぜなら、2018年「義理チョコを送る」という文化が消えかかり、競合が存在していなかったからです。
そこで、このイベントを後押しすることができるのはブラックサンダーしかいないと考え、シェアの拡大を目指しました。
そこで出店した「プレミア義理チョコショップ」はテレビやSNS内で反響を集め、成功しました。

ブラックサンダーのマーケティング戦略まとめ

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いかがでしたでしょうか。有楽はWeb上のコンテンツを用いて効果的に集客を行い、競合に対する自社の位置づけを明確化してきたことで商品のシェアを拡大してきたことがお分かりいただけたと思います。

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