複雑な工程管理から職人手配、コスト管理まで、現場特有の課題を一手に解決する先進システムを徹底紹介。施工現場のストレスを軽減し、作業効率を最大化するために、どのシステムが自社に最も適しているかの参考にご覧ください。
おすすめの施工管理システム
大手企業・複数の現場を抱える企業向け作業効率がグンと変わるシステムなら
小規模事業者や予算が限られている企業向け低コストでシンプルなシステムなら
施工管理システムの一覧表
施工管理システムを26サービスまとめて紹介します。相談する前に各サービスの特徴をチェックし、自社の課題を解決してくれるものを選定しましょう。
会社名 | サービスの特徴 |
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現場一番 |
リアルタイム動画で修正指示をすぐに反映できるシステム
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サクミル |
30アカウントで月額4,000円!シンプル設計で使いやすいシステム
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ANDPAD |
6年連続シェアNo.1!(※)現場の効率化から経営改善までこれ1つで完結
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コンクルーCloud |
施工管理だけでなく、職人探しもできる!受注機会を逃さないシステム
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現場ポケット |
塗装業者の声を直接聞き、塗装現場で必要とされている機能を厳選して搭載 |
ダンドリワーク |
建築事業者(新築・リフォーム・専門工事)に向けたシステム |
施工管理+α |
工程管理から資料の共有、チャットや書類作成まで対応 |
SMAC工事管理 |
業務形態に合わせて必要な機能を取捨選択できる |
現場クラウド Conne(コンネ) |
ファイル形式の制限なし!形式変更しなくても簡単にアップロードできる |
KANNA |
利用できる人数無制限。人数が多い現場でもコストが抑えやすい |
SITE |
機能は3種類でシンプル!幅広い年代が使いやすいツール |
Kizuku(キズク) |
入退場管理の機能も搭載 |
エニワン |
工務店向けの業務効率化システム。請求書の作成やDM配信機能なども搭載 |
HOUSE GATE(ハウスゲート) |
アフターサービスの提供タイミングで通知させる機能あり。顧客満足度向上も図れるツール |
クラフタ |
完全無料で利用できる施工管理アプリ。導入も最短3日とスピーディー |
eYACHO(イーヤチョウ) |
大林組と共同開発されたツール。ゼネコンの導入事例が豊富 |
CAREECON for WORK 施工管理 |
掲示板や工程表、報告書作成、案件管理と多機能 |
Photoruction(フォトラクション) |
機能・仕様を簡単にカスタマイズできるシステム |
Site Box(サイトボックス) |
土木現場向けのスマホアプリ。電子黒板の改ざん検知機能を搭載 |
テラ施工管理 |
完全無料アプリ。チャット、写真ストレージ、報告書作成の機能が搭載 |
SAKSAK(サクサク) |
リフォーム・建築に特化した統合サービス。専門スタッフによるサポートサービス付き |
建て役者 |
リフォーム・新築で必要な顧客管理を行えるツール |
SPIDERPLUS |
建設・メンテナンス業界向けの図面・現場管理アプリ |
Sitrom |
中規模土木建設業向けの管理に向いているシステム |
CONOC業務管理クラウド |
経営改善にも注力。工事期間中の経営がリアルタイムで把握可能 |
施工管理システム導入メリット
施工管理システムを導入するメリットを大きく3つに分けて解説しています。下記のメリットを踏まえたうえで、施工管理システムが必要か否かを判断してみてください。
- 1.作業の効率化が図れる
- 2.リアルタイムで施工現場の情報を共有できる
- 3.工事品質の向上を目指せる
1.作業の効率化が図れる
施工管理システムを活用すると、現場作業のスケジュール管理から写真の保管、報告書の作成まで全てワンストップで行えるようになるのが利点です。
