2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、現場の残業削減や業務効率化は以前にも増して重要な課題となっています。
実際、国土交通省の資料(※)によれば、建設業の年間総実労働時間は全産業平均より約300時間多いというデータがある通り、厳しい労働環境であることが現状です。
こうした背景から、紙の書類や属人的なノウハウに頼るやり方を見直し、短工期・多現場対応を効率化できる施工管理アプリの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
本記事では、施工管理アプリによる現場DXのメリットや、おすすめのツールを比較・解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
施工管理アプリの主要6社を比較
当記事では、施工管理アプリの中でも、現場の情報共有だけでなく、工程管理・写真管理・案件進行・関係者とのやり取りなど、複数の業務をまとめて扱いやすい「総合管理型」のサービスを中心に6社ピックアップして紹介しています。
| サービス名 | 一言でいうと | 料金 | 向いている仕事の状況 | 主な対応範囲 | 情報共有・関係者連携 | 写真・報告・工程 | 見積・原価・請求対応 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| サクミル |
現場と事務をまとめて回しやすい一元管理型 | 月額10,780円~(税込) 初期費用0円 |
写真・日報・見積・原価・請求が分かれていて、二度書きや転記が多い | 顧客管理、案件管理、写真、ファイル、スケジュール、日報、見積、実行予算・原価、請求、工事台帳、出面、発注・仕入 | 案件やスケジュールをまとめて管理しやすい | 写真管理、作業日報、スケジュール対応 | 見積・積算、実行予算・原価、請求、発注・仕入まで対応 |
| ANDPAD |
多関係者の施工情報をまとめる総合施工管理型 | 要問い合わせ 税不明 |
関係者が多く、工程・写真・図面・連絡のズレや手戻りを減らしたい | 施工管理、チャット、図面、黒板、検査、ボード、受発注、歩掛管理など | 関係者全員が最新情報を閲覧しやすい | 工程表、写真、図面、報告、検査に強い | 受発注や原価日報系の機能あり |
| KANNA | 複数現場を横断して見える化しやすい管理型 | 月額要問い合わせ 初期費用0円・税不明 |
複数現場の進捗や担当状況をまとめて見たい。協力会社も含めて運用したい | 複数現場の統合管理、現場管理、タスク、写真、資料、写真台帳、チャット、カレンダー、工程表、承認フロー、掲示板など | 他社アカウント数無制限で巻き込みやすい | 写真、写真台帳、チャット、工程表、報告に対応 | 現場管理中心 |
| ダンドリワーク | 建築現場の共有と工程・受発注を一気通貫しやすい運営型 | 月額15,000円~ 初期費用20万円~・税不明 |
工程変更、受発注、施主共有まで含めて現場のやり取りをまとめたい | 現場情報、写真、資料、掲示板、コメント、工程表、受発注、検査、報告書、施主共有、入退場、KYチェック | 現場情報の変更通知や関係者共有がしやすい | 写真、工程表、報告書、検査まで広く対応 | 受発注に対応 |
| 現場ポケット | 写真・日報・工程を定着させやすい現場管理型 | 月額11,880円(税込) 初期費用無料 |
まずは現場の写真、日報、工程、チャットを無理なくまとめたい | 報告書・写真台帳、日報、写真管理、トーク、工程管理、顧客案件管理 | 現場ごとのチャットで共有しやすい | 写真台帳、日報、工程、報告書に強い | 現場管理中心 |
| コンクルーCloud | 見積・原価・発注まで低コストでまとめやすい業務管理型 | 月額9,900円~ 税不明 |
Excel・LINE・フォルダ運用から抜けたい。現場と事務を一緒に整えたい | ダッシュボード、見積・原価管理、電子発注、施工管理、顧客・案件・物件の一元管理 | 工程表や図面・写真の一括共有、協力業者利用無料 | 施工管理、工程表、図面・写真共有に対応 | 見積・原価・請求書作成、電子発注まで対応 |
施工管理アプリを目的別に整理
施工管理アプリは、どのサービスが優れているかだけでなく、自社で特に困っていることが何かによって向いているものが変わります。比較表で気になるサービスを見つけたら、次は「どんな困りごとを優先して解決したいか」で絞り込んでみてください。
ニーズ①現場の情報共有や連絡のズレを減らしたい