別々で管理する場合は、スケジュール確認の漏れが発生したり、写真の紛失や撮り忘れが起こったりとミスに繋がる場合があります。その一方、管理を一元化できる管理なら、現場のスタッフで逐一状況を確認できるので、人為的なミスを低減できて作業の効率化が図れます。
2.リアルタイムで施工現場の情報を共有できる
施工管理システムを利用すれば、追記・変更した内容はリアルタイムで反映することが可能です。情報の伝達ミスがなくなり、スケジュール通りに進められるようになります。
また、現場のスタッフとやり取りできるWeb会議システムやチャット機能が搭載されているツールなら、遠方にいるスタッフに指示を仰ぐことができます。やり取りをする際のタイムロスがなくなり、工期の遅れを防ぐのに役立ちます。
3.工事品質の向上を目指せる
施工管理システムを使うと、作業毎・プロジェクト毎のタスクが明確になります。スケジュールが共有できるので、伝達漏れや認識のずれを防げるようになります。
特に、色々な下請会社やスタッフが行き交う現場では、誰にどこまで伝えたかが曖昧になりがちです。情報を一元化できるシステムがあれば、誰かが早期に気が付けるようになり、ミスが起こる前に防止できます。
施工管理システムの主な機能
ここでは、施工管理システムに搭載している主要な機能を紹介しています。ツールを選定する際は、自社が必要な機能を搭載しているか見極めたうえで慎重に導入してください。多機能過ぎて使いこなせなくなるケースが少なくないので、自社にとって必要な機能のみを選択することが大切です。
機能の一部を以下に紹介します。ぜひ選定にお役立てください。
- 工事工程表の作成
- 稼働管理
- 資料管理(図面・写真)
- 日報作成
- 顧客管理
- 見積作成
- アフター管理
- 検査管理
- 承認フロー
施工管理システムの料金相場
施工管理システムの料金には月額費用、オプション費用、カスタマイズ費用といった項目があり、月額費用は有料の場合1,650〜4万円前後、オプション費用は3万~10万円が相場です。カスタマイズ費用はシステムを取り扱っている会社によって相場が異なります。
利用人数によって料金が変わるシステムが多く、工事の規模によっても料金は変動します。
たとえば、今回紹介している施工管理システムの中には、1ユーザー毎に月額450円の利用料が発生するシステムがあります。仮に1,000人規模の工事なら45万円、1万人規模なら450万円ほど費用が発生することになるのです。
ただ、月額会費が固定されていて、利用人数が無制限になっているシステムもあります。料金を抑えたい方は各システムの料金を慎重に比較検討してみてください。
施工管理システム導入に活用できる補助金
建設業界では施工管理ツールをはじめとした、ITツールの導入が進んでいます。 システムの導入にあたっては費用の心配が導入の障壁となり得ますが、IT導入補助金の活用により、経済的負担を軽減しつつツールを導入するチャンスがあります。
IT導入補助金とは?
IT導入補助金は、日本国内の中小企業や小規模事業者が直面する労働生産性の課題を解決するための強力な支援策です。 この補助金の目的は、事業の効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するITツール(ソフトウェアやサービスなど)の導入を促進することにあります。
この補助金制度を利用することで、中小企業や小規模事業者は、財務的な負担を軽減しながら、業務プロセスの効率化や市場競争力の向上を実現することができます。 IT導入補助金は、事業の未来をデジタル化の力で切り拓きたいと考えるすべての企業にとって、貴重な機会を提供します。
IT導入補助金の対象となる企業
建設業の場合、資本金3億円以下、または従業員数300人以下の中小企業・小規模事業者が対象となります。 利用資格には規模の制限があるため、適用を検討する際は、自社が条件に合致しているか確認しましょう。
IT導入補助金対象の施工管理システム
ダンドリワーク
株式会社ダンドリワークは経産省のIT導入補助金プログラムで支援事業者に選出されています。 補助金の活用アドバイスから申請代行まで、一貫したサポートが可能です。
現場一番
株式会社 IWAKI STYLEが提供している「現場一番」はIT導入補助金対象ツールに認定されています。 自社が対象になるのかといった補助金に関する相談も可能です。
施工管理+α