この場合は、関係者どうしで最新情報を共有しやすい施工管理アプリが向いています。工程変更や写真・図面の差し替え、担当者への連絡などをまとめて管理しやすくなり、「聞いていない」「古い情報で動いていた」といった行き違いを減らしやすくなります。
【課題】こんな状況の方に向いています
- 協力会社や担当者が多く、連絡や確認に時間がかかる
- 工程変更や指示の共有漏れで、手戻りが起きやすい
- 写真・図面・報告の最新版がそろわず、現場ごとに認識がずれやすい
【解決策】できること
- 工程表、写真、図面、報告をひとつの場所で共有しやすくなる
- 変更内容を関係者へすばやく伝えやすくなる
- 社内外をまたぐやり取りを整理しやすくなり、確認の往復を減らしやすい
ニーズ②見積・原価・請求まで含めて一元化したい
この場合は、現場管理だけでなく、見積・原価・請求など事務まわりまでまとめて扱いやすい施工管理アプリが向いています。現場の進み具合と数字の情報をつなげて見やすくなり、二度書きや転記、発注漏れや請求漏れを減らしやすくなります。
【課題】こんな状況の方に向いています
- 見積、原価、請求の管理がExcelや紙に分かれている
- 現場の進捗とお金の情報がつながらず、確認に手間がかかる
- 少人数で現場と事務の両方を回していて、抜け漏れが起きやすい
【解決策】できること
- 見積から原価、請求までの流れをまとめて管理しやすくなる
- 案件ごとの利益やコストの状況を把握しやすくなる
- 現場情報と事務処理をつなげて、転記や確認作業を減らしやすい
ニーズ③写真・日報・工程をまとめて管理したい
この場合は、写真管理、日報、工程表、報告書づくりなどを現場単位でまとめやすい施工管理アプリが向いています。まずは現場で発生する日々の記録業務を整えたいときに使いやすく、紙やExcel、口頭連絡に頼りがちな運用を見直しやすくなります。
【課題】こんな状況の方に向いています
- 写真整理や報告書づくりに毎回時間がかかる
- 日報や工程管理が現場ごとにバラバラになっている
- まずは現場管理を整えて、運用を定着させたい
【解決策】できること
- 写真、日報、工程を現場単位でまとめて管理しやすくなる
- 報告書や写真台帳づくりの手間を減らしやすくなる
- 現場ごとの状況が見えやすくなり、基本的な管理を定着させやすい
該当しやすいサービス
現場ポケット
ダンドリワーク
KANNA
3つの分類で見ると、自社が重視したいポイントに近いサービスを絞り込みやすくなります。一方で、施工管理アプリは対応範囲が重なっているものも多いため、候補を広めに見比べたい場合は、次の一覧表もあわせてチェックしてみてください。
施工管理アプリサービス一覧表
| 会社名 | サービスの特徴 |
|---|---|
|
現場と事務をまとめて回しやすい一元管理アプリ
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関わる人が多い現場をまとめやすい施工管理サービス
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コンクルーCloud |
見積・原価・発注まで低コストでまとめやすい業務管理型 |
|
現場ポケット |
写真・日報・工程を定着させやすい現場管理アプリ |
|
ダンドリワーク |
工程変更と受発注の混線を減らす現場運営一元化 |
|
SITE |
予定と連絡の散らばりを整える情報共有特化アプリ |
|
蔵衛門 |
工事写真の提出品質と台帳作成を支える電子黒板アプリ |
|
クラフトバンクオフィス |
日報から原価までを見える化しやすい工事会社向け管理システム |
|
Kizuku |
電話頼みの段取り共有を減らすチャット型現場連携 |
|
SPIDERPLUS |
図面と写真の持ち替えを減らす現場完結型施工管理アプリ |
|
デキスパート |
土木書類と電子納品をそろえやすい施工管理システム |
|
エニワン |
顧客から工事後対応までつなげやすい住宅工事向け管理システ |
|
LIXIL現場情報共有システム |
協力会社との工程共有を低負担で進めやすい現場共有アプリ |
|
KANNA |
複数現場の進捗と共有をまとめやすい現場管理アプリ |
|
Photoruction |
写真整理と提出業務を外まで任せやすい標準化支援 |
|
クラフタ |
現場共有を始めやすい無料施工管理アプリ |
|
CONOC現場管理クラウド |
見積入力の手間を減らしやすい現場・業務管理クラウド |
施工管理アプリ17サービスの詳細情報
施工管理アプリの選び方
施工管理アプリを選ぶときは、機能の多さだけで決めるのではなく、自社でいま一番困っていることが何かを基準に見るのが大切です。施工管理アプリはどれも似ているように見えますが、情報共有に強いもの、写真や日報の管理に向くもの、見積や原価管理まで含めて使いやすいものなど、得意な領域には違いがあります。
1. まずは「何を一番ラクにしたいか」で絞る
最初に確認したいのは、「何の業務を改善したいのか」です。たとえば、協力会社との連絡や工程変更の共有が大変なら情報共有に強いタイプ、写真整理や報告書作成の手間を減らしたいなら現場記録に強いタイプ、見積・原価・請求までまとめたいなら業務一元化に強いタイプが向いています。
2. 現場だけでなく、社内や協力会社も使いやすいかを見る
施工管理アプリは、自社だけで完結するとは限りません。現場担当、事務、営業、設計、協力会社など、関わる人が多いほど、使いやすさや共有のしやすさが重要になります。社内だけでなく、社外を含めて運用しやすいかも確認しておくと安心です。
3. 必要な機能が「広い」のか「ちょうどいい」のかを見極める
多機能なサービスは便利ですが、自社に必要な業務まで広くカバーしているかが重要です。一方で、機能が多すぎると現場に定着しにくいこともあります。まずは現場共有だけ整えたいのか、写真・日報・工程まで管理したいのか、見積・原価・請求までつなげたいのかによって、ちょうどよい範囲のサービスを選ぶのがおすすめです。
4. 料金だけでなく、使える人数やサポート内容も確認する
施工管理アプリは、月額料金だけでは比較しにくいことがあります。アカウント数、データ容量、現場登録数、オプション費用、無料トライアルの有無などで実際の負担が変わるためです。料金の見えやすさと、導入後のサポート体制もあわせて確認しておくと、導入後のギャップを減らしやすくなります。
5. 将来的にどこまで広げたいかも考えておく
今は写真管理や工程管理だけで足りていても、将来的には見積・原価・請求や外部システム連携まで必要になることもあります。今すぐ必要な機能に加えて、今後どこまで運用を広げたいかも考えておくと、自社に合ったサービスを選びやすくなります。
施工管理アプリの主な機能
施工管理アプリにはさまざまな機能がありますが、すべてのサービスが同じ範囲をカバーしているわけではありません。ここでは、比較するときに特に見ておきたい主な機能を紹介します。
情報共有・チャット機能
現場担当、事務、営業、協力会社などの間で、連絡や確認をスムーズにするための機能です。チャット、掲示板、通知、案件ごとの共有機能などがあり、電話やFAX、個別連絡に頼っていた運用を整理しやすくなります。
写真管理・写真台帳作成
現場で撮影した写真を整理し、共有しやすくする機能です。サービスによっては、写真の自動整理、電子黒板、写真台帳の自動作成まで対応しています。写真整理や提出資料づくりに時間がかかっている場合は、この機能が重要になります。
日報・報告書作成
日々の作業内容や進捗を記録し、報告しやすくする機能です。現場で入力した内容をそのまま報告書に反映しやすいサービスもあり、紙やExcelでの記録を減らしたい場合に役立ちます。
工程管理・スケジュール管理
案件ごとの予定、担当者の割り当て、工事の進み具合などを見える化する機能です。工程変更の共有、複数現場の進捗確認、協力会社との調整などに関わるため、関わる人が多い現場では特に重要です。
図面・資料共有
図面や関連資料をクラウド上で共有し、現場や事務所から確認しやすくする機能です。最新版の図面を見やすくしたり、書き込みを共有したりできるサービスもあります。図面差し替えや資料確認の行き違いを減らしたい場合に便利です。
見積・原価・請求管理
施工管理だけでなく、見積作成、原価確認、請求書作成など、事務まわりまでまとめて管理する機能です。現場の進捗と数字をつなげて見たい場合や、転記や確認の手間を減らしたい場合に向いています。
受発注・協力会社管理
協力会社への依頼、発注、やり取りを管理しやすくする機能です。受発注書の作成、協力会社との情報共有、進捗確認などがしやすくなり、手配の抜け漏れ防止にもつながります。
入退場・勤怠・安全管理
現場への入退場記録、勤怠、KY活動、安全書類などを管理する機能です。すべての施工管理アプリにあるわけではありませんが、現場運営全体を整えたい場合には確認しておきたい機能です。
外部システム連携・カスタマイズ
会計ソフトや基幹システムなどと連携できる機能です。サービスによってはAPI連携や自社向けのカスタマイズに対応しているものもあります。すでに使っている仕組みがある場合は、この点も比較ポイントになります。
施工管理アプリを選ぶときは、これらの機能が多いかどうかだけでなく、自社が本当に必要としている機能が、使いやすい形でそろっているかを見ることが大切です。
施工管理アプリとは?