株式会社ブレイブが提供している「施工管理+α」IT導入補助金におけるITツールとして登録されています。 導入サポートだけでなく、IT導入補助金の活用サポートもおこなっています。
施工管理システムを導入する際の選定ポイント
施工管理システムを導入する際の選定ポイントを解説しています。以下の条件に該当するツールを選定するようにしましょう。条件を明確化したうえで導入しないと、スタッフが使いこなせなかったり、ツールが浸透しなかったりと、現場で活用できない可能性が出てきます。
- 自社の工事現場に適しているか
- 操作性はどうか
- サポートはあるか
自社の工事現場に適しているか
施工管理システムと言っても幅広く、特定業種に特化したタイプ、様々な業種に合うタイプとピンキリです。自社の工事現場に合ったシステムかどうかを見極めて導入することが大切です。
たとえば、施主がいるリフォーム工事・新築工事などでは顧客とのやり取りも必要になります。施主とのチャットができる機能や、施主向けの報告書・見積書を作成できる機能を搭載しているシステムを選定すると便利です。
操作性はどうか
施工管理システムは搭載されている機能が多ければ多いほど、ITの知識が求められます。幅広い年代が在籍していて、ITを苦手とする年代の方がいる場合には、シンプルな操作性のシステムを導入するようにしましょう。チャット・情報共有・施工管理といった具合に3種類の機能に絞っているシステムもあります。自社に合った操作性のシステムを選定することをおすすめします。
サポートはあるか
施工管理システムのサポート範囲は様々で、チャット・電話・訪問・リモート・説明会といった具合に幅広い支援方法があります。中にはチャットや電話しか対応していないシステムもあり、ITに苦手意識を持つスタッフや職人が在籍している企業はサポートが手厚いシステムが向いています。施工管理システムに関するFAQ
Q1.施工管理システムのクラウド型とオンプレミス型の違いは?
クラウド型の特徴
クラウド型の施工管理システムは、サービス提供者が運用するシステムやサーバーを利用する方式です。 導入費用を大幅に抑えることができるのが大きなメリットであり、サーバー構築や運用に関する手間が不要になります。 インターネット環境があればどこからでもアクセスでき、リアルタイムでのコミュニケーションや情報共有が可能になるため、業務の効率化を図ることができます。 また、必要に応じて容易にスケールアップできる拡張性も魅力の一つです。 ただし、データのセキュリティに関しては、サービス提供者のセキュリティポリシーに依存する形になります。
オンプレミス型の特徴
オンプレミス型の施工管理システムは、企業が自社でシステムの構築から運用まで全てを手掛ける方式です。 このアプローチの最大のベネフィットは、カスタマイズの自由度が高いことです。 企業の独自のニーズに合わせてシステムを細かく調整でき、セキュリティ面でのコントロールも強化できるため、高い安全性を確保することが可能です。 しかし、これには高い導入コストと専門知識を持つ人材が必要というデメリットも伴います。
Q2.施工管理システムを導入する際の注意点はありますか?
施工管理システムを導入するにあたっていくつか注意すべき点があります。施工管理システムの導入は効率化と品質向上に寄与しますが、適切な導入が肝要です。
まず、導入前に自身の施工現場でのニーズを明確にしましょう。どのような機能が必要で、どの作業プロセスを改善したいのかを把握することが重要です。必要な機能を明確化できていないと、導入後に「必要な機能がなかった」「多機能すぎて使いこなせない」といった事態になりかねません。
また、導入にあたっては管理体制を整えておくことも非常に重要です。データ入力時のルールなどをあらかじめ定めておくことで、スムーズに導入を進めることができるでしょう。
施工管理システムまとめ
施工管理システムといっても、単純に施工管理だけ行えるものや、商談や見積書作成機能、アフター管理機能まで搭載しているものなどピンキリです。幅広い業種に対応しているシステムもあれば、新築やリフォーム工事に特化したシステムもあるため、慎重に導入する必要があります。
自社にとって必要な機能を見極めて、導入するツールを選定することをおすすめします。
- 免責事項
- 本記事は、2022年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。