施工管理アプリは、建設現場の情報をスマートフォンやタブレットでリアルタイムに管理・共有できるツールです。
従来は紙の工程表や現場写真、図面、報告書などがバラバラに管理されていましたが、アプリを使うことでひとつにまとめ、現場と事務所の間で常に最新の情報を共有できるようになります。
紙中心の管理を変えるツール
従来の建設現場では、工程表は事務所の壁に掲示され、図面は分厚いファイルで管理、現場写真はそれぞれの担当者がカメラやスマホに保存していました。
なので、「あの資料はどこ?」「最新の図面はどれ?」といったトラブルが頻繁に発生していました。
しかし、施工管理アプリを導入することで、こうした情報の分散や探す手間が大幅に解消されます。
工程表や図面、現場で撮影した写真、各種書類など、プロジェクトに関わるあらゆるデータがクラウド上に一元化され、スマートフォンやタブレット一つで、いつでもどこでも必要な情報にアクセスできる環境が整います。
写真の台帳化や提出先に合わせた書式対応まで行いたい場合は、工事写真管理アプリの活用が有効です。
必要とされる背景
施工管理アプリの普及が急速に進んでいる背景には、大きく分けて2つの社会的な流れがあります。
1つ目は「働き方改革関連法」、いわゆる2024年問題への対応です。
2024年4月から、建設業でも時間外労働の上限規制が導入されました。これまで長時間労働が常態化していた建設業界にとって、業務の効率化はもはや避けては通れないテーマです。紙中心の管理や現場と事務所の往復、手作業での写真整理といった非効率な作業を減らすことで、残業を抑制し、従業員のワークライフバランスを改善することが強く求められています。
2つ目は国による「建設DX」の推進です。
政府は、建設業界の生産性向上やデジタル化を後押しするために、「IT導入補助金」などの制度を設けています。この制度で、施工管理アプリの導入費用やクラウド利用料の一部が補助され、中小企業や個人事業主でも最新のテクノロジーを手軽に導入できる環境が整いつつあります。つまり、規制というムチと、補助金というアメの両方が同時に働いているのが今の状況です。
この2つの大きな流れにより、デジタル化に躊躇していた企業も、施工管理アプリの導入を本格的に検討するタイミングとなっています。現場の業務をもっと効率的に進めたい、働き方改革に対応したいと考えている企業にとって、施工管理アプリは最初に取り組むべきDXの一歩と言えるでしょう。
中小企業におけるデジタル化の進展
中小企業や小規模事業者の業務では、「紙中心・口頭主体」といったアナログ運用(段階1)が一定の割合を占めていました。しかし、2024年の調査では、そのような事業者の割合は約12.5%にまで低下しており、着実にデジタル化への移行が進行中であることが明確になりました。
さらに、2023年の調査と比較しても、「段階1」と回答する事業者の割合は大きく減少していることが確認されており、中小企業の間でもデジタルツールの導入やオンライン化など、業務のデジタル移行が現実のものとなりつつあります。
この傾向は、施工管理アプリを活用したリアルタイム共有やクラウドによる情報一元管理が、現場と事務所をつなぐ現実的かつ効果的なソリューションとして広く受け入れられていることを裏付けています。
参照元:中小企業庁「2025年版中小企業白書」(https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2025/chusho/b1_1_5.html)補助金支援によるデジタル化推進
建設業においては、IT導入補助金などを活用したデジタル投資の促進が進んでおり、2025年1月時点の日本銀行による報告でも建設業のソフトウェアへの投資額が急増していることが明記されています。*
このような補助制度の存在は、中小建設事業者が施工管理アプリ導入に必要な初期コストを抑え、効率的なデジタル化を進めるうえで、制度的な後押しとなっていると言えます。
*参照元:日本銀行「経済・物価情勢の展望」(https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2501a.pdf)施工管理アプリの主な機能
施工管理アプリの主な機能は以下の通りです。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| 稼働管理 | 作業スタッフの稼働状況を管理するための機能 |
| 工程表の作成や共有 | エクセルで作成した工程表をクラウド管理できる機能 工程表アプリの活用も有効 |
| 図面などの資料管理 | 現場で撮影した写真や図面などの資料をメンバーで共有できる機能 |
| 日報作成 | 案件ごとの日報作成が簡単に行える機能 作業日報アプリを導入するのも一案 |
| 営業管理 | 受注している案件の情報を一覧で管理する機能 |
| チャット機能 | 建設プロジェクトにおいて、関係者間でリアルタイムにコミュニケーションを取るための機能 |
施工管理アプリ(現場管理アプリ)のメリット
そもそも施工管理アプリを導入するメリットを把握していなければ、導入の意味が分からないことも。施工管理アプリを導入することで、業務効率化や顧客満足度アップなどのメリットがあります。
工事の納期順守や品質確保
施工管理アプリを活用すれば情報が共有できるため、工事の状況把握がしやすくなり、細かな内容であればチャットでも相談可能です。情報一元化することで、情報の抜けなどもしにくくなるなどトラブル防止にも貢献。情報の連携が図れることによって、納期の遵守・品質管理などの効果も得られます。
業務効率化アップ
あらゆる情報が一元管理されることによって、情報はアプリ内で共有することができ、リアルタイムに最新の情報が反映されます。また写真の共有も可能なため、わざわざ現場に足を運び確認する手間もなく、大幅に手間を省けるといった効果が期待できるのです。
人手不足などの課題を抱えている建築業界において、業務効率化アップは導入において大きなメリットとなります。
顧客満足度アップ
施工管理アプリを使用することで、業務効率化・工期の順守・短縮化などに繋がり、顧客にとっても大きなメリットになります。また顧客への報告頻度を増やすことで、顧客の安心感も図ることができ、信頼性向上にもつながるのです。
無料の施工管理アプリ
施工管理アプリの中には無料で使えるものもあります。業務効率のために施工管理アプリを導入したいが、予算的に厳しいという企業は無料のアプリを使うこともおすすめします。 しかし、最初は無料でもオプションなどで費用がかかってしまう課金タイプのアプリもあるので注意が必要です。
施工管理アプリがもたらす効果と導入事例
施工管理アプリにはどのような効果が期待できるかをまとめました。また、実際に施工管理アプリを導入して成果を上げている3社(サクミル・ANDPAD・コンクルーCloud)の事例を通じて、どのような効果が得られるのかを具体的にご紹介します。
1. 施工管理アプリ導入で得られる主な効果
(1)情報の一元管理・検索時間の削減
- 紙やメール、個人PCに分散していた図面・写真・見積書・発注書などのデータをアプリで一括管理
- 「どこに保存したか分からない」という属人的な課題を解消し、情報探索の時間を70~80%削減した事例あり
(2)リアルタイムな工程・原価管理
- 現場の進捗や受発注の状況を常に把握でき、工程遅延の早期発見や粗利率の見える化が可能
- 作業が属人的にならず、誰でも現場の状況をカバーできる体制を構築
(3)コミュニケーション効率向上
- チャット機能や写真共有、電子黒板などを活用して「言った・言わない」のトラブルを防止
- 協力会社や職人との連絡をオンライン化し、移動時間や電話・FAXの手間を大幅に削減
(4)顧客満足度アップ・クレーム対応の迅速化
- 工程ごとの写真や検査結果をしっかり残せるため、「本当に3回塗ったの?」といった疑問に即答できる
- 施主や管理組合への報告をスムーズに行い、リピート受注や紹介につながるケースも多数
(5)若手育成・人材定着
- 図面や過去の修正履歴、注意点をクラウド上で共有し、新人がベテランのノウハウを学びやすい
- OJTが効率化され、教育コストの削減や離職率の低下に貢献
2. 課題別に見る施工管理アプリの導入事例
1. 低コスト&簡単操作で、事務作業を劇的に減らしたい
こんな悩みはありませんか?
- Excelや紙ベースで案件・スケジュールを管理していて、書類作成や写真整理が煩雑
- ITツール導入にコストをかけられないが、残業を減らしたい
- スタッフにPC操作が苦手な人も多く、複雑なシステムは導入しづらい
▼ サクミルの導入事例
- 低コスト&シンプルな操作感が特長。
- Excelやホワイトボード管理からの移行で、紙の書類探しや報告書作成の時間を大幅に削減。
- 報告書作成や写真管理を一元化し、残業時間が半分以下になったという声も。
2. 大規模修繕・リフォームで粗利率を上げたい&多機能をフル活用したい
こんな悩みはありませんか?
- マンション管理組合やリフォーム案件を複数抱え、情報が属人化している
- 工程管理だけでなく、原価管理や受発注、粗利率の把握まで行いたい
- 協力会社や施主へのレポートが手間で、クレーム対応に追われがち
▼ ANDPADの導入事例
- 施工管理、チャット、受発注、粗利管理など幅広い機能を備え、大規模修繕やリフォーム案件に強み。
- 写真や図面をクラウドで共有し、検索時間を70~80%削減した事例も。
- 引合粗利管理で粗利率が5~10%改善した企業も多数。
3. 小規模建設会社がオールインワンでDX化したい
こんな悩みはありませんか?
- 社員数が少なく、1人が複数の業務を兼任していて手が回らない
- 受発注、見積・原価管理、顧客管理、写真共有など一通りの機能が欲しい
- 協力会社も巻き込んで、一括で効率化を進めたい
▼ コンクルーCloudの導入事例
- 月額9,900円~で見積・原価管理、施工管理、受発注などを網羅。
- 協力業者は無料で利用できるため、受発注双方の手間が激減。
- 小規模工務店で「書類探しや事務作業が激減し、利益率も上がった」などの報告多数。
以上のように、まずは「自社の課題はどれか?」を考えながら自社にとって最適な施工管理アプリを選ぶと、現場DXがスムーズに進み、残業削減や品質向上にも大きく寄与します。
施工管理アプリ導入に関するよくある質問
Q1.施工管理アプリってどう選ぶの?
施工管理アプリと言っても、アプリによって搭載されている機能や使いやすさなどが異なります。そのため自社にあったアプリを選ばなければ後悔する恐れも高いので注意が必要です。作業現場のシステムと連携が図れるかどうか、必要な管理機能が搭載されているかどうか、使いやすさはどうか、利用人数・アカウント数などを必ずチェックしてください。
施工管理アプリによっては無料でお試しできるタイプもあるので、不安であれば無料お試しをしてみることも大切です。
Q2.施工管理アプリのタイプとは?
施工管理アプリと言っても「現場の管理に特化したタイプ」と「経営管理の機能も含むタイプ」があり、そのほか「特定の業種に強みがあるタイプ」「無料で使えるタイプ」などに大きく別れています。
どのタイプが良いという訳ではなく、自社の状況や目的に応じて選ぶことが大切です。
たとえば現場をスムーズにしたいなら、機能がシンプルで操作性のよい特化タイプのアプリを導入するのがいいでしょう。経費をかけたくなくのであれば無料のアプリが検討されると思いますが、無料版は機能が限られているので求める機能が搭載されているかチェックしなければなりません。また事業範囲が多岐にわたっているなら幅広い業種で活用できるタイプの方が便利です。業種ならではの進め方などの特徴があるなら、特定の業種に強みがあるタイプの方が向いています。
Q3.施工管理アプリの導入費用は?
施工管理アプリは無料で使えるものから、数千円・数万円・数十万円まで非常に費用の幅が大きくなっています。必ずしも高ければ良いという訳ではなく、自社が求める機能が搭載されているかどうかが重要です。
また月額費用だけでなく、初期費用・オプション費用が発生するケースもあります。そのため気になるアプリがあれば追加費用がないかどうかなども、しっかりと費用面を確認してください。
施工管理アプリに関するまとめ
施工管理アプリは、建築現場などの業務効率化を図るうえでは必要不可欠なツールといえます。とくに建築現場では慢性的な人材不足もあり、業務効率化は喫緊に解決したい課題の一つです。
自社に合った機能を搭載した施工管理アプリを選ぶことによって、自社だけでなく顧客にとっても様々なメリットが期待できます。数多くのアプリがあるので、複数のアプリを比較・検討しながら自社にマッチした施工管理アプリを選ぶようにしてください。
経営全体の効率化を目指す場合は、建設業ERPや原価管理システムと連携させることで、より一層の生産性向上が期待できます。こうしたシステムを含めて検討することが、建設DXを実現する大きな一歩となるでしょう。
- 免責事項
- 本記事は、2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
